ASUSのNVMe M.2 SSDケースを購入して自分で外付けSSDを自作してみた

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SSDが低価格になったことにより、10万円以下のノートPCでもメインストレージがすべてSSDに置き換わり、「低価格ノートPCは遅い」といったイメージも徐々に薄れつつあります。

とても素晴らしいことなのですが、一つ懸念点が。

「ストレージが足りない」

そう、いくら安くなったといっても1GBあたりの単価がHDDとSSDでは差があるため、安く抑えたPC、あるいはクラウドコンピューティングを前提として販売されるノートPCではストレージが少なすぎるのです。256GBとかだと流石に足りませんよね?

また、MacbookやWindowsのノートPCでUSB-Cのみを搭載したモバイルノートPCが増え高速なデータ転送が可能になり、クリエイターやゲーマーのツールとして外付けのSSDを使うという選択する人が増えています。そんなこともあって今回は外付けのSSDを作ってしまおうかなと。

外付けHDDよりもいSSDのほうが早い上に振動に強いから外付けストレージとしては適切だと思うのでみんなも一度検討してみてほしいです。

ということで、最近ASUSが発売したNVMe専用のM.2SSDケースを購入したので自作してみました。

「外付けSSDを自作する」とはいえ、ケースとSSDを別途購入して組み立てて終わるという短い肯定で完了するので製品選びやメリットを中心に紹介いたします。

NVMe専用M.2 SSDケースASUS ROG STRIX ARION

今回は非常に簡単な、というか工作が苦手な僕でも楽々終了させられるデバイスで作ってみようかな、と。

まずは、M.2 SSDケースから、僕の手の中にあるものがASUSが発売する『ROG STRIX ARION』

台湾で行われるPC見本市COMPUTEX TAIPEI 2019にて展示されていた、サイバーパンク模様が特徴の高速なデータ転送に対応するM.2(NVMe) SSDケースです。

一目見て「コレが発売されたら絶対買うわ!」って隣で説明してくれた日本語が通じないASUSのお兄さんに話しかけていたのも良き思い出。

ASUSは「ROG」とついている場合、市場の平均よりも高い性能で市場に製品を投入してくる。STRIXはウルトラハイエンドというわけではないけれど、十分な性能を持っているよ。

スペック

ASUS ROG STRIX ARIONのスペック
インターフェースUSB 3.2 Gen 2 Type-C
質量約98g
速度10Gbps
対応SSDタイプNVMeSSDのみ 2280,2260,2242,2230
材質アルミ合金

ことASUS ROG STRIX ARIONはもし仮にThunderbolt 3だったのならROG ARIONになっていたかもしれない。

ROG STRIX ARIONはUSB SuperSpeed Plusの速度をもつSSDを作ることが可能です。

今回紹介するSSDと組み合わせるとUSB 3.1で接続すると上記のような結果に。内蔵のSATASSDと同程度あるいはちょっとだけ不利なスコアですが、実用性は十分なスピードです。

ROG JapanアカウントがTwitterでPS4Proでも検証していました。

このSSDケースの特徴はツールレスで取り外し可能で超簡単に外付けSSDを組立可能なこと

スマホのSIMを取り出す感覚で付属のイジェクトピンをSSDケースの下穴に突っ込めば開封可能。ドライバーなどは必要なし!

ちなみに、開封から検証までYouTubeにアップしているので是非見てください。チャンネル登録もよろしくお願いします。

NVMe Fire Cuda 510

ASUS ROG STRIX ARIONに組み込むSSDはSeagate社のFire Cuda 510

実は、ARIONを購入する際にNVMe専用ってことをすっかり忘れていて、WDの青(SATAのM.2)を同時購入するというミスを犯してしまいました。反省です。

Fire CudaはゲーミングPCのストレージをSSDにするとどの程度効果があるか?という検証を下記記事作成時にメーカーから提供してもらったもので、僕は本当に提供で生きてて申し訳ないなーと思いつつも、「まぁこれくらいええか、と。」

SATAとNVMeの見分け方

ということで、もし僕の記事を読んで、NVMeでSSDを作りたいよ!という方のためにワンポイントアドバイス。

NVMe対応って書いてあるものを買えばいいのだけれど、わかりづらいと思う。

上記画像のようにSATAはちょんちょんが2つNVMeは1つと覚えるとわかりやすいと思います(僕は規格そのものを勘違いしていたため間違えちゃいました。)

外付けSSDを自作するメリット

SSDそのものの価格が下がってきたことて、コモディティ化する外付けSSD市場なので、コスト的な”実利”はそれほどないように思える。

既製品との比較※
Sandisk 1TB USB3.1 Gen226,800円
Samsung T5 1TB USB 3.1 Gen224,671円
STRIX ARION+FireCuda51030,344円

※価格は常に変動しております

ちょっと質の高いSSDで構成すると途端に既製品よりもコスパが悪くなる。

SamsungやSanDiskは自社の高品質SSDを採用しているはずだから、もしかしたら品質でも一歩劣るかもしれない。

初めからSSDを自分で組み立てる金銭的なメリットはほとんどないかもしれない。

シリコンパワーなど安いNVMe SSDをAmazonセールで狙うのはアリ

例えば、シリコンパワーなど品質的にSamsungやSanDiskと比較すると1段落ちる可能性があるNVMeSSDがAmazonセールなどで安く購入できる場合がある。

コレを利用すれば最安値付近で外付けSSDを構成可能です。データ読出しが主の外付けSSDは価格を重視できるのが強み。

「PCでは書込み速度が処理時間に影響してくるので敬遠されがちだけれど外付けならよくない?」理論

 

大容量のSSDもオーケー

今回例に挙げているのは「1TBで構成した場合」なので、当然2TBにしたいとか、あるいはそれ以上にしたい場合。既製品で販売されているものには限界があるので、十何に対応可能な自作が有利。

ROG STRIX  ARIONのおすすめポイントを解説

NVMe M.2 SSDケースは2000円から3000円で販売されているのにわざわざ6000円程度のちょっとお高いSTRIX ARIONを買う意味ってあるのか?そんな疑問をASUS ROGアンバサダーの僕が解説しちゃいます。

ツールレスで不器用な人でも安心

付属のイジェクトピンで開封組立の1連の流れを完結できるようになっており、専用工具が不要。(内部にSSDを固定するためのネジがありますが)

超簡単に組み立てられるのはありがたい。

巨大サーマルパッドで安心

連続の読み書きで生じた熱を逃がすべく巨大なサーマルパッドを装着しておりまして、これにより放熱性が高まり、NVMeSSDのパフォーマンスを低下させることなく使い続けることができるのです。

また、ボディ本体のアルミ合金素材も分厚いため、熱は逃げているけれど、SSDケース本体はそこまで熱くならないのもポイント

好きなストラップでいつでも持ち運べる

M.2SSDケースにフック付きのプロテクターが付属してきまして、ストラップをつけられるようになっております。

自分の好きなメーカーや好きなゲームタイトルのストラップをつけていつでも携帯可能です。

僕は非売品のROGストラップをつけておきました。

ROG STRIX ARIONを買おう

初めて外付けM.2SSDを作成しましたが、超簡単でした。

ガジェット的な楽しみもありつつハードウェアとしてもしっかりと仕事をしてくれるデバイスですので速度や耐久性まで含めて、外付けSSDの自作を検討している方は ASUS ROG STRIX ARIONを買っちゃいましょう。

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