Zenfone 8は台湾メーカーASUSが販売するスマートフォン。Snapdragon 888プロセッサを搭載し、小型化することによって他社製品との差別化を図った期待の新製品だ。

今回メーカーより実機を借りられたので使い勝手、検証結果をレビューする

スペック

検証機は16GBを搭載した上位モデル。

Zenfone8 ZS590(16GB)
ディスプレイ解像度5.9型ワイド(2400×1080ドット)
CPUSnapdragon 888 5G
メモリ16GB
内蔵ストレージ256GB
アウトカメラ6400万画素/1200万画素
インカメラ1200万画素
無線通信規格Wi-Fi 6 Bluetooth 5.2対応
バッテリー容量4,000mAh
サイズ約148mm×約68.5mm×約8.9mm
重量169g
保証期間購入日より12か月間の国内保証

 

特徴

コンパクトフラグシップにFelica対応

都心部ではSuicaをはじめとした、交通系電子マネー利用者が多く、そうしたユーザーは電車やバスの乗車時に利用できないと交通手段がなくなってしまう。ゆえにFelicaを搭載したスマートフォンでないとだめ。というユーザーも少なくなく、筆者の僕もバスに乗る際に必ずSuicaを利用するためメイン端末はFelicaに対応したスマートフォン。

かねてより、ZenfoneシリーズにはFelica搭載を希望するユーザーが多く、メーカー側がZenfone 8でユーザーからの声にこたえた形になる。

また、Zenfone 8はGoogle Pixel 4aやiPhone SE(2020)モデルとそん色ない大きさであることも特徴だろう。Snapdragon 888 5Gを搭載したハイエンドスマートフォンでありながら、コンパクトな筐体で持ち運びしやすい点が魅力となる。

加えてバッテリー容量は4000mAhと、筐体サイズギリギリまで大きなバッテリーを搭載した点が従来モデルからの大きな変更点だ。

IP65/68・防水防塵に対応

また、Zenfone 8はFlipモデルとわけることでIP65/IP68(防水防塵)に対応した。

Zenfone 8はスマートフォンに求められる機能を優先しボディデザインが変化したデバイスとして考えたほうが納得がいく。これまでのZenfoneシリーズというよりは、Pixelシリーズに近いような感覚がある。

アウトカメラ6400万画素/1200万画素のレンズを搭載

Zenfone 8は背面に2つのレンズを搭載しており、広角、超広角をつかいわけることができる。

ZenfoneシリーズはProモードを利用すると、水準器が使えるようになり、俯瞰撮影がしやすくなる。

写真はZenfone 8での広角レンズ(1200万画素)での作例。色の調整などはしておらずブログ用に縮尺のみ変更。

被写体の細部がかなりシャープで、パキッとした写真に仕上がっている。

背景トレーの木目のディテールまでとらえつつ、食材の陰影やブロッコリーの青々とした部分も表現できているため、明かりにさえ気を付ければテーブルフォトに使える性能だ。

この時の撮影データ。絞りはf1.8で解放されているがスマートフォンのセンサーサイズで表現できるぎりぎりを攻めているといった感じで、ホワイトバランスもオートで適切な色合いを表現できていると感じた。

「Proモード」は、Auto機能が優秀なので特別な知識がなくともアングルさえ撮影者が決められれば、カメラの性能を十分に発揮できる。

写真は、JPEG画像をLightroomClassic CCにて約2倍の大きさになるようクロップしたもの。

Zenfone 8はデジタルズームで2倍まで寄れるが、前述のとおり、ベースがかなりシャープなのでデジタルズームをしても2倍程度ならノイズもなく手振れ補正もしっかりきいておりほとんど気にならない。

Zenfone 8はコンパクトなボディにハイエンドなプロセッサおよび、ユーザーからの希望を載せた全部入りのスマートフォンだ。

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

外観・デザインについて

前述のとおり、Zenfone 8はフラグシップ機ながらコンパクトな筐体を採用。Google Pixel 4aやiPhone SE(2020)と大きさがほとんどかわらない。片手で操作可能なサイズ感だ。

ディスプレイ側、ベゼル幅が非常に狭くスタイリッシュで美しい。

本体背面は、3Dカーブを描いたエルゴノミクスデザインを採用し、エッジのたった縁の部分が非常にシャープで高級感がある。上部にはオーディオジャックが配置されており、イヤフォンを使うことができる。

左側面からみるとアクセントカラーの電源ボタンが一目でわかるようになっており、片手で握った際に親指で操作しやすい形状になっている。

側面から見るとカメラの出っ張りがわかる。ケースはつけておいたほうがいいかもしれない。

左側面にはなにもない。

下部はUSB-CとSIMスロット、スピーカー、マイクが搭載されている。

SIMスロットは表裏でそれぞれSIM1/SIM2でDSDSに対応。ただしeSIMには非対応。

ディスプレイについて

ディスプレイはSamsung製のOLEDを採用しており、広い色域(DCI-P3カバー率112%)と最大輝度1100nitsで色の表現幅が広いのが特徴だ。HDRに対応しているため、Netflixなど対応コンテンツを普段視聴される方はコンテンツの最もきれいな映像を楽しむことができる。(NetflixでのHDR視聴は4K UHD契約が必要)

ディスプレイのリフレッシュレートは60Hz/90Hz/120Hzから選択可能。自動にしておくとアプリケーションに合わせてリフレッシュレートが変更される。

システムモードを高性能にしておくと自動で120Hzが選択されているようだった。

生体認証について

Zenfone 8は画面内指紋認証および顔認証に対応しているため、マスク装着時でも簡単にロックを解除できる。

性能について

性能については、前述の「高性能」モードにて検証を行っている。

Antutu Bench Ver 9.0.12OB

記事執筆時に最新のAntutuで計測したところ総合スコアは75万点オーバーで業界トップクラスの性能。

スマートフォンの性能はプロセッサのパフォーマンスを如何に引き出せるかで、筐体のサイズや冷却機構によってパフォーマンスが上下する。特に上位モデルの3-5万点(場合によっては10万点)は計測環境で大きくスコアが変わるため、個人的には万の位は無視してよい指標だと感じている。

Antutu実行時の表面温度について

ベンチマークモニターを計測してみたところ、45℃付近まで上昇していることがわかるが、Zenfone 8のような小さな筐体だとダイレクトに表側にも影響してくる。

Antutu実行時のZenfone 8の表面温度は39.5℃、熱い箇所では40℃を超えていた。スマートフォンは手全体で覆うように握りこむため、最大パフォーマンス時、ケースに装着しないまま利用すると低温やけどの恐れもある。

幸いZenfone 8は標準でポリカーボネート製のケースが標準で付属しているため、安心だ。

バッテリーの連続動作時間

PC Mark for Androidのbattery lifeで100%から18%になるまでの動作テストを行った。

PC Mark for Androidのbattery lifeはウェブサイトの閲覧や動画再生、SNSの表示を動作させるバッチファイルを使い、実際にどの程度バッテリーが減るかを検証するもので、厳しいテスト環境のため実動作時間より短めに出るのが特徴だ。

PC Mark for Android(Work)
高性能時6時間27分
ダイナミック時8時間17分
省電力11時間9分

高性能時ではおそらく0%になるまで8時間程度。1日持つかどうかなのでスマートフォンとしては普通か、やや短い。

Zenfone 8の評価とまとめ

良い点

  • Felica対応で交通系電子マネーが使いやすくなった
  • シンプルなデザインで万人に使いやすい
  • リフレッシュレート120Hz対応で応答速度が非常に高い
  • スマートフォンの機能は多いが、スマホ任せでも使いやすい
  • 防水防塵に対応しうっかりさんでも安心

気になる点

  • eSIMに非対応

帰ってきたフラグシップ。そつなくまとまった誰にでも使いやすいスマートフォン

ASUSはROG Phoneなど尖った製品を販売するメーカーでもあるのだけれど、Zenfone 8では、ZenFone 3やZenFone 4あたりの王道フラグシップに回帰した感があった。

Zenfone 8は使ってみるとわかるがリフレッシュレート120HzはウェブサイトやSNSの閲覧時に非常に快適で60Hzには戻れないと思うほどぬるぬるサクサクと動作してくれる。パフォーマンスにおいても不足を感じることはなく、5.9型のコンパクトな筐体ながら非常にパワフルだ。

また、インカメラ・アウトカメラともにSony製のセンサーを採用しているためパキッとした写真が誰にでも簡単に撮影できる点も素晴らしい。

現在の市場の中で流行となっている成分を抽出したコンパクトな筐体に突っ込んだスマートフォンだといえると思う。ゆえに、スマートフォンとしてそつがなくまとまっている王道フラグシップが欲しい方におすすめだ。

一方、気になる点は個人的に、楽天モバイルとIIJmio(eSIM)の格安プランで運用しているためメイン端末として使うためにeSIMに対応してほしかったなというのが率直な感想。ここまで市場に沿うようなデバイスならeSIMまで対応させてもよかったのではないかと思う。

また、Zenfone 8は機能を多く持たせたハイエンド機なので、これといって超強い特徴がない(ように感じてしまうのはスマホが完全に成熟市場になってしまったから)点が「秀才」のような感じで変態感はない。

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

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