ホームPCASUS【展示機レビュー】ASUS TUF GAMING FX505DU A7G 1660T

【展示機レビュー】ASUS TUF GAMING FX505DU A7G 1660T

ASUSのTUF GAMINGシリーズは、PCゲーム初心者のためのエントリーマシン、あるいはパーツとして販売されるブランドです。

今年発売された『ASUS TUF GAMING FX505』は、飛ぶ鳥を落とす勢いのRyzen プロセッサーを選択でき、ROGシリーズよりも価格が安価ながら、中堅クラスの性能を持つグラフィックボード『GTX1660Ti』や、120hz駆動の候リフレッシュレートモニターを採用するモデルもラインナップに加えました。

メイン機になりえる性能でありながら価格が安くコストパフォーマンスが優れているためゲーミングノートPC購入を検討している人に強くおすすめできるゲーミングノートPCです。

今回ASUS ROGアンバサダーミーティングにて実機に触れてきたため、検証と感想を記載いたします。

ASUS TUF GAMING FX505シリーズの特徴

ASUS TUF GAMING FX505はハイエンドブランドの『ROG』と違い、これからゲームを始めるための一般ユーザーのためのゲーミングブランドで、価格は10万円前後のエントリークラスから17万円程度のミドルクラスまでを取りそろえる同社のメインストリーム向けのブランドです。

Ryzen 7 3750H搭載モデルあり

2019年現在ではAMD社が開発するRyzenプロセッサーの完成度が非常に高く、ミドルクラスのゲーミングノートPCであれば、Ryzen プロセッサ搭載モデルを検討したほうがお財布にやさしく、かつ快適性も約束してくれます。

予算を大きく取れない、しかしゲームをプレイするために必要な性能は妥協したくない

といった、ユーザーのわがままに応えてくれるのがASUS TUF GAMING FX505のセールスポイント。

FX505シリーズのラインナップ

AMD

型番CPUGPUメモリストレージ
FX505DYRyzen 5 3550HRadeon RX5608GB256GB
FX505DURyzen 7 3750HGTX1660Ti16GB512GB

Intel

型番CPUGPUメモリストレージ
FX505GD(i5)Core i5 8300HGTX10508GB1TB
FX505GD(i7)Core i7 8750HGTX105016GB256GB+1TB

おすすめ機種は、Ryzen 7 3750Hを搭載したFX505DUです。後述しますが、GTX1660TiはフルHD環境下でほぼすべてのゲームを快適にプレイ可能な高性能なミドルクラスのGPUです。

フルHD環境でゲームをプレイするのであれば、インテル優位が働きづらい。そのためRyzen 7 3750H搭載モデルを選ぶと飛躍的にコストパフォーマンスが高まります。

国内、外資系メーカーのなかでも屈指のコストパフォーマンスとなるでしょう。

120hzの高リフレッシュレートモニター搭載

僕が最もおすすめするFX505DU-A7G1660Tは、120hz駆動の高リフレッシュレートモニターを採用しています。

モアレ(画面に入る模様)からおそらくTNパネルと推測できます。

TNパネルは昨今ノートPCに搭載されているIPSパネルと比較するとコントラストが低く、文字の視認性などは落ちますが、ゲームの応答性や高リフレッシュレートで描画できるためゲームに最適

120hz駆動のモニターは主にバトルフィールドシリーズなどのFPS系ゲームやフォートナイトなどのバトルロイヤル系のゲームで効果を発揮します。

繰り返しになりますが、高リフレッシュレートのゲーミングノートPCは高価格ラインで展開されることが多く、いずれも税込み20万円以上となかなか手が出しにくいなかで、10万円代後半でこれだけの性能を詰め込んでいるのは非常にコストパフォーマンスが高いといえます。

ASUS TUF GAMING FX505DU A7G 1660T

公式サイトで確認

TUF GAMING FX505DU A7G 1660Tのスペック

今回紹介する展示機のスペックは下記の通り。

TUF GAMING FX505DU A7G 1660T
モニター15.6インチ(1920×1080ドット)120hz
CPURyzen 7 3750H
GPUGTX1660Ti
メモリ16GB
SSD512GB(PCIe)
重量約2.25kg
保証1年間のグローバル保証

 

TUF GAMING FX505DU A7G 1660Tの性能

実機検証は行っていないため、過去GTX1660Tiを搭載したノートPCの検証結果を記載いたします。

フォートナイト

フォートナイトエピックの平均フレームレート(FHD)
GTX1650
68fps
GTX1660Ti
125fps
RTX2060
106ps

人気ゲームタイトル『Fortniteフォートナイト』は最高画質で125fps程度で描画可能です。測定器が特別高性能だったかもしれませんが、1660Tiの性能は非常に高いです。(参考までに)

上記は、他社機の検証結果でありますが、GTX1660Tiを搭載していれば、フォートナイトでエピック画質でも100fps以上で快適な動作が見込めます。

中画質まで落とせば120hzのモニターのポテンシャルを最大限生かせるでしょう。

PUBG

PUBGの平均フレームレート(FHD)
GTX1650
60fps
GTX1660Ti
109fps
RTX2060
147ps

PUBGでも同様にウルトラを選択しても100fps以上で駆動します。

PUBGでも中画質まで下げれば120hz駆動のモニターの恩恵を活かせそうです。

このほか、GTX1660Ti搭載モデルは、モンスターハンターワールドなどの重量級ゲームでも中画質で快適だと感じられるレベルでゲームのプレイが可能です。

ほぼすべてのゲームをフルHD画質で快適にプレイが可能であるため、コスパを考えるならかなり有な選択肢です。

CPU性能

Cinebench R15

Cinebench R15(マルチコア)
Ryzen 7 3750H
799
Core i7 9750H
1172

※Notebookcheckより転載

RyzenCPUはデスクトップ用CPUではインテルに優位ですが、ノート用ではまだまだ及びません。

とはいえ、Cinebench R15のマルチコア性能で800点でていれば、フルHD環境下でのゲームのプレイではCPUがボトルネックとなってGPUの足を引っ張ることもないため、その点を踏まえてパソコンを選ぶのであれば全く問題ありません。

外観やデザインについて

ガンメタリック調のデザインで、全体的にゴツゴツとした印象です。

TUF GAMINGシリーズは、米国軍事規格(MIL-STD-810G規格)に準拠する耐久性を備えており、非常に堅牢性が高いです。下記にASUSの本社工場を見学した際の感想を記載しています。品質が気になる方は記事をご覧ください。

ヘアライン加工の手触りを残しており、触り心地が非常に良いです。

天板部奥側の折り返し部はV字にカットされており、デザイン性を高めつつ排熱効率をあげているとのこと。

一般的にゲーミングノートPCは底面部から吸い上げた空気を奥側の赤い色の部分から排気します。

前述したV字カット加工は、この排気部に天板部が重ならず、排熱効率を高めているとのことです。

底面部は非常にシンプルな作りです。

液晶モニター

170度の広視野角です。

ナローベゼルデザインを採用しているため没入感が高く、サイズはコンパクト。

最大輝度はそれほど明るくなく、ROGシリーズに搭載されるような『高品質なパネル』ではないように感じました。

一般的な用途であれば、許容できるレベルなのでそこまで気に必要もありません。

キーボード・タッチパッド

TUF GAMINGシリーズは英字配列のキーボードです。『WASD』キーのみわかりやすいようスケルトンが採用されています。

文字を打つなど、一般的な作業を行う際に慣れが必要かもしれませんが、英字キーはJIS配列と比較してキーの数を少なくでき、スペースを最大限活用できるため、ゲームのプレイでよく使用される『Shift』『Space』が横長になっています。

キーストロークは実測値で1.8mmで理想的です。

押し込む力もなめらかで、反発力が強く、心地よく打鍵できました。

調べたところ『オーバーストロークテクノロジー』という技術で、キー荷重が打ちやすいよう調整されているとのこと。

実際の感覚では、ノートPCでありがちな「スコスコ」と抜けるような感覚ではなく、デスクトップキーボードをタイプした時のような感覚に近いです。

タッチパッドはふちが台形にカットされています。

独立ボタンではないため、ゲーミングマウスの利用をお勧めします。

インターフェース

左側面

  • DCジャック
  • LAN端子
  • HDMI
  • USB 2.0
  • USB 3.0
  • USB 3.0
  • オーディオジャック

右側面

  • ケンジントンロック

TUF GAMING FX505は左側にポートを集中させているため、ゲーム用にマウスを利用するのであれば無線タイプのゲーミングマウスを利用するとよいでしょう。

TUF GAMING FX505DU A7G 1660T評価とまとめ

キーボードやモニターなど、ゲーム用途に最適化されたゲーミングノートPCです。

高リフレッシュレートモニターやGTX1660Tiなどを搭載する同スペックのノートPCと比較すると、価格が安く、Ryzenプロセッサーの恩恵を感じられるノートPCだと思います。

動画編集などのクリエイティブな作業を行わずゲームのプレイに特化するのあれば非常におすすめおできるゲーミングノートPCだと思います。

ASUS TUF GAMING FX505DU A7G 1660T

公式サイトで確認

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うっしー
うっしーhttps://usshi-na-life.com
静岡県出身。2014年にブログ「うっしーならいふ」を開設。 元家電量販店スタッの経験を活かし、PCのわかりやすい製品紹介記事を多数執筆。 2017年に「ウチヤマチカラ/うっしーならいふ」チャンネルとしてYouTubeでの活動も開始し、2022年11月現在でチャンネル登録者数は2万人を越える。
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