マウスコンピューターのゲーミングブランドG-Tuneから販売される、NEXTGEAR-MICROシリーズは税抜き7万円~20万円までの価格で構成される、人気シリーズです。
人気の理由はゲーマーの意見を取り入れたシンプルなデザインと、コンパクトな設計。初心者に購入しやすいPCだと思います。
当記事では初めてゲーミングPCを買う方向けにシリーズの特徴やおすすめポイントをまとめます。
NEXTGEAR-MICROシリーズの特徴
日本人に人気のマイクロタワー型
NEXTGEAR-MICROはその名の通りmicro-ATX規格のPC基盤を採用しているため、日本国内では設置スペースの関係からマイクロタワーサイズのデスクトップPCが人気で、G-Tuneでも売れ筋のシリーズです。
選びやすい価格
G-Tune NEXTGEAR-MICROのラインアップ | |
---|---|
G-Tune PM-A | 79,800円~ |
G-Tune PM-Z | 99,800円~ |
G-Tune EM-A | 139,800円~ |
G-Tune EM-B | 159,800円~ |
G-Tune HM-B | 189,800円~ |
G-Tune HM-Z | 209,800円~ |
NEXTGEAR-MICROシリーズは7万円台で手に届きやすい価格から20万円のミドルクラスまで幅広いラインアップから選択可能です。
2020年現在では10万円以下のゲーミングデスクトップPCに搭載されているRyzen 5 3500とGTX1650でゲームや動画編集に対応可能なため、予算に合わせて選べます。
ゲーマーの意見を取り入れたデザイン
筆者の僕が製品担当者に取材したのが上記動画、実際にゲーマー(配信者)の意見を取り入れたケースデザインを採用し、シンプルに仕上げているとのこと。(動画2分36秒)
内部のLEDは光らせることも可能ですが、ベースモデルは無発光で、実は光らないほうがいいという人のほうが多いようです。
カスタマイズで幅広い用途に対応
AMDのRyzenプロセッサを搭載した最安価格のG-Tune PM-Aを例に挙げると、ベースモデルのCPUはRyzen 5 3500が採用されていますが、CPUだけグレードアップさせることも可能。
短納期ですぐに届く
G-Tuneを販売するマウスコンピューターは長野県飯山市で日本人が組み立てを行っています。国内生産であるため、品質が高い反面、競合他社と比較して納期がかかるといわれることも多いのですが、NEXTGEAR-MICROシリーズはコンパクトで組み立てを行いやすく、売れ筋であるため生産ラインの確保ができています。(繁忙期などは除く)
翌営業日出荷サービスに対応しているため、注文後すぐに手に入れることも可能。
セールでお得に購入可能
マウスコンピューターは公式サイトにて、PCのセールに力を入れています。NEXTGEAR-MICROは特にセール対象になることも多く、ほかのシリーズよりもお得に買える可能性が高いです。
セール対象製品になったものをベースとしてカスタマイズして購入してもよいですし、そのまま購入しても、問題のない構成で販売されるため、初心者の方で選び方がわからない方はセール対象製品の中から選んでみるのもよいかもしれません。
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ライトゲーマーにおすすめのモデル
ライトゲーマー向けは画質調整を行う前提で、eSportsに採用されるゲーミングモニターのスタンダード144hzまでフレームレートを上げるようなゲーミングPCです。
一方でモンスターハンターワールドなど、高グラフィックゲームは低画質~中画質までがギリギリですので、対象はフォートナイトやAPEX Legendsなどのバトルロイヤルゲームをメインでプレイする人におすすめ。
G-Tune NEXTGEAR-MICROのライトゲーマー向けラインアップは下記のとおりです
- G-Tune PM-A Ryzen 5 3500+GTX1650SUPER
- G-Tune PM-Z Core i5 9400+GTX1650SUPER
- G-Tune PM-B Core i7 9700+GTX1660
G-Tune PM-A
AMD Ryzen搭載で安いイチオシ
- MB : B450チップセット
- CPU: AMD Ryzen 5 3500
- GPU : NVIDIA GeForce GTX1650SUPER
- メモリ:8GB~
- SSD : 256GB
- HDD : 1TB
- 価格:7万円台~
G-Tune PM-AはAMDのRyzenを搭載することで、低価格なゲーミングPCに仕上げています。低価格ながらも最新のGPU GTX1650SUPERはそこそこ優秀で、人気のバトルロイヤルゲームも画質調整を行えば144hzを狙える性能があります。
ベースのメモリが8GBと、軽量クラスから中級クラスまでのゲームタイトルをプレイ可能なライトゲーマーにおすすめなゲーミングPCです。
G-Tune PM-Z
カスタムベースとしてはグッド!
- MB : Z390チップセット
- CPU:Intel Core i5 9400
- GPU : GeForce GTX1650SUPER
- メモリ:8GB~
- SSD : 256GB
- 価格:9万円台~
G-Tune PM-Zは定番のIntel CPUを搭載したモデルで、搭載されているマザーボードが高価なZ390なのでベース価格がやや高め。そのほか、PM-AではHDDが1TBあったのですが削られています。
要するに、AMDを搭載したPM-Aよりも高額なうえにHDDの容量が少ないモデルです。
ゲーム性能において厳密なフレームレートを求めるのであればIntel Core iプロセッサが優位といわれていますし、事実そうなんですけれども、販売価格で2万円程度の開きがあることを考えるとこのモデルはコスパはあまりよくないです。
G-Tune PM-B
安定のミドルクラス
- MB : B360チップセット
- CPU: Intel Core i7 9700
- GPU : NVIDIA GeForce GTX1660
- メモリ:8GB~
- SSD : 256GB
- HDD : 1TB
- 価格:12万円台~
G-Tune PM-BはPM-Zとは違い、B360チップセットの安いマザーボードを採用することでコストカットしつつ、ゲームのプレイに最適なGTX1660を搭載しています。またIntel Core i7 9700がGPUの性能を100%発揮できるほど高性能であるため、バランスの良い構成。
「初心者はどれを買えばいいと思いますか?」と聞かれたら提案しやすいのがこのモデル。メモリが少ないのがネックですが、自分で増設するもよし、カスタマイズして購入するもよしです。ゲーム用途に最適化された構成だと思います。
ミドルゲーマーにおすすめのモデル
ミドルゲーマー向けはフルHDの解像度の最高設定でほぼすべてのゲームを快適にプレイ可能なパーツ構成です。シューター系、バトルロイヤル系のゲームにおいては画質調整で240hzのゲーミングモニターを活かせる快適性があります。
ガッツリとゲームを楽しんでみたい方はミドルゲーマー向けから選ぶのをお勧めします。
G-Tune NEXTGEAR-MICROのミドルゲーマー向けラインアップは下記のとおりです。
- G-Tune EM-A
- G-Tune EM-B
G-Tune EM-A
AMD Radeon搭載で安いイチオシ
- MB : B450チップセット
- CPU: AMD Ryzen 7 3700X
- GPU : AMD Radeon RX5700
- メモリ:16GB~
- SSD : 256GB
- HDD : 1TB
- 価格:13万円台~
G-Tune EM-AはAMDのRyzenプロセッサおよびグラフィックスにRadeonを搭載することで、高性能かつ低価格なゲーミングPCに仕上げています。PS5にRyzenとRadeonが採用されたことは有名で、メジャータイトルはAMD環境でゲームが開発されていることもあり、ゲームタイトル(PS4やPS5からPCに移植されたソフト)によってはRadeonのほうがNVIDIAよりも快適に動作するパターンもあります。
フルHD(1920×1080ドット)ではほぼすべてのゲームを高画質以上で快適に動作可能で今後数年は戦えるレベルに仕上がっていますので、予算に少し余裕のある人はこのモデルを選ぶといいと思います。
G-Tune EM-B
定番のミドルイチオシ
- MB : B360チップセット
- CPU: Intel Core i7 9700
- GPU : NVIDIA RTX2060SUPER
- メモリ:16GB~
- SSD : 512GB
- 価格:15万円台~
G-Tune EM-Bは王道のIntel+NVIDIAの組合せ、その分価格が高くなっています。ゲームの快適度はRadeon RX5700と大きく変わらないため、コストパフォーマンスはEM-Aのほうがよいです。
ただし、動画編集ソフトを使う際にNVIDIAのGPUに最適化されているソフトが多く、動画編集を見据えるならばRTXシリーズのこちら選ぶとよいでしょう。写真の補正や画像編集には差があまりありません。
ヘビーゲーマーにおすすめのモデル
ヘビーゲーマー向けはゲームを快適に遊ぶだけでなく、配信、録画、編集を行うなど、クリエイティブな用途に使えます。4Kモニターでプレイするのであれば下記モデルから選ぶとよいでしょう。
GPUはNVIDIAのRTX2070SUPERで筆者の僕のPCと近い構成です。動画編集からゲームのプレイ、配信までストレスなくこなせます。
- G-Tune HM-B
- G-Tune HM-Z
G-Tune HM-B
王道ゲーミング
- MB : B360チップセット
- CPU: Intel Core i7 9700
- GPU : NVIDIA GeForce RTX2070SUPER
- メモリ:16GB~
- SSD : 256GB
- HDD : 2TB
- 価格:18万円台~
G-Tune HM-BはCore i7 9700を採用することで低価格に抑えつつ、GPUにリッチなRTX2070SUPERを採用しています。上位のCore i7 9700Kよりもほんの少しパフォーマンスが落ちる程度で大きな差はありません。
ただし、ベースでメモリが16GBです。最新のゲームは高グラフィックなタイトルが増え、重量級ゲームはメモリが多いほうが快適なので、余裕があるのであれば、32GBのHM-Zを選ぶとよいでしょう。
G-Tune HM-Z
クリエイティブにも使える
- MB : Z390チップセット
- CPU: Intel Core i7 9700K
- GPU : NVIDIA GeForce RTX2070SUPER
- メモリ:32GB~
- SSD : 512GB
- HDD : 2TB
- 価格:20万円台~
G-Tune HM-Zは32GBのメモリを搭載したハイスペックゲーミングPCです。ゲームの実況配信や動画編集にも使える性能ですので、YouTuberになりたい方、既に編集をされている方が本気でやるならコレでしょう。
ケースのレビュー
過去モデルNEXTGEAR-MICRO am560検証時のレビューです。型番が刷新され名称は変わっていますが、基本的に内部構造に大きな違いはありません。
外観・増設のしやすさについて
NEXTGEAR-MICROのケースははフラットなデザインです。
上位モデルのNEXTGEARシリーズと比較すると上記のとおり、一回りコンパクトになっていまして、設置はしやすいと思います。
実測値で10kg程度。デスクトップPCとしては普通のサイズです。
PCケースのサイドパネルはハニカム構造を採用、剛性が高くかつ、冷却性能も高い。
なお、サイドパネルはガラス素材を用いた専用パネルに変更が可能です。
価格は1万円とやや高めですが、メンテナンス性が向上し、お手入れしやすくなるのでおすすめです。
足についている、メッシュパネルは取り外しが可能です。埃が付着した際に掃除機で吸ったり、水洗いできます。
メンテナンス性が高く、ズボラな人でもメンテナンスしやすいと思います。
フロントにはUSBポートが二つ、ヘッドフォンとマイクが繋げられます。
フロントのHDMIは背面のケーブルとグラフィックボードのポートに指すことでフロントからも映像出力が可能となります。VR用におすすめです。
背面ポートはUSBポート6つにLAN端子。
外部との接続はそれほど多くはないのですが、ゲームのプレイを優先するのであればこれくらいコンパクトにまとまってたほうがいいかもしれませんね。
内部パーツについて
NEXTGEAR-MICROは、m-ATXサイズのマザーボードで内部も非常にコンパクトです。
ケース内部の配線は黒で統一。非常にすっきりしています。
メモリはスロットは4つあり、自分でメモリを購入して増設してもいいと思います。
また、空気の流れを妨げないよう裏配線されているため、パフォーマンスを最大限発揮できます。
今回採用されていたマザーボードはASUS PRIME-B450Mでした。マウスコンピューターは時期によりパーツ変更される可能性があるため、必ずコレが搭載されるわけではありませんが、コスパの高いマザーボード。耐久性も問題ないと思います。
駆動音・熱について
ファンの駆動音
ファンの駆動音は52dbほど。PCが近くにあるとうるさいと感じるかもしれません。
熱
ファイナルファンタジー15を起動した際のPC内部、パーツの温度です。
NEXTGIEAR-MICROに搭載されるPCパーツはシリーズを通して『エントリーからミドルハイ』までなので、長時間のゲームのプレイも問題なく動作すると思われます。
NEXTGEAR-MICRO過去のレビュー記事
G-Tuneのセール情報
G-Tuneも含めたマウスコンピューターのPCのセール情報をまとめたページが下記となります。その時期に最安値で買えるPCを買うのがとってもお得です。
- マウスコンピューターの最新セール情報【限定特価】