ASUS ZenBook 14 Ultralight UX435 レビュー 1Kg切りのZenBook 14はビジネスパーソンにおすすめ!

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ASUS ZenBook 14 Ultralight UX435はASUSの人気モバイルノートPC ZenBookの新モデル。薄型の14型のノートPCで材質にマグネシウム合金を採用し1kg以下を実現し、インテルEvoプラットフォーム搭載のビジネス向けモバイルノートPCだ。

今回発売前にメーカーから検証機を借りられたので、検証結果および使い勝手をレビューしていく。

スペック

ASUS ZenBook 14 UltraLight UX435
モニター
  • 14型(1920×1080ドット)
CPU
  • Intel Core i7 11657
iGPU
  • Intel Xe Graphics
メモリ
  • 8GB(オンボード)
SSD
  • 512GB (NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅295.9mm×奥行き208.9mm×高さ14.25mm
バッテリー持続時間最大約21.9時間
充電タイプUSB-C
重量約0.99kg
保証12か月間のインターナショナル保証・あんしん保証

 

特徴

動画でもチェックしてください!

ビジネスシーンに最適なパイングレー

ASUS ZenBook 14 Ultralightのパイングレーカラーは従来のASUSが販売してきたZenBookより一層スマートさを演出する配色。

マグネシウム合金を採用したことにより、スピンドル加工はなくなってしまったが、所有欲を満たせるデザインになっている。ビジネスシーンに最適なノートPCだ。

1kg切りで最高クラスの連続動作時間

インテル第11世代のCPUを搭載し、一定の要件を満たしたPCをEvoプラットフォーム搭載PCとして紹介される。

詳細はインテル公式ページから確認できるが、パフォーマンスとバッテリー持ち、高速なWi-Fi通信、そして持ち運びのしやすさを実現した、どこにでも持ち出せる高性能モバイルノートPCだと考えればいい。

  • インテルEvoプラットフォーム

ASUS ZenBook 14 UltralightももちろんEvoプラットフォーム搭載のPCで軽い重量もさることながら63Whの大容量バッテリーを搭載し、14型で最高クラスの実駆動時間を誇る。

一般家庭からビジネスパーソンまで、幅広いユーザーにおすすめできるスペックなので、迷ったらこのEvoプラットフォームを搭載したノートPCを検討するとよいだろう。

ただし、2021年現在ではRyzenプロセッサを搭載したノートPCがコスパが高く人気、費用を抑えたいのであれば下記PC群のチェックしてほしい。

HDMI・USB-Aも搭載豊富なインターフェースはビジネスパーソン向け

ASUS ZenBook 14 UltraLight UX435は超高速のデータ転送規格Thunderbolt 4に対応したUSB-Cを2つ、USB-Aを一つ、HDMIを一つ、microDSカードスロットを一つとオーディオコンボジャックの装備で豊富なインターフェースも魅力だ。

Thunderbolt 4に対応したUSB-Cは高速なデータ転送が可能になったり、充電が行えるため非常に利便性が高いのだが、ビジネスシーンではUSB-Aのほうが利用シーンが多いため、多くのインターフェースを搭載したノートPCのほうが使い勝手が良いと思う。

デザイン・使い勝手について

ASUS ZenBook 14 Ultralight UX435はナローベゼルデザインのモニターが特徴的で非常にスタイリッシュ。

ハイエンドモバイルノートPCのなかでも屈指の画面占有率は92%。

薄いデザインと本体側面にカットが施されたエッジのたったデザインで、従来のZenBookシリーズのデザイン性もしっかりと踏襲されつつ、パフォーマンスを発揮するための冷却穴がこれでもかと開いている。

後述つするベンチマークテストの結果では、8GBメモリながらインテル機でトップクラスの性能。今後出てくるかもしれない16GB搭載モデルにも期待が高まる。

ボディ本体はテーパー加工が施されており、側面にいくにつれてボディが薄くなっている。

モニターについて

視野角の広いノングレアパネルを採用。ぱっとみの色は非常に自然。メーカー公称値では100%sRGBのパネルを搭載とのこと。

色域・トーンカーブ

キャリブレーションツールで測定したトーンカーブは3本の線がフラットな感じ。

ウェブコンテンツの基準となるsRGBカバー率は実測値で98%で、公称値から誤差2%といったところ。

それでも一般的な事務作業やウェブの閲覧には十分な色域。画像の編集や映像編集にも使える品質のモニターだ。

キーボード・タッチパッドについて

日本語配列のキーボードを採用し、大き目なエンターキーが特徴。

キーピッチはやや狭いのが気になったが、底打ちを感じられるキーで、ボディ本体の剛性が高いためたわみもない。

1kg程度のモバイルノートPCでありながらしっかりとした打鍵感を得られる。タッチパッドはナンバーパッドに対応し、高級モバイルノートPCの操作性で、滑りもよく、クリック感も心地が良い。

持ち運んでタイピングしたりタッチパッドで操作する分には非常に利便性の高いノートPCだと思う

性能について

Cinebench R20

Cinebench R20はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R20の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
5177pts
Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Core i7 10875H
4037pts
Ryzen 7 4800H
3823pts
Ryzen 5 4600H(TUF Gaming)
3143pts
Ryzen 5 4600H
3021pts
Core i7 10750H
3053pts
Ryzen 5 5500U
2841pts
Core i7 11370H
2755pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
mouse K5
2524pts
HP ENVY X360 13 Ryzen 7 4700U
2437pts
Core i7 1165G7(HP ENVY 14)
2419pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
Core i7 1165G7(レビュー機)
1757pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
Core i5 1135G7
1568pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts

マルチスレッド性能は1757pts。Ryzen 5 4500Uなどと比べるとやや落ちるスコアだが、ビジネス向けのモバイルノートPCであれば必要にして十分な性能。

Cinebench R23

 

Cinebench R23の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
13306pts
Ryzen 7 5800H
12651pts
Ryzen 9 5900HS
12058pts
M1
7372pts
Core i7 11370H
7135pts 
Ryzen 5 5500U
6727pts
Core i7 1165G7
6594pts 
Core i7 1165G7(レビュー機)
4503pts
Ryzen 5 4500U
4463pts
Core i5 1135G7
4135pts

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では4503pts。

 

Cinebench R23のシングルスレッドスコア

Core i7 11370H
1520pts 
M1
1482pts
Core i7 1165G7(HP ENVY 14)
1469pts
Core i7 1165G7(XPS 13)
1448pts
Ryzen 7 5800H
1441pts
Ryzen 9 5900HS
1441pts
Ryzen 9 5900HX
1430pts
Core i7 1165G7(レビュー機)
1361pts
Ryzen 5 5500U
1179pts
Core i5 1135G7
1228pts
Ryzen 5 4500U
1138pts

 

Cinebench R23には1度で性能を測定する方法とストレステストを含んだ測定方法があるが、弊サイトでは、1度の性能を計測している。

クリエイティブタスクの快適性に直結するシングルスレッド性能は1361ptsで、AMD Ryzen 5 5500Uよりも優位

PCMARK 10

FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。

結果は総合スコアが4924でMicrosoftOffice互換ソフトやビデオ会議ソフトは快適水準だった。またメモリは8GBだがデュアルチャネル動作に対応しているため、グラフィック性能も高い。画像編集などの作業も快適に行える水準だ。

3D Mark Timespy

 

3D Mark Time Spy

ROG Flow X13(R9 GTX1650)
3427p
HP ENVY 14(GTX1650Ti)
3267p
ASUS ZenBook 14 Ultralight UX435
1519p
Inspiron 14 5415(Radeon Gデュアルチャネル)
1327p
Lenovo Yoga Slim 750iCarbon
1168p
Lenovo Yoga 650(AMD)
843p
Inspiron 14 5415(Radeon G)
629p

3D Mark Timespyでは1519p従来の第11世代Core i7 1165G7プロセッサのなかでも最も高性能な数値。もちろんAMDのRyzenプロセッサよりグラフィックス性能は上だった

比較的軽量のMMORPGファイナルファンタジー14は動作可能。しかも快適水準で動作する。軽量のゲームであればプレイを視野に入れられるゲーム性能。

Crystaldiskmark

検証機に搭載されていたSSDはインテル製。シーケンシャルリードは1746MB/sとNVMeSSDとしては標準的な速度。

ただし、大容量データを読み書きさせた際に書き込み速度の低下がみられなかったため、非常に高品質なSSDだと感じた。ビジネス向けノートPCに搭載されるモデルであれば必要にして十分な性能。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2021年5月13日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fps
機種24fpsの書出し時間
ROG Strix SCAR 172分13秒
ASUS TUF DASH F152分22秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)2分53秒
HP ENVY 14-eb(バッテリー動作)2分56秒
ROG Flow X13(バッテリー動作時)3分10秒
MacBookAir (M1)(ハードウェア)4分24秒
mouse K55分5秒
XPS 13(9310)6分25秒
ASUS ZenBook 14 Ultralight UX4356分36秒
Yoga Slim 750iCarbon7分34秒
mouse X5-R710分29秒
MacBook Air (M1)(ソフトウェア)10分46秒
mouse X5-R511分22秒
Yoga 650(AMD)12分39秒
Inspiron 14 541527分03秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が6分36秒だった。

おなじEvoプラットフォームを搭載したXPS 13はCore i7 1165G7プロセッサを採用した16GBモデルなので、ASUS ZenBook 14 Ultralight UX435もCore i7モデルは同等の水準かもしくはそれ以上の速度で書出し可能と思われる。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。

機種書出し時間
ROG Strix SCAR 171分26秒
ROG Flow X131分32秒
ASUS TUF DASH F151分41秒
XPS 13(9310)1分37秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)1分44秒
mouse K51分53秒
mouse X5-R71分57秒
ASUS ZenBook 14 Ultralight UX4351分58秒
MacBook Air(M1)1分58秒
Yoga 6502分57秒
Yoga Slim 750i Carbon2分57秒
mouse X4-R53分8秒
Inspiron 14 545155分53秒

RAW現像においては8GBメモリが起因してか書出し速度はRyzen 7 4800Hを搭載したmouse X5-R7と同水準だった。

PCの内部の温度、ファンの動作音

CPU温度

OCCTv8.2.0は、CPU使用率を100%にできるソフトウェアで検証用などで用いられる。

開始30分後の計測結果でCPUの最大温度は瞬間的に89℃まで上昇し、66℃程度で安定。

動作周波数は最低1.8Ghz程度まで低下した。他のインテルCore i7 1165G7プロセッサよりも優れた結果で安定性は高いと思われる。

この時のPCの表面温度は32.7℃程度だった。CPUを100%にして行う作業も特に問題はない。キーボードの最も高温な個所で42℃ほど。

厳格に温度管理されたPCでストレスは非常に少ない。また、PCそのものの寿命も長そうだ。

ファンの動作音

ファンの動作音は最大値が43.6dbほどで、全開動作じには少しに気になる程度。ただ、パフォーマンスも高く、排熱がしっかりできているためこの点は目をつむれる。

ちなみに電源設定は、ASUSRecomend(ASUSの最適設定)でパフォーマンスをPCにゆだね自動的にファンの回転数が設定されるため、PCに詳しくない人でも常に最適な設定でPCを利用できる点が良い点だと感じた。

ASUS ZenBook 14 Ultralight UX435の評価とまとめ

良い点

  • 1kg切りで持ち運びしやすい
  • ベンチマーク以上に実行性能が高い
  • 冷却性能が高い
  • インターフェースが豊富
  • 63Whの大容量バッテリー搭載

気になる点

  • スピン加工がなくなってしまった
  • キーピッチがやや狭い

パフォーマンスも大切なビジネスパーソンにおすすめの1台

8GBモデルだけの販売になるのであればすこし残念だが、Core i7 1165G7プロセッサを採用するノートPCのなかでもトップクラスの実行性能で、あまりベンチマークの数字が参考にならない珍しいノートPCだ。

冷却性能を見てもらえれば納得の出来で、一般的なEvoプラットフォーム搭載機のなかでもかなり完成度の高いPCだと思う。

個人的にはマグネシウム合金を採用したことでスピン加工がなくなってしまったのは残念だが、軽量のビジネスノートPCに”性能”も求める人におすすめの1台だと思う。

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