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Lenovo Ideapad 330(14)レビュー|プラチナグレーがオシャレでDVDドライブ付きの14インチスタンダードノートPC

レノボが販売するideapad 330シリーズは価格が安く、それでいてそこそこのパフォーマンスを発揮してくれる売れ筋モデルです。

廉価モデルはCeleron N4000シリーズを搭載し、上位モデルはCore i7 8550Uなど、ラインナップが豊富です。

結論から申し上げますと、10万円以下で購入できる14インチノートPCとしての完成度は高めです。弱点としては、液晶ディスプレイの色再現性があまり高くないことと、メモリーをカスタマイズして購入ができないという点です。

メーカーから実機をお借りしたのでレビューしていきます。

Lenovo Ideapad 330の特徴

Celeronモデルから選択できる14インチスタンダードノートPC

資料作成やメールの利用が多いビジネスマンにおすすめできるノートPCです。セレロンシリーズは、性能ではCore iシリーズにはおよびませんが、数年前と比べると大幅にパワーアップしています。

動画の視聴や、MicrosoftOfficeの利用がメインなら、最廉価モデルを選べるのはかなり魅力的です。

Lenovo Ideapad 330(14)のラインナップとおすすめ
製品番号CPUメモリSSDHDDおすすめ
81D0003MJPCeleron N40004GB1000GB
81G2005FJPCore i3 7020U4GB1000GB
81G2005NJPCore i5 8250U8GB1000GB
81G2000WJPCore i5 8250U8GB128GB1000GB
81G2005WJPCore i7 8550U8GB1000GB

HDDとSSDのデュアルストレージモデルの「81G2000WJP」がおすすめです。クーポン利用時で8万円台前半まで価格を抑えています。他社でも追随できないほどの安さです。

DVDドライブ(ODD)を装備

ビジネスシーンはもちろん大学生の授業においても、いまだにDVDドライブで読み込まなければいけないデータがあるでしょう。

DVDドライブを搭載すると分厚くなりがちなのですが、Lenovo Ideapad 330(14)にはデザインを損なわないよう、統一感あるカラーリングでダサくないです。

液晶ディスプレイはTNパネル

すこし、残念なのが、液晶ディスプレイはTNパネルを採用しています。TNパネルはゲーミングモニターなどで採用される液晶ディスプレイに用いられるパネルの名称なのですが、特徴として反応速度は速いけれど(残像が出にくい)、コントラストにかけ、”黒の締まりが悪くなる”ということです。

実利用上の問題点としては、

  • 高価なIPSパネル(TVなどに使われているやつ)と比較すると文字がぼやっとしたかんじになる。
  • 映像を視聴すると全体的に白っぽくみえる
  • 視野角が狭く、真正面以外から見ると見づらい

です。「別に事務用で使うから気にしない」という方は問題にならないでしょうが、YouTube、Netflix、Huluなどの映像視聴サービスを普段からよく利用される方は注意が必要です。

Lenovo Ideapad330(14)は上記のような特徴をもっているため、ビジネス用・事務用で使うスタンダードノートPCとして検討すると失敗しないと思います。

ideaPad 330

価格 36,158円~

公式サイトで確認

セールをチェック

新モデルが発売されているので、価格のチェックをおすすめします。レノボ公式サイトでは毎週価格の変動がありますので、セール情報をチェックしておくことをお勧めします。

81G2005NJPスペック

今回、実機は81G2005NJPをお借りしました。

スペック
OSWindows 10 Home 64ビット
液晶ディスプレイ14.0インチ(1920×1080ドット)・タッチ非対応・TN
CPUCore i5 8250U
グラフィックIntel UHD Graphics 620
メモリ8GB
ストレージ1TB HDD
光学ドライブDVDスーパーマルチドライブ
通信機能無線 IEEE802.11 ac/a/b/g/n (最大433Mbps) + Bluetooth 4.1モジュール内蔵/1 有線 (1000BASE-T/100BASE-TX/
インターフェースUSB3.0×2/USB 3.0 Type-C×1/ヘッドホン出力×1/マイク入力×1)/HDMI×1/SDカードリーダー
セキュリティケンジントンロック/マカフィーリブセーフ(60日)
サイズ/重量338.3×249.9×22.7mm/2.1kg
バッテリー駆動時間約8.5時間
オフィス別売り
カメラHD 720p
保証1年間無償保証

性能

Cinebench R15

CPUのパフォーマンスが測定できるCinebench R15では467cbといった結果に。

CINEBENCH R15のベンチマークスコア※
Core i5 8250U(レビュー機)
467
Core i5 8250U(Pavilion cs0000)
422
Core i5 8250U(Pavilion cu)
402

といった結果に、比較機種はHPの売れ筋モデル2機種です。価格の安さにフォーカスされがちなレノボ製のPCですが、ideapad330は性能は決して低くありません。

動画のレンダリング・書き出し

プロ用編集ソフトで動画をYouTube用に書き出し

プロ用動画編集ソフト『Vegas Pro15』を用いて実際にYouTubeにアップロードした元データを使ってレンダリング=書き出しを行い、その速度を検証します。

動画に用いられたデータは5分程度のFHDファイルと、テロップ、アニメーション有り、『Vegas Pro インターネットHD1080p59fps』フォーマットに変換

CPU単体処理

QSV処理(CPU+iGPU)

ハードウェアCPU単体QSV
Core i7 8550U(B400H32分46秒15分41秒
Core i5 8250Uレビューモデル27分8秒10分46秒
Core i5 8250U(Pavilion CS30分07秒13分55秒

Core i7 8550Uよりも早いという結果に。これはなぜなのか?と考えたのですが、おそらくレノボ製のノートPC裏蓋を開けると本体基盤がむき出しになる構成で、熱の通りがよくCPUパフォーマンスを出し続けられたからというのがしっくりきます。

RAW現像

Adobe Lightroom Classicにて、α7Ⅱで撮影したRAWファイル(1枚あたり24Mb)を100枚JPEGに書き出しするスピードを計測したところ4分24秒でした。

スペック書き出しにかかった時間
Core i7 8550U,メモリ8GB4分17秒
Core i5 8250Uメモリ8GB(レビュー機)4分24秒
Core i5 8250Uメモリ8GB(Pavilion)CS4分52秒

こちらも同様です。当初レノボのノートPCって性能はでないんじゃないか?と懐疑的でしたがふたを開けてみれば、HP製のノートPCよりも性能が高いので驚きました。(もちろん筐体の差はありえますが。)

バッテリーもち

PCMark8という、高負荷をかけつづけるベンチマークテストの結果で3時間6分でした。ウェブ閲覧などでは、5時間程度は持つと思います。

起動速度

東芝製のHDDを搭載していました。HDDとしては遅い読込速度です。

電源ボタンを押してからデスクトップ画面が開くまでを手動で計測した結果、平均は35秒93でした。

1回目2回目3回目平均
37秒6342秒0228秒1635秒93

といった結果に、HDDによる読み出しはかなり時間がかかります。SSDであれば10秒程度で起動できるため、SSDモデルがおすすめです。

本体デザイン・外観

本体は樹脂素材をシルバーに染めているため、一見アルミボディのような印象を受けますがフェイクアルミです。

それゆえに安っぽさを感じさせない作りになっています。

モニター側面は薄く作られており、やはり安いノートPCということを感じさせません。

レノボすげーなっておもいました。

キーボード側もプラチナグレー(カラーリング名称)に統一されています。デザインに一貫性があることは素晴らしいと思います。

重量/サイズ感について

“スタンダードノートPC”という触れ込みには理由があって、重量は重めの1.8kgだからです。

AC合わせて1.9kgなので”ビジネスマンが仕事で持ち運ぶのであれば許容できる範囲”だと個人的に思いますが、現代のノートPCのなかでは重いです。

下記は個人的な目安です。

重量持ち運びのしやすさ
700g~1kg
1kg~1.5kg
1.5kg~2.0kg
2kg以上×

 

インターフェースについて

左側面

  • 電源
  • LAN端子(Ethernet)
  • HDMI
  • USB 3.0×2
  • 3.5mmヘッドフォンジャック
  • USB 3.0Type C
  • SDカードリーダー

 

  • DVDドライブ
  • ケンジントンロック

非常に簡素化されているのですが、DVDドライブ、SDカードリーダー、LAN端子を装備しており、スタンダードノートPCとして使い勝手がよいです。

液晶ディスプレイについて

ノングレア(反射のない)パネルを採用しています。事務作業向きです。

最近はやりのベゼルレス(液晶のフチがせまいこと)ではありません。

冒頭でご紹介した通り、TNパネルなので視野角は狭いですが、真正面からモニターを見る分には普通に見れます。

ただ、角度をちょっと変えるとこのように、明暗差がなくなりつぶれてしまいます。

発色・色域について

光の測定器をつかって液晶ディスプレイの発色や見え方をチェックしました。

トーンカーブはこんな感じに、RGBがばらけていて特に青が強いです。安いノートPCにありがちな色の出方。

ソフトウェアキャリブレーション(色調整)を行う前と後です。初期はだいぶ青っぽいのがわかります。

インターネットコンテンツの基準となるAdobbe sRGBとidepad330の液晶ディスプレイを比較したところ、色再現性は61%しかありませんでした。

このパソコンで写真や映像を見ると本来の色から大きくかけ離れたものをみることになります。

こんな感じで、冒頭で紹介したように「液晶ディスプレイに期待しない方が良い」という理由がわかっていただけたかと思います。

個人的には、資料作成、事務用と割り切って使うのであれば非常にコスパの高いノートPCだと思います。

キーボード・タッチパッド

エンターキーと『電源ボタン』、「む」が近い。キーピッチを稼いだ結果だと思います。

グレーなキーに白字のキーボードです。

キーピッチ(キーの中心から隣のキーの中心まで)は19mm程度で、キーストローク(キーの沈み込み)は1.5mmです。ノートPCとしては極めて標準的なキーボードだと思います。

スタンダードノートPCとして普通。

打鍵圧の強い方は”たわみ”を感じることもあるかもしれません。個人的にはノートPCの中では打ちやすいキーボードだと思います。

日本指のジェスチャーに対応しているため、ページのスクロールが可能です。

クリック感は硬めです。

耐久性

動画書き出し時、高負荷をかけた際のパソコン本体の温度をサーモグラフィで計測。驚きの結果でした。

本体表面温度

表面温度は30.6℃
CPUが格納されている液晶ディスプレイとのつなぎ目は40℃
本体裏面CPU付近は39.7℃

本体内部CPU温度

驚くことに、ピーク時の温度がここまで低いとは思いませんでした。レノボは価格だけ安くて品質が悪いという評価は個人的に改めなければなりません。

ただ、これには理由があります。

ideapad330の性能が他社機よりも高い理由

本体背面を開けてみたところ、基盤がむき出しとなっていました。

これは”CPU温度を下げる”といった部分では大いに有効なのですが、物理的な耐久性、つまり外部的な衝撃には弱いのではないかということです。

実際に衝突テストをしたわけではないので確実なことは言えませんが…

ideapad330のメモリーが公式サイトで増設できないワケ

ideapad330はDDR4増設可能なメモリースロットがひとつしかない(8GBのうちわけは4GB+オンボードの4GB)ため、追加で増設するのであれば、スロットから4GBを外して付け替えるといったことが必要となります。

マザーボードに備え付けられたオンボードメモリはどうしようもできないので、「購入したら自分で増設する!」と考えている人は注意が必要です。

また、HDDorSSDは、SATA接続であるため、こちらは自分で換装することはできそうです。試される方は自己責任でお願いします。

念のため、「この基板では心配!」という方は、3年間引き取り修理+『アクシデント・ダメージ・プロテクション』に加入することをおすすめします。

合計24,948円追加となりますが、落下などの事象に対して修理・交換を行ってくれるサービスです。他社と比較すると保証も安いのでおすすめです。

ideapad330(14)の評価

このPCの評価をまとめます。

ideapad330(14)の評価
価格安い。市場平均の最安値クラス
性能高い。独自基盤の強みがある
携帯性あまりよくはありませんが、ビジネス用と割り切って使うのであればあり。
液晶TNパネルの特性がもろに出てしまっているため、期待しない方がよい
デザインこの価格帯のPCのなかでは良い。

 

という感じです。

個人的にはパフォーマンスの高さに驚きました。他社製モデルよりも性能が高いとは思いませんでしたよ。

DVDライターやSDカードリーダーなどスタンダードノートPCとしての拡張性は高く、欠点は重量とメモリーを16GBに増設できないといった点だけなので、安くてそこそこ使えるDVDライターつきの14インチノートPCの購入を検討している人にはおすすめできます。

地味に気になったのが、液晶ディスプレイの光の測定をする際、液晶画面の輝度調整が細かくできず、明るさをターゲット付近に合わせられませんでした。(とはいえあまり気にする必要がないのかも)

ideaPad 330

価格 36,158円~

公式サイトで確認

レノボのセール情報まとめ

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このほか、数多くノートPCのレビューを執筆しています。購入でお困りの方、質問がある方はコメント欄より受け付けております。

うっしー
うっしーhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。 元家電量販店スタッの経験を活かし、PCのわかりやすい製品紹介記事を多数執筆。 2017年に「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」チャンネルとしてYouTubeでの活動も開始し、2022年11月現在でチャンネル登録者数は2万人を越える。
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