ホームPCGIGABYTE AERO 15 XA-7JP2130SHレビュー シャープ製のIGZO(240hz)モニターを搭載したクリエイティブも可能なゲーミングノートPC

GIGABYTE AERO 15 XA-7JP2130SHレビュー シャープ製のIGZO(240hz)モニターを搭載したクリエイティブも可能なゲーミングノートPC

GIGABYTEといえば、PCパーツメーカーとしてのイメージが非常に強いのですが、昨今YouTubeで、インフルエンサーを利用したマーケティングにも力を入れており、謎に僕にもお鉢が回ってきたので、紹介させていただきます。

今回はメーカーより、「AERO 15 XA-7JP2130SH」を検証機としてお借りし、その検証結果と僕の感想をお伝えいたします。

GIGABYTE AERO 15  XA-7JP2130SHの特徴

動画で見る

動画でも紹介しておりますので、チャンネル登録と一緒にお願いします。

シャープ製240hz搭載で、ゲームもクリエイティブな作業もこなせる万能ノートPC

GIGABYTE AERO 15シリーズはSamsung製の有機ELを搭載したモデルも展開していますが、今回の検証機はシャープ製の液晶を搭載したモデルでして、コレがとてもすごい。

AERO 15に搭載される液晶は綺麗な発色と低消費電力で長時間駆動という触れ込みからスマートフォンに採用され話題になったIGZOパネルで、なおかつ、240hzの高リフレッシュレートで駆動するという超高スペックなモニターを搭載しているのです。

色域はウェブコンテンツに最適なsRGBまでカバー。

GIGABYTE AERO 15 XA-7JP2130SHのモニター価格299,800円で販売されており、実は4Kモデルよりも高価でして、作業用モニターとしてゲーミングモニターとしても最高峰のパネルですので、納得の高品質です。

厚さ2cmの筐体でCore i7 9750H+RTX2070 Max-Qのハイスペック構成

GIGABYTE AERO 15 は、Core i7 9750HとRTX2070 Max-Qの構成でこの厚さを実現しました。

実測値で約2.2cmほどの厚さから構成されており、これは家庭用スタンダードノートPCと同等クラスの厚さです。驚異的な薄さといってもいいほどノートPC本体がコンパクトに構成できるのは冷却システムに力を入れているからです。

ノートPCとしては大きめのファンを二つに分厚いヒートパイプをPC内部に設置することで冷却効率を高めているのです。

Microsoft Azure AIでシステムを最適設定へ

また、AERR 15はMicrosoft Azure AIを搭載しています。

ゲームや動画編集など作業によってパフォーマンスやバッテリ駆動時間を最適化してくれるため、特別な設定をせずとも最高のパフォーマンスを発揮できるようなシステムです。

手間なく最高のスペックを利用できるということですね。

おすすめの購入場所とスペック解説

とはいえ、ここまで贅沢な構成なノートPCは価格も一般モデルと比較すると高価で、大手価格比較サイト「価格.com」では299,800円。

AERO 15はゲーミングノートPCの市場平均よりも価格は高いです。

日本市場でできるだけ安く購入したいのであれば、GIGABYTEの認定ストアである、PCパーツショップで有名なarkを利用しましょう。

期間限定の値引きや、カスタイマイズ、保証に対応しているため最も安心できる販路です。

GTX1660Ti~RTX2070、有機ELも選択可能

AERO 15はAMOLED(有機EL)モデルと液晶(IGZOorLG)の2タイプあります。後はGPUでグレード分けされているといった形。

動画編集をメインで行うのであれば、GTX1660Ti搭載モデル、ゲーム配信をガッツリ行うならRTX2070搭載モデルのようにして、選択可能です。

GIGABYTE AERO 15

検証機のスペック

検証機GIGABYTE AERO 15  XA-7JP2130SH
モニター15.6型(1920×1080ドット)IGZO240hzタッチ非対応
CPUIntel Core i7 9750H
GPUNvidia GeForce RTX2070 Max-Q
メモリ16GB(8GB×2)
ストレージ512GB(NVMe)
インターフェースHDMI2.0×1/USB-C(Thunderbolt 3)×1USB-C(DP)×1/SDカードリーダー(UHS-Ⅱ対応)/USB3.1(Gen2)×1/USB3.1(Gen1)×2/オーディオジャック
無線通信機能802.11 AC 2.4GHz5GHz Bluetooth 5
バッテリー94.24Wh
サイズ/重量356.4×250×18.9mm/2.144kg
保証期間購入時から2年間

 

この検証機は先ほど記載した通り、240hzのシャープ製のIGZOパネルを採用しております。

ゲーム性能について

フォートナイト・PUBG中級ゲームタイトルの快適性

フォートナイトシーズン2の平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
エピック(最高画質)
126fps
高画質
131ps
中画質
210fps

人気ゲームタイトル『Fortniteフォートナイト』はエピック画質で126fpsでした。240hzの高リフレッシュレートモニターを活かすのであれば中画質を選択しておけばオーケーです。

PUBGの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
ウルトラ
120fps
高画質
131fps
中画質
141fps

PUBGではウルトラで120fpsでした。中画質で141fpsでしたので、快適にプレイが可能です。

ファイナルファンタジー15|重量級ゲームタイトルの快適性

ファイナルファンタジー15のスコア
フルHD(1920×1080ドット)
軽量品質
10136
標準品質
8428
高品質
6643

ファイナルファンタジー15は、PCゲームの重量級タイトルをどの程度快適に遊べるかの指標として使われるタイトルですが、フルHDであれば60fpsでプレイ可能であり、重量級のゲームタイトルもきちんと遊べる性能です。

GIGABYTE AERO 15 のゲーム性能まとめ

GIGABYTE AERO 15 はRTX2070Max-Qのパフォーマンスを発揮していたと思います。15インチのノートPCとしてはかなり優秀だと思います。

さらなる性能を求めるのであれば筐体そのものを大きくするしかなく、17インチモデルを選ぶ必要があるでしょう。

携帯性も鑑みるとバランスの取れた良いゲーミングノートPCだと感じました。

ベンチマーク結果

Cinebench R20

Cinebench R20の総合スコア
Legion Y540 17 Core i7 9750H
2716pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
GIGABYTE AERO 15 XA-7JP2130SH
2628pts
Dell G7 17 Core i7 9750H
2249pts
Dell G3 15 Core i7 9750H
2046pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts

CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、2628ptsでした。Core i7 9750Hモデルとしては高めのスコアで、過去計測した中でもトップ3に入る性能でした。そのうち一つは17インチモデルですので、15.6型のなかでもトップクラスの性能だと考えていいと思います。

CrystalDiskMark

搭載SSDはインテル製のもので、読込速度、書込み速度とも良好。ただ、ストレージそのものは512GBしかないので、クリエイティブな作業はもちろんゲームデータを保存したい場合、ストレージをカスタマイズで追加するか、外付けのストレージを用意したほうが良いでしょう。

先ほど紹介した、arkであれば、ストレージ増設にも対応しているため便利です。

ベンチマーク結果について

CPU性能やストレージの性能は同スペックのノートPCと比べても高い水準ですので、動画編集をこれから始める方の選択肢に最適だと思います。

ゲームに関しては、実はそれほどフレームレートが伸びているというわけでもないので、ゲームもできるけれどどちらかというと、クリエイター色の強いノートPCといった感じです。

GIGABYTEにはゲーミングブランドにAOURUS(オーラス)がありますのでゲームのプレイならそちらでもいいかもしれません。

外観・デザイン

GIGABYTE AERO 15 XA-7JP2130SHのデザインは非常に洗練されており、てっぺんからつま先まで黒で統一されています。

天面はヒンジ部からボディ本体の中ほどまでヘアライン加工の施されたデザインでエッジがきいています。

また、『AERO』のロゴはLEDが埋め込まれており電源投入で光ります。

底面は、左右非対称のデザインが印象的でとても美しいと思います。スピーカーは手前側に設置されているのですが、うまく空洞ができサラウンドが効くようになっています。

GIGABYTE AERO 15 XA-7JP2130SHの重量
本体のみ2.144kg
本体+AC2.988kg

15.6型のハイスペックゲーミングノートPCとしては軽量、一般的なノートPCと比較すると重い、といった感じ。

決して持ち運べない重量ではありませんのでコレ1台で済ませたい人はありだとおもいます。

240hzモニターについて

冒頭で紹介していますが、GIGABYTE AERO 15は240hzの高リフレッシュレートモニターを採用していまして、ゲームのプレイを優位に進められます。

そのうえでクリエイティブな作業に使える色域を持つ高品質な液晶パネルです。そして、ナローベゼルデザイン(狭額縁)が採用されたスマートなノートPCです。

従来の14型のボディに15.6型のパネルを搭載しているわけなので、非常にスタイリッシュです。

色域・トーンカーブ

PCに用意されていたプロファイルに設定したまま、きゃりぶツールにてトーンカーブを測定しました。やや青が強めの、人間がみたら「綺麗に見える」ように調整されていました。

GIGABYTE AERO 15 XA-7JP2130SHの色域
sRGBカバー率97.6%
Adobe RGBカバー率72.5%

ウェブコンテンツの作成に適したモニターだと思います。プロのフォトグラファーが使うには色域がやや足りないかもしれませんね。

とはいえ、ゲームのプレイに有利なモニターでここまで広いカラースペースをもったモニターはないので、ゲームの配信をしつつ、動画の編集を行いたい方にはおすすめできる。

キーボード・タッチパッド

キーボードはフルサイズスケールのキーボードで、英字配列を無理やりJIS配列にしているのか、テンキーの「0」のとなりに矢印の「→」が食い込んでます。少し慣れが必要かもしれません。

キー自体はストロークが1.5mmほどで浅めなのですが、しっかりと打鍵感を得られます。個人的には非常に打ちやすいと思いました。

タッチパッドは独立ボタンのないタイプで左上に指紋認証のセンサーが採用されています。

キーのライトは、「Fn」+「スペース」で調整あるいは消灯できますので、明かりが苦手な方は消すのも簡単です。

個人的には、AERO 15のフォントがかっこいいと思っていて、できれば日本語が印字されていない英字キーモデルを選択したほうがいいのかなぁなんて。

インターフェース

右側面

  • USB 3.1(Gen1)
  • USB-C(DP)
  • SDカードリーダー(UHS-Ⅱ対応)
  • DCジャック

左側面

  • HDMI 2.0
  • USB-C(Thunderbolt 3)
  • USB 3.1(Gen2)
  • オーディオジャック
  • LAN端子

といった構成です。右利きとしては右側に電源ケーブルを配線しなければならないのがストレスです。

とはいえ、クリエイターがあったらうれしいポートThunderbolt 3やUHS-Ⅱ対応のSDカードスロットなど、拡張性は文句なしです。高レベルでまとまっていますので、価格が高いのも納得。

PCの表面温度や騒音について

ゲーム中のPCの表面温度です。キートップはそこまで熱くなく、溝の部分が45℃程度でした。実際に操作に支障はありませんし、熱いというよりは温かいなと感じる程度ですので問題はないでしょう。

また、この際のファンの駆動音は50db程度でした。

RTX2070Max-Qという上位のGPUを搭載していることを考えると静かなほうですが、モバイルノートPCやスタンダードノートPCと比較するとやはりうるさいレベルになると思います。

ゲーミングノートPC、クリエイターPCとしてはまぁまぁ静かなほうくらいでとらえていただければ幸いです。

GIGABYTE AERO 15 XA-7JP2130SHの評価とまとめ

良かった点

  • デザインがかっこいい、スタイリッシュ
  • 高いパフォーマンスの割に静か

気になった点

  • 価格が高い
  • 電源ケーブルが右に来る
  • キーボードの配列

写真編集・動画編集しつつゲームも楽しみたいならあり

GIGABYTE AERO 15 Classicで気になった点としては、価格が高価であることと、電源ケーブルの取り回しです。右利きで右の中心部に電源ケーブルを差し込まないといけないのは不満が残ります。

あとは、キーの配列が不自然な点ですが、まぁコレは慣れるしかないでしょうねw

価格は高く手は出しづらいかもしれませんが、性能や必要な拡張性、モニターの色域は備わっており、ゲームのプレイはもちろんクリエイターに最適なノートPCだと思いますし、品質も良いと思います。

本格的にRAW現像を行う場合は、AUO社の4Kモデルを選択したほうが良いでしょう。

GIGABYTE AERO 15 XA-7JP2130SH

うっしー
うっしーhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。 元家電量販店スタッの経験を活かし、PCのわかりやすい製品紹介記事を多数執筆。 2017年に「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」チャンネルとしてYouTubeでの活動も開始し、2022年11月現在でチャンネル登録者数は2万人を越える。
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