昨日エイプリルフールネタとして話題になったROG ALLY。
どうやら5月11日に発表されるらしく(おそらくグローバル)それに先駆けてAMDの新チップが発表されたので、ニューチップと共にASUS ROG ALLYのスペックについて判明しているレベルで紹介していく。
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ASUS ROG ALLYとは
ASUS ROG ALLY(アールオージーアライ)はASUSが開発中のハンドヘルドゲームコンソールで、任天堂Switchのように、ゲーム機(とする)本体とコントローラーが一体化しているデバイスのこと。
発表は5月11日を予定しており、日本時間は5月11日の23時から。
ASUSグローバルから確認できる
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Engadgetのハンズオンでは、外部GPU接続インターフェースや背面ボタンも確認できる。
搭載されているOSはWindows 11でゲーム機能以外にも通常のWindows PCとしても利用可能だ。
ROG ALLYに搭載予定のチップについて
昨日発表されたAMDの新チップは2モデルで「Ryzen Z1 Extreme」と「Ryzen Z1」
Zen4 をベースのCPUで圧倒的な省電力性能でモバイルゲーミングながら重量級ゲームタイトルのプレイを可能にします。
重量級のゲームタイトルのほぼ全てがフルHDで快適にプレイ可能
AMDの資料によると「Ryzen Z1 Extreme」搭載モデルで画質を「低画質」に設定し、AMDのテクノロジーAMD Radeon Super Resolutionを組み合わせることによって快適にプレイ可能。
紹介されているのはPC向けの重量級タイトルがほとんどなので、PS5など家庭用コンソールがメインのゲームタイトルではより快適度がますだろう。
一方、Ryzen Z1については少しパワー不足の感が否めない。フルHD画質では厳しいため、HD画質の廉価グレードのモデルに採用されるとみられる。
ROG ALLYに期待することと懸念点
ASUSは今までゲーミングPCのパーツで培ってきたテクノロジーをふんだんに使うため、中華メーカーよりも高い完成度を期待できる。
反面、ハンドヘルドという一般ユーザーにリーチしやすいフォームファクタなのに、価格を高く設定しすぎてしまわないかということ。
このハンドヘルドゲーミングコンソールはコレから成長していくと思われるが、良くも悪くも見た目と機能がPCっぽくないため、国内ユーザーにとっては価格をよりシビアにみてくるだろう。(国内ユーザーがゲーミングPCに高い予算を設定できるのはあくまでPCという体をなしているからなのだ。ゲーム機の形でゲームを全面に押し出していると予算が組めない家庭もあるだろう。)
PC業界としては、スタンダードノートPCやモバイルノートPCが売れなくなるため、新たなジャンルで付加価値を提供しないと売り上げは作れない。
故に、新しい市場で売上を稼ぐ必要があるため、ASUSはモニターや内部の冷却機構、その他周辺機器をフルスペックで販売するだろう。ROG ALLYが一般的なゲーミングノートPCよりも高くなりすぎないかが問題である。
グローバルで一斉発表なので日本国内は大きなマーケットとしてみていないのはもちろんだと思うが、Steam Deckが人気になった理由を思い出して、エントリークラスが6〜7万で買えるととても良い。
Windowsノート用はこのままかも?
ハンドヘルドゲーミングコンソール市場が盛り上がりを見せる中、モバイルノートPCやスタンダードノートPCの需要は落ち込んでいる。
筆者としてはノートPC用に販売してくれることも望んでいるのだけれど、専用CPUとして販売されるとなると通常のWindowsノートPCには搭載されない可能性も考慮したい。