2023年下期のコスパ最高のゲーミングPCの買い時は11月後半から12月前半にかけて

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はやいもので2023年も半分が過ぎてしまった。

PC市場といえば、AMDの最新のAPU搭載ノートPCを首を長くして待っているのだけれど、なかなか発売されないのでゲーミングPCの買うべきモデル買うべき時を占ってみようかな、と。

2023年のデスクトップパーツ市場の概要

CPUの価格

インテル第13世代のCore i5 13400FはAmazonなどの大手ECサイトで3万円程度で販売されている。

インフレと円安は、どこへ行ってしまったんだろう。と思わずにはいられないくらいの低価格だ。

「PCパーツって本当に売れてないんだな」と感じている。

自作PCが好きな民にはうれしいことではあるのだけれど、商売としている事業者にとっては痛恨である。

Core i5 13400Fの実力は各種メディアを参考にしていただければと思うが、インテルCPUのゲーム性能は第11世代から第12世代にかけて著しく成長しているため、CPUの低性能が原因でGPU性能を発揮できないという、いわゆるボトルネックがさわがれなくなっている。

市場評価の低いRTX4060の存在意義

RTXxx60シリーズは中堅GPUとして販売されている。コストパフォーマンスに優れるシリーズでユーザーからの支持がもっとも厚い。

NVDAのGPUは長らくCUDAコアの数による性能評価が一般的であった。

CUDAコアが多ければ性能が高いし、少なければ性能が低いとしてメディアは紹介してきた。なのに、なのにだ。

RTX4060シリーズはRTX3060よりもCUDAコアの数が少なく、玄人ユーザーからの評価がすこぶる低い。

NVDAはDLSS(機械学習によるアップスケーリング技術)を用いた際のゲーム性能のグラフ。NVDAより

これはハードウェア性能はRTX3060よりも低い(何をもって低いとするかだけれど、ここではCUDAコアの数)けれど、NVDAのテクノロジーによって、よりゲーム体験を向上できることを示している。

とはいえ、ユーザーからは総スカンで、「新しいチップならばハードウェアの性能が前モデルより低いなんてあってはならない」と、SNS上では口々に不平が語られていた。

結果として、長くGPUを利用したユーザーのリプレースのみに収まっており、早くもSUPERシリーズの期待が高まっている(出すかは知らん)

本来、GPUの世代が新しくなることによって、従来よりも低い消費電力で高い性能を発揮できるのもユーザーにとって大きなメリットになりえるのだが、発売当初の評価は厳しく、ワットパフォーマンスの向上については低く評価されている

2023年のPCパーツ概況

  • CPU=性能を上げてもゲームのプレイで満足度が上がらないので中堅パーツのコストカットで利益を上げやすい構造が加速している
  • GPU=同上
  • メモリ・SSD=在庫が余ってるので爆安。底打ち気味

ゲーミングPC市場について

PCパーツが安いのであれば、PCメーカーのPCも、やはり安いのである。

グローバルメーカー大手日本HPでは、最新のRTX4070/RTX4070Tiを搭載したモデルを20万円程度で販売している。

販売を開始したばかりの主力製品を大幅値下げしないといけないところ見ると、PCメーカーは売上の確保に難儀しているのがうかがえる。

  • 7月3日までRTX4070搭載OMEN 25Lが20万円台でぶっちぎりの最安値に

メーカーからも低評価のRTX4060シリーズ

前述のOMEN 25LはミドルタワークラスのデスクトップPC。

一般のご家庭でもギリギリ採用できるサイズで、昨年まではRTX3060~RTX3070シリーズまでの搭載だった。

が、今年は電源が大型化し、より高出力のRTX4070Tiを搭載できるようになった。

後から追加される可能性もあるけれど、現状ではRTX4060,RTX4060Tiはラインアップから外されている。

「OMENシリーズ」は日本HPのラインアップの中で付加価値を提供するシリーズなので、PC市場を俯瞰して見たときに低性能だと捉えられてしまうような構成にはしない。

つまり、メーカー側でもRTX4060シリーズは「付加価値が提供しづらいGPU」であると判断されていると考えていい。

ここでいう付加価値は”GPU”性能そのものだったり、所有欲だったりするのだけれど、ユーザーの満足度が得られにくいと判断しての構成だと思われる。

エントリークラスがゲーミングPCのメインストリームに

日本HPはエントリークラスのゲーミングPCとして、Victusシリーズを展開している。

僕は、このコンパクトなゲーミングPCが2023年のメインストリームになると予想している。

紹介しているVictus 15Lは、コンパクトデスクトップPCで机の上においても邪魔にならないサイズ。

ハイエンドパーツを搭載するには心もとないが、中堅クラスのパーツで構成するにはちょうどよいサイズだ。

このモデルにはRTX4060Tiの搭載がアナウンスされており、ゲームのプレイから動画の編集まで快適にこなせる性能で発売される。

もともとこのクラスのモデルにもRTX2060やRTX3060を搭載してきたこともあるはずだが、パフォーマンスを調整して販売されていたことや、購入後の拡張性が低いことで敬遠していたユーザーが多い。ところが、RTX4060はベースの性能が高くなっているから、このサイズのケースでもパフォーマンスを活かしきれるためユーザーの満足度は非常に高くなると思われる。

NVDAがコストカットしたクソみたいなGPUを市場で展開したのは、メーカー側がこうした機種を拡販するための配慮であると信じたい。

ユーザーが求める性能はゲーミングノートPCでも必要にして十分

現在販売されているPC用のゲームはRTX3060程度の性能があれば、ほぼすべてのゲームタイトルをフルHDの解像度で非常に快適に遊べる。

上記は2022年にHPのゲーミングPCを購入した人に向けたアンケート調査の1つの回答ではあるが、ノートPC用のRTX3060を搭載したモデルでさえ性能は十分であると感じている人がいる。

また、アンケートに回答した7割のユーザーは、ゲームを1日に1時間未満プレイするというライトユーザーだということが分かった。

おそらく大多数の人が、ノートPCに搭載されているRTX3060でも十分な性能だと感じるはずだ。

大手ベンダーがこういう数字をもってないなんてことはありえないはずで、ユーザー行動から必要な性能を割り出し、今回のような製品ラインアップにしたのだろう。

NVDAのメーカー側への配慮

これまでNVDAがRTX xx60シリーズを「コスパのいいシリーズ」としてブランディングしてくれたおかげで、PC市場では買いやすいしお勧めしやすいGPUになっている。

PCが好きなオジサンたちからすれば、RTX4060やRTX4060Tiのパーツそのものの”受け”は悪いものの、価格さえ安ければ「このモデルがこの価格なら買ってもいいんじゃないか?」と初心者に提案しやすい。

当然、PCメーカー側もその価格に寄せていく。

寄せていくには仕入れ価格が安くないといけない。

RTX4060を仕入れできるのであれば、エントリークラスに搭載して拡販すれば売上を確保できるという図式。

コロナが明け、リモートワークが少なくなり、PC市場は冷え込んでいる。

だから、コストカットしたRTX4060やRTX4060Tiが誕生したのではなかろうかと、邪推している。

買うタイミングは11月末から12月

例年通りではあるものの、やはり11月末から12月が買い時ではなかろうかと。

その時にVictus 15Lのパフォーマンスプラスモデルを買うのが鉄板です。たぶん13万円くらいまで落ちるでしょ

日本HP以外は「ぼったくりメーカー」説

日本HPが6月7月でゲーミングPCをここまでディスカウントしてくるとは思わなかった。

  • 7月3日までRTX4070搭載OMEN 25Lが20万円台でぶっちぎりの最安値に

Twitter上では、このセール価格ですら「妥当」という意見もあるくらいで、まぁ言ってることはわかるのだけれど、この価格が現状では最安なので日本HPよりも高い価格で販売しているメーカーは全部ぼったくりメーカーってことでいいですか???

いやいや日本HPのPCは安いでしょ」と思った方は下にあるTwitterシェアボタンからこの記事の感想をつぶやいてください(エゴサします)

2 コメント

  1. こんにちは。 7月にこちらの記事を読んでから年末を待っていました。
    いま買うとしたら、やはりVictusでしょうか。
    もしよろしければ、ご意見をお聞かせいただけますでしょうか。

    • そうですね!12月の年末商戦でまたセール品として登場するとおもいますのでその時がチャンスだと思います。
      セールについては毎週チェックしてるので特価になったらまた情報をだします!

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