デルの販売するInspiron シリーズの14型の最高グレードInspiroin 14 7000はUSB-Cからの充電に対応し、最大搭載メモリも16GBと一般的な作業からクリエイティブな作業におすすめできる製品となっておりまして、同じInspiron シリーズといえども、14 5000シリーズや14 3000シリーズとは一線を画します。
今回メーカーから実機をお借りし、検証結果と僕の感想を記載したいと思います。
Inspiron 14 7000(7490)の特徴
16GBメモリ選択可能
Inspiron 14 7000(7490)の強みは16GBメモリを選択可能な点です。
一つ下のグレード、Inspiron 14 5000は低価格で購入しやすいのが魅力なのですが、16GBメモリの選択肢がなく、コストパフォーマンスは高いのですが、画像編集や動画編集などクリエイティブな作業に対応させるには、やや心もとない印象でした。
しかし、Inspiron 14 7000(7490)は16GBメモリを選択可能なので、シリーズ最上位のモデルを購入することで、低価格+ハイパフォーマンスを手に入れいることができるのです。
充電はUSB-C(Thunderbolt 3)でスマートに
昨今のモバイルノートPCはACアダプターが小型化し、モバイル性能が飛躍的に向上している点が挙げられますが、Inspiron 14 7000(7490)も例にもれずUSB-Cを採用しています。
USB-CいわゆるPowerDeliveryによりPC本体への充電が可能になったわけですが、これにより、充電器とセットでPCを持ち運んでもセットで1.5kg以下に収められるため、バッテリー切れの心配や持ち運びの不便さから解消されます。
また、PC本体の充電方式がUSB-CなのはInspiron 14は7000から。よりコストパフォーマンスを重視するのであればInspiron 14 7000(7490)を選択するのが良いと思います。
XPS 13とどちらを選べばよいか
過去XPS 13(7390)もレビューさせていただいておりまして、所感を記載すると、XPS 13はキーボードのうち味やThunderbolt 3のポート数液晶の品質など総合力が高く、欠点がほとんどないノートPC
一方、Inspiron 14 7000(7490)はモバイル用といえど、GeForce MX250を搭載しており、モバイルノートPCとして、グラフィックパフォーマンスが高められています。
より完成度を求めるならXPS 13をおすすめしたいし、コストパフォーマンスを重視するならInspiron 14 7000(7490)をおすすめしたい。
LTEモデル有(インテルXMM7360モジュール搭載)
最大1Gbps越えの通信速度を可能にしたインテル製のLTEモジュールを採用しています。
Inspiron 14 7000(7490)を選択するならプラチナモデルがおすすめ
価格は適時変更となる恐れがあるため、お得に購入したい方はデルの商品ページおよびクーポンページをよく確認するとよいと思います。
DELL Inspiron 14 7000(7490)
公式サイトで確認なお、仕様は記事執筆時のもので変更となる恐れがあります。必ず公式ページで確認してください。
検証機のスペック
Inspiron 14 7000(7490)プラチナ | |
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モニター | 14型(1920×1080ドット) |
CPU | Core i7-10510U |
dGPU | GeForce MX250 |
メモリ | 16GB(オンボード) |
SSD | 512GB |
インターフェース | USB-C(Thunderbolt 3)/ヘッドフォンコンポジャック/USB 3.1 Gen1×2/HDMI/microSDカードスロット |
フロントカメラ | 720p HDカメラ |
ワイヤレス機能 | 802.11ax 2×2 Wi-Fi と Bluetooth Bluetooth |
サイズ | 319.77×205.93×17.96mm(突起部を含む) |
重量 | 約1.095kg |
保証 | 購入時から1年間引き取り修理 |
Inspiron 14 7000(7490)はThunderbolt 3と電源が共用なので、必要に応じてアダプターを購入するとよいと思います。
Inspiron 14 7000(7490)プラチナの性能
Cinebench R20
CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、1353ptsでした。
Dellのほかのシリーズと比較してもスコアは高め。同じCPUが搭載されていても、筐体の完成度やCPUの個体差によって性能は異なります。
体感速度にそこまで差は現れないかと思いますが、簡単な動画編集や画像編集を行うのであればInspiron 14 7000(7490)は選択肢としてかなりアリな製品だと思います。
FF14
PCのグラフィックス性能を評価するためにファイナルファンタジー14を起動しました。
Inspiron 14 7000(7490)に搭載されているGPUはモバイル用のGPUですが、軽量級のゲームタイトルなら快適レベルでプレイ可能です。
モバイルノートPCの中でも高い点数でして、性能重視で検討している方にもおすすめできるスコアだと思います
なお、この際のPCの表面温度で最も熱い箇所は39.4℃でした。マグネシウム合金を採用していることが影響しているのかもしれません。Inspiron 14シリーズの中ではピーク時に最も安定した挙動だとかんじました。
FF14実行時の挙動は上記のとおり、100℃付近に迫る場面が何度かあるのが気になりますが、高クロックを維持しているので性能が出ているのだと思います。
パフォーマンス重視ならおすすめできる結果です。
ファンの駆動音は45.3db、専用GPUが搭載されている分、モバイルノートPCのなかではちょっとだけうるさいかな?と感じるレベル。
自室で使うのであれば過度なストレスを感じることはないと思います。
PCMARK10
パソコンの総合性能を評価するベンチマークソフト「PCMARK10」では、Officeソフトの使用やウェブの閲覧は全く問題ない高水準でした。
このスコア排熱に有利な17.3型のInspiron 17 3000よりも有利です。
性能を重視したいならInspiron 14 7000(7490)か?
Inspironはシリーズがたくさんあるため、強烈におすすめできる製品というのを見つけにくいのですが、多数レビューしてきた中で僕が最もお勧めできるのはこのInspiron 14 7000(7490)だと感じました。
実際に同じような(本当は違うけど)筐体のなかで最もパフォーマンスが発揮でき、モバイルノートPCとして必要にして十分、いやあるいは同ランクのマシンの中でも上位にはいるパフォーマンスを発揮できます。
Inspiron 14 7000(7490)はInspironシリーズの中で最もコストパフォーマンスに優れたモデルかもしれません。
デザイン・外観について
Inspiron 14 7000(7490)は2色展開で販売しているため、公式ページで、シルバー/アイスベリーを選択可能です。
また、Inspiron 14 5000シリーズはアルミ合金を採用していましたが、Inspiron 14 7000(7490)はマグネシウム合金を採用することにより軽量化し、モバイル性能を高めました。
今回はシルバーでオーソドックスなカラーですが、飽きの来ない良いデザインだと思います。
また、オーソドックスとしていながらも厚さは20mm以下に抑えられており実際に手に持ってみると驚くほど軽く、持ちやすいです。
重量は実測値で1.162kgでした。14型のモバイルノートPCとしては軽量で持ち運びもしやすいと思います。
内部の回路サイズを小型化させたことにより、必要な部品のみが強調されスタイリッシュな印象です。
底面は吸気穴が全体に広がっています。
液晶モニターについて
Inspiron 14 7000(7490)にはグレアタイプのものが採用されており、光の映り込みがあります。が、そこまで気になるようなものではなく、パネルとしては良いのものを使ってるのではないかと感じました。
色域・トーンカーブ
キャリブレーションツールでsRGBプロファイル計測用のプリセットで測定した結果、ガンマカーブは上記です。
赤が若干強いのですが、コンテンツクリエイト実用レベルだと思います。
Inspiron 14 7000(7490)の色域 | |
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sRGBカバー率 | 98.9% |
カラースペースはウェブコンテンツの基準となるsRGBのカバー率が98.9%でした。
10万円前後のモバイルノートPCに搭載される液晶モニターとしてはかなり品質が高いと思います。
キーボード・タッチパッド
フルサイズスケールのキーボードでテンキーは非搭載です。
キーストロークは1.5mm程度ですが、筐体が頑丈なためか強く推しこんでもたわみはなく、またクリック感も感じられ非常に打ちやすいと感じました。
また、タッチパッドも浅めですが実用できるレベルでマウスがなくても操作しやすいと思います。
ただ、XPSシリーズと比較すると使われている部材が違うため、超打ちやすいキーボードを求めている人はXPS 13がいいと思います。
インターフェース
右側面
- ヘッドフォンコンポジャック
- USB 3.1 Gen1×2
左側面
- USB-C(Thunderbolt 3)
- HDMI
- microSDカードスロット
Inspiron 14 7000 (7490)の素晴らしいポイントは電源供給が従来のDCジャックではなく、USB-C(Thunderbolt 3)に対応した点です。
持運び時の重量だけでなく、モバイルバッテリーからの充電にも対応するためバッテリー持ちを気にする必要がありません。(純正品以外を利用すると保証対象外になる可能性があるため注意しましょう)
また、Thunderbolt 3であるため、ディスプレイへの出力やデータ転送などにも利用可能です。
Inspiron 14 7000(7490)プラチナの評価とまとめ
良い点
- シンプルにコスパが高い
- キーボード打ちやすい
- 10万円程度なのにThundebolt 3対応がすごい
気になった点
- XPS 13との差別化が難しい
Inspiron シリーズの中で最もお勧めできるノートPC
Inspiron 14 7000(7490)はInspironシリーズの中で最もお勧めできるノートPCだと思います。ナローベゼルデザインやThunderbolt 3など最近の高性能モバイルノートPCのトレンドをしっかりと備えつつ、マグネシウム合金を採用し重量も1.1kg程度と業界の中でも軽量の水準。
デルには上位モデルにXPSシリーズがありますが、真にコスパを求めるのであればInspiron 14 7000(7490)のプラチナモデルでいいのではないかな、と。XPS 13じゃなくてもいいんじゃないか?と思わせてしまうほどのクオリティのPCなので低価格+高品質なモバイルノートPCが欲しい人はInspiron 14 7000(7490)を選びましょう。
DELL Inspiron 14 7000(7490)
公式サイトで確認なお、仕様は記事執筆時のもので変更となる恐れがあります。必ず公式ページで確認してください。
すごく参考にさせていただいてます!
Inspiron 14 7490(Core i7, 8GB)とmouse X4-i7(8GB)で検討してますが、どちらがおすすめでしょうか?
用途はビジネス。Excel, Word, Outlook、ネット、PDFの閲覧・編集をマルチタスクでサクサク行いたいです(今のPCは第4世代Core i7・ 8GB でもたつく)。
見た目でInspironにしようかと思ったのですが、うっしーさんのレビューを拝見して、mouse の方がパフォーマンスが高いのかなと。。。
あと部屋に冷房がないので w、Inspironがサーマルスロットリングを起こすというレビューもあり気になります。これくらいのタスクならば関係ないでしょうか・・・?
重たい作業じゃないので大丈夫だと思います。
パフォーマンスはマウスのほうが上なのは間違いないですね。
早速のお返事ありがとうございます!
パフォーマンスはやはりマウスの方が上なんですね~
すごく参考になりました!