PCレビュー用に本格的なゲーミングヘッドセットを探していたのですが、やはりASUSから選ぶべきかなと感じたので、数あるゲーミングヘッドセットの中から 「ROG STRIX FUSION 700」を購入しました。
定位感に優れたバーチャルサラウンド技術や再現度の高いDACやアンプを標準で搭載。PCゲーム用途だけでなく、PS4やSwitchなど家庭用ゲーム機でのプレイにも対応し、ハイレゾ音源の再生にも使える点が非常に魅力。
そんなわけで購入に至ったので、僕の検証結果と感想をお伝えいたします。
選んだ理由、特徴について
サムネイルがどや顔ですが、まじめに紹介しているので、是非動画も参考にして下さい。
ハイレゾ対応で高音質
ROG STRIX FUSION 700は『High-Resolution Audio』、いわゆるハイレゾの再生に対応しています。24ビット/96kHzの再生に対応しているので、このゲーミングヘッドセット1つでヘッドフォンの代替になってしまうという優れもの。
Bluetooth接続でPS4や任天堂Switchにも対応しているため、万能型のゲーミングヘッドセット
なお、ハイレゾ再生に対応するのはUSB接続時のみなのでPCで接続したときに本領発揮する仕様なのです。だからPCゲーマーに特におすすめ。
ボンジョビアコースティックスと共同開発した7.1chバーチャルサラウンドシステムを採用
FPSなどのシューター系ゲームでは、定位感が優れたヘッドセットが良いとされていますが、ROG STRIX FUSION 700は最高クラスのゲーミングヘッドセットといえるでしょう。
米国の世界的ロックバンドジョンボンジョビの親戚が運営する「Bongiovi Acoustics」が特許を取得したDigital Power Stationテクノロジーを採用した7.1chバーチャルサウンドでプレイヤーの索敵性能があがるのです。
50mm口径ドライバーで低音表現が豊か
「ヘッドフォンはドライバー口径がデカいから音質が良い」というわけではありませんが、振動盤が大きくなれば、低音表現が豊かになり、足音や銃声の方向がよりクリアに聞こえます。
反面高音域の伸びが抑えられるということです。
ASUSらしく、「ゲームのプレイに最適化されたヘッドセット」というわけですね。
優れたデザイン
デルタ(△)をかたどったハウジングから、サイバーパンクを表現したスライダーまで、ASUS ROGの世界観を踏襲したデザインで、ASUSが好きなら是非手に入れたい1台。
大型ながら各パーツにエッジの効いた加工が施されており、シャープな印象です。
実際のところ、決め手の半分はデザインでした。
スペック
型番 | ROGA Strix Fusion 700 |
---|---|
ドライバーユニット | 50mm |
対応コーデック | SBC Aptx |
接続可能機器 | PC/Mac/Android/iPhone/PS4/Xbox4 |
連続駆動時間 | 最高17時間 |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20-20000Hz(ヘッドフォン)50~10000hz(マイク) |
質量 | 360g |
バッテリータイプ | リチウムイオン |
同梱物・アクセサリーについて
ぴっかぴかの箱から飛び出す、ヘッドセットと、付属物内容物は下記のとおり
- ROG STRIX FUSION 700本体
- 取扱説明書
- USBケーブル 2.0
- クイックスタートガイド
- 交換用イヤーパット
取扱説明書は日本語非対応、クイックスタートガイドは日本語に対応していました。
キャリングポーチはROG STRIX FUSION 700がすっぽりと入る大きさで持ち運びの際に役立ちます。
交換用のイヤーパッドは2種類で、レザータイプとメッシュタイプです。
ROGブランド製品にのみ付属する”金メッキ”の施されたUSB 2.0(USB-Ato micro USB)により、ノイズや劣化を防ぎます。
ケーブルの長さは2メートルあり、非常に長いのでPCとの接続時に困ることはないでしょう。
通常のUSBケーブル(左)とROG STRIX FUSION 700に付属するケーブル(右)です。
断線に強い加工が施されています。
外観・使い方
物理ボタンは2つ、写真正面上側がバーチャルサラウンド、下側が電源及びBluetoothのペアリングボタンです。
L側のハウジングをタッチ操作することで曲の操作、音量の調節が可能です。
装着時の操作 | |
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手前にスライド | 前の曲 |
奥にスライド | 次の曲 |
上にスライド | 音量をあげる |
下にスライド | 音量を下げる |
タップ | 再生/停止 |
USBケーブルの挿し口は下部にあります。
実はこのROG STRIX FUSION 700は実測値で404gほどの重量があるため、1万円前後の売れ筋のゲーミングヘッドセットよりも比較的重たいのですが、クッションは伸縮性、通気性の高い素材で、装着時に頭頂部が痛くなりません。
ヘッドセットの音質・マイク
ハイレゾ音源の再生とゲームのプレイを試してみた感想です。
ゲーミングヘッドセットの中では最高クラスの音質だと思います。低音域での解像感に優れ、迫力があります、反面、高音域は伸びがそこまでないように感じました。
冒頭で紹介した通り、ゲーミングヘッドセットの場合、高音質であることが重要ですが、定位感を表現するためには、低音域にメリハリがあるほうが有利に進められると思われるので、この特性はとてもいいと思います。
マイクはフリップ式で、下げるとマイク音、上げるとミュートになります。
音質
ゲーミングヘッドセットの中でも周波数特性が広く、収音性が高いです。
ノイズは気になるほど発生していないため、専用のマイクなしボイスチャットやライブ配信を行ってもいいと思います。
上記動画の8分58秒からマイクの音質について解説していますので是非視聴してください。
ROG STRIX FUSION 700の評価とまとめ
ROG STRIX FUSION 700はPC接続時に最もパフォーマンスを発揮するPCゲーマーのためのゲーミングヘッドセットです。
ゲームのプレイ中敵の方向をつかみやすい、低音域の表現力としっかりとハイレゾ音源を再生可能なDACおよぎアンプが非常に優秀だと思います。
単純な音質だけなら、30000円クラスのヘッドフォンにも引けをとらないと思います。
気になる点
とはいえ、やはり重量が気になります。404gはヘッドセットの中では比較的重たい部類にはいるため、長時間のプレイで疲れてしまうでしょう。
総評
オールマイティで音楽もゲームもこれ1台、PCも家庭用ゲーム機もこれ1台といった具合ですべてを一つにまとめたい人には強くお勧めできる製品でした。