昨日、アマゾンを眺めていたら、アイアムアヒーローが500円レンタルしていた。
アマゾンプライム
当初から気になっていたこの映画ではあったのですが、最近めっきり映画館に行かなくなってしまった私としては、アマゾンさんに見せてもらえばいいだろうという、どこか映画をおざなりにしていた感は否めない。
映画は雰囲気ではなく、集中力でこなすもの。
であることが最近私の中で定まりつつあるので、映画館に行かなくてもストリーミングでいいじゃん的な、何回も見直す映画も楽しいけれど、結局時間なくて1回しか見ないし、レンタルするのもめんとくさいよね。
ゾンビ映画が面白くなる3つの要素
ゾンビ映画がそれなりに好きな私には映画が面白くなる要素として、3つ気にしていることがあります。
普段からそんなこと気にしてホラー映画を見ている人は一般人では、そういないだろうと思いますが・・・
そもそもゾンビ映画を意見し合いながら見ている人いるのだろうか、私は昔から父親とこういった「絶望のそれ」を嬉々として語り合ったりしてました。(危ないやつやん)
ではご紹介していきます。
- 俳優の演技力、表情の作り方が素晴らしいこと
- 終末の世界では金が最も価値のないものになること
- 圧倒的絶望感を作り出すこと
アイアムアヒーローは大泉洋さん以外陰キャ
原作が漫画のこの映画は、「ZQN」と言われるゾンビたちが突如として現れ、人に噛みつくと感染する。
まさしくゾンビ映画にふさわしい王道設定であると言えます。
大泉洋さんはコメディアンとしても、芸人が舌を巻くくらいの弁舌でテレビを盛り上げるほど頭の切れる持ち主です。
一方で、演劇一筋で培ってきた「演技力」があります。
私が特にこの映画が素晴らしいと思ったのは、大泉洋さんの言ってしまえば「顔芸」なのですが、ショットガンを構えた時の絶望感と集中力が同居している「顔」がとても素敵です。
「B級」と、言われるホラー映画に通ずるものは、キャストの演技が下手だということが一番の要因だと思います。
その点で言えば、この映画は大泉さんをはじめ、岡田義徳さん、有村架純さんを起用しており、若手の中でも俗にいう「演技派」が映画を盛り上げていると感じました。
反対に長澤まさみさんは恋愛邦画ドラマで見るような、キュートな印象が抜けきらず今ひとつ、と言った感じ。
高級腕時計を腕に巻くスタイル
この映画で「ZQNに噛まれた、けど助かった」ヒヤリハットシーンがあります。
皮肉にも高級腕時計は文字通り金銭的な価値ではなく、身を守るための道具としての役割を果たすシーンですが、終末の世界では如何にお金が意味のないものになるかがよく描かれています。
私が大好きなドラマでシーズン1から(高校生から)見ているウォーキング・デッドでは、食料や医療機器、住処を争って人間同士の争いがよく勃発しているのですが、ウォーキング・デッドでも間接的に「終末の世界ではお金に価値はない」ことを視聴者に教えてくれます。
ウォーキング・デッドはHuluにて最新話公開されてます!
プレミアムアウトレット駐車場内での連続ヘッドショットが最大の見所
私ども静岡人からしてみれば、非常に見慣れた光景である、そこが舞台。
個人的には井浦氏を倒すところで初打ち(ショットガン)って所も良い脚本だと思った。
ショットガンでZQNになってしまった井浦君をヒロイン(長澤まさみ、有村架純)を守るために初めて自分の趣味で使っている猟銃を構えるのですが、このシーンの「ハーイ」(クレー射撃の際の癖)が、シリアスなシーンなはずなのに、妙にツボにハマるといいますか、原作ファンなら
笑ってしまうでしょうねw
駐車場のシーンもアウトレットなのかは定かではないのだけれど、クライマックスにもってこいの「絶望感」がそこにはあって、ZQNに挟まれた空間で、英雄君(大泉洋演じる主人公)がショットガンでヘッドショットを決めまくる、正に見せ場です。
「そんなにヘッドショット決められるわけないだろ」
と、思うのは、野暮であります。
「ゾンビ映画あるある」では、なぜかヘッドショットできまくる素人は鉄板ネタでございます。(ここは許す)
とは言え、一応主人公の英雄君はクレー射撃が趣味で猟銃を持っているのですから、設定的には「大人になったのび太君」的な立ち位置
井浦が出木杉君かな。
個人的に感じたのはこんな感じです。実写がっかり映画からは程遠いのは頷ける、世界から賞賛されたのも頷ける。
実際かなりハイクオリティの出来でゾンビ映画が苦手な方は見れないかもしれませんが、邦画でもこんなに面白くてスリリングな作品ができるのかと感動しました。
素晴らしいのでぜひ一度ご鑑賞してください。
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