DAIVは、写真編集や動画編集、イラスト制作、3DCG、CADなど、クリエイティブ用途に適したパソコンブランドです。
一般的なパソコンよりも高性能なCPUやGPU、広色域ディスプレイ、大容量メモリ・ストレージを選びやすく、用途に合わせて制作環境を構築できる点が特徴です。DAIV公式でも、写真・映像編集やイラスト制作、DTMなど、使用するアプリや制作工程に合わせたモデルを展開しています。
DAIVがおすすめの人
- 写真や映像の色をできるだけ正確に確認したい人
- 動画編集やRAW現像にかかる時間を短縮したい人
- 3DCG、CAD、VFX、生成AIなどでGPUを活用したい人
- メモリやSSDを制作内容に合わせてカスタマイズしたい人
- 3年間保証と国内サポートを重視する人
DAIVのノートPCには、sRGB比100%やDCI-P3 100%に対応したディスプレイを搭載するモデルがあります。画像や映像の色を確認しながら作業する人は、CPUやGPUの性能だけでなく、ディスプレイの色域も含めて選べます。
また、GPUを搭載したモデルでは、動画編集時のエフェクト処理、書き出し、3DCGのレンダリング、CAD、AI画像生成などを高速化できます。DAIVは持ち運びやすいモバイルノートから、RTX 5090 Laptop GPUを搭載したフラッグシップノート、拡張性の高いデスクトップPCまで展開しているため、制作内容と作業場所に合わせた選択が可能です。
DAIVシリーズの大まかな選び分け
DAIVは、次のように選ぶと分かりやすいです。
| 重視すること | 選びやすいシリーズ |
|---|---|
| 軽さと持ち運びやすさ | Z4 |
| モバイル性とGPU性能 | R4・S4 |
| 4K動画編集・CAD・3DCG | N6 |
| ノートPCで最高性能 | N8 |
| 省スペースなデスクトップ | KM |
| 冷却性能・拡張性・高性能 | FX |
軽さを優先するならZ4が候補です。現行Z4には1kg未満のモデルや、薄型設計の新しいモデルがあり、写真編集やRAW現像を外出先で行いたい人に向いています。GPUは内蔵グラフィックス中心なので、重い3DCGや本格的な動画編集より、写真・イラスト・一般的なクリエイティブ作業との相性がよいシリーズです。
持ち運びやすさとGPU性能を両立したいならR4・S4が候補です。R4やS4には14型の筐体にGeForce RTX Laptop GPUを搭載したモデルがあり、外出先での写真編集、動画編集、CAD、3Dモデリングなどにも対応できます。
4K動画編集、CAD、3DCGなどの高負荷作業にはN6が向いています。N6は16型ディスプレイと高性能なCore Ultra HXシリーズ、GeForce RTX 5070 Ti・RTX 5080 Laptop GPUなどを搭載した構成を選べます。色域を重視したディスプレイも用意され、据え置き中心の高性能ノートPCとして使いやすいシリーズです。
ノートPCで最高クラスの性能を求めるならN8が候補です。現行モデルは18型・DCI-P3 100%対応ディスプレイを採用し、Core Ultra 9とGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載しています。3DモデルやVRのレンダリングなど、ノートPCへ非常に高い処理性能を求める人向けです。
デスクトップPCでは、設置性と性能のバランスを重視するならKM、冷却性能と拡張性を重視するならFXが選びやすいです。KMはミニタワー型ながらGeForce RTXやRadeon、RTX PROを搭載した構成を選択できます。FXはフルタワー型で、RTX 5080などを搭載する高性能構成にも対応しています。
さらに、DAIVの対象製品には原則として3年間のセンドバック修理保証と24時間365日の電話サポートが付属します。高額な制作機材を長く使用したい人や、故障時に国内窓口へ相談したい人にも選びやすいブランドです。なお、一部製品は保証内容が異なるため、購入前に製品ページを確認してください。
軽さならZ4、持ち運びとGPU性能ならR4・S4、高負荷な動画編集や3DCGならN6、最高性能ならN8、デスクトップならKM・FXを基準に選ぶと分かりやすいです。
DAIVの3つの強み
色再現性を重視したディスプレイ
DAIVの大きな強みは、CPUやGPUの処理性能だけでなく、写真や映像の色を確認しやすいディスプレイを選べることです。
一般的なノートPCには、表示できる色の範囲が狭い液晶パネルを搭載した製品もあります。画面上では問題なく見えていても、別のモニターやスマートフォンで確認した際に、色味や明るさが大きく異なる場合があります。
DAIVでは、モデルによってsRGB 100%クラスの広色域ディスプレイを搭載しています。上位のN6・N8シリーズでは、デジタル映像制作で使われるDCI-P3の広い色域に対応したパネルも選択可能です。
これにより、次のような用途で色を確認しやすくなります。
- RAW現像や写真レタッチ
- 動画編集やカラーグレーディング
- イラスト・Webデザイン
- 3DCGのテクスチャ制作
- 印刷用データの色確認
ただし、DAIVのすべてのノートPCが出荷前キャリブレーションに対応しているわけではありません。色域やキャリブレーションの有無は、シリーズや製品構成によって異なります。
特に色の正確性を重視する場合は、製品ページで次の項目を確認してください。
- sRGBまたはDCI-P3の対応範囲
- 出荷前キャリブレーションの有無
- Delta Eの基準
- 解像度
- 最大輝度
- ノングレアまたは光沢パネル
N6・N8は出荷前キャリブレーションに対応
DAIV N6の対応モデルでは、出荷前に作成したカラープロファイルを適用し、DCI-P3カバー率約99%の色空間でDelta E≦2を満たす色精度を実現すると案内されています。N8もDCI-P3 100%対応パネルを採用し、出荷前キャリブレーションによってDelta E≦2を満たす設計です。
Delta Eは、基準となる色と実際に表示された色の差を表す数値です。数値が小さいほど色の差が少ないため、写真や映像の色を調整する用途では重要な指標になります。
出荷時点で色味が調整されていれば、購入直後から比較的正確な表示環境で作業を始めやすくなります。ただし、液晶の色は使用時間や環境によって変化するため、継続的に色精度を求める場合は、定期的に測色器でキャリブレーションするのが理想です。
実機で確認したDAIVのディスプレイ品質
実際にDAIV N6とN8のディスプレイを測定したところ、どちらもクリエイター向けノートPCとして高い表示品質を確認できました。
| レビュー機 | 実測色域 | 最大輝度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| DAIV N6-I7G7TBK-C | sRGBカバー率99.5% | 約450nit | 写真・動画編集に使いやすい広色域パネル |
| DAIV N8-I9G90BK-A | DCI-P3カバー率97% | 約548nit | 映像制作にも対応しやすい広色域・高輝度パネル |
レビューしたDAIV N6は、sRGBカバー率99.5%、最大輝度約450nitを記録しました。写真編集やWeb向け動画制作など、sRGBを基準とする作業に十分使いやすいディスプレイです。
DAIV N8では、DCI-P3カバー率97%、最大輝度548nitを記録しました。広い色域に加えて画面も明るく、4K映像の編集やカラー調整、3DCG制作など、高精細な表示が求められる作業に適しています。
なお、実測結果はレビューした個体の数値であり、同じシリーズでも搭載パネルや製品構成によって結果が異なる場合があります。
DAIVはすべてのモデルで同じディスプレイを採用しているわけではありませんが、色域や色精度を明確に確認して選べることが、一般向けPCやゲーミングPCとの大きな違いです。
写真やイラストを中心に制作するならsRGB 100%クラス、映像制作やカラーグレーディングまで行うならDCI-P3対応モデルを基準に選ぶとよいでしょう。
制作ソフトに必要なCPU・GPUを選べる
クリエイター向けPCは、単純に高性能なモデルを選べばよいわけではありません。使用するソフトや制作データによって、重視すべきCPU・GPU・メモリ・ディスプレイが異なります。
DAIVは、写真編集向けの軽量ノートPCから、GeForce RTXを搭載した動画編集・3DCG向けモデル、大容量メモリに対応するハイエンドPCまで展開しているため、用途に合わせて必要な性能を選びやすいブランドです。公式でも、クリエイティブ用途の高負荷を想定したCPU・GPU搭載モデルや、制作工程に合わせたコンセプトモデルを展開しています。
| 主な用途 | 重視したいパーツ・機能 |
|---|---|
| RAW現像・写真編集 | CPU、メモリ、ディスプレイの色域 |
| 動画編集 | CPU、GPU、メモリ、SSD |
| 3DCG・CAD | GPU、VRAM、CPU、メモリ |
| 生成AI | GPU、VRAM、メモリ |
| イラスト・DTP | ディスプレイ、メモリ、CPU |
RAW現像・写真編集はCPUとディスプレイを重視
RAW現像では、画像の読み込みや現像処理、書き出しにCPU性能が影響します。複数の画像を同時に扱う場合は、メモリ容量も重要です。
また、写真の色や明るさを調整するため、処理性能だけでなく、sRGB 100%クラスの広色域ディスプレイを選ぶ必要があります。
趣味の写真編集ならメモリ16GBでも対応できますが、大量のRAWデータを扱う場合や、Photoshopと現像ソフトを同時に使用する場合は32GB以上あると余裕が生まれます。
動画編集はCPU・GPU・メモリ・SSDを総合的に選ぶ
動画編集では、素材の読み込み、エフェクト処理、プレビュー、エンコードなど、作業工程によって使用するパーツが異なります。
CPUは動画の書き出しやソフト全体の処理、GPUはエフェクトやカラー調整、AI機能などに影響します。4K動画や複数カメラの映像を扱う場合は、メモリ32GB以上、SSD 1TB以上を基準にすると選びやすいです。
素材データと編集ソフト、キャッシュ、書き出し先を同じSSDへ集中させると容量不足や速度低下が起きやすいため、大容量SSDや追加SSDも検討しましょう。
3DCG・CADはGPU性能とVRAM容量が重要
3DCGやCADでは、モデルの表示、レンダリング、テクスチャ処理などでGPUを使用します。大規模なモデルや高解像度テクスチャを扱う場合は、GPUの処理性能だけでなく、VRAM容量も重要です。
CPUはシミュレーションや一部のレンダリング、データ処理に使用されるため、GPUだけを高性能にすればよいわけではありません。扱うデータが大きい場合は、メモリも32GBから64GB以上を検討する必要があります。
DAIV N6の上位モデルは、Core Ultra 9 275HX、VRAM 16GBのGeForce RTX 5080 Laptop GPUを搭載し、メモリを最大64GBまでカスタマイズできます。3D CAD、3Dモデリング、建築ビジュアライゼーション、長時間の動画編集、生成AIなど、高負荷な制作が想定されています。
生成AIはGPU性能とVRAM容量を優先
画像生成AIやローカルAIでは、GPU性能とVRAM容量が処理速度や実行できるモデルの規模に影響します。
軽量な画像生成であればミドルクラスGPUでも対応できますが、高解像度生成、動画生成、大規模なAIモデルを扱う場合は、VRAM容量の大きい上位GPUが必要です。
DAIV N8は、Core Ultra 9 275HXとVRAM 24GBのGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載し、最大128GBメモリに対応します。メモリスロットを4基、M.2 SSDスロットも4基備えており、大規模な3D制作、構造解析、AI処理などを想定した最上位ノートPCです。
イラスト・DTPは画面品質とメモリを重視
イラスト制作やDTPでは、3DCGほど高性能なGPUを必要としないケースもあります。
一方で、高解像度のキャンバス、多数のレイヤー、複数の制作ソフトを同時に使用する場合は、メモリ容量が作業の快適性に影響します。また、作品の色を確認するため、CPUやGPUよりもディスプレイの色域を優先したほうがよい場合もあります。
趣味のイラスト制作ならメモリ16GB、本格的な制作やDTP、複数ソフトを併用する場合は32GB以上を基準にするとよいでしょう。
DAIVは、最も高性能なモデルを選ぶのではなく、使用するソフトがCPU・GPU・メモリのどこを重視するかを確認して選ぶことが重要です。
用途に合わせたカスタマイズと保証
DAIVは、完成した制作データの容量や使用するソフトに合わせて、メモリやSSDなどをカスタマイズできます。
特にクリエイティブ用途では、購入時点では十分に見える容量でも、動画素材、RAWデータ、3D素材、生成AIモデルなどが増えることで、メモリやストレージが不足する場合があります。
DAIVでは、モデルによって次のような項目を調整できます。
- メモリ容量
- SSD容量・追加SSD
- CPU・GPU構成
- Windows 11 Pro
- Officeソフト
- 外付けストレージ
- ディスプレイや入力機器などの周辺機器
ただし、CPUやGPUを自由に変更できるとは限りません。基本的には、目的に合うCPU・GPUを搭載したベースモデルを選び、メモリやSSDをカスタマイズして構成を整えます。
制作内容に合わせてメモリ容量を選ぶ
メモリは、制作ソフトやデータを一時的に展開する領域です。容量が不足すると、ストレージへの退避が発生して動作が遅くなる場合があります。
目安は次のとおりです。
| 制作用途 | メモリ容量の目安 |
|---|---|
| イラスト・写真編集 | 16~32GB |
| 4K動画編集 | 32GB以上 |
| 3DCG・CAD | 32~64GB以上 |
| 生成AI・大規模制作 | 64~128GB以上 |
DAIV N6は最大64GB、N8は最大128GBまで対応するため、高解像度動画、大規模な3Dモデル、構造解析など、メモリを多く消費する作業にも対応しやすい構成です。
SSDは容量だけでなく搭載台数も確認する
写真や動画、3DCGの素材は容量が大きいため、SSDは最低でも1TB、本格的な制作では2TB以上を検討したいところです。
追加SSDに対応したモデルなら、次のように保存先を分けられます。
- 1基目:OS・制作ソフト
- 2基目:素材・プロジェクトデータ
- 3基目:キャッシュ・書き出し先
- 外部ストレージ:完成データ・バックアップ
読み込み元と書き出し先を分けることで、容量を確保できるだけでなく、作業内容によってはストレージへのアクセス集中も抑えられます。
DAIV N8はM.2 SSDスロットを4基備え、最大32TBの保存領域を構成可能です。公式では、レンダリングの書き出し先を別のSSDに設定し、読み込みと書き込みを分散する使い方も案内されています。
一方で、搭載できるSSDの数や最大容量はモデルによって異なります。購入前に製品仕様表で、M.2スロット数、標準搭載数、追加可能なSSD容量を確認してください。
原則3年間保証と24時間365日サポートに対応
DAIVの対象製品には、原則として3年間のセンドバック修理保証と24時間365日の電話サポートが付属します。
制作に使用するPCが故障すると、作業や納期へ直接影響します。標準保証が3年間あることや、時間を問わず国内窓口へ相談できることは、仕事でPCを使用する人にとって重要です。
DAIV公式では、国内生産を中心とした品質管理、3年間の無償保証、24時間365日のサポート、修理品到着後72時間以内を目標とする修理対応を案内しています。一部モデルや修理内容は対象外となるため、詳しい条件は購入時に確認してください。
DAIVは、CPUやGPUの性能だけでなく、制作データの容量を想定してメモリとSSDを組み合わせられることが強みです。購入時には現在の作業だけでなく、将来的に扱うデータ量や使用するソフトも考えて構成を選びましょう。
保証や国内生産、修理対応を含めたメーカー全体の評価は、 マウスコンピューターの評判・口コミ で詳しく解説しています。
DAIVとG TUNEの違い
マウスコンピューターには、高性能PCブランドとしてクリエイター向けの「DAIV」と、ゲーミング向けの「G TUNE」があります。
どちらも高性能なCPUやGeForce RTXシリーズを搭載したモデルを選べますが、重視している用途が異なります。
ゲームを中心に使うならG TUNE、写真・動画・3DCGなどの制作を中心に使うならDAIVがおすすめです。
DAIVとG TUNEの比較
| 比較項目 | DAIV | G TUNE |
|---|---|---|
| 主な用途 | 写真・動画・イラスト・3DCG・CAD・生成AI | PCゲーム・ゲーム配信・録画 |
| ディスプレイ | 色域・色精度・解像度を重視 | リフレッシュレート・応答性を重視 |
| GPU環境 | NVIDIA Studio認定モデルを展開 | ゲーム向け構成を中心に展開 |
| ケース・端子 | 制作データの保存や周辺機器との接続を重視 | 高性能GPUの冷却やゲーム性能を重視 |
| おすすめの人 | 制作を仕事や趣味にする人 | ゲーム性能を優先する人 |
写真・動画・3DCGを中心に使うならDAIV
DAIVは、写真編集、動画編集、イラスト、3DCG、CADなどの制作を想定したクリエイター向けブランドです。
ノートPCでは、sRGB 100%クラスやDCI-P3 100%対応の広色域ディスプレイを搭載したモデルを選べます。対応モデルでは出荷前のカラーキャリブレーションも行われているため、写真や映像の色を確認しながら作業したい人に向いています。例えばDAIV N6の上位モデルは、DCI-P3 100%対応の液晶と出荷前キャリブレーションを特徴としています。
また、DAIVにはNVIDIA Studio認定PCも用意されています。Studio認定モデルでは、主要なクリエイティブアプリ向けに検証・最適化されたStudioドライバーを利用でき、動画編集、RAW現像、CAD、3DCGなどの制作環境を構築しやすい点が特徴です。ただし、DAIVの全モデルがStudio認定を受けているわけではないため、購入時に製品名や仕様を確認してください。
DAIVがおすすめなのは、次のような人です。
- 写真や映像の色を正確に確認したい
- 動画編集やRAW現像を快適に行いたい
- 3DCG、CAD、生成AIにGPUを使用したい
- 大容量メモリや複数のSSDを搭載したい
- ゲーム性能よりも制作環境を優先したい
ゲーム性能を中心に選ぶならG TUNE
G TUNEは、ゲームを高画質・高フレームレートで動かすことを重視したゲーミングPCブランドです。
ノートPCでは高リフレッシュレート対応ディスプレイ、デスクトップPCでは高性能GPUを安定して動かすための冷却構造や大型ケースを採用したモデルを展開しています。ゲームだけでなく配信や録画にも対応する構成を選べます。
DAIVもゲームを動かせますが、ゲームが主目的ならG TUNEのほうが、リフレッシュレートや冷却性能、ゲーミング向けCPU・GPU構成から選びやすくなります。
G TUNEがおすすめなのは、次のような人です。
- FPSを高フレームレートでプレイしたい
- 4K解像度や高画質設定でゲームを楽しみたい
- ゲーム配信や録画も行いたい
- 冷却性能やゲーミング性能を優先したい
- 高リフレッシュレート対応モニターを使用したい
DAIVでもゲーム、G TUNEでも動画編集はできる
DAIVとG TUNEは、用途が完全に分かれているわけではありません。
GeForce RTXを搭載したDAIVでゲームをプレイすることも、G TUNEで動画編集や3DCGを行うことも可能です。実際にG TUNEの製品には、ゲームだけでなく動画編集や配信にも適した構成があります。
違いは、同じようなCPUやGPUを搭載していても、製品選びの基準が異なることです。
- DAIV:色域、色精度、解像度、メモリ容量、ストレージ構成
- G TUNE:フレームレート、冷却性能、GPU性能、ゲーム向けディスプレイ
ゲームと動画編集を両方行う場合は、どちらへ多くの時間を使うかで選ぶと分かりやすいです。ゲームが中心ならG TUNE、写真や動画、3DCG制作が中心ならDAIVを基準にしてください。
ゲームを主目的にする場合は、 G TUNEの選び方とおすすめモデル も比較してください。
DAIVのシリーズ比較
DAIVは、持ち運びやすいモバイルノートPCから、GeForce RTX 5090やプロ向けGPUを搭載するワークステーションまで展開しています。
2026年8月時点の現行ラインアップを確認すると、デスクトップPCはKM・FM・FX、ノートPCはZ4・R4・S4・Z6・N6・N8、ワークステーションはFWを中心に整理すると分かりやすいです。
| 分類 | 主なシリーズ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| デスクトップ | KM | コンパクトなミニタワー型 | 省スペースと制作性能を両立したい人 |
| デスクトップ | FM | Ryzen搭載モデルを中心としたフルタワー型 | AMD CPUと高性能GPUを組み合わせたい人 |
| デスクトップ | FX | Intel CPU搭載モデルを中心としたフルタワー型 | 冷却性能・拡張性・最高性能を重視する人 |
| モバイルノート | Z4 | 軽量な14型モデル | 軽さとバッテリー駆動時間を重視する人 |
| GPU搭載モバイル | R4 | RTX 4050クラスを搭載する14型モデル | 写真編集や軽めの動画編集を持ち運びたい人 |
| GPU搭載モバイル | S4 | RTX 4060クラスを搭載する14型モデル | 外出先でも動画編集や3DCGを行いたい人 |
| 薄型高性能ノート | Z6 | RTX 4070クラスを搭載する16型モデル | 画面サイズ・性能・携帯性を両立したい人 |
| ハイエンドノート | N6 | RTX 5070 Ti・5080クラスを選べる16型モデル | 4K動画編集・CAD・3DCGを行う人 |
| 最上位ノート | N8 | RTX 5090と最大128GBメモリに対応 | デスクトップ代替の性能を求める人 |
| ワークステーション | FW | XeonやRTX PROを選べる業務用モデル | 大規模CAD・解析・業務用3DCGに使う人 |
KMは省スペースと制作性能を両立したミニタワー型
KMシリーズは、ミニタワー型のコンパクトな筐体を採用したデスクトップPCです。
設置面積を抑えながら、GeForce RTXやRadeonを搭載した構成を選べます。公式でも、ミニタワーのコンパクトさとフルタワー級のパフォーマンスを両立したシリーズとして案内されています。
写真編集、イラスト制作、動画編集などに使うデスクトップPCが欲しいものの、大型のフルタワーを置くスペースがない人に向いています。
一方で、最上位GPUや多数のストレージ、拡張カードを搭載したい場合は、FM・FXシリーズのほうが選びやすくなります。
FMはRyzen搭載モデルを中心としたフルタワー型
FMシリーズは、主にAMD Ryzenプロセッサーを搭載するフルタワー型デスクトップPCです。
現行ラインアップには、Ryzen 7とGeForce RTX 5070・5070 Ti・5080などを組み合わせた構成があります。4K動画編集、3DCG、GPUレンダリングなど、高いCPU・GPU性能を必要とする用途に対応しやすいシリーズです。
Ryzen搭載モデルを選びたい人や、冷却性能と拡張性を確保しながら高性能な制作環境を構築したい人に向いています。
FXは性能と拡張性を重視したフルタワー型
FXシリーズは、主にIntel Core Ultraプロセッサーを搭載するフルタワー型の上位シリーズです。
現行モデルには、GeForce RTX 5080やRTX 5090を搭載する構成もあり、メモリやストレージを大容量化できます。高解像度動画、3DCG、生成AIなど、PCへ継続的に高い負荷がかかる制作に適しています。
FMとFXは、次のように選ぶと分かりやすいです。
Ryzenを選ぶならFM、Intel CPUや最上位構成を中心に検討するならFXが候補です。
ただし、搭載できるGPUやメモリ容量は個別モデルによって異なるため、シリーズ名だけでなく製品仕様を確認してください。
Z4は軽さを重視した14型モバイルノートPC
Z4は、持ち運びやすさを重視した14型ノートPCです。
現行モデルには、約1.14kgのマグネシウム合金筐体にRyzen AIプロセッサーを搭載するモデルがあります。sRGB比100%対応ディスプレイを採用しており、写真編集、イラスト制作、一般的な動画編集を外出先で行いたい人に向いています。
内蔵GPUを使用する構成は、高負荷な3DCGや本格的なGPUレンダリングより、RAW現像、Web制作、イラストなどとの相性がよいです。
実際の重量やバッテリー駆動時間、ディスプレイ品質については、 DAIV Z4-I7I01SR-Bの実機レビュー で詳しく検証しています。
R4・S4はGPUを搭載した14型モバイルモデル
R4とS4は、14型の筐体にGeForce RTX Laptop GPUを搭載したモバイルノートPCです。
R4の現行構成例はGeForce RTX 4050 Laptop GPU、S4はRTX 4060 Laptop GPUを搭載しています。どちらもsRGB比100%対応ディスプレイを採用し、外出先での写真編集、動画編集、CAD、3Dモデリングなどを想定できます。
比較すると、次のようになります。
- 携帯性と価格のバランスを重視するならR4
- GPU性能を上げて動画編集や3DCGにも使うならS4
ただし、R4・S4は販売期間の長いモデルも含まれるため、CPUやGPUの世代を確認して選ぶ必要があります。
携帯性や実際の動画編集性能を確認したい人は、 DAIV S4-I7G60SR-Dの実機レビュー も参考にしてください。
Z6は性能と携帯性を両立した16型モデル
Z6は、16型ディスプレイとGeForce RTX Laptop GPUを搭載しながら、Nシリーズより薄型・軽量に設計されたシリーズです。
現行構成例では、GeForce RTX 4070 Laptop GPU、メモリ32GB、sRGB比100%対応ディスプレイを搭載し、最大64GBメモリへカスタマイズできます。
14型では作業領域が狭いものの、N6ほど大型・高性能なモデルは必要ない人に向いています。
N6は4K動画編集・CAD・3DCG向け
N6は、16型ディスプレイと高性能なHXシリーズCPU、GeForce RTX 5070 TiまたはRTX 5080 Laptop GPUを搭載するハイエンドノートPCです。
RTX 5080搭載モデルではCore Ultra 9、メモリ32GB、SSD 2TB、DCI-P3 100%対応ディスプレイを採用しています。CAD、3Dモデリング、動画編集など、高負荷な制作に対応しやすい構成です。
デスクトップPCを設置できない環境で、高性能と広色域ディスプレイを両立したい人に向いています。
色域だけでなく、CPU・GPU性能、冷却性能、動作音については、 DAIV N6-I7G7TBK-Cの実機レビュー で詳しく紹介しています。
N8はデスクトップ代替の最上位ノートPC
N8は、DAIVノートPCの中で最高性能を求める人向けのシリーズです。
現行モデルは、Core Ultra 9、VRAM 24GBのGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載し、最大128GBメモリに対応します。大規模な3Dモデル、構造解析、GPUレンダリング、生成AIなどを想定した構成です。
本体価格、重量、消費電力は大きくなりますが、デスクトップPCを置けない環境で性能を妥協したくない人に適しています。
RTX 5090 Laptop GPUの性能や、18型筐体の温度・動作音については、 DAIV N8-I9G90BK-Aの実機レビュー で検証しています。
FWはプロ向けGPUに対応するワークステーション
FWシリーズは、XeonプロセッサーやNVIDIA RTX PROなどを搭載できるワークステーションです。
現行モデルには、RTX PRO 5000 BlackwellやECC対応グラフィックスメモリを搭載する構成もあります。一般的なGeForce搭載PCより、業務用CAD、解析、可視化、大規模な3DCGなどを重視する人向けです。
個人の写真・動画編集ではオーバースペックになりやすいため、使用する業務ソフトがプロ向けGPUやワークステーション構成を必要とする場合に検討しましょう。
DAIVシリーズで迷ったときの選び方
- 軽さとバッテリー重視:Z4
- GPUを搭載した14型:R4・S4
- 画面サイズと携帯性のバランス:Z6
- 高負荷な動画編集・3DCG:N6
- ノートPCで最高性能:N8
- コンパクトなデスクトップ:KM
- 高性能なフルタワー:FM・FX
- 業務用GPU・大容量メモリ:FW
シリーズを決めた後に、使用するソフト、データ容量、必要なGPU・VRAMを確認して構成を絞り込みましょう。
用途別に必要なスペック
クリエイターPCは、最も高性能な構成を選べばよいわけではありません。
写真編集ではディスプレイとメモリ、動画編集ではCPU・GPU・SSD、3DCGや生成AIではGPUとVRAMが重要になるなど、用途によって予算をかけるべきパーツが異なります。
以下は、快適性と数年間の使用を考慮した当サイトの目安です。使用するソフト、素材の解像度、エフェクト、データ規模によって必要な性能は変わります。
| 用途 | CPUの目安 | メモリ | GPUの目安 | SSD | 特に重視する項目 |
|---|---|---|---|---|---|
| RAW現像・イラスト | Core Ultra 5/Ryzen 5・Ryzen AI 5以上 | 16GB以上、推奨32GB | 内蔵GPUでも対応可能 | 1TB以上 | 色域・メモリ |
| フルHD動画編集 | Core Ultra 5~7/Ryzen 5~7以上 | 32GB推奨 | RTX 5050・5060クラス | 1TB以上 | GPU・SSD |
| 4K動画編集 | Core Ultra 7/Ryzen 7以上 | 32~64GB | RTX 5060・5070クラス以上 | 1~2TB以上 | GPU・VRAM・SSD |
| 3DCG・CAD | Core Ultra 7/Ryzen 7以上 | 32~64GB以上 | RTX 5070クラス以上 | 1~2TB以上 | GPU・VRAM |
| 生成AI・大規模3DCG | Core Ultra 9/Ryzen 9クラス | 64~128GB | RTX 5080・5090クラス | 2TB以上 | VRAM・メモリ |
| 業務用CAD・解析 | Core Ultra 9/Ryzen 9/Xeon | 64~128GB以上 | RTX PROなど | 2TB以上 | 認証・安定性・VRAM |
RAW現像・イラストはディスプレイとメモリを重視
RAW現像やイラスト制作では、最上位GPUが必要になるケースは多くありません。
CPU性能に加えて、複数の画像やレイヤーを展開するためのメモリと、色を確認するためのディスプレイ品質を重視しましょう。
目安は次のとおりです。
- CPU:Core Ultra 5またはRyzen 5・Ryzen AI 5以上
- メモリ:最低16GB、推奨32GB
- GPU:内蔵GPUでも対応可能
- SSD:1TB以上
- ディスプレイ:sRGB 100%クラス
大量のRAWデータを一括処理する場合や、Photoshopと現像ソフトを同時に使う場合は、CPUをCore Ultra 7・Ryzen 7クラス、メモリを32GB以上にすると余裕が生まれます。
軽さを優先するならZ4、GPUを使うAIノイズ除去や動画編集も行うならR4・S4が候補です。
フルHD・4K動画編集はCPU・GPU・SSDを総合的に選ぶ
動画編集では、素材のデコード、エフェクト、カラー調整、AI処理、書き出しなどでCPUとGPUの両方を使用します。
フルHD動画の編集ならRTX 5050・5060クラスから検討できますが、4K動画、複数カメラ、重いエフェクトを扱う場合は、RTX 5070クラス以上とメモリ32~64GBを基準にすると選びやすいです。
- CPU:Core Ultra 7またはRyzen 7以上
- メモリ:32GB以上
- GPU:RTX 5060・5070クラス以上
- SSD:最低1TB、推奨2TB以上
- ディスプレイ:sRGB 100%またはDCI-P3対応
動画素材、キャッシュ、プロジェクトファイルを保存するため、処理性能だけでなくSSD容量も重要です。可能であれば、OS・ソフト用と素材・キャッシュ用でSSDを分けると管理しやすくなります。
持ち運ぶならS4・Z6、据え置き中心ならN6、デスクトップならKM・FM・FXが候補です。
編集する解像度や使用ソフトに応じた詳しい選び方は、 動画編集用ノートPCの選び方とおすすめモデル で解説しています。
3DCG・CADはGPU性能とVRAM容量を重視
3DCGやCADでは、モデルの表示、テクスチャ、レンダリング、シミュレーションなどでGPUとVRAMを使用します。
単純なモデルであればミドルクラスGPUでも対応できますが、大規模なモデル、高解像度テクスチャ、複雑なシーンを扱う場合は、VRAM容量の大きいGPUが必要です。
- CPU:Core Ultra 7またはRyzen 7以上
- メモリ:32~64GB以上
- GPU:RTX 5070クラス以上
- SSD:1~2TB以上
- VRAM:扱うモデルやテクスチャに合わせて選択
ノートPCならN6、さらに大規模な制作ならN8が候補です。デスクトップPCではFM・FX、使用ソフトがプロ向けGPUを前提としている場合はFWを検討しましょう。
使用するCADソフトやデータ規模に応じた構成については、 3D CAD用ノートPCの選び方とおすすめモデル も参考にしてください。
生成AI・大規模3DCG・8K動画は上位GPUと大容量メモリが必要
ローカル生成AI、大規模な3DCG、8K動画などでは、GPU性能だけでなくVRAM容量が処理できるデータ規模に影響します。
- CPU:Core Ultra 9またはRyzen 9クラス
- メモリ:64GB以上、推奨128GB
- GPU:RTX 5080・5090クラス
- SSD:2TB以上
- 追加SSD:素材、AIモデル、キャッシュ用として推奨
DAIV N8はVRAM 24GBのRTX 5090 Laptop GPUと最大128GBメモリに対応しています。デスクトップではFXのRTX 5090搭載構成、業務用途ではXeonやRTX PROを選べるFWが候補になります。
ただし、最高性能を求めるほど価格と消費電力も大きくなります。生成する画像や動画の解像度、使用するAIモデル、3Dデータの規模を確認し、必要なVRAM容量から逆算して選びましょう。
用途別おすすめDAIV
DAIVは、使用するソフトや持ち運びの有無によって適したシリーズが変わります。
ここでは製品数を増やしすぎず、2026年8月時点のラインアップから用途別に5モデルへ絞って紹介します。
| 用途 | おすすめモデル | 主な構成・特徴 |
|---|---|---|
| 持ち運び・RAW現像 | DAIV Z4-I7I01SR-B | Core Ultra 7/内蔵GPU/14型・sRGB 100% |
| GPU搭載モバイル | DAIV S4-I7G60SR-D | Core Ultra 7/RTX 4060 Laptop/14型 |
| 4K動画編集・3DCG | DAIV N6-I7G7TBK-C | Core Ultra 7 HX/RTX 5070 Ti Laptop |
| ノートPC最高性能 | DAIV N8-I9G90BK-A | Core Ultra 9/RTX 5090 Laptop/18型 |
| 据え置き制作環境 | DAIV KM-I5G6T | Core Ultra 5/RTX 5060 Ti 16GB/ミニタワー |
※構成や販売状況は変更される場合があります。購入時は公式サイトで最新仕様を確認してください。
持ち運びとRAW現像ならDAIV Z4-I7I01SR-B
DAIV Z4-I7I01SR-Bは、写真編集やRAW現像を外出先で行いたい人におすすめの14型モバイルノートPCです。
Core Ultra 7 255H、メモリ32GB、SSD 1TBを搭載し、ディスプレイはsRGB比100%に対応しています。外部GPUは搭載していませんが、写真編集、イラスト制作、Web制作などでは、性能と携帯性のバランスを取りやすい構成です。
本体重量は約1.12kgで、100WのUSB PD充電器を採用しています。高性能ノートPCとしては持ち運びやすく、撮影機材と一緒に携帯したい人にも向いています。
一方で、高負荷な3DCGやGPUレンダリングを中心に使う場合は、GeForce RTXを搭載したS4やN6を選んだほうがよいでしょう。
GPU性能と携帯性を両立するならDAIV S4-I7G60SR-D
DAIV S4-I7G60SR-Dは、外出先でも動画編集、CAD、3Dモデリングなどを行いたい人におすすめです。
14型の筐体にCore Ultra 7 155HとGeForce RTX 4060 Laptop GPUを搭載し、メモリ32GB、SSD 1TBの構成を選べます。ディスプレイはsRGB比100%・120Hz対応で、写真や映像の確認からGPUを使う制作まで幅広く対応できます。
Z4よりもGPU性能が高いため、動画編集時のエフェクト処理や、軽量から中規模の3DCG制作にも使いやすいモデルです。
ただし、S4は現行のN6よりCPU・GPUの世代が古いため、携帯性よりも処理性能を重視する場合はN6も比較してください。
4K動画編集・3DCGならDAIV N6-I7G7TBK-C
DAIV N6-I7G7TBK-Cは、4K動画編集、CAD、3DCGなどの高負荷な制作におすすめの16型ノートPCです。
Core Ultra 7 255HXと、VRAM 12GBのGeForce RTX 5070 Ti Laptop GPUを搭載しています。標準メモリは32GBで、最大64GBまで対応するため、大容量の動画素材や3Dデータを扱う用途にも構成を合わせやすいモデルです。
N8ほど価格と本体サイズを上げずに、高性能なCPU・GPUと16型ディスプレイを利用できる点が魅力です。デスクトップPCを設置できない環境や、作業場所を移動することがあるクリエイターにも向いています。
一方で、本体重量は約2.23kg、ACアダプターは230Wです。毎日持ち歩くモバイルPCというより、据え置きを中心に必要なときだけ移動させる使い方に適しています。
ノートPCで最高性能を求めるならDAIV N8-I9G90BK-A
DAIV N8-I9G90BK-Aは、ノートPCでも性能を妥協したくない人向けのフラッグシップモデルです。
Core Ultra 9 275HXとGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載し、標準構成でメモリ32GB、SSD 2TBを備えています。18型ディスプレイはDCI-P3 100%に対応しており、大規模な3Dモデル、VRレンダリング、生成AI、高解像度動画などを扱う人に向いています。
デスクトップPCを置けない環境でも、最上位クラスのGPU性能と大画面を利用できることがN8の強みです。
ただし、本体重量は約3.98kgで、330WのACアダプターが付属します。頻繁に持ち歩くノートPCではなく、移動可能なデスクトップ代替機として考えたほうがよいでしょう。
据え置きの制作環境ならDAIV KM-I5G6T
据え置きで動画編集、3DCG、生成AIなどを行うなら、ミニタワー型のDAIV KM-I5G6Tが候補です。
Core Ultra 5 225、GeForce RTX 5060 Ti 16GB、メモリ32GBを搭載したNVIDIA Studio認定PCです。ミニタワー型ながらVRAM 16GBのGPUを搭載しているため、ノートPCより拡張性やGPUのメモリ容量を重視したい人に向いています。
ディスプレイ、キーボード、マウスを別途用意する必要はありますが、同じ予算ならノートPCよりも性能や拡張性を確保しやすくなります。
さらに高いCPU・GPU性能、冷却性能、ストレージ拡張性が必要な場合は、フルタワー型のFXシリーズを検討してください。現行FXにはGeForce RTX 5070 Tiを搭載したNVIDIA Studio認定モデルも用意されています。
用途別の選び分け
DAIVで迷った場合は、次のように選ぶと分かりやすいです。
- RAW現像や写真編集を持ち運ぶ:Z4
- 外出先でもGPUを使う:S4
- 4K動画編集・CAD・3DCG:N6
- ノートPCで最高性能:N8
- 据え置きで性能と拡張性を重視:KM・FX
最も高性能なモデルを選ぶのではなく、使用するソフト、必要なGPU・VRAM、持ち運びの頻度から選びましょう。
DAIVを購入するときの注意点
DAIVはクリエイター向けに構成されたパソコンですが、シリーズやモデルによってディスプレイ、処理性能、携帯性が大きく異なります。
購入前には、次の点を確認してください。
すべてのモデルが広色域・キャリブレーション対応ではない
DAIVだからといって、すべてのノートPCがDCI-P3対応や出荷前キャリブレーションに対応しているわけではありません。
Z4やS4にはsRGB比100%対応モデルがあり、N8にはDCI-P3 100%対応モデルがありますが、実際の色域やキャリブレーションの有無は製品ごとに異なります。
写真や映像の色を重視する場合は、製品ページで次の項目を確認しましょう。
- sRGB・DCI-P3の対応範囲
- 出荷前キャリブレーションの有無
- Delta Eの基準
- 最大輝度
- 解像度
- 光沢・ノングレアの違い
シリーズ名だけで判断せず、購入する型番のディスプレイ仕様を確認することが重要です。
高性能ノートは本体とACアダプターが大きい
N6やN8などの高性能ノートPCは、デスクトップPCに近い処理性能を得られる一方、本体重量やACアダプターも大きくなります。
N6-I7G7TBK-Cは約2.23kg・230W、N8-I9G90BK-Aは約3.98kg・330Wです。N8は持ち運べないわけではありませんが、日常的に携帯する用途には向きません。
持ち運びを重視する場合は、本体重量だけでなく、ACアダプターを含めた総重量も確認してください。
メモリやSSDを追加すると価格が上がる
DAIVはモデルによってメモリやSSDをカスタマイズできますが、容量を増やすほど購入価格も上がります。
最初から最大容量を選ぶ必要はありません。写真編集なら32GB、4K動画編集や3DCGなら32~64GBなど、現在の用途に必要な容量を基準に選びましょう。
SSDも、複数の大容量動画や3D素材を保存しない場合は、最初から最大構成にする必要はありません。内蔵SSD、外付けSSD、NASなどを組み合わせて、費用とバックアップ方法を考えることが重要です。
必要以上に高性能なGPUを選ぶと割高になる
写真編集、イラスト、DTPを中心に使う場合は、GeForce RTX 5080やRTX 5090のような最上位GPUが必要になるケースは多くありません。
最上位GPUは、生成AI、大規模な3DCG、高解像度動画、GPUレンダリングなどでは有効ですが、RAW現像や一般的な画像編集では、CPU、メモリ、ディスプレイへ予算を使ったほうが作業環境を改善できる場合があります。
使用するソフトの推奨環境と、扱うデータの規模を確認し、必要なGPUとVRAM容量から逆算して選びましょう。
デスクトップPCはモニターを別途用意する必要がある
KMやFXなどのデスクトップPCには、通常モニターが付属しません。
本体の性能だけでなく、制作内容に適したモニターを別途用意する必要があります。写真やWeb制作ならsRGB 100%クラス、映像制作ならDCI-P3対応、印刷物を扱う場合はAdobe RGBへの対応も確認したいところです。
ノートPCはディスプレイ込みで制作環境を構築できますが、デスクトップPCはモニターを自由に選べることがメリットです。本体とモニターを含めた総予算で比較しましょう。
DAIVのよくある質問
DAIVでゲームはできますか?
GeForce RTXを搭載したDAIVなら、PCゲームもプレイできます。
S4、N6、N8、KM、FXなどには外部GPUを搭載したモデルがあり、構成に応じてフルHDから4Kまで対応できます。
ただし、DAIVは色域や制作ソフトへの対応、メモリ・ストレージ構成を重視したブランドです。高リフレッシュレート、ゲーム向け冷却設計、価格に対するゲーム性能を優先するならG TUNEのほうが選びやすいです。
DAIVとG TUNEはどちらが動画編集向きですか?
動画編集を主目的にするなら、DAIVのほうが選びやすいです。
DAIVには広色域ディスプレイ、NVIDIA Studio認定、複数SSD、大容量メモリなど、制作環境を意識したモデルがあります。一方、G TUNEでも同等クラスのCPU・GPUを搭載していれば動画編集は可能です。
ゲームが中心で動画編集も行うならG TUNE、動画編集や写真・3DCG制作が中心ならDAIVを基準に選ぶとよいでしょう。
写真編集に高性能なGPUは必要ですか?
RAW現像や一般的な写真編集だけなら、必ずしも高性能な外部GPUは必要ありません。
Z4のような内蔵GPUモデルでも、CPU、メモリ、ディスプレイの条件が揃っていれば写真編集に対応できます。現行Z4はCore Ultra 7、メモリ32GB、sRGB比100%対応ディスプレイを搭載しています。
ただし、AI機能、動画編集、3DCGも利用する場合は、GeForce RTXを搭載したモデルが候補になります。
メモリは32GB必要ですか?
写真編集やイラスト制作だけなら16GBでも対応できますが、長く使うことや複数ソフトの同時使用を考えると32GBがおすすめです。
4K動画編集、複数カメラ編集、3DCG、CAD、生成AIなどでは、32GBを最低基準とし、データ規模によって64GB以上も検討してください。
購入後に増設できないモデルもあるため、メモリがオンボードか、交換・増設可能かを製品仕様で確認しましょう。
ノートPCとデスクトップはどちらがおすすめですか?
持ち運びやすさと、ディスプレイを含めた一体型の制作環境を重視するならノートPCがおすすめです。
一方、冷却性能、拡張性、GPU性能、長期的なパーツ交換を重視するならデスクトップPCが向いています。
- 撮影先や外出先でも作業する:ノートPC
- 自宅や事務所で据え置いて使う:デスクトップPC
- 1台で画面まで揃えたい:ノートPC
- モニターや入力機器を自由に選びたい:デスクトップPC
- 将来メモリやSSD、GPUを増設したい:デスクトップPC
高性能ノートPCは省スペースですが、N8のように約4kgあるモデルもあります。処理性能だけでなく、作業場所と持ち運びの頻度を考えて選びましょう。
