動画編集用のパソコンを検討している方のために、YouTubeでも活動している僕が予算を含めてオススメを紹介する記事です。
デスクトップPC、ノートPC合わせて年間100台以上パソコンをレビューするレビュワーであり、そのすべてで動画編集後のレンダリング(書き出し)テストを行っています。
以上の経歴をもつ僕が実際にYouTubeに投稿した動画も含めて動画編集におすすめのパソコンを紹介しますので、参考になると思います。ワンポイントアドバイスも含めて費用対効果の高いモデルを抽出して紹介します。
動画編集パソコンの選び方
CPUの性能
できる、できないでいえば、5万円程度のパソコンに搭載されているCeleron CPUでも動画編集は可能です。
性能が低いパソコンで作業をすると延々と時間がかかったり途中で作業が止まったりしてしまうファイルがクラッシュしてしまったりするためおすすめできません。
予算が少ない方は下記記事を参考にしてみてください。
また、コスパが高いとAMD社のRyzenをごり押しする人もいますが、誤りです。確かにRyzenシリーズはベンチマーク上のパフォーマンスが高いですが、動画編集ソフトに最適化されていないので思ったような結果になりません。
Ryzen 7 2700Xで自作した僕が書くので多分正しいと思います。インテル製を選びましょう。
デスクトップPCとノートPCどちらを選ぶか
2019年現在において、デスクトップPCとノートPCの性能差が少なくなってきているため、どちらを選んでも問題ないと思います。
上記動画で詳細をまとめていますので、詳しく知りたい方はぜひ再生してみてください。
覚えておいてほしいことは同じ性能を求めるとノートパソコンの方がやや割高となることだけです。
MacとWindows、OSはどちらを選ぶか
Macはクリエイター向けとして親しまれており、パソコン本体のデザインや、液晶ディスプレイにコストをかけているため、同じ性能を求めるとWindowsの方が割安でMacの方が割高です。
ただ、Macにおいて有利なことがありまして、液晶ディスプレイの色域(色の再現度)が広い(高い)といった利点があります。
現在YouTubeなどの動画プラットフォームで視聴するデバイスの約半数がスマートフォンから(僕のYouTubeチャンネル調べ)となっているため、iPhone用にクオリティの高い映像を残すことが目的であれば、Macを使う意義は十分にあると思います。
とはいえ、ホームビデオ感覚のものや、僕がアップしているくらいの動画であればMacはコストパフォーマンスが悪いので予算が限られている人にはおすすめできません。(お金がたくさんある人は気分を挙げるためにもMacでもいいかもしれません。)
フォトムービー、スライドムービーの動画を制作する
僕が慣れるまでYouTubeに投稿し始めたのがこの形式です。
写真をメインに音声をiPhoneで吹き込んでいますが、メインは写真だけなので比較的軽い作業となります。
映像を編集する半分のパワーで作業が完了できるためノートPCでも十分作成可能です。
フォトムービーに利用している編集ソフト
上記動画はVegas Pro15を使って文字入れを行っています。Vegas Pro15はもともとSONYが開発していたプロ向けの動画編集ソフトで、Adobe Premiereと違い買い切り制なので、一度購入するとずっと使えます。
m-Book F556SN-M2SH2|マウスコンピュータ―
上記ノートPCはいわゆるスタンダードノートPC。オフィスや自宅などにおいてある一般的なノートPCですが、SSDとHDDのデュアルストレージ構成でたくさんのデータを保存できます。
最近ではノートPCの性能が高くなっていることもあり、フォトムービーやスライドムービーを作るうえでは全く問題ありません。
また、DVDドライブが標準で搭載されているため、動画データをDVDに焼くこともできます。
テロップやカットが少ない切り合わせ動画を制作する
テロップが比較的少ない動画です。
テロップをたくさん入れたり、あるいは動画をつなぎ合わせたり、セリフをカットして短くするジャンプカットを多用するなど、編集要素が多くなればなるほどパソコンの処理能力が必要となります。
とはいえ、このレベルならまだCPUだけでグラフィックボードがなくても制作可能で、実際にマウスコンピュータ―のパソコンをレビューする際に実際に動画編集してみたところ、問題なく動作しました。
上記動画も、同様にVegas Proで制作しています。
DAIV-NG5500S1-SH2|マウスコンピュータ―
2018年に発売されたMacbookProとほぼ同じ性能でありながら税込み13万円で購入できるノートPCがマウスコンピュータ―のDAIVブランドから発売されているNG5500シリーズの特徴です。
高色域を持ち、写真編集にもおすすめできるため、スーパーオールマイティな動画編集入門用のパソコンといえます。
プロモーションムービー、テロップ多め、Photo Shopと組み合わせて作る
プロゲーマーの方に登壇いただいた『ASUS』のイベントの模様を動画にしました。
動画編集に高性能なパソコンが必要な理由
プロモーションムービーになるよう意識して作りましたが、このクラスの動画を制作しようとすると、動画編集ソフトだけでなく、Photoshopでテロップをデザインし、画像として張り付けるなど作業量が膨大になります。
ここまでくるとメモリの容量は16GB~32GBを必要とします。
メモリが足りない場合、動画編集ソフトの命令をパソコンが実行できずクラッシュします。クラッシュするとやり直しになるため時間がものすごく失われます。僕はこの動画で3時間程度失いました。
この動画やテロップ、紹介文をデザインしたソフト
- Vegas Pro15
- Adobe Photoshop
様々なフォントから使いたいものを選んで使うことができるため素人でもそれなりに雰囲気の良いものが作れるようになります。
DAIV‐NG7630S1‐Ⅿ2S5|マウスコンピュータ―
第9世代デスクトップCPUを搭載したモンスターノートPC出力ポートも豊富で実機で計測したところ色域はAdobe RGBを100%以上カバーしていました。AppleのiMac Proにも負けないポテンシャルを持ちます。
冒頭で記載しましたが、このクラスの動画を編集するのであればデスクトップPCの方が確実に安く済みます。
デスクトップPCのおすすめ
DAIV-DGZ530S2-M2SH2-VR8K
グラフィックボードがCPUをアシストするのにも”効率”があり、動画制作においては、GTX1060を搭載していれば問題ないです。
冒頭で記載した通り性能が低いから編集できないということはありませんが、紹介したYouTube動画のように、編集内容が異なれば編集時間に差が生まれます。その差を埋めてくれるのがPCの性能ですので、自分に合ったものを選びましょう。