国内PCメーカーマウスコンピューターのクリエイター向けブランドDAIVから発売されているDAIV 5P 2021年モデルはインテル第11世代Core i7 11800Hプロセッサを搭載し大幅にパワーアップ。

これまで初心者向けとして紹介されてきたが、非常に高性能な1台となったため、すでに動画編集を仕事として行っている人にもおすすめできる。

今回メーカーより実機を借りることができたので検証結果や使い勝手をレビューしていく。

スペック

DAIV 5P 2021年モデル
モニター
  • 15.6型フルHD(1920×1080ドット)
CPU
  • Intel Core i7 11800H プロセッサ
dGPU
  • NVIDIA GeForce RTX3050
メモリ
  • 16GB
SSD
  • 512GB(NVMe)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅約355.5mm×奥行き約236.7mm×高さ約20.6mm
バッテリー持続時間
充電タイプ150WACアダプター
重量約1.73kg
保証1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

マウスコンピューターは製品購入後、無償で24時間×365日の電話サポートをうけることができる。

 

DAIV 5P 2021年モデル

公式サイトで確認

なお、価格や仕様は変更となる恐れがあるため必ず公式ページにて確認を。

特徴

8コア16スレッドCPUを搭載し高性能化

昨年発売されたモデルはCore i7 10750Hプロセッサで6コア12スレッドだったが、今年のモデルはインテル第11世代のCore i7 11800Hプロセッサを採用。

Core i7 11800Hプロセッサは8コア16スレッドになり、シングルスレッドも大幅に強化されているため、動画編集はもちろん、画像編集、写真補正時などクリエイティブなタスクに非常に有効。

パフォーマンスが大幅に強化され、クリエイター向けの入門機からすでに仕事として請け負っている人のステップアップ機的なもでるとしてもおすすめできるマシンになった。

GPUは最大グラフィックスパワー95WのNVIDIA GeForce RTX3050を搭載し、パフォーマンスが最大限まで高められている。マウスコンピューターの強みはパーツ性能を引き出せる設計であるため、このクラスのノートPCのなかでは性能はかなり高い。

32GB標準モデルも用意クリエイターなら32GBがおすすめ

DAIV 5P 2021年モデルは32GBのメモリを搭載したDAIV 5P-Hをラインアップとして展開。

2021年10月よりWindows 11が公開されたが初期に占有されているメモリが増えていることもあり、クリエイターノートPCであれば標準で32GBあったほうが良い。

動画編集や画像編集においても当然のように効果を発揮するため、専門的にクリエイティブなタスクを行う方はDAIV 5P-Hがおすすめだ。

デザイン・使い勝手について

DAIV 5P 2021年でモデルは前モデルから筐体を変更し、やや重量感のあるモデルとなった。一見すると一般的なスタンダードノートPCのようなイメージで、どこで広げても恥ずかしくないデザイン。

DAIVブランドの製品なので、ロゴはブランドロゴのみ。

背面にUSB-CやHDMI、有線LANなどが排気穴に挟まれるように搭載されている。宅内での利用を想定されたPCだろう。

キーボード側も天板同様グレーのカラーで、まとまっている。キートップのカラーが黒なので事業用としても採用しやすい落ち着いたデザインが特徴だ。

底面には大きな吸気穴があいており、性能重視のつくり。

キーボード・タッチパッド

キーボードはフルサイズスケールでメーカー公称値ではキーピッチは18.75mmで標準的なスタンダードノートPCと同等のサイズ。

キーの沈み込みは1.4mmほどで浅め。筐体がしっかりしているためしっかりとタイピングも行える。配列も自然なためJIS配列のキーボードを求めている人にとっても文句はないだろう。ただし、テンキーは3列配列。

タッチパッドはつるっとした触り心地だが、外資系メーカーで採用されるガラスタイプのものよりも硬め、浅めなのでマウスを利用したほうがいいと感じた。

モニターについて

DAIV 5P 2021年でモデルは15.6型のフルHD解像度のパネルを採用。実測値で明るさは300nitほどでクリエイターノートPCとしては標準的な明るさだ。

ベゼル幅は上下にそれぞれ5mmほどでスタイリッシュな印象を受ける。

色域とトーンカーブ

キャリブレーションツールで測定したDAIV 5Pのトーンカーブは画像のとおり。青が強く調整されていた。

sRGBカバー率は実測値で97%。BOEは中国製で色域に若干のズレを確認することがしばしばあるが、トーンカーブでの調整は色域をあわせるためのものかもしれない。

DAIV 5P 2021年モデルに採用されているパネルはクリエイターノートPCとしては標準的な水準といえるだろう。これ以上は専用のモニターを別途購入したほうが良いだろうし、ノートPCで求めるのであればそれなりに予算は必要だ。

インターフェースについて

左側

  • セキュリティロック
  • USB-A(10Gbps)
  • マイクジャック
  • ヘッドフォンジャック

右側

  • microSDカードスロット
  • USB-A×2

  • USB-C(10Gbps/DP対応)
  • HDMI
  • 有線LAN RJ-45
  • DCジャック

DAIV 5P 2021年モデルは前モデルよりも拡張性が高く背面に外部ディスプレイ出力を搭載した。また、左側面にあるUSB-Aおよび背面側のUSB-Cが10Gbpsに対応。Thunderbolt 4には対応していないが、データ転送のみの利用であれば利便性は高い。

USB-Cは映像出力にも対応しているため、HDMIとUSB-Cから映像出力が可能。

ハイスペックなクリエイターノートPCではあるものの、「どちらかというと初心者向け」あるいは「予算削りたい人向け」といった印象だ。

ベンチマーク結果・性能について

Cinebench R23

Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R23の総合スコア

Core i7 11800H
14111pts
Ryzen 9 5900HX
13306pts
Ryzen 7 5800H
12651pts
Ryzen 9 5900HS
12058pts
Ryzen 7 5800H
11224pts
Core i7 11800H(レビュー機)
10937pts
Ryzen 7 5800U
7889pts
M1
7372pts
Core i7 11370H
7135pts 
Ryzen 5 5500U
6727pts
Core i7 1165G7
6594pts 
Core i7 1165G7
4503pts
Ryzen 5 4500U
4463pts
Core i5 1135G7
4223pts
Core i7 1165G7
3902pts

最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では10937pts。

Core i7 11800Hプロセッサ搭載ノートPCとしては高いスコアでしっかりとCPUの性能を発揮できている印象だ。

また、シングルスレッドは1524ptsと現状最高クラスのパフォーマンス。クリエイティブなタスクにおいて安心できる性能

3DMark Time Spy

FutreMarkが提供する3D Mark TimeSpyはゲーム系のベンチマースソフトウェア。グラフィックスコアが相対的にどんなGPUより優れていてデスクトップPCだとどれくらいなのかということがわかるもの。

総合スコアは5127ポイントでRTX3050搭載モデルのなかではトップクラスの性能を発揮。

デスクトップPCでいうGTX1660程度の性能がある。

このスコアは他社の同じGPUを搭載したモデルよりも高い性能なのでパフォーマンス重視の人はDAIV 5P 2021モデルがおすすめだ。

SSDの読み書き

搭載されていた512GBのADATA製SSD。読みこみ速度はNVMeSSDの中間クラス非常に高速だが大容量データを読み書きさせた際には読み込み速度、書き込み速度低下がみられた。ランダムアクセスの低下もみられ、クリエイターノートPCのSSDとしてはやや弱い印象。

マウスコンピューターはメインストレージのカスタマイズに対応しているためメインノートPCとしてDAIV 5Pを選ぶのであればSamsung製のGen4 SSDにカスタマイズするのがおすすめだ。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2021年9月10日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fps
機種24fpsの書出し時間
DAIV 5P 2021年モデルレビュー機1分59秒
HP Pavilion Gaming (AMD)2分12秒
ROG Strix SCAR 172分13秒
ASUS TUF DASH F152分22秒
DAIV 4N 20212分31秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)2分53秒
HP ENVY 14-eb(バッテリー動作)2分56秒
ROG Flow X13(バッテリー動作時)3分10秒
MacBookAir (M1)(ハードウェア)4分24秒
mouse K55分5秒
XPS 13(9310)6分25秒
ASUS ZenBook 14 Ultralight UX4356分36秒
Yoga Slim 750iCarbon7分34秒
DAIV 4P9分35秒
mouse X5-R710分29秒
MacBook Air (M1)(ソフトウェア)10分46秒
mouse X5-R511分22秒
Yoga 650(AMD)12分39秒
Inspiron 14 541527分03秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が1分59秒だった。

Premiere Proが最適化の影響もあるが、DAIV 5PはフルHDの動画編集性能はかなり高い。現行のミドルクラスデスクトップPCと比較してもそん色ないパフォーマンスがある。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。

機種書出し時間
ROG Strix SCAR 171分26秒
DAIV 5P 2021年モデルレビュー機1分26秒
ROG Flow X131分32秒
XPS 13(9310)1分37秒
HP ENVY 14-eb(電源接続時)1分44秒
DAIV 4P1分47秒
DAIV 4N 20211分50秒
mouse K51分53秒
mouse X5-R71分57秒
ASUS ZenBook 14 Ultralight UX4351分58秒
MacBook Air(M1)1分58秒
Yoga 6502分57秒
Yoga Slim 750i Carbon2分57秒
mouse X4-R53分8秒
Inspiron 14 545155分53秒

RAW現像においてもノートPCのなかでは最速クラスでやはり最新のCPUが非常に高性能ということだろう。

メモリを増設すればまだ短縮できるため、高画素なカメラを扱うクリエイターの人にもおすすめしやすいモデルだ。

PCの内部の温度、ファンの動作音

PC内部の温度について

CPU使用率を100%にできるソフトウェアを使い、後負荷時の挙動を確認。CPUの最大値は79℃まで上昇した。動作周波数は常時3.5Ghzほどだった。パフォーマンスモードでのテストだったが、安定した挙動を確認できた。

PCの表面温度

テスト中のPCの表面温度は36.9℃ほどで人体には全く影響のない温度を保っていた。普段の利用であれば低温やけどの心配はまずないだろう。

クリエイターノートPCのなかでこれほど低い温度に保てている点が非常に素晴らしい。他社機では40℃を超えるモデルもあるため、メインノートとしてもおすすめしやすい。

ファンの動作音

ファンの動作音はパフォーマンスモードで計測。最大で40.2dbほどで静かな水準。マウスコンピューターのノートPCはファンを全開動作可能なターボモードもあるが、ターボモードを設定せずとも十分にパフォーマンスを発揮可能なので、ストレスなくマシンパワーを最大限活用できる。

これは従来機と比較しても大きな進化だと感じた。

DAIV 5P 2021の評価とまとめ

良い点

  • ファンの動作音が静かになりパフォーマンスは業界トップクラス
  • sRGBカバー率97%でクリエイターエントリーといえる水準に
  • 32Gモデルが用意されており、他メーカーよりもハイスペックを安く手に入れられる

気になった点

  • Thunderbolt 4に非対応
  • 重量1.73kgと150W出力のACアダプターが持ち運びにはツライ

据え置き重視のハイスペック動画編集用マシン

ベンチマークスコアはもちろん実行性能においても同じパーツを搭載したマシンよりも有利で、32GBモデルが用意されている点から考えてもコストパフォーマンスが高い製品。動画編集用マシンを初めて買う人にとってもおすすめしやすい。

気になる点はインテル機であるもののThunderbolt 4を省いた点だ。コストを抑える部分では合理的だが、ファンの動画音が静かになり完成度が高くなったがゆえに少々もったいない気はする。

また、150W出力のACアダプターと重量1.73kgなので、カジュアル向けとはいいがたく、据え置き用の動画編集機を検討している人におすすめだ。

 

DAIV 5P 2021年モデル

公式サイトで確認

なお、価格や仕様は変更となる恐れがあるため必ず公式ページにて確認を。

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