ヒューレットパッカードが販売するHP ProBook 455 G5はAMD社のAPU(CPU)を搭載したビジネス用ノートパソコンです。
AMD社のAPUはインテル製CPUを搭載するノートPCと比較すると低価格で購入することができ、検討される方が多いです。
今回の記事では、HP ProBook 455 G5のレビューとともに、AMD-A9420を紹介したいと思います。
AMD-A9420の特徴
安い価格が魅力
HPのパソコンに限ったことではありませんが、AMD社のCPUを搭載したノートパソコンはインテル社のCPUを搭載したノートパソコンよりも価格が安いです。ノートパソコンのパーツの中でもCPUが占める価格の割合というのは大きいので、CPUが安いとノートパソコンの価格を安くすることができるのでHP ProBook 455 G5はSSD128GB+HDD1TBのデュアルストレージ構成で上記のような価格を実現しています。
事務作業にちょうどよいパフォーマンス
PCMark 10という、性能を測るソフトウェアでテストを行った結果2000程度でした。画像編集や動画編集は厳しいですが、Ofiice作業やビデオ通話などは可能で、一般的なビジネスで必要なパフォーマンスを備えています。統合型グラフィックスのRadeon R5は映像視聴の際に綺麗に描画してくれます。
ベンチマークで比較するとインテルの省電力CPUと同じくらいの性能
CPU性能を測るCINEBENCH R15のベンチマークスコア | |
Core i7 8550U | |
Core i5 8250U | |
Core i7-7500U | |
Core i7Y54 | |
Celeron N4100 | |
Pentium Gold 4415Y | |
AMD A9-9420 |
※CINEBENCH R15によるCPUの性能を測るテスト結果。当サイトの計測結果及びnotebookcheckを参照しました。あくまで参考指標で考えてください
A9-9420の一つ上に、MicrosoftのSurface Goに搭載される、『Pentium Gold 4415Y』を記載しました。パフォーマンスにおいては、安価なタブレットPCに搭載されるインテルCPUと同程度かやや低めの性能。
とはいえ、クロック周波数が高いためシングルコアがきっちり動作しますからMicrosoft Officeで事務仕事をする分には問題ない性能だと思います。
スペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
モニター | 15.6インチ(1920×1280)ドット:タッチ非対応 |
CPU | 第7世代 AMD-A9-9420 |
メモリー | 4GB |
ストレージ | 128GB(SATA) |
グラフィックス | Radeon R5 |
光学ドライブ | なし |
通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2/ |
インターフェース | USB2.0×1/USB3.1×2/(USB3.1Type-C×1/ヘッドホン出力/マイク入力/SDカードスロット/HDMI×1/VGA(D-sub15)×1 |
セキュリティ | TPM2.0 |
サイズ/重量 | 376mm x 263mm x 20.9 mm/2.02kg |
バッテリー駆動時間 | 約17時間 |
オフィス | 別売り |
カメラ | フロント92万画素 |
保証 | メーカー保証1年 |
本体デザインと重量
ビジネスシーンで活躍する落ち着いたデザイン
ビジネス向けのノートPCとして開発されているため非常に落ち着いたデザインをしています。シンプルでとても良いと思います。
HPロゴの部分は銀色に光っており、反射します。一般的な15.6インチのノートパソコンです。
重量は合わせて2.27kg
本体重量は2.02kgでACと合わせて2.27kgでした。
個人向けに販売される”持ち運びしやすいノートPC”は0.7kg~1.5kg程度といわれていますから、基本は据え置きで考えた方が良いでしょう。
しかしビジネスで使われるのであれば、許容範囲でしょうか。
液晶ディスプレイについて
ノングレアのフルHD(1920×1080)搭載
ビジネス向けだけあって、色域は普通だと思います。今回の記事では色域測定はしませんでした。
視野角は普通で、極端に狭いということもなければ、高視野角でもないと思います。
良い意味でも悪い意味でも普通の液晶ディスプレイです。クリエイティブな作業を行う場合は、色域の広い液晶ディスプレイを持つノートPCをお勧めします。
キーボード、タッチパッドについて
HPのビジネス向けノートPCの特徴として、安いのにキーボードが打ちやすいのが挙げられます。極端に良いわけでもないのですが、キーボードがたわむことなくしっかりとした打鍵感があります。
また、キーの配置や大きさもちょうどよく、ビジネスシーンでの利用が良く考えられたキーボードだと感じました。
タッチパッドも同様です。この価格の割にはしっかりと作られているなというのが僕の印象で、普段国内メーカーであるマウスコンピューターのパソコンばかりレビューしてるからなのでしょうか。ちょっと意外でした。(マウスコンピューターのパソコンは性能が高くて価格が安いのですが、キーの位置がちょっとおかしかったり、タッチパッドのサイズがいまいちなモデルがあります。)
インターフェースについて
右側面
- USBTypeC
- USB3.1×2
- HDMI
- D-sub15pin
- 有線LAN
- マイク入力
左側面
- ケンジントンロック
- USB2.0
- ヘッドフォン
- SDカードスロット
ストレージの性能
128GBのSSDにはSandisk社の者がりようされていました。M.2SSDとしているもののSATA接続なので、SSDにしては読込速度、書き込み速度が遅かったです。
HDDにはHGST社のものが採用されていました。HDDの中では普通の速度です。一眼レフなどで撮影された20M程度の大きなファイルを画像編集ソフトで読み込むとワンテンポ遅れて表示されるくらいの速度。
アイドル時の熱
アイドル時のパソコンの表面温度を計測してみました。いずれにしても高負荷な処理を行うのは厳しいAPUなので、一般的な使い方にしぼって使えば長い期間使えそうなパソコンだと思いました。
ビジネス向けのパソコンとして最適
特に、良い点も悪い点も見当たらないノートPCでした。低価格のビジネス向けのノートPCとして考えた場合の完成度は高いといえるでしょう。CPUの性能を理解して購入するのであれば後悔しないモデルだと思います。
特に、MicrosoftOfficeを利用しなければならない仕事についてしまった人はおすすめです。HPでは、法人向けのモデルを個人の方が購入しても全く問題ないため、一般家庭で使うパソコンが必要な方にも十分お勧めできます。
ただし、ゲームをプレイしたりクリエイティブな作業を行うためには全然パフォーマンスが足りていないため注意が必要です。
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