Core i7 9700K搭載ノートPC DAIV-NG7630S1-M2S5をレビュー

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マウスコンピューターのDAIVブランドでは、デスクトップCPUを搭載した本格的なクリエイター向けノートパソコンに力を入れています。

なかでもDAIV-NG7630シリーズは、DTMや3Dモデリングなど、ハイパワーな作業を行えたうえで、省スペースかつ持ち運びが可能という、本来であれば二律背反となる要素をひとつにまとめることに挑戦するパソコンです。

パフォーマンスが高いのは当たり前で、液晶ディスプレイの色の再現度や、耐久性をどれだけ高められるか、マウスコンピューターから「DAIV-NG7630S1-M2S5」レンタルできたので、僕の可能な限りで測定した結果をまとめていきます。

なお、2019年現在では最新機種NG7700がリリースされていますのでそちらもご覧ください。

DAIV-NG7630の特徴

第9世代デスクトップCPUをノートパソコンに搭載

第9世代のCoffee Lake Rとなり、Core i7はハイパースレッドがふさがれ、8コア8スレッドとなりました。のちに紹介しますが、クロック周波数や、シングルコア性能が向上したことにより、動画のレンダリング速度はCore i7 8700K以上のパフォーマンスであることを確認しています。

性能の向上はありがたいのですが、数値だけ見れば大幅に変わるというわけでもないため、クリエイターなど仕事で使う以外で第9世代のCPUはコスパがあまりよくないと評判です。

DAIV-NG7630シリーズでは、最廉価モデル(といっても最低35万程度)からCore i7 9700K搭載モデルが選択可能です。

高いユーザビリティをほこる設計

CPUがフルパワーで使われた際のパソコン本体の温度をサーモグラフィカメラで確認、ノートパソコンの弱点である「パソコンが触れないほど熱くなる」を克服しており、デスクトップCPUを搭載しているのに、表面温度は一番熱くなるCPU付近の温度が43.4℃でした。キーボード周辺の温度は、30度前後で安定しており、ピークパワー時でもパソコン本体を操作することが可能です。

第9世CPU代最上モデルも選択可能

DAIV NG7630はクリエイター向けモデルとして、専用グラフィックスのGTX1080を標準で搭載しています。異なるのは、CPUにフラッグシップのCore i9 9900K、メモリ、SSDの容量、などです。

モデル型番構成内容
DAIV-NG7630S1-M2S5←レビューモデルメモリ32GB M.2 SSD480GB
DAIV-NG7630H1-M2S10メモリ32GB M.2 SSD480GB×2
DAIV-NG7630H1-SH2←Core i9 9900Kメモリ32GB SSD240GB+HDD1TB
DAIV-NG7630U1-S40←Core i9 9900Kメモリ64GB SSD512GB+HDD2TB
DAIV-NG7630U1-M2SS←←Core i9 9900Kメモリ64GB SSD512GB+HDD2TB

全5種のベースモデルからメモリやCPUグリスなどさらに細かいカスタマイズすることも可能です。

DAIV-NG7630S1-M2S5

  • Core i7 9700K搭載
  • ユーザー満足度の高い設計
  • 最上位CPU選択可能
公式サイトで確認

スペック

OSWindows 10 Home 64ビット
CPUCore i7-9700K
メモリー32GB(最大64GB) カスタマイズ可能
ストレージSSD:480GB カスタマイズ可能
グラフィックスGeForce GTX1080(8GB)
光学ドライブなし
ディスプレイ17.3インチ,(3820×2160ドット),非光沢,Adobe RGB比100%
通信機能無線LANIEEE802.11 ac/a/b/g/n,Bluetooth 4.2モジュール,1000Base-T対応有線LAN
インターフェースUSB3.0×4/USB3.1TypeC×2/HDMI×3miniDisplayPort×2/ヘッドフォン出力/マイク入力/
セキュリティケンジントンロック,マカフィーリブセーフ(60日無料)
カメラ200万画素
サイズ/重量417mm×295mm×41.9mm (折り畳み時/ 突起部含まず)
417mm×295mm×43.2 mm(折り畳み時/ 突起部含む)
バッテリー約2.8時間
保証1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

本体デザイン

DAIVブランドのハイエンドモデルは、マザーボードにデスクトップ用のZ370を採用しているため、本体が厚い。その恩恵としては、普通のノートPCでは到底実現できないほどの拡張ポートの多さです。

無骨なデザインというと全て真四角に作られてしまいがちなのですが、DAIV-NG7630はクリエイター向けモデルのため、天板部は、各部エッジの効いたデザインとなっており、グレーとDAIVロゴの白がとてもマッチしていてかっこいいです。

とはいえ、やはりデカイ物はデカイのです。全体的に黒で統一させているものの、本体の影から、その厚さと大きさを感じ取ることができます。

電源部です。金属でできており、高級感を感じられるデザインとなっています。

キーボードにはバックライトを採用しており、専用のアプリケーションにより、色を変化させることが可能。

A4サイズとの比較です、17.3インチのノートパソコンとしては標準的なサイズです。

重量はバッテリー装着時で、4.2kg、ACと合わせて5.7kg。

コンパクトデスクトップPCと同程度の質量となり、持ち運びは厳しいでしょう。しかし室内での移動が必要となる方は、ハイエンドデスクトップと比較すると持ち運びしやすい重量ともいえるため、購入ユーザーを選びます。

液晶ディスプレイについて

NG7630シリーズの特徴として、Adobe RGB比100%を実現した超高色域の液晶ディスプレイを搭載していることも挙げられます。

そして、マウスコンピューターでは、色域再現度をユーザーに担保するため、色域検査表というのをPC出荷時に同梱してくれます。

実際に、どの程度色域を持つ液晶ディスプレイなのか検証しました。

i1 Display にてプロファイルを作成
作成したプロファイルをMacのカラーシンクユーティリティにて『Adobe RGB』と比較

Macに搭載されるカラーシンクユーティリティにて、Adobe RGB(白枠)と比較しました。すっぽりと覆う色域の広さを持ちます。NG7630に搭載される液晶ディスプレイは色の再現度が高い液晶ディスプレイです。

i1 displayによるガンマカーブ、色のバランスは良いと思います。

視野角も広く、作業のしやすい液晶ディスプレイだと思います。

キーボード、タッチパッドについて

NG7630はノートパソコンのなかで、もっとも理想とされるキーストローク(キーの沈み込みの深さ)、およびキーピッチ(キーの中央から隣のキーの中央までの距離)のキーボードを搭載しています。

実際に打ち込んでみると、しっかりとした打鍵感を感じられ、外付けのキーボードを利用せずとも満足のいくタイピング環境となります。107キーボードであり、できるだけデスクトップキーボードのような作りになっている点は、個人的に高評価です。

タッチパッドは、指紋認証センサー搭載でWindows helloを使い簡単にWindowsにアクセスできるようになっています。

マウスポインタをスムースに移動させることができ、安いモデルと比較するとやはり使いやすいと思います。クリック感は深めで個人的には好みです。(浅いと動作ミスが起こりガチなので)

付属のソフトウェア『Control Center』

コントロールセンターでは、視覚的に、ファンの回転速度など変更することが可能。CPU温度や、GPU温度も確認できます。
キーボードバックライトカラーの変更もできます、一部、または全体のカラー温度を画像のように選択が可能。
パソコンのパフォーマンス設定も可能

 

マクロ設定も可能。

ベンチマーク結果について

CINEBENCH R15

ハイパースレッドがなくなったことにより、マルチコアのスコアは伸びていませんが、シングルコアのパフォーマンスは向上しているように思います。

僕が実機で計測した過去データとの比較グラフです。やはりシングルコアあたりのパフォーマンス向上が目につきます。ハイパースレッドを封印すると、トータルスコアはでなくなるのでしょうか。いずれにしても、この後紹介する実際のクリエイティブ性能では確かにパフォーマンスの向上は感じられました。

PASS Mark

どちらかといえば、CPUMARKの方が正しいパフォーマンスが出ているように思います。Core i7 9700Kが、Core i7 7820Xに近い性能です。(Ryzenはいろいろとアレです。)

FF15ベンチマークテスト

GTX1080を搭載していますが、このあたり別段CPUのパフォーマンスがあがったからといってゲーミングパフォーマンスが大幅に上がるわけでもありません。これがCore i7 9700Kがコスパが悪いといわれるゆえんでしょうか。

シャドウオブザトゥームレイダー

FHD最高画質で平均フレームレートは76fpsでした。

SSDの読込速度、書込み速度

ADATA社のNVMeSSDが搭載されています。読込速度は3103MB/sと超高速です、大容量の動画データや、RAWファイルをパソコンに読み込む際に助かります。

とはいえ、480GBの容量ですといささか少ない気もしますので、HDDを別で追加しておくとよいと思います。

実際のクリエイティブ性能を確認

高額なパソコンを購入する際は”実性能や挙動”を知ることが大切です。

動画のレンダリング性能

プロ向け動画編集ソフトVegas Pro 15にて5分程度に編集されたテロップ、アニメーションありの実際にYouTubeに僕が投稿した元データの書き出しスピードを計測します。(インターネットHD1080p 59fps)

すると下記のような結果になりました。

CPUCPU単体処理NVENC(GPUエンコード)
Core i7 7820X+GTX106010分24秒8分00秒
Core i7 9700K+GTX108011分21秒6分33秒
Core i7 8700K+GTX108011分31秒7分30秒

個体差によるところもあるでしょうが、NVENCを利用した際のレンダリングスピードが1分ほど、Core i7 8700K搭載モデルより早く終えることができました。

RAW現像

Adobe Lightroom Classicにて、α7Ⅱで撮影したRAWファイル(1枚あたり24Mb)を100枚JPEGに書き出しするスピードを計測しました。

スペック書き出しにかかった時間
Core i7 9700K メモリ32GB1分24秒

レンダリング時の熱

レンダリング時のCPU温度は100℃をマーク、デスクトップCPUを搭載することを勘案すると当たり前といえば、当たり前、ですがユーザーにとっては不安が残る結果となりました。

マウスコンピューターは厳しい耐久テストを突破したものしか製品化しないため、すぐに壊れてしまうということが考えにくいです。とはいえ、気になる方は、CPUグリスのBTO、ノート用クーラーなどを別途購入するなどして対策をした方が良いかもしれません。

冒頭で紹介したサーモグラフィですが、レンダリング時の”本体温度”に関しては、かなり低く抑えられていますので、『パソコン本体の熱が高くなりすぎたために作業を中断しなければならない』というトラブルは起きないでしょう。

バッテリーもち

PC Mark8というベンチマークソフトを使ってバッテリーもちを検証。利用用途によって変わりますが、1時間42分でした。大容量のバッテリーを搭載していても、2時間程度しかもちません。

とはいえデスクトップに無停電装置を装着するよりもずっとコストは少なくできるのがノートPCを選ぶメリットですかね。

おすすめポイントとまとめ

実はこの性能は、Apple社のiMac ProやiMac27インチを検討する方にオススメしたいモデルです。もちろんiMac Proは55万8,800円でCPUはXEONでと、いろいろと差はありますが、色域の再現度にDisplay P3を欲しなければ、Adobe RGB比100%以上の超高色域ディスプレイを搭載するDAIVは35万9800円と非常にコストパフォーマンスが高いモデルとなっています。

DAIV NG7630iMac ProiMac27インチ
液晶4K(Adobe RGB)5K(P3)5K(P3)
CPUCore i7 9700KXeonCore i5
メモリ32GB32GB16GB
GPUGTX1080Radeon Vega56Radeon Pro580
SSD480GB1TB2TBFusion Drive(SSD+HDD)
価格35万9,800円55万8,800円253,800円

iMac Proと比較して20万円程度安いので、ぶっちゃけコスパは高いと思います。

とはいえ、ノートにするのであれば熱問題は気になりますので、3年延長の安心保証パックはつけておいたほうがよいかもしれません。(このクラスのモデルは、どのパソコンも発熱はやばい)

DAIV-NG7630S1-M2S5

  • Core i7 9700K搭載
  • ユーザー満足度の高い設計
  • 最上位CPU選択可能
公式サイトで確認

なお、価格や仕様や記事執筆時のものですので、必ず公式ページで確認してください。2019年現在では最新機種NG7700がリリースされていますのでそちらもご覧ください。

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