日本HPから発売される、「HP ENVY All-in-One 32」はモニターとPC本体が一体化した一体型PCで、クリエイターに最適な、高精細、広色域の4KUHD(3840×2160ドット)のモニターを搭載し、Core i9 10900やRTX2080SuperMax-Q、32GBメモリも相まって、セパレートタイプのデスクトップに引けを取らない魅力的なカタログスペックで、最強クラスの一体型PCとして構成されているのが特徴です。

今回、メーカーより実機をお借りして1週間ほど使ってみた感想や検証結果も含めて掲載していきます。

動画見る

動画でも使った感想や検証結果を解説しているので是非参考にしてください。

スペック

HP ENVY All-in-One 32はパフォーマンスモデル(Core i7/RTX2070S)/パフォーマンスプラスモデル(RTX2080S)/プロフェッショナルモデル(Core i9/RTX2080S)の構成がラインアップとして存在します。

ベースモデルから4K動画編集や3DCGのレンダリングに耐えられるハイスペックな構成です。

ストレージの差はあれど、どのマシンもシステムがSSD、データ保存用にHDDといったデュアルストレージ構成で隙がありません。

今回検証機としてお借りしたのは、ラインアップされている3モデルのうちの一つ。プロフェッショナルモデルです。

HP ENVY All-in-One 32プロフェッショナルモデル
モニター
  • 31.5型(3840×2160ドット)
CPU
  • Core i9 10900
dGPU
  • GeForce RTX2080SUPER Max-Q
メモリ
  • 32GB
ストレージ
  • 1TB SSD (NVMe
  • 2TB HDD (SATA)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅720mm×奥行き266.6mm×高さ557mm
重量約13.8kg
電源330W
保証1年間保証 (引き取り修理サービス, パーツ保証 )

細かい使用詳細についてはHP直販サイト「HP Directplus」の商品ページの「スペック詳細」にて確認いただけます。

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HP ENVY All-in-One 32

公式サイトで確認

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

デザイン使い勝手について

HP ENVYシリーズといえば、Windows機とは思えないほど洗練されたデザインと機能性に定評があります。

Bang&Olufsenの2.1chスピーカーの音質が一体型のレベルを超えていた

モニター下のアコースティックファブリック素材の内部には米Bang&Olufsenの2.1chサウンドシステムが搭載されています。

搭載されているスピーカーの音質は数万円クラスのサウンドバータイプと同等クラスを再現しているような感じ。低音がしっかりと響き渡り、部屋のムードを変えるほどのサウンドを楽しめます。

音はフラットな感じで低音がややつよめに味付けされています。それでも変なクセはなく、どんな曲も心地よく聞こえると思います。音楽や映画を一人で楽しむのであれば、別のスピーカーがいらなくなるレベルの音質です。

専用のブックシェルフ型のスピーカーを設置したくないという方に有効的に使えるスピーカーだと思います。

Qi充電に対応の台座は木目調

PCのスタンドの役割を担っている台座の部分は木目調のデザインを採用しています。HP ENVYはモダンなデザインとして紹介されていますが、全体的なカラーはナイトフォールブラックという、人気の2-in-1タイプのx360シリーズと同様の落ち着いた色で構成されているため、部屋のインテリアを崩したくない人におすすめ。

木目調の台座はQi充電対応、2020年発売のiPhone SEで試してみたところ、これはこれで便利なのでありがたいなと感じましたが、受電側(iPhone SE)が非常狭いのか、搭載Qi側の送電コイルが弱いのか、認識する時としない時があって、専用のQi充電期に比べて「弱いな」と感じました。

「ぽんっ」とスマートフォンを置いたときに認識せずに充電できていなかった、なんてことになりかねないので、ここはもう少し強くしてほしいと感じました。

背面もオシャレに

背面は中央から端にいくにつれ細くなるような形状です。一体型PCは全体的に分厚くなりがちなので、スタイリッシュな印象です。

背面の印象を決めるスタンドネックはひし形です。HPは幾何学模様など図形からヒント得てPCのデザインに取り込んでいるので、それが表れてこの形になったのかもしれません。

モニター上部は、高輝度モニターに採用される機構を搭載。PC本体の熱を逃がせるような空気の穴が開いています。実際、PCの高さは、地上から60cmほど(正確には557mm)離れるため、ほぼ気になりません。

上部についている、WindowsHelloに対応カメラは押すと飛び出すタイプです。使わないときはしまっておけます。

拡張性

背面

専用モニターとしても使える

背面の拡張ポート
  • USB Type-C Thunderbolt 3
  • USB Type-C 10Gbps
  • USB Type-A 10Gbps
  • HDMI IN
  • HDMI OUT
  • イーサネット
  • DCジャック

クリエイター仕様の一体型PCが高い理由は、搭載されている液晶パネル(あるいは有機EL)が非常に高価で、それに高性能なパーツが搭載されるからなのですが、せっかくのモニターもPC専用になってしまい、ユーザーとしてはちょっと損だと感じてしまいます。バラバラに購入したほうがよいのでは?と考える人が多くなる要因です。本来の一体型PCはオールインワンなので便利に使えるはずなのに、少しもったいないと感じていました。

HP ENVY All-in-One 32は600nitのクリエイター向けのモニターを搭載し、HDMIから、専用のモニターとして外部機器からの映像出力に対応する点も魅力の一つです。

PCとしても動作するし、一つのモニターとしても動作するため、ノートPCやゲーム機のモニターとしても使えます。

左右

SDカードスロットも搭載

右側面の拡張ポート
  • USB Type-A 10Gbps

右側面の拡張ポート
  • SDカードスロット
  • マイク/ヘッドフォン兼用コンボジャック

ただし、このSDカードスロットは一般的なものでUHS-Ⅱなど高速転送できるSDカードに対応していないため、SDカードでのデータ転送はThuderbolt 3を介して行うほうがよいでしょう。ちょっと残念。

開封・設置

設置については動画で確認していただくとわかりやすいかもしれないです。

筐体は非常に大きく、男性でも一人で設置するのはちょっと大変。女性ならだれかに手伝ってもらったほうがいいと思います。

付属のキーボード・マウス

HP ENVY All-in-One 32には単四電池2本で動作するBluetooth対応の無線接続キーボードとマウスが付属します。

キーボード

スマホ、タブレットスタンド付きのフルサイズキーボードです。レイアウトはロジクールのCraftキーボードに近い感じ。PC以外にもスマホやタブレットにBluetooth接続して瞬時に接続デバイスを切り替え可能です。

ロジクールのCraftキーボードとの比較

打鍵感は良好だが背の低さが気になる

打鍵感そのものは良好で、浅めのクリックでしっかり反発するタイプです。

気になった点としては、ワンタッチで別のデバイスに接続できる利便性はCraftキーボードですでに体感済みなのでそこはよいのですが、キーボードの背が低いため、手首がややつらいポジショニングに。

マウス

HPらしさのある、シンプルなマウス。

握りが一般的なマウスが似ていて、使いづらさは感じませんが、特別扱いやすいと感じることもありません。

すでにMXMaster 3などのクリエイター仕様を利用している場合、ボタン類の少なさやホイールの硬さが気になるでしょう。HP ENVY All-in-One 32の付属のマウスやキーボードは付属物としては良いのですが、クリエイターが使うというにはちょっと物足りない印象です。専用のモノを購入することをおすすめします。

モニターについて

モニターはグレアタイプで光の映り込みが気になります。とはいえ、「アンチリフレクション・コーティング」が施されているため、一般的なモニターよりは抑えられているといった印象で、あまり目が 疲れません。

モニター機能は豊富だけど

右下の操作ボタンからメニューを呼び出す方式。一般的なPC用モニターのようなインターフェースでわかりやすいです。

  • →入出力切替
  • ←色、輝度、プリセット変更
  • ↓モニターおよびPCの設定状況
  • ↑輝度変更

ゲームモードなども存在するため、ゲーム用モニターとしても利用可能です。

色域・トーンカーブ

キャリブレーションツールによるトーンカーブの測定結果です。RGBはかなり自然な色合いだと思います。

色域

HP ENVY All-in-One 32
sRGBカバー率100%
AdobeRGBカバー率85.2%
DCI-P3カバー率94.2%

カラースペースは非常に広くDCI-P3カバー率が94.2%でした。公称値の誤差1%以下です。このモニターはHDR時最大600nitの輝度で、HDRコンテンツの編集も可能です。動画編集用のモニターとして最適だと思います。

このクラスのモニターはBenQなどクリエイター向けのモニターを販売するメーカーのデザイナー向けのモニターに相当します。

コストパフォーマンスに定評のあるBenQが販売するモニターでも価格が10万円以上するので、同等クラスのモニターを採用したHP ENVY All-in-One 32の本体価格が高いのもある程度は許容できそうです。

一方、色合いを均一にしてデュアルモニターにしたい場合、出費がかさむことがネックとなりそうです。

性能・ベンチマーク結果

Cinebench R20

Cinebench R20の総合スコア
Core i7 10700KF(DAIVZ9)
4890pts
Ryzen 7 3700X
4781pts
Core i9 10900(レビュー機)
4721pts
Core i7 10700KF(ROG STRIX GT15)
4717pts
Ryzen 5 3600
3386pts
Core i7 9700
3144pts
Ryzen 5 3500
2540pts

CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、マルチスレッド性能が4721ptsでした。一体型PCの筐体と出力により性能はマイルドになっているのでしょう。

ただし、シングルスレッドの性能においては、セパレート型デスクトップPCに搭載されているCore i7 10700KFよりも高い値でした。Core i9を搭載する意味はありそうです。(体感できるかは怪しい)

ゲームファイナルファンタジー15

フルHD軽量品質12791/非常に快適
フルHD標準品質10295/とても快適
フルHD高品質8001/快適

最高クラスのグラフィックスを搭載しているため、ゲームももちろんきびきび動きます。

ちなみに、このスコアはデスクトップ用のRTX2060SUPERと同等のスコアですので、最上位クラスのRTX2080Super Max-Qは電源出力や熱の関係でパフォーマンスが出し切れてない可能性があり、ちょっと残念な感じがします。

コストパフォーマンスを求めるのは違うのかもしれませんが…

CrystaldiskMark

SSDはキオクシア製のSSDが搭載されていました。シーケンシャルリードは3230Mb/sで非常に高速です。

Adobepremiere Pro CC

PugetSystemsのPremiereProBenchの結果です。Core i7 10700KF+RTX2070Superを搭載したゲーミングデスクトップPCよりもわずかにスコアは不利ですが、ほぼ同水準といっていいレベルに。

電源の制約を受けつつも4K動画編集も快適に行えるといえる水準だと思います 。(PugetBenchはビットレート150Mbpsの4KProRes422の素材データを使ってテストされています。

HP ENVY All-in-One 32の性能まとめ

構成パーツから考えると、ゲームでは本領発揮できませんが、クリエイター向けのソフトウェアではセパレートタイプのデスクトップクラスのパフォーマンスが出せます。

330Wという限られた出力ということを考えれば驚異的な性能といえますが、販売価格が税抜40万円ほどなので、価格は割高だと感じます。セール時にたたき売られたときに買うか、パフォーマンスモデル(最廉価グレード)をチョイスするのが堅実だと思います。

ファンの動作音と熱について

PCの表面温度

PCのパーツが発する熱はモニター上部から排出される仕組みで43.3°。PCの表面温度は38°から40°まで上昇。

PC内部の温度

ファイナルファンタジー15実行時のCPU温度とGPU温度です。GPUには余裕がありそうですが、CPUがかなり不安定です。普段ベンチマークを図る際はループさせるのですが2週目に入るころにPCがフリーズする症状に見舞われたため、今回は1回分のデータです。

おそらく、HP側でファンがなるべく回らないような設定になっているのだと思いますが、ゲームなどCPUに後負荷がかかる作業を行うと、冷却が間に合わずクラッシュする模様です。

おそらくですが実際には100°を超えて動作しているのかもしれません。安定を重視したい人はCore i7搭載モデルを選んだほうがいいと思います。

ファンの動作音

ベンチマークテスト中に騒音計をPCの前面において測定したところ最大47db程度でした。ファンはモニター裏側に接地されているため、動作音が最大になってもあまり不快感はありませんが、エアコンを全開で動作させてるのに近い音の大きさでした。

アイドル時はまったくきにならないです。

HP ENVY All-in-One 32
ピーク時約47db
アイドル時約38.4db

 

HP ENVY All-in-One 32プロフェッショナルモデルの評価とまとめ

良い点

  • 洗練されたデザイン
  • Qi充電、2.1chスピーカー搭載で利便性が高い
  • 動画編集に最適な広色域のモニター
  • パフォーマンスはセパレート型デスクトップのミドルハイクラス

気になる点

  • ゲームのベンチマークが完走できなかったのはひさしぶり
  • PCの性能に対して高い価格
  • 設置は大変

メインPCにできる性能はあるものの、ちょっとずつ課題があるPC

洗練されたデザインと、圧倒的に美しいモニターを採用し、ハイエンドパーツ群を余すことなく搭載した「スーパーオールインワンPC」筆者の個人的な期待値が高かったので、製品としての粗が目立ったような感じですが、実行性能ではミドルハイクラスのゲーミングデスクトップPCなので、4K動画の編集など快適に行えます。

ただし、CPUの温度があがると冷却しきれずにそのままPCが止まってしまったのは非常に残念なポイントでした。

一週間メインPCとして使ってみた感想

HP ENVY All-in-One 32の開封動画はHP ENVY All-in-One 32で編集したものですが、フルHDの解像度で撮影データが100Mbps程度のならファンが回転せずに動作を終えられました。

ハイエンドパーツの強みは、低いパフォーマンスを発揮する場合、ファンが動作せずともきっちり仕事をしてくれるので、静かな環境で動画編集したい方には最適だと思います。(それでも熱問題の不安はあります。いつものベンチマークを試してみたら、前述の結果だったのでちょっとショックでした。ゲームは遊ぼうと思わないほうがいいと思います。)

小さなデスクにポンっとおけるクリエイター用の一体型PCをWindowsで探している方にはCore i7モデルのHP ENVY All-in-One 32をおすすめしたいです。

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HP ENVY All-in-One 32

公式サイトで確認

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

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