昨年、唐突に旅行Vlogを撮影したくなり中国に足を踏み入れたのですが、そこでOsmo Pocketが大活躍してくれたので、中国のVlog動画とともに、Osmo Pocketの感動ポイントを紹介したいと思います。
Osmo Pocketは中国メーカーDJIの製品で、非常にコンパクトかつ軽量なムービーカメラです。
Osmo Pocketが旅行Vlogにおすすめできる5つの理由
軽い
まずはコレ、圧倒的に軽量で持ち運びがしやすいのです。
僕は普段α7Ⅱやα7RM4を使用しておりまして、どちらもSONYのフルサイズミラーレスカメラなのですが、レンズを装着した換装重量は1kgを超えてくる。
フルサイズカメラも軽量化されているので”日常”であれば別に構わない重量。むしろフルサイズカメラで1kg程度しかないなんて、僕がカメラの販売をしていたころからしたらとてもじゃないけどありえない水準。
でも、旅行で常用するにはやはり重い。
その点、Osmo Pocketは116gでスマートフォンよりも軽量だから、非常に持ち運びしやすい。
撮りたい画を気軽に撮影できるのがOsmo Pocket最大の魅力。
ジンバルが強力で手振れしない
Osmo Pocketはシンプルな外観からは想像できないほど手振れ補正が強力です。
上記動画は、僕の初のVlogの作品で、ほとんど(ベッドにだいぶするシーンと最後の去っていくシーン以外)をOsmo Pocketで撮影しております。
僕が特に気に入っている点は西安の有名な門を回転しながら撮影するシーンです。
壮大な景色を僕を中心にして同行者に撮影してもらったのですが、撮影者も当然プロじゃなくて、Osmo Pocketの基本的な使い方をレクチャーしただけです。
初心者でも簡単にソレッぽい映像が撮れるのでOsmo Pocketすごいと思いました。
パンやズーム撮影、基本的な動画撮影を一通り学べる
Osmo Pocketはジンバルがついているというただ一点で入門機として最高です。
上記もVlogですが、パン(水平方向にカメラだけを動かす撮影技法)やティルト(垂直方向に動かす)など
パンやズームなどビデオ撮影の基本的な部分はOsmo Pocketでも十分撮影可能。
ミラーレスカメラやシネマカメラと比較してレンズサイズやセンサーサイズがコンパクトで撮れる画の限界値は低いかもしれませんが、撮影の基礎的なことを学ぶツールとしては最高だと思います。
タイムラプス機能も便利で、Osmo Pocketの基本的な使い方を学べばVlogを一本仕上げられます。
ちなみに、これらの動画は動画編集ソフトDaVinci Resolveで編集しています。
撮影データの管理がしやすい
動画データは5分程度のものが細切れに保存されるのですが、あとから動画編集する際にデータの管理がしやすいのもおすすめポイントの一つです。
コレはOsmo Pocketがスマホだけでも編集可能なカメラであり取り回しが楽。同様にパソコンで編集するときも楽です。
データ容量の差はフルサイズミラーレスカメラと3倍以上の差がある
5分の動画データ容量の差 | |
---|---|
OsmoPocket 1080P 60 | 約600MB程度 |
α7Ⅱ1080P 24p | 約1.8GB |
また、データそのものがミラーレスカメラよりも軽いので、データの容量を圧迫しない点も強みだと思います。
バッテリーの充電が簡単
USB-Cで充電可能で、充電しながら撮影することもできる。
公称値は連続140分の撮影が可能とされていますが、体感的に動画を回しっぱなしにすると90分程度が限界。
それでも連続90分撮影は一般的なデジカメやミラーレスカメラでは難しい水準なのでロングランバッテリーといえます。
おかげでモバイルバッテリーを持っていく個数が増えたのですが、今の時代、ノートPCやカメラやスマホがUSB-Cで充電できるようになってバッテリー切れの心配がないのはとてもありがたい。
Osmo Pocketのデメリットを解説
ここまでよい点を紹介してきたのですが、利用するにあたっての気になる点も紹介したいと思います。
センサーサイズが小さいので室内撮影でノイズが出る
僕の動画を見てもらってもわかる通り、オートで室内にはいるとノイズがかなり目立つ。日中のシーンではそこまで気にならないのですが、室内ので撮影時はかなり不利な印象です。
室内撮影、つまり料理とかの動画が上手く撮れないのはつらい。選択肢としてコンデジ(コンパクトデジカメ)かOsmo Pocketか2択になったときに思い出してほしい項目です。
特に最近のコンデジ界隈SONYのRX100シリーズが無敵感を放ちます。(価格も他の追随を許さないほど高価)
画角が固定なので平凡な動画になる
「平凡な動画で問題ない、むしろウェルカムだ」という人には関係のない話。
最近YouTubeではハイクオリティなシネマティックVlogerが増えていて、それに対抗するべく購入する機材としては限界スペックがあまりにも低い。
僕は映像作品のクオリティはカットと選曲さえしっかりしていれば問題ないと勝手に思っているのでそんなに気にはしないのだけれど、Osmo Pocketは画角がほぼ固定されており、特に寄り(アップ)のシーンにインパクトを持たせ辛い。
動画作品は寄りと引きのシーンを交互に織り交ぜることで迫力を出していくので、Osmo Pocketを使った撮影では平坦な動画になってしまう。
僕はそういう動画も好きだけど、シネマティックなVlogを撮影したいのであれば、レンズ交換式のカメラ(ミラーレスカメラなど)を利用すべきでしょう。
音を高音質で収録しようとすると携帯性が失われる
僕はまだ試していないのですが、Osmo Pocketの指向性マイクはなかなか優秀でして、手で持っている撮影者の声を拾うのは問題ないのですが、距離が離れた人の声を収録しづらい場面がある。
ノイズキャンセリングが効いているため、取材時に相手に向けておくととても便利に使えるのだけれど、旅行の雰囲気をそのまま映像に残すのには少し不満が残る。
そのため外部マイクと接続が可能なのですが、携帯性が損なわれてしまうため、せっかくの長所がなくなってしまう。
コンパクトなVlogカメラとしては標準で完成されているので僕はコレでいいと思っているのですがね。
まとめ、Vlog入門機にはおすすめできるカメラ
いろいろ記載してきましたが、個人的にVlog入門機として非常におすすめできます。
動画の基礎的な撮影技法は、Osmo Pocketでほとんど試せるし、なにしろコンパクトなので周囲の目をそれほど気にせず気軽に撮影できる点が最高。
Vlogを初めて作ってみて思ったのは、動画撮影もたくさん経験したほうが上達スピードは速まるので、これから動画撮影に挑戦してみたい人の1台としては最適だと思います。