ASUSが販売する ASUS Vivobook 15X OLEDをメーカーから借りられたのでベンチマーク結果や使いがってを紹介
スペック
ASUS Vivobook 15X OLED | |
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モニターメイン |
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CPU |
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iGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約356.8mm×奥行き約227.6mm×高さ約20.2mm |
バッテリー | 約7.5時間 |
無線通信規格 | Wi-Fi6/Bluetooth V5.1対応 |
充電タイプ | DCジャック/90W |
重量 | 約1.7kg |
保証 | 1年間引き取り修理サービス・パーツ保証 |
特徴
OLEDパネル搭載の高性能スタンダードノートPC
ASUS Zenbook 15X OLEDは(2880×1620ドット)のOLEDパネルを搭載。
Windows 11のディスプレイプロファイルを確認したところ、VESA Display HDRの認証はされているようだった。リフレッシュレートは120Hzで動作し、ゲーミングモニターとしても利用可能なパネルだ。
インテル第12世代プロセッサで動画編集もできる
Vivobook 15X OLEDはインテル第12世代のCore i7 12700Hを搭載している。Core i7 12700HはゲーミングノートPCなどにも搭載されるハイパフォーマンスなCPUで画像編集や動画編集もこなせる性能のCPUだ。
ファンはシングルファンではあるものの、パフォーマンスは十分発揮可能で、15.6型のスタンダードノートPCとしてはトップクラスの性能
Officeが標準で付属
今回紹介しているVivobool 15X OLEDはMicrosoft Office H&B 2021が付属。Word、Excel、Outlook、PowerPointが利用できる。
デザイン
ASUS Vivobook 15X OLEDはクワイエットブルーというカラーを採用している。深みのある青で、Vivobook 15XOLEDが樹脂素材でできているということを感じさせない。
天面にはASUS Vivobookのロゴが印字されているが、小さく印字されているためそれほど嫌な印象はなかった。
底面はゴム足が同系色でシンプルにまとめられている。
モニター
Vivobool 15X OLED には15.6型のパネルが採用されている。
色域
メインモニターの色域は下記の通り
Vivobook 15X OLED(SDC416E)の色域 | |
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sRGBカバー率 | 100% |
DCI-P3カバー率 | 99.9% |
Adobe RGBカバー率 | 96.1% |
シネマカラーのDCI-P3カバー率99.9%を実現している。
またAdobe RGBカバー率96%で写真の補正でも使えるモニター。
キーボード・タッチパッドについて
Vivobook 15X OLEDに搭載されているキーボードは3列テンキーが搭載されている一般的なスタンダードノートPCの配列だ。
US配列から日本語を加えた外資系メーカーらしいキーボードとなっており、Vivobookに関してはキーが少し窮屈に感じた。
タッチパッドは大きめに取られており、ペコペコとした、安いノートPCに搭載されているタッチパッドの使用感だ。
キーボードやタッチパッドは慣れれば問題ないとは思うものの、良くも悪くもスタンダードノートPC級
インターフェース
左側
- USB-A
右側
- オーディオジャック
- USB-C(3.2Gen1)
- USB-A
- USB-A
- HDMI
- DCジャック
性能
Vivobook 15X OLEDのファンモード設定をパフォーマンスモードに設定して計測。
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り
Cinebench R23の総合スコア | |
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Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i9 12900H | |
Ryzen 7 6800HS | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Core i7 12700H レビュー機 | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 9 5900HS | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 76800U | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7 1260P | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5800U | |
M1 | |
Core i7 11370H |
最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では13180pts
Core i7 12700H搭載モデルとしてはそこまで高性能ではないものの、スタンダードノートPCとして考えると非常に高い性能だ。
UL Procyon Photo Editing ベンチマーク
UL Solutionsが提供する「UL Procyon Photo Edting ベンチマーク」はいわゆる写真編集のベンチマーク。Adobeの「Photoshop」「Lightroom Classic CC」を使用し、実際の写真編集のワークフローに沿ったバッチファイルを実行。
処理にかかった時間をスコア化することで相対的に評価が可能だ。
Photo Editing ベンチマーク | |
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Ryzen 7 6800HS/RTX3070Ti | |
Ryzen 7 6800U | |
Core i7 12700H | |
Core i7 1260P | |
Core i7 12700H | |
Core i7 1165G7 |
Vivobook 15X OLED | |
Adobe Lightroom Classic CCのワークフロー | |
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読み込み | 2.688秒 |
プレビュー | 0.742秒 |
プリセット適用 | 0.421秒 |
エディットイメージ | 1.863秒 |
スマートプレビュー | 5.150秒 |
書き出し | 37.677秒 |
エンハンスディテール | 5.685秒 |
フェイスディテクト | 4.026秒 |
バッチプロセッシングスコア | 7584 |
Adobe Photoshop CCのワークフロー | |
画像読み込み | 0.347秒 |
フィルター適用 | 1.103秒 |
画像結合 | 1.287秒 |
データ保存 | 60.101秒 |
画像書き出し | 4.176秒 |
GPUフィルター | 18.569秒 |
イメージレタッチスコア | 5981 |
写真編集のワークフローでは、ハイスペックモバイルノートPCと同等クラスの性能があった。
PCMark 10バッテリーテスト
Vivovook 15X OLED バッテリーテスト | |
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PCMark10 ModernOffice(スタンダード) | 7時間11分 |
PCMark10 Video | 7時間21分 |
メーカー公称値では約7.5時間ほどとのことだったが、ベンチマーク上では最長で7時間21分ほどだった。
SSDの読み書き
クリスタルディスクマークの結果。搭載されていたSSDはMicron製。シーケンシャルライトは控えめだが、ランダムアクセスは高速なのでソフトウェアの動作は良好だと思う。
PCの温度とファンの動作音について
ピーク時のCPU温度について
Cinebench R23の10minuteテスト実行時の挙動をHWInfoで計測した。
システム上サーマルスロットリングは最初の数秒〜数十秒ほど発生したが、その後に安定。
シングルファンで動作していることが影響しているのかフルで性能を発揮している、というよりは若干性能を抑えている感じだ。
PCの表面温度
Cinebench R23 10minuteテスト時のPCの表面温度を計測。
最も熱い箇所で38.3℃ほど。低温火傷の心配はないがそれなりに熱くなる。
ファンの動作音
パフォーマンスモードでは50.3dbほどで非常にうるさい。ので据え置きで利用するのであれば「スタンダードモード」「ウィスパーモード」で利用するのをおすすめ。
Vivobook 15X OLEDの評価とまとめ
良い点
- 15.6型のスタンダードノートPCの中ではトップクラスの性能
- モニターの色域が広く、写真、動画編集などに利用可能
気になる点
- インターフェースが弱い
- シングルファンで動作音がうるさい
予算を抑えつつ動画編集・画像編集ができるスタンダードノートPCが欲しい人におすすめ
Vivobook 15X OLEDはOLEDパネルの性能が高くハイリフレッシュレート+広色域を手に入れられる。その上でインテル第12世代のCore i7 12700Hのパフォーマンスをそこそこ引き出せつつストレスフリーで運用も可能なので、この製品がセールになっているタイミングで動画編集用のPCを低予算で検討している人におすすめしたい。
ウェブ用にアップロードする動画、画像などの編集には使えるレベルのモニターで動画編集用PCとしてもおすすめできる。
Vivobook 15X OLED
公式サイトで確認価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。