引越しをしてから早くも一か月が経過したのだけれど、いまだに光回線はひけていない。
理由は今住んでいる住居が集合住宅でありながら戸建てタイプの光回線しか引けない、いわゆるマンションファミリーの物件かつ、現地調査物件で、NTTの光ファイバーケーブルが部屋まで通せるか通せないか、システム的にわからなくなっているから。
幸いにして、現在は100GB無制限でつかえるモバイルルーターのサービスNomad WiFiをお仕事で試す機会があり、事なきを得ているが、それでも月間2TB(おそらく、もっとかも)くらいパケットを消費していた僕からすると、必要最低限のことができる状態といった感じで、万全ではない。
動画でもまとめたので是非チェックしてください。
集合住宅に光回線が引けない理由
光回線が引けない理由は下記2点
- そもそも光ファイバーを通せない、提供エリア外の地域に住んでいる
- 光回線は住宅の近くにあり、通せるかもしれないが、居住スペースまでケーブルを通せるかはわからない
僕は後者。
光ファイバーケーブルは電柱か街中だと地下に埋まっているため、引けそうで引けない物件というのも存在する。完全にガチャ。しかも究極に運の悪いほう、むしろ運がいいくらいの確率かもしれないけれど、エリア外は最近ではめずらしい(田舎では普通にあるけど)。
今回取り上げるのは「2」かつアパートやマンションに引っ越す人。集合住宅でいわゆる現地調査物件に当たってしまった人のための対処法だ。昨今ではかなりレアだけれど、高速な固定インターネット回線がないとなんもできない世の中なので、今回、僕が引越しをする際に行ったことをまとめておく。
光回線の現地調査は事前にわかる
僕はインターネット回線の契約・販売を行っていたこともあって、申込みから開通までのフローがわかるため、転居先に光回線がすぐに引けるかどうかを調べる方法を知っていた。
「現地調査」という単語は業界関係者以外ほとんど使わない単語です。
築古でマンションタイプ未導入の集合住宅はレア
2021年現在の場合ほとんどの集合住宅に共用で利用可能な「マンションタイプ」の設備が整っているので安心してこの記事をスルーしてほしい。今回は割と例外、というか築古物件に相当する家に引っ越す人限定。そして、現地調査物件は戸建てタイプ(ファミリータイプ)になるので月額が高くなります。
ちなみに、マンションタイプよりもファミリータイプのほうが速度がでやすいため、月額料金が上がってもいいからファミリータイプを引き直すという変態も存在するし、家に固定回線2つ3つ引く固定回線マスターもいる。僕はドン引きです。
コラボ光はフレッツ光
詳細は省くけれど、コラボ光はNTTの光ファイバーを提供者である事業者(ドコモとかソフトバンクとかニフティとか楽天とか)が仕入れてユーザーに提供する仕組み。
コラボ光の中身はNTTが管理する光ファイバーです。
したがって、NTTフレッツ光が引けるのであればコラボ光が引けるということなんだけれど、その場合はNTT西日本、東日本でエリア検索をすればよい。
住所についてはグーグルマップなり、不動産屋に聞くなりすればすぐにわかるので、郵便番号から検索したり、NTTフレッツ光のエリア検索ページで県から検索するとスムーズだ。
- NTT東日本エリア検索
- NTT西日本エリア検索
上記画像は、僕が今住んでる家の検索結果。ここまで調べられるNTTのシステムすごい。(その昔電電公社時代に固定電話の回線引いていたからほとんどの場所の地番登録がある)
これが俗にいう現地調査物件。こうなった場合、速やかに行うべき対策を記載する。
ちなみにここに記載されているネットからお申込みは未来永劫回答が得られないので別の方法をおすすめしたい
現地調査物件に当たった時の対処法
現地調査物件に当たった時の対処法は下記3点
- 回線契約の申し込みをしてしまう
- 別の事業者で引けないか調べてみる
- 光回線をあきらめて代替サービスを使う
現地調査物件に当たったら、光回線を利用した固定インターネット回線は3か月ほど利用できないことを覚悟するしかないのだけれど、それでも光回線を利用したい場合から記載していく
回線契約の申込みをしてしまう
コラボ光にしろ、光回線にしろ、居住者からの申込みがないと話が進まないシステムなので、まずは回線契約の申込みをする。NTTの光回線はあくまで居住者が申し込んだ場合のみ対応可能という謎システム。
ゆえに、引きたいなら先に申込むしかない。実際僕は不動産の賃貸契約をするまえに光回線を申し込んだ。後で紹介するのだけれど、あらかじめほぼ確実にフレッツ光のエリア内である確信があったから。
現地調査物件は開通までに3か月程度かかる
現地調査物件に当たった場合、NTTの下請け事業者が建物に光回線を通せるかの判断をする回線契約の申込みから最低でも1か月以上はかかる。回線開通までは3か月程度かかる
ちなみに、区画整理された後の戸建て物件の場合、地番登録、現地調査、回線工事なのでさらに伸びる。新しく家を建てる人は注意しましょう。
転居先が光回線を引けるか確認する方法
転居先の家に光回線が届いているかどうかはエリア検索を除いて2つの方法で確かめることができる。前述のエリア検索だけでは確度が低く、賃貸契約に進むまでにはおよばないからだ。
大家(オーナー)・仲介の不動産屋に相談
1つ目は大家に相談。これが最速だし手っ取り早い。
集合住宅の大家は光回線の工事を行う場合、居住者からほぼ100%の確率で相談されるため、何号室に光回線が入っているかは大体知っているから。
この時、仲介してくれている不動産屋に相談すればオーケーで、基本的に不動産屋は物件の契約を進めてほしいので、物件を所持する大家に相談はしてくれる。してくれない不動産屋はやめたほうがいい。
ちなみに、光回線が契約できるなら物件を即時契約します。と相談してみたところ大家に連絡を取ってくれた上、入居日を伸ばす方向で話を進めてくれた。
この時、大家から事前に「うちのビルはあなたの住むお部屋までの階はすべて光回線が開通しているからおそらく大丈夫だと思います。念のためこちらでも以前工事を担当してくれたNTTの下請け事業者に問い合わせてみます。」という親切丁寧な回答をくれた。この時点で最悪引けなくてもこの家にしようかなと考えていた。最高の大家さんです。
ちなみに、NTTの謎ルールにより、大家からの申出も却下された。居住者が光回線を申込まないと調査にすら来てくれないのがNTT。
別の事業者も引けないか問い合わせてみる
2つ目は別の事業者に問い合わせてみること
僕の住む場所はどちらかというと街中にあり、光ファイバーケーブルは電柱ではなく、地下を這うような場所だったのだけれど、念のため、地方のケーブルテレビインターネットにも問い合わせてみた。
回答は「現在その建物で当社のサービス利用者はいません。」とのこと。
これで8割程度の確率で、光回線が建物内にきているということがわかった。
ちなみに電柱の場合、光ファイバーが格納されているボックスが外から見えたりするので、転居先の内見がてらみておくのをおすすめしたい。
覚えておいてほしい現地調査時のフレッツ光・コラボ光3つのルールおさらい
- 光回線の申込はあくまで家の居住者・大家であってもも調べられない
- ネットのお申込みフォームは未来永劫回答ない
- 引きたいならはやく申込む
現地調査物件でコラボ光を申込む事業者はどこがいいのか
現在、家電量販店などで展開されている施策・キャンペーンによって変更してもいいのだけれど、原則すぐにインターネット・Wi-Fiを使いたいなら、ソフトバンク光一択。
ソフトバンク光を申し込むと回線が引ける、引けないにかかわらず、現地調査・固定回線開通までの期間SoftBank Airという固定回線の代替インターネットを無料で貸してもらえるから。
SoftBank AirはLTE回線を利用した使い放題のWi-Fiサービスで固定回線の代わり、固定代替として提供される。コンセントにつないですぐに使えるといった代物で、初心者でも簡単にWi-Fi接続できるのが強み。
開通前レンタルできるソフトバンク光のメリット
- 原則光回線は工事して開通しなければ契約はスタートしない(料金がかからない)
- 開通前レンタルのSoftBank Airも利用料金はかからない
デメリット
- 回線品質が低い
SoftBank Airは固定回線の代替としては通信速度や帯域が頼りなく、夜間に通信速度の制限をかけられる場合や、スマートフォンに使われる回線とは別の回線を使っているためエリア内でも電波感度が不十分だったりする。YouTubeの視聴は大丈夫だけど、動画をYouTubeにあげるとなるとかなり大変。
YouTuberとして活動している僕はアップロードの速度に満足できないことが、前の仕事で利用してわかっていたためソフトバンク光はやめた。
ただ、ネット申し込みでもキャッシュバックはあるので、YouTuberじゃなければかなり使い勝手のいいサービスです。
光回線をあきらめて固定代替にしてみる
僕は仕事柄どうしても光回線をあきらめられなかったので、念入りに準備をした結果、申込から3か月程度で光回線がひけるようになった。
とはいえ、こんなめんどうなことしてられないよ。という人も多いだろう。そこで、僕が候補として考えたサービスを紹介しておく。
Nomad WiFi
Nomad WiFiは株式会社Nomad Worksが提供するクラウドSIM搭載のモバイルルーターを月額課金で使えるサブスクサービスで、この記事を執筆している現在、僕はNomad WiFiを利用している。
- 月額4,180円(税込み)
- 違約金・解約金なし、契約期間の縛りなし
- 申込んだら、最速で当日から使える(地域によっては翌日以降)
- 月間100GBまで速度制限なし
- 機器購入の必要なし
といった、太っ腹なサービスで、1か月ほど利用しているが、YouTubeのアップロード頻繁に行ったり、Zoomでビデオ会議しても全く速度制限がかからなかった。オマケにモバイルルーターのバッテリーの連続動作時間も長く、2日間は使えるレベル。
回線工事が面倒だという人や、つなぎのための回線が必要な人は Nomad WiFiがおすすめ。
楽天モバイル+テザリング
- 月額3,278円(税込み)
- 電話番号が付帯される
- SIMフリースマホが必須
- エリアが狭い
楽天モバイルは月額3,278円で無制限なのでスマートフォンのテザリング機能を使ってWi-Fiルーターとして使う方法がある。楽天モバイルが快適なエリアであればそれほど不都合はなさそうだけれど、パートナー回線にしかつながらない(au回線)場合や、速度制限の懸念もあって、ピンチヒッター的な役割で使えそうだと考えた。
結局楽天モバイルのポテンシャルを信じられずにあえなくといった形ではあるけれど、基地局の整備が優先的に進む、東名阪地域ならあり。例えば東京に上京する人とか、神奈川・名古屋・大阪、に引っ越す人はかなり現実的な選択肢になりえる。
ドコモ home 5G
home 5G
- 月額4,950円(税込み)
- ルーター購入必須
- スマホとのセット割引あり
- ドコモの回線
2021年8月から提供を開始するNTT docomoの home 5Gは固定回線の代替として活躍するホームルーター。Softbank Airのようなサービスだけれどドコモが展開するため速度制限の条件はAirよりも良心的だと思われる。
とはいえ、マンションタイプの光回線よりも高額になってしまうため、家に設備が整っているのであればあえてこれを使う必要性はないと思っている。
光回線がひけなかったらこれにしようかと本気で考えていた。
まとめ:光回線は僕らの命、物件契約の前に引けるか引けないかの確認を徹底しましょう
最終的に僕はドコモ光を選んだのだけれど、理由はNTT系列で、新築の地番登録がが優先されやすいといった数年前に働いていた経験則からだった。おそらく現状では他社のコラボ光でも変わらないと思う。
そして、アパートやマンションなどの集合住宅は基本的に集合住宅用の設備が整っている場合がほとんどです。築25年以上の築古物件などでいまだにみられるので立地と家賃で決めた人がこの問題にぶつかりやすい。
僕は仕事柄インターネット回線が必須なので賃貸契約前に気が付くことができたのだけれど、もし気が付けずに迷った際はソフトバンク光を申し込めばSoftBank Airを開通前レンタルで無料で利用できるので当面はWi-Fiを利用できます。
また、ほかのコラボ光回線を検討している人は、いつでも解約可能なNomad WiFiをつなぎとして利用するのもおすすめ。
Nomad WiFi
- 月額4,180円(税込み)
- 違約金・解約金なし、契約期間の縛りなし
- 申込んだら、最速で当日から使える(地域によっては翌日以降)
- 月間100GBまで速度制限なし
- 機器購入の必要なし