デルが販売するInspiron シリーズは2021年現在で最も勢いのあるノートPCだ。理由は価格の安さと完成度の高さから、10万円以下で購入するのならコレ。といったユーザーが多いからである。

なかでも15.6型のサイズはスタンダードノートPCとして市場で売れ筋で、Inspiron 15 5515は今最も人気の15.6型ノートPCといっても過言ではない。

今回メーカーより実機を購入し、検証した結果や使い勝手をレビューしていく。

スペック

購入モデルはRyzen 7 5700Uを搭載したプラチナとついたモデル

Dell Inspiron 15 5515 プラチナ
モニター
  • 15.6型(1920×1080ドット)
CPU
  • AMD Ryzen 7 5700U プロセッサ
iGPU
  • AMD RadeonGraphics
メモリ
  • 8GB
SSD
  • 512GB(NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約356mm×奥行き約228.9mm×高さ約17.9mm
バッテリー持続時間
充電タイプ65W ACアダプター
重量約1.63kg
保証標準保証・1年間の引き取り修理

 

納期について

注文日は4月14日で自宅に届いたのは5月15日なので1か月ほどで届いた。CPUやその他パーツの在庫状況によって納期は変化するが受注生産モデルの場合はおおむね2週間ほどで到着するはず。

特徴

優れたデザイン

DellのInspiron 15 5515は外装に塗装されたアルミニウムシャーシを用いることで、所有欲を高めてくれるデザイン。購入したカラーはミストブルーで濃い青色。

これまで10万円以下の製品というと樹脂素材がメインの頼りなさがPC本体から現れていたがInspiron 15 5515に関しては高級感があり思わず持ち運びたくなるようなデザインだ。

キーボード側のパームレストもアルミ合金で作られており、日本HPが販売するENVY x360のナイトフォールブラックに近いカラー。天板側とツートンになるよう設計されている。

Ryzen 5000番台搭載、スタンダードノートPCで最高クラスの性能

2021年はノートPC市場においてもAMDのプロセッサが人気だ。理由は最新のインテルプロセッサが上位モデルでも4コア8スレッドだからで、Ryzen 5000番台はRyzen 7 5700Uを選択すると8コア16スレッドとなり、倍のコア数、スレッド数となりベンチマーク結果も大幅に変わる。

また実行性能においてもAMD Ryzenプロセッサのほうが有利なので、価格だけでなく、性能においてもRyzenプロセッサを搭載したモデルが良いと感じる。

ただし、8GBメモリのモデルを購入した場合、搭載メモリはシングルチャネル動作となる。

Ryzenプロセッサはデュアルチャネル動作でない場合グラフィックス性能が低下するため、Ryzenプロセッサ本来の性能を発揮したい場合は、上位モデルを購入するか、別途メモリを購入したほうが良い。

10万円以下で安い

Inspiron 15 5515はRyzen 5 5500U搭載モデルであれば税込み送料込みで7.4万円ほどで購入できる。決算期になるとさらに安く購入できる可能性もあり、10万円以下でノートPCを検討されている人の有力な選択肢となるだろう。

別途モニターやメモリ、マウスを購入する金銭的余裕ができれば、PC利用時の快適性もさらに上がるはずだ。

デザイン・外観について

Inspiron 15 5515は15.6型でありながらも高級モデルに採用されるナローベゼルデザインで、モニターの縁が狭くスタイリッシュに見えるのが特徴だ。

Inspiron 15は受注生産モデルを選択した場合シルバー/ミストブルーを選択可能。今回ミストブルーを選択した理由は公式ページのデザインが非常にかっこいいとかんじたからだ。

結果的には正解だった。ミストブルーはフォーマルな環境で使える濃い青色でどんなシーンにもマッチするうえ光の当たり方によってはグレーのようなカラーにも見え、色合いがスマートさを演出してくれる。Inspiron 15は15.6型のスタンダードノートPCのなかでも優れたデザインだと感じた。

そのうえで価格が10万円きっているのだからもはやどうかしているといっても過言ではないコストパフォーマンス。

底面もシンプルなつくりでカラーが統一されていて低価格モデルとは思えないほどの完成度。PCの天面から底面まで高級感のあるつくりによって市場評価が高まっているということに納得のできるデザインだ。

ただし、ファンはシングルファンで重たい動作をさせた場合、ファンの音や筐体の温度が気になるかもしれないので、クリエイティブなタスクのためにノートPCを検討している人は注意しよう。

モニターについて

15.6型のパネルはフルHD解像度の視野角が広いディスプレイで標準的な作業に適している。

最大輝度は280nitほどで、最新のハイエンドモバイルノートPCと比較するとやや見劣りするが室内で利用するには十分な明るさだ。

色域・トーンカーブ

キャリブレーションツールで測定したトーンカーブの画像。RGBがフラットで自然な発色。

sRGBカバー率は62%ほどで標準的な使い方に適したパネルを採用している。パネルはワイドビューアングルに対応したもので駆動方式は非公開。パネル型番は「NV15N4V」

キーボード・タッチパッド

キーボードはテンキー付きのフルサイズキーボード。英字配列を日本語配列に変更したもので、キーボードの配列から、使いやすいさはInspiron 14 5415のほうが上だと感じた。

とはいえ、「仕事で使うからテンキーが必要」「画面の大きさで15.6型を選びたい」のであれば、Inspiron 15 5515を選ぶとよい。

Inspiron 15 5515はキーボード側のつくりもしっかりしているため、キーを押し込んでもたわみはほとんど感じられず、スタンダードノートPCとして使いやすい。
タッチパッドはふちにダイヤモンドカットが施されており、キーボード全体のアクセントになるよう設計されている。

キーボードやタッチパッドは10万円以下のノートPCとしては普通で、高級機と比較するとやや落ちるかな程度なので、こだわりのない人であれば使いやすいと思う。

インターフェースについて

  • DCジャック
  • HDMI
  • USB-A
  • USB-C

  • SDカードスロット
  • USB-A
  • ヘッドフォンジャック

Inspiron 15 5515はHDMI/SDカードスロット/USB-A/USB-C、各種ポートを搭載しているため、スタンダードノートPCとして必要にして十分な拡張性を確保している点も評価できる。

Ryzenプロセッサ搭載モデルであれば画像編集・写真補正・動画編集まで行うことができるため、クリエイティブにも対応可能なうえ、外付けのモニターを使えば簡易的なデスクトップ環境を構築できるため、使い勝手が非常に良い。

また、USB-Cは65W出力のUSB-Cに対応しているため下記動画で紹介している通り、別売りの充電器を購入すればACアダプターを持ち運ばずにUSB-CのみでPCへ充電ができる点も魅力的だ。

性能について

Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R23の総合スコア

Core i7 11800H
14111pts
Ryzen 9 5900HX
13306pts
Ryzen 7 5800H
12651pts
Ryzen 9 5900HS
12058pts
Ryzen 7 5700U(レビュー機)
8769pts
Ryzen 7 5800U
7889pts
M1
7372pts
Core i7 11370H
7135pts 
Ryzen 5 5500U
6727pts
Core i7 1165G7
6594pts 
Core i5 1135G7
5739pts
Ryzen 3 5300U
5405pts
Ryzen 5 4500U
4463pts
Core i5 1135G7
4223pts

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では8769pts。

15.6型のスタンダードノートPCとしては非常に高い性能で、AppleのMacBook Airに搭載されているM1チップをしのぐ性能。15.6型の筐体ということもあって非常にパフォーマンスが高い。

マルチスレッド性能においては、最新のRyzen 7 5800Uよりもスコアが高いのだからコストパフォーマンスの良さが際立つ。

PCMark10

FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。

結果は総合スコアが4678でMicrosoftOffice互換ソフトやビデオ会議ソフトは快適水準だった。画像編集や写真補正もサクサクこなせるだろう。

FF14

FF14ベンチマーク結果ではデスクトップ品質で1357。

メモリがシングルチャネル動作であるため、Ryzenプロセッサ本来のグラフィックス性能を発揮できていない。自分で裏ブタを開けてメモリを増設すればデュアルチャネル動作が可能なので、ゲームプレイやクリエイティブなタスクを目的で購入する人は注意が必要。

SSDの読み書き

搭載SSDはSKHynixのNVMeSSDで読込速度は理論値付近まででていた。非常に高速だ。大容量のファイルを読み書きさせた際にも書き込み速度の低下は大限定的でクリエイティブな用途や連続的にデータ転送を行う作業においても使いやすいSSDだろう。

PCの表面温度・ファンの動作音

ファンの動作音について

ファイナルファンタジー14ベンチマーク実行時のファンの動作音はおおむね40.8dbほどだった。

比較的ファンの音は静かなほうだとは思うが、デルのノートPCは回転時の音が高い音なので実際の数値よりもちょっとうるさく感じる。

PCの表面温度について

この時のPCの表面温度はおおむね40℃弱といったところで安定。筐体サイズのわりにあまり冷やせていない印象。Ryzenプロセッサのおかげでバランスよく仕上がっているが、もしIntelならもう少し発熱してユーザーのストレスにつながる結果となっていただろう。

Dell Inspiron 15 5000AMD (5515)の評価とまとめ

良い点

  • 優れたデザインにもかかわらず安い
  • テンキー搭載かつ拡張性の高いインターフェースでスタンダードノートPCとして使いやすい
  • 搭載SSDの性能もそこそこよい

気になる点

  • パネル色域は標準的
  • キーボードの配列は14型のInspiron 14のほうがよい
  • 8GBモデルはシングルチャネル動作でグラフィックス性能が伸びない

15.6型でデザインとコスパを求めるならコレ

Inspiron 15 5515は15.6型のサイズで最も人気のあるノートPCで、その理由は低価格かつデザイン性にすぐれ、万人に使いやすい拡張性を備えているから。

競合となるLenovo IdeaPad Slim 550シリーズと比較されることがあるが、デザインで選ぶならDell、価格で選ぶならレノボといった感じでしっかりとすみわけできている点がすばらしい。

弱点は8GBメモリのモデルを購入した場合、メモリがシングルチャネル動作なので本来のパフォーマンスを発揮できないことだ、自主的に増設するか、購入当初から16GBモデルを選択すればよいのだが、上位モデルとなると販売価格が上がってしまうため、自分でメモリ増設できる人じゃないと真のコスパを体感できない点だろう。

とはいえ、ウェブサイトの閲覧やOfficeソフトの利用など、一般的なノートPCを求めるユーザーにとっては良い選択肢だと思うので、デザイン+コスパを求めるならInspiron 15 5515を検討しよう。

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

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