レノボから販売されているゲーミングノートPC Legion 570 Pro (16型 AMD)をメーカーから借りられたのでベンチマーク結果と使い勝手を紹介。
スペック
Legion 570 Pro (16型AMD) | |
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モニター |
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CPU |
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dGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約359mm×奥行き約264mm×高さ約26.4mm |
バッテリー | 約11時間 |
無線通信規格 | Wi-Fi6/Bluetooth V5.2対応 |
充電タイプ | 専用コネクタ/230W |
重量 | 約2.5kg |
保証 | 1年間引き取り修理サービス・パーツ保証 |
特徴
動画で見る
HDRに対応した高解像度ゲーミングモニター搭載
Legion 570 Pro に搭載されているモニターは解像度が2560×1600ドットの高い解像度のモニターを採用している。
搭載されているモニターをWindowsのディスプレイ情報で確認すると、VESA Display HDR400の認定を取得していることがわかった。
また、モニターが表現できる色の幅、色域、は、sRGBカバー率は99.2%だった。
Legion 570 Pro(BOE0A9B)の色域 | |
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sRGBカバー率 | 99.2% |
DCI-P3カバー率 | 75.5% |
Adobe RGBカバー率 | 74.6% |
ウェブ用にアップロードする動画、画像などの編集には使えるレベルのモニターで動画編集用PCとしてもおすすめできる。
RTX3050Ti GPUは重量級のゲームも中画質で快適
搭載されているNVIDIA GeForce RTX3050Tiの最大グラフィックスパワーは95Wだった。NVIDIA GeForce RTX3000番台はメーカーごとに最大出力を設定でき、内部のシステムを確認してみないとどれくらいのパフォーマンスが出るのかはわからないようになっている。
RTX3050Tiの性能をうまく引き出せており、パフォーマンスは申し分がない、持ち運びに特化したゲーミングノートPCに搭載されているRTX3060並のパフォーマンスなので、思った以上に性能が出ている感じた。
価格
Legion 570 Pro (16型AMD) | Alienware M15 R7 AMD(RTX3060搭載) | |
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モニター | 16型(2560×1600ドット)165Hz/400nit | 15.6型(1920×1080ドット)165Hz |
CPU | Ryzen 7 6800H | AMD Ryzen 7 6800H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX3060 | NVIDIA GeForce RTX3060 |
メモリ | 16GB(DDR5-4800MHz) | 16GB(DDR5-4800MHz) |
ストレージ | 512GB(M.2 SSD) | 512GB(M.2 SSD) |
価格 | 242,495円(11月時点) | 231,770円(11月時点) |
上位のRTX3060搭載機をDellのAlienwareブランドのPCと比較。
モニターはLegionの方が豪華ではあるものの、価格的にはデルの方が安い。
高解像度モニターが必要かどうか、16:10のアスペクト比を魅力に感じるかどうかがこの製品の評価につながるだろう。
Legion 570 Pro (16型AMD)
公式サイトで確認価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り
Cinebench R23の総合スコア | |
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Core i7 12700H | |
Core i7 12700H | |
Core i9 12900H | |
Ryzen 7 6800HS | |
Core i5 12500H | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 7 6800H(レビュー機) | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 6800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 9 5900HS | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 76800U | |
Core i7 11800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Core i7 1260P | |
Ryzen 5 5600H | |
Ryzen 7 5800U | |
M1 | |
Core i7 11370H |
最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では13856pts。
マルチコア、シングルコアともにインテル第12世代CPUよりも若干不利な結果となった。とはいえRTX3050Ti
ゲーム性能
バイオハザード RE2
重量級ゲームタイトルのバイオハザード RE2では画質を自動設定で中画質が選択された。また、解像度も2560×1600ドットではなく、1920×1200ドットが選択される。
バイオハザード RE2の平均フレームレート | |
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WUXGA(1920×1200ドット) | |
グラフィック自動設定(中画質) |
カプコン系のゲームタイトルは今回のバイオハザード RE2のように画質調整をして、快適に遊べるようになっているため、GPUの性能はそこまで高くなくても十分に楽しめる。
シャドウオブザトゥームレイダー
重量級のゲームタイトル「シャドウオブザトゥームレイダー」は最高画質と高画質と中画質に設定しNVIDIA RTX DLSSをクオリティに設定しベンチマークを実行した。
シャドウ・オブザ・トゥームレイダーの平均フレームレート | |
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2560×1600ドットNVIDIA RTX DLSSクオリティ | |
最高画質 | |
高画質 | |
中画質 |
モニター解像度が高いため、中画質で平均73fpsとギリギリ快適水準だった。
Apex Legends
Apex Legendsの平均フレームレート | |
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2560×1600ドット射撃訓練場 | |
高画質 | |
低画質 |
人気のシューター系ゲームタイトル「Apex Legeds」では解像度を2560×1600ドットに設定し、画質を調整しながらmsiafterbunerで計測。
低画質に落としても、100fps以上は不可。
SSDの読み書き
クリスタルディスクマークの結果。PCIe Gen4 SSDを搭載しているため、非常に高速。
バッテリーの連続動作時間
バッテリーの連続動作時間をテストする、PCMark10 ModernOfficeではMicrosoft Officeの互換ソフトウェアを動作させ何時間連続で動作できるのかを計測可能。
Legion 570 Pro バッテリーテスト | |
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PCMark10 ModernOffice | 6時間8分 |
ベンチマーク上のバッテリー連続動作時間は最長で6時間8分ほどだった。
デザイン
カラーはグレーでロゴは中央に「LEGION」のブランドロゴが印字されている。
天板はアルミシャーシでできており、重厚感がある。
インターフェースは背面実装。IdeaPad Gaming 370シリーズと比較するとやや薄く作られている。
キーボード側から見た写真。全体的にグレーでまとまっているため、非常にシンプル。
付属の電源は230W。
モニター
Legion 570 Pro(16型 AMD)に搭載されているモニターは16型。
リフレッシュレートは165Hzで最大輝度は計測値で515nitほどだった。冒頭で記載した通り、sRGBカバー率992%で動画編集などにも利用可能なパネルだ。
キーボード・タッチパッド
キーボードはフルサイズスケールのテンキー付き。矢印キーが下に下がっているため、使いづらさを感じる人がいるかもしれない。
配列はUS配列を日本語に切り替えたような外資系メーカーにありがちなキーボード。
ストロークは1.5mmほどと浅めだが、筐体がしっかりしているため、ベコベコ感はなく、タイピングはしやすい。
タッチパッドはおそらくガラス製を採用しており、品質は高め。
カメラ
Legion 570 Pro はフルHD画質のウェブカメラを搭載している。撮影用の照明を使うと非常にシャープな写真が撮れるため、ビデオ通話を利用したテレワークなどに使える。それもかなり綺麗な画質で。
インターフェース
奥側
- 有線LAN
- USB-C
- HDMI
- USB-A
- USB-A
- 専用コネクタ
左側
- USB-C
- USB-C
右側
- カメラスイッチ
- オーディオジャック
- USB-A
PCの温度とファンの動作音について
PC内部の温度
Cinebench R23の10minuteテスト時のログをエクセルでグラフにまとめた。
常時80℃まで上昇し、そこからクロック周波数が低下。
システム上でサーマルスロットリングの挙動はなかったが、パフォーマンスは明らかに低下している。
PCの表面温度
キーボード側の最も熱い箇所は30.5℃で全く熱くない。
ファンの動作音
この時のファンの動作音は45.8dbほどでやや不快感のある音の大きさ
Legion 570 Pro(16型AMD)の評価とまとめ
良い点
- モニターのクオリティが高い
- CPU/GPUの性能を高く維持できる
- 豊富なインターフェース
- キーボード・タッチパッドが使いやすい
- 搭載カメラが綺麗
気になる点
- 価格が高い
- RTX3050Tiだとモニタースペックを活かしきれない
質は高いがコスパは今ひとつ
Legion 570 Pro (16型AMD)は高解像度のゲーミングモニターを搭載しているため、クリエイティブやゲームに使えるクオリティはあるものの、主要ゲームタイトルで高解像度でプレイしようとするとGPUのパフォーマンスが足りなくなるという問題を抱えている。
上位モデルを選択したとして、RTX3060なので、やはり解像度を下げないと満足にフレームレートを出すのは難しい。
Lenovoにはインテル第12世代のCPUとRTX3060を搭載したIdeaPad Gaming 370iを10万台中盤くらいで購入できるので、コストパフォーマンスを求めるならそちらの方が良い。
Legion 570 Pro (16型AMD)
公式サイトで確認価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。