ASUS ROG Zephyrus M16は16型の16:10のアスペクト比をもつディスプレイを採用したゲーミングノートPCだ。CPUに8コア16スレッドのCore i7 11800H、GPUにRTX3070を採用し、ゲームのプレイやクリエイティブに最適な1台だ。

発売前にメーカーから実機を借りられたので検証結果・使い勝手を紹介する。

スペック

今回の検証機はRTX3070搭載の最上位グレードです。

ASUS ROG Zephyrus M16 GU603HR
モニター
  • 16型(2560×1600ドット)165Hz
CPU
  • Intel Core i7 11800H
dGPU
  • NVIDIA GeForce  RTX3070
メモリ
  • 16GB
SSD
  • 1TB (NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約355mm×奥行き約243.5mm×高さ約19.9-22.3mm
バッテリー持続時間約8.6時間
無線通信規格Wi-Fi6/Bluetooth V5.1対応
充電タイプDCジャック
重量約2.0kg
保証12か月間のインターナショナル保証

インターフェース規格など仕様詳細はASUS製品ページから閲覧可能です。

ASUSの製品は購入後、あんしん保証および3年の延長保証あんしん保証プレミアムに加入可能です。

日本国内のメーカー保証以上に手厚い保証なので、ハードに使うゲーミングノートPCを購入検討されている方はあんしん保証も検討するとよいでしょう。

特徴

動画で見る

16型ディスプレイ採用のゲーミングノートPC

ROG Zephyrus M16は16:10のアスペクト比をもつディスプレイを採用。PS5や任天堂Switchを代表するコンシューマーゲーム機でプレイするゲームタイトルは16:9がメジャーなため、ゲームのためのPCからやや飛び越えたマシンだ。

もっとも、最新のゲームはウルトラワイドモニターの解像度に対応させるなどフレキシブルな設定が可能であるため、アスペクト比の制約は受けづらくなっている。

今回の検証機はWQXGA(2560×1600ドット)の解像度でフルHDの2倍の情報量を得られるため、ゲームだけでなく、ウェブの閲覧やクリエイティブな作業の効率が大きく向上する。

インテル第11世代Core H45搭載Core i7 11800Hプロセッサがはやい!

定番のベンチマークテストCinebench R20はマルチスレッドスコアが5443ptsとAMDのRyzen 9 5900HXと互角以上のパフォーマンスを発揮。

Core i7 11800Hはターボブースト時4.6Ghzと動作周波数スペックはAMD Ryzen 9 5900HXと同等なのでノートPC用プロセッサにおいては、互角以上の勝負に戻してきた。ここはさすがインテルといったところ。

最大グラフィックスパワー100WのRTX3070を搭載

ROG Zephyrus M16に搭載されているGPUは最大100Wの出力をもつRTX3070を搭載。RTX3070はミドルハイクラスのゲーミングデスクトップPCと同等クラスの性能があるため、4K以上の動画素材の編集や、フルHD解像度下で144fps以上の描画・快適にプレイが可能。

もちろん最重量級のサイバーパンク2077も快適にプレイは可能だ。

め、性能だけでなく搭載パーツもゲーム・クリエイティブ両対応となっているのが最大の魅力

ASUS ROG Zephyrus M16

公式サイトで確認

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

性能について

ASUS ROG Zephyrus M16 GU603HRの性能について紹介。定番のベンチマークソフトやメジャーなゲームタイトルのフレームレートを測定した結果を掲載。

計測時の設定は「Turbo」でパフォーマンスを最も高く維持できるようにしている。

Cinebench R20

Cinebench R20はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R20の総合スコア

Core i7 11800H(レビュー機)
5443pts
Ryzen 9 5900HX
5177pts
Ryzen 9 5900HS(G15)
5093pts
Ryzen 9 5900HS
4953pts
Ryzen 9 5900HS(ROG Flow X13)
4657pts
Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Core i7 10875H
4037pts
Ryzen 5 4600H
3143pts
Core i7 10750H
3053pts
Core i7 11370H(レビュー機)
2755pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
HP ENVY X360 13 Ryzen 7 4700U
2437pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts

マルチスレッド性能は5443ptsで現行モデルトップクラスの性能。当サイトでは、ほかにもRyzen 9 5900HX搭載モデルを検証しているが、今回検証したASUS ROG Zephyrus M16がトップ。

Ryzen 9 5900HX搭載機は17.3型のROG Strix Scarなのでボディサイズが有利であるにもかかわらずインテルCPUのほうがスコアが伸びた。

Cinebench R23

 

Cinebench R23の総合スコア

Core i7 11800H(レビュー機)
14111pts
Ryzen 9 5900HX
13306pts
Ryzen 9 5900HS
13178pts
Ryzen 9 5900HS(G15)
13146pts
M1
7372pts
Core i7 11370H
7135pts 

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)でも同様にトップクラスの性能。

 

Cinebench R23のシングルスレッドスコア

Core i7 11370H
1520pts 
Core i7 11800H(レビュー機)
1514pts
M1
1482pts
Ryzen 9 5900HS(G15)
1479pts
Ryzen 9 5900HS
1461pts
Core i7 1165G7
1448pts
Ryzen 9 5900HX
1430pts

また、シングルスレッド性能においてもトップクラスの性能。

Cinebench R23には今回のように1度で性能を測定する方法と動画で紹介しているようにストレステストを含んだ測定方法があるため、スコアの上ぶれ下ぶれが発生する。

満を持して登場した第11世代の8コア16スレッドCPUは性能でAMDを逆転。ゲームクリエイティブにおいても優位性がある。

3DMark Time Spy

ゲームのグラフィックス性能を計測するベンチマークテスト 3DMark Time Spyではグラフィックススコアが9615とデスクトップPCのRTX2070Super並みのパフォーマンスがあることがわかった。

画像はROG Strix Scar G733QSのもの。CPUスコアはCinebenchの結果と打って変わってRyzenが優位。おそらく熱による動作周波数の変化がRyzen 9 5900HXはほとんどないからだろう。

SSDの読書き

搭載SSDはSamsung製のPCIeGen4のSSDを搭載

大容量のデータを読み書きさせても速度の低下は見られなず、常に超高速のデータ読込、書込みが行える。

ゲームだけでなくクリエイターにも最適なストレージは心強い。

ゲーム性能

サイバーパンク2077

トリプルA級のビッグタイトルサイバーパンク2077ではWQXGA(2560×1600ドット)解像度でレイトレーシングウルトラ/ウルトラにて計測。DLSSはバランス。

サイバーパンク2077の平均フレームレート
WQXGA(2560×1600ドット)
ウルトラレイトレ有DLSSバランス
59fps
ウルトラレイトレなしDLSSバランス
71fps

画質ウルトラレイトレ有では38fpsでレイトレオフで64fpsレイトレーシング機能をオフにすれば、サイバーパンク2077においてもDLSSを利用し、最高画質でプレイが可能な水準だった。

ただ、頻繁に大容量のデータをやりとりするのであれば、NVMeSSDの最高速度が期待できる上位のSSDにカスタマイズするのもおすすめ。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2021年6月15日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fps
機種24fpsの書出し時間
ASUS ROG Zephyrus M161分26秒
G-Tune H5 2021年モデル1分38秒
DAIV 5N 2021年モデル1分41秒
ROG Strix SCAR 172分13秒
ASUS TUF DASH F152分22秒
DAIV 5P2分56秒
mouse K55分5秒
XPS 13(9310)6分25秒
mouse X5-R710分29秒
MacBook Air (M1)10分46秒
mouse X5-R511分22秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が1分26秒で過去最速だった。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおりです。

機種書出し時間
ASUS ROG Zephyrus M161分26秒
ROG Strix SCAR 171分26秒
DAIV 5N1分26秒
G-Tune H51分36秒
XPS 13(9310)1分37秒
mouse K51分53秒
mouse X5-R71分57秒
MacBook Air(M1)1分58秒
DAIV 5P2分50秒
mouse X4-R53分8秒

RAW現像の速度もノートPCのなかでは過去最速クラスでCPU性能の高さ、搭載メモリの性能の高さがうかがえる。

性能まとめ

今回の検証はゲームタイトルが一つだったものの搭載パーツひとつひとつの性能の高さを感じることができた。

特に、インテルCore i7 11800HプロセッサとRTX3070の組み合わせがベンチマークデータでクリエイティブなタスクも快適に行える。

ベンチマーク結果から、現行モデルの中でトップクラスの性能を持つゲーミングノートPCということがわかった。

デザインについて

オフブラックカラーを採用したASUS ROG Zepyrus M16は筐体サイズが小型化し、16型ながら持ち運び可能なサイズ。

錯塩モデルのROG Zephyrus M15にも採用されていたドットパターンのパンチホールが非常に独創的なデザインで角度によって色合いが虹色に変化する。

ROG Zephyrus M16はASUS独自のエルゴリフトヒンジ機構を搭載ているが、ゴム足の調整でさらに冷却性能を高めている。

本体奥側のゴム足が厚く作られており、筐体をさらに持ち上げるといった感じ。

ディスプレイ側のヒンジ部はほとんど接触しておらずゴム足で支えているのがよくわかる。これによりタイピングポジションがとりやすく打鍵がしやすいうえ、本体と地面の設置面積が小さくなり冷却性能がアップする。

また、ヒンジ側はPC本体が180度程度まで開閉するつくりで、プレゼンテーションなども行いやすい。

本体奥側のデザインにもこだわりがみられる。内部の放熱用の金属素材が外から見えないようなカバーと、カバーとみられないようなデザインを組み合わせることで、ROGシリーズの世界観を崩さないつくり。

Zephyrus シリーズは昨年よりデザインに力を入れており、シンプルに仕上げているのにそれでいてパフォーマンスを損なわないつくりが素晴らしく流石ASUSだと感じた。

モニターについて

ROG Zephyrus M16は16型のモニターを搭載しているが、画面の縁が薄く作られており没入感の高い仕上がりに。

パッと見た印象からきれいなモニターであることはわかった。

色域・トーンカーブ

RGBの線はフラットで極端な色ずれはありません。

計測後のプロファイルを各色域データと比較してみた。

結果として、シネマカラーのDCI-P3カバー率が96%ほどで動画編集に最適な色に調整されているようだった。sRGBカバー率は100%。

キーボード・タッチパッドについて

16型の筐体を存分に使ったキーボードは非常に打ちやすく、打鍵感は良好。

タッチパッドも幅広で文句なし。配列は英字配列をJIS配列に変更したものだが、エンターキーもしぜんに作られているため、タイピング時に不自然さを感じることはなかった。

インターフェースについて

左側面

  • DCジャック
  • HDMI
  • 有線LAN
  • USB-A
  • USB-C(Tb4)
  • USB-C(USB 3.2 Gen2)

右側面

  • USB-A(USB-3.2 Gen2)
  • micro-SDカードスロット
  • セキュリティロック

最新のUSBポート、有線LANを備えており、ゲーマー・クリエイターが満足いく仕様になっていると感じた。

本体の奥側に冷却機構を備えているため、端子類が手前に集中してしまっている。左側を奥にしてクラムシェル(貝を折りたたんだように使う)デスクトップモードで利用する場合はかなり利用しやすいと思う。家で専用の据え置きゲーミングノートPCとして検討されているならありだと思う。

ピーク時の熱について

サイバーパンクをプレイ中にキーボード側の温度をサーモグラフィで確認してみた。

キーの中央部は46.2度と非常に高い温度に。ここが人が触れる箇所は最も高温で注意が必要。

ASUS製品は人が触れる箇所は低温に保ちつつ、筐体の人が触れない箇所に熱を集中させる機構なので、ハイエンド構成のゲーミングノートPCやクリエイターPCを選ぶ際はASUS製品はおすすめできる。

ROG Zephyrus M16の評価とまとめ

良い点

  • Core i7 11800H搭載で業界最高クラスのゲーミングノートPC
  • 動画編集者に最適化されたクリエイター向けのパネルを採用
  • ユーザーに配慮した排熱設計
  • 16型の作業効率が良い16:10のアスペクト比
  •  本体サイズは従来の15.6型と同等で持ち運びも視野に入れられる
  • インターフェースがほぼ全部入り
  • PCIe Gen 4のSSD採用で業界最速クラス

気になる点

  • インターフェースの設置個所

クリエイター・ストリーマーにおすすめしたい16型ゲーミングノートPC

ROG Zephyrus M16はASUSのゲーミングブランドから発売されているだけあって、ゲーミングPCのイメージが強いのだけれど、コンセプトはクリエイター特化といった感じで、パネルの色域やCPU・SSDなど各パーツに品質の高いものが採用されている。

一方、WQXGA(2560×1600ドット)高解像度のモニター。フルHDの2倍の情報量で、そのままの解像度でゲームをプレイするとフレームレートが伸びないシーンもあり、ゲーム設定を変更する手間を感じる初心者にはおすすめしづらい製品だと感じた。

今回検証機で借りたPCは最上位モデルだが、動画編集用であれば3050/3050Ti/3060搭載モデルでも十分対応可能なので、下のクラスからも検討してほしい。下位モデルと上位モデルとの違いはSSDのPCIe Gen 4、Gen 3の違いもあるため、個人的なおすすめモデルはGen4 SSD搭載の3060搭載モデルだ。

ASUS ROG Zephyrus M16

公式サイトで確認

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

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