最終更新日:2019年2月24日更新(機種が高性能に厳選されたため追記します。)
デスクトップパソコンのパフォーマンスを持ったノートパソコンが安く購入出来たら最高じゃないですか?
今回僕がレビューするノートパソコンはマウスコンピューターから発売されているDAIVブランド『NG5500』シリーズのウェブ限定モデルDAIV-NG5500M1-SH5-Cです。
マウスンコンピューターからお借りしたのでレビューしていきます。
新モデルも出たのでチェックしてください
DAIV-NG5500シリーズの特徴をサクッと紹介
DAIVNG5500シリーズは2018年6月に発表された新モデルです。マウスコンピューターでは以前にもノートパソコンのボディにデスクトップCPUを搭載する試みをDAIVの上位モデルやG-Tuneブランドで行ってきました。
今回のNG5500シリーズはまさに満を持して登場したノートパソコンと言えます。その特徴として
- 2.38kgという携帯性を考えた際のギリギリの重量
- Adobe RGB比98%の広い色域を持つ高性能液晶ディスプレイを搭載
- デスクトップ用のインテル® H370 チップセットを搭載
- Core i5 8500搭載の最廉価モデルは129,800円(税抜き)
クリエイティブな作業を行わずとも如何に高コスパノートパソコンであるかが伺える構成となっています。
Core i5 8500シリーズが標準搭載に
2019年2月24日現在、NG5500シリーズはCPUをCore i5 8500から選べるようになりました。下記にベースモデルとおすすめを記載します。
Core i5 8500搭載モデル
DAIV-NG5500M2-S2 | |
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メモリ16GB M.2SSD 256GB | 129,800円 |
DAIV-NG5500M2-S5 | |
メモリ 16GB M.2SSD 512GB | 139,800円 |
Core i7 8700搭載モデル
DAIV-NG5500H1-S2 | |
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メモリ 16GB SSD240GB | 154,800円 |
DAIV-NG5500H2-M2SH2 | |
メモリ16GB M.2SSD 256GB+HDD1TB | 173,800円 |
DAIV-NG5500U2-M2SH5←おすすめ | |
メモリ32GB SSD512GB HDD2TB | 184,800円 |
DAIV-NG5500の外観
天板
グレーというよりはガンメタリック調の本体天板は光の当たり方によってはとても高級感のある仕上がりになっています。
天板先端部はエッジのきいた加工がされています。ゴテゴテとした印象はありません。
軽量化するための樹脂素材とオシャレな配色は以前レビューしたN500シリーズに似ていると感じました。
また、本体サイズはA4ノート二枚分(A3ノート1枚分)のサイズを実現しており、一見するととてもコンパクトな印象を受けます。
底面
NG5500の底面は大型ファンが2機目視で確認できます。
側面:左側
左から
- Displayポート
- HDMIポート
- USB3.1×Type-Cポート
- USB3.1×2
側面右側
左から
- マルチカードリーダー
- イヤフォン
- マイク
- USB2.0ポート
- LAN端子(Ethernet)
- 電源
- ケンジントンロック
となっています。
名刺入れと大きさを比較してみましたがその肉厚さがよくわかります。
手前傾斜で奥側が厚く作られており、高さは35.7mm(突起部含む)です。
デスクトップパソコン用のCPUを積むためのチップセットのためか肉厚ボディにならざるおえません、むしろここまでコンパクトに仕上がっているのは、素直にすごいと思いました。
本体重量
本体重量はバッテリー装着時で2.38kgでした。持ち運びには向かないと思われるかもしれませんが、この性能で2kg代は軽い方です。
液晶ディスプレイ、キーボード、タッチパッド
低反射のノングレア液晶を搭載しています。
反射は少なく視野角は普通です。120hz駆動のハイスペック液晶ディスプレイなのでゲームをプレイしても滑らかな表現が可能です。
マウスコンピューターのDAIVブランドでは、Adobe RGB比98%をユーザーに確実に提供するために、検査表を同梱してくれます。こうしてクリエイター向けのモデルには出荷時に個別にチェックし液晶ディスプレイのパフォーマンスを保証してくれます。
Adobe RGB比98%の液晶ディスプレイと普通の液晶ディスプレイを比較
以上のように、色そのものが違うため見ている画像の印象すらも変わってきます。
RAW現像や写真編集を行う上でより正確な情報をもとに編集を行うのであれば、液晶ディスプレイがソフトウェアの認識している色と同じである必要がありますから、広い色域を持つ液晶ディスプレイが必要です。
キーボード
公称値ではキーストローク(キーの沈み込み)1.8mm、キーピッチ(キーとキーの間)は18mmとノートパソコンの理想的な数値はキーストローク2.0mm、キーピッチ19mmといわれていますが、不思議と打ちやすかったです。
ボディ本体の剛性がしっかりしているからなのか、強めに押し込んでも「がちゃがちゃ」とうるさい音はせずきっちりとした打鍵感を感じることができます。
タッチパッド
わずかにくぼんでいるタッチパッド、滑らかに反応してくれます、クリック感も悪くなく安いパソコンに見られるようなパコパコ感もありません。
バッテリー
メーカー公称値では実駆動6時間ほどとのこと。
DAIV-NG5500M1-SH5-Cのパフォーマンス
DAIV-NG5500M1-SH5-Cのスペック
OS | Windows 10 Home 64ビット |
---|---|
CPU | インテル® Core™ i5-8400 プロセッサー |
グラフィックス | インテル® UHD グラフィックス 630 |
dGPU | GeForce® GTX 1050 (4GB) |
メモリ | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
SSD | 512GB SerialATAIII M.2規格 |
HDD | 1TB Serial ATAII 5400rpm (Serial ATAIII接続) |
液晶パネル | 15.6型フルHDノングレア(1,920×1,080/LEDバックライト/AdobeRGB比98%) |
チップセット | インテル® H370 チップセット |
無線 | IEEE 802.11 ac/a/b/g/n 最大433Mbps対応 |
Bluetooth | Bluetooth 5 |
CPU Core i5 8400のパフォーマンス
今回お借りしたNG5500M1-SH5-CインテルのCore i5 8400が搭載されています。
CINEBENCH R15
上記画像は当ブログの計測結果をまとめたものです。
CPUのパフォーマンスを計測するCINEBENCH R15では、最新のノートパソコン用CPU Core i7 8750Hのスコアが目立ちますが、DAIV-NG5500シリーズではデスクトップ用CPUの上位ランクCPU『Core i7 8700』のモデルも購入が可能となっています。
Pass Mark CPUMARK
dGPU:GTX1050のグラフィックス性能
FF15ベンチマークテスト
FF15などVRAMを大量に消費しながら描画を行う高精細なゲームをプレイするためにはGTX1060以上が必要となります。
SSDの読込速度
SANDISKの512GBのSSDを搭載していました。シーケンシャルリードは560Mbsと快速です。
起動速度
iPhoneのストップウォッチ機能を用い手動計測した結果は下記のとおりです。電源ボタンONからおおむね10秒程度でホーム画面を表示することができます。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 平均 |
11秒11 | 10秒64 | 10秒50 | 10秒75 |
クリエイティブ性能を確認
YouTube向けに編集された5分程度のフルHD動画(テロップ、BGMあり)をレンダリング(書き出し)し、その変換速度をVegas Pro15で検証します。
CPU単体では15分50秒でした。
5分のフルHD動画をレンダリングした結果 | |
CPU | レンダリング時間 |
Core i7 8750H | 16分24秒 |
Core i5 8400(レビューモデル) | 15分50秒 |
一般的なベンチマークテストと実際に作業を行う結果が伴わないことはよくあります。とはいえ30秒程度なら誤差といえるのかもしれませんが。
ハードウェアエンコード
また、下記は搭載されるGPUを用いてレンダリングするハードウェアエンコード(NVENC)を用いた変換速度の結果です。
5分のフルHD動画をレンダリングした結果 | |
CPU(GPU) | レンダリング時間 |
Core i7 8750H(GTX1050) | 9分6秒 |
Core i5 8400(GTX1050) | 9分00秒 |
わずかながらハードウェアエンコードもデスクトップCPUのCore i5 8400の方が短い時間で作業を終えることができました。
エンコード後の熱
高負荷な処理をかけた際に気なるのはCPU温度は71℃でした。
デスクトップCPUを搭載しているだけあって、きちんとコントロールできています。同じような状況でもノートパソコン用のCPUをフルパワーで回すと80℃近くまで上昇することもあり、堅牢制を考えた際はデスクトップCPUを搭載しているノートパソコンが有利です。
おすすめポイントを紹介
1台で済ませたいならコレ
上記の結果を見るように、各スコアだけみればノートパソコンの6コア12スレッドのCPU Core i7 8750Hと互角性能ですが、排熱などの細かい点に目を向けるとデスクトップに搭載されるパーツを利用したNG5500は連続した高負荷処理が必須なクリエイティブ作業にはうってつけといえるでしょう。
持ち運べるデスクトップとしては革新的な重量
以前レビューしたDAIVブランド最上位モデルのNG7620シリーズでは4kgを超える重量を半分程度に抑えました。AC合わせて2.97kgで、デスクトップCPUを搭載するノートパソコンでは革新的な重量です。
Appleのノートパソコン | 重量 |
MacbookAir 13インチ | 1.35kg |
Macbook Pro 15インチ | 1.84kg |
DAIV NG5500 | 2.38kg |
参考までにAppleが発売する大人気ノートパソコン2機種の重量です。
クリエイター向けといわれるMacbook Proの15インチの重量と比較すると500g重いですが、何度も記載しているようにDAIVNG5500シリーズはデスクトップCPU搭載、上位モデルのCore i7 8700搭載モデルを選択すればピークパフォーマンスは言うまでもなく、MacBook pro以上です。
また、外付けモニターを使ってマルチディスプレイ環境を構築する場合でもCPUパフォーマンスはとても重要です。
4Kモニターなど高解像度で出力する際にはCPUの処理が液晶ディスプレイへの出力にとられてしまい十分にパフォーマンスが発揮できない恐れがあります。そうした懸念もデスクトップ用CPUを搭載されるNG5500なら悩みの種にならないはず。
1台で作業を完結させたい人にオススメです。
オススメ構成例
耐久性特化のBTOカスタマイズです。
なお、金額やパソコンの仕様記事執筆時の2018年7月1日のデータです。変更となる恐れがありますので注意してください。