Lenovo LOQ Tower 26ADR10をメーカーからお借りできたのレビューします。
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Lenovo LOQ Tower 26ADR10スペック
Lenovo LOQ Tower 26ADR10 | |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | ミドルタワー(404.5×205×437.1) |
CPU | Ryzen 7 8745HX |
GPU | RTX5060(8GB) |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB(NVMe) |
無線通信規格 | WIFI6(802.11ax)、Bluetooth 5.2 |
電源 | 500W 80PLUS SILVER |
重量 | 約10.5kg |
保証 | 1年間のLegion Ultimate Support |
特徴 ノートPC用Ryzen 7 8745HXを搭載したゲーミングPC
Lenovo LOQ Tower 26ADR10には、AMD Ryzen 7 8745HXが搭載されています。
このプロセッサは本来、ゲーミングノートPCに採用されることが多いモバイル向けの高性能CPUですが、
本機ではデスクトップPCに組み込むことで、省電力とパフォーマンスを両立しています。
Ryzen 7 8745HXは8コア16スレッド構成で、ブーストクロックは最大5.1GHz。
デスクトップ向けRyzenシリーズと比較すると消費電力が低く、
限られた電源容量(500Wクラス)でも高いパフォーマンスを発揮できるのが大きなメリットです。
ゲームはもちろん、動画編集やマルチタスクでも快適に動作します。
また、ノート用プロセッサはデスクトップ用の最新世代と比べて価格が抑えられていることもポイント。
そのため、RTX 5060やRTX 5060Ti(16GB)などミドルクラスGPUとの組み合わせでコストパフォーマンスが非常に高く、
「価格を抑えつつ快適に使えるゲーミングデスクトップ」を探している人にぴったりです。

Lenovo LOQ Tower 26 ADR10
公式サイトでみるデザイン

Lenovo LOQ Tower 26ADR10は、フロントにシンメトリーデザインを採用したスタイリッシュな筐体です。
左右対称に配置されたメッシュ状の吸気口が特徴で、
内部のフロント吸気ファンが側面から見える構造になっています。

このメッシュ部分から効率的に空気を取り込み、
内部の温度上昇を抑えつつもデザインとしての一体感を損なわない仕上がり。
表面はマットグレーの質感で、ゲーミングPCとしては控えめで上品な印象を与えます。
前面下部にはLenovoロゴとRyzenステッカーのみが配置されており、
光りすぎず落ち着いた雰囲気。
デスク下に置いても主張しすぎず、ビジネス用途にもマッチするデザインです。

Lenovo LOQ Tower 26ADR10は、側面に強化ガラスパネルを採用しています。
レビュー機はレンタル品のため保護フィルムを剥がしていませんが、
実際には非常にクリアで、内部のGPUやCPUファンなどがしっかり確認できます。
メンテナンス時は背面のネジを緩めるだけでパネルが外せるため、
内部アクセスも容易。拡張性の高さとメンテナンス性の良さを両立した設計です。

本体を上から確認すると、上面にはケースファンが非搭載となっています。
しかし、全面がメッシュ構造になっており、
内部の熱気を効率的に逃がすように設計されています。
このメッシュトップは細かいパンチングパネル仕様で、
ほこりの侵入をある程度防ぎつつも通気性を損なわない絶妙なバランス。
高負荷時でも内部の温度上昇を抑える効果があり、
静音性と冷却性能を両立した構造と言えます。
上部前方には、USBポートや電源ボタンなどのインターフェースが配置されており、
デスク下設置時でもアクセスしやすいレイアウトです。

Lenovo LOQ Tower 26ADR10の底面には、
電源ユニット用の吸気口が配置されています。
ケース底部には約4cm程度の高さを持たせることで、
下方向からの吸気がしやすい構造になっています。
電源ユニットのファン部分にはメッシュパネルが設けられており、
ホコリの侵入を抑えながらエアフローを確保。
この高さ調整によって、底面が密着しにくく、
設置場所に関係なく安定した吸気が行える設計になっています。
また、底面の四隅には大型のゴム足が配置されており、
振動を軽減しつつ、デスクや床面への傷付きを防止。
静音性と安定性を両立した設計です。

- USB 3.2 Gen1 Type-A ×2
- USB 3.2 Gen2 Type-C ×1
- 3.5mmコンボジャック(ヘッドセット対応)
- 電源ボタン

- USB 3.2 Gen1 Type-A ×2
- USB 2.0 ×2
- 有線LANポート(RJ-45)
- HDMIポート(オンボード出力)

- HDMI ×1
- DisplayPort ×3
性能
パフォーマンスの測定は全てパフォーマンスモードで計測しています。
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。


Cinebench R23で計測した結果、マルチコア17,288pts/シングルコア1,831ptsを記録しました。
LOQ Towerではデスクトップ筐体の冷却性能を活かして、
モバイルCPUをほぼフルパワーで動作させている印象です。
実際、Ryzen 7 7800X3Dなどデスクトップ用の上位CPUには届かないものの、
Core i7 13700Fクラスの中上位デスクトップモデルとの差は意外と小さく、
ゲーミングや動画編集など、負荷の高い処理でも十分実用的な性能を発揮します。
省電力設計のCPUをデスクトップ環境で最大限に引き出しており、
「静音・低発熱・高効率」という3点のバランスに優れた構成です。
3DMark /Time Spy Speed Way
重量級ゲームタイトルを想定したベンチマーク3DMark Time Spyの結果です。


3DMark Time Spyのスコアは、総合12,728点/グラフィックスコア13,206点という結果でした。
この数値はノートPC向けRTX 4060やRTX 4070(低TGPモデル)に迫る水準で、
GPU性能としては「まずまず優秀」なバランス型です。
フルHD解像度ではほぼすべてのタイトルで快適にプレイ可能で、
WQHD(2560×1440)環境でも設定を調整すればスムーズに動作します。
『Apex Legends』や『Fortnite』などの軽量タイトルはもちろん、
『Cyberpunk 2077』のような重量級ゲームもDLSSを有効にすれば十分なパフォーマンスを発揮。
RTX 5060はレイトレーシング対応タイトルでも安定性が高く、
AIによるアップスケーリング技術(DLSS 3.0)にも対応しているため、
将来的なゲーム環境にも柔軟に対応できます。

3DMark Speed Way(DX12 Ultimate対応)のベンチマークでは、スコア3,438/平均34.3fpsを記録しました。
Speed Wayは最新のレイトレーシングやシェーダー技術を多用する非常に重いテストですが、
RTX 5060を搭載する本機では滑らかに描画され、安定したフレームレートを維持できています。
この結果は、フルHD〜WQHD解像度でのゲーミング用途に最適な水準。
『Apex Legends』や『Fortnite』などのeスポーツ系タイトルであれば
平均150〜200fps前後でプレイ可能です。
また、レイトレーシングを有効にしたタイトルでも、DLSSを併用すれば快適な動作を確保できます。
重量級ゲームの快適性
モンスターハンターワイルズ ベンチマーク結果

最新タイトル『モンスターハンターワイルズ』のベンチマークテストでは、
高画質設定・フルHD解像度(1920×1080)でスコア21,717、
平均フレームレートは127.6fpsという結果でした。
非常に高い水準で動作しており、
アクション性の高いタイトルでもフレームレートの安定性が優秀です。
高画質設定でも映像のカクつきはほとんどなく、
大型モンスターとの戦闘時でも描画が乱れることはありませんでした。
RTX 5060の性能をしっかり引き出せており、
DLSSやフレーム生成機能を有効にすれば、さらに高いフレームレートも期待できます。
重めのAAAタイトルでも高画質設定で快適にプレイできる、安定したパフォーマンスです。
クリエイティブ性能
DaVinci Resolve Studio によるエンコード結果


DaVinci Resolveで13分の動画を**YouTubeプリセット(H.264コーデック)**でエンコードしたところ、
わずか2分7秒で完了しました。
フルHD編集は非常に快適で、タイムライン上でのカット編集やカラーグレーディングもスムーズ。
GPU支援のエンコード処理がしっかり効いており、プレビューのカクつきもほとんどありません。
WQHD以上の解像度やエフェクトを多用するプロジェクトでは、やや処理時間が延びる傾向がありますが、
一般的なYouTube編集や社内用動画制作には十分な性能です。
Blender レンダリング情報(Cycles)

Blenderを使用して、定番のBMWシーンをCyclesレンダー(GPUモード)でテストしたところ、
レンダリング時間は約2分23秒という結果でした。
このスコアは、RTX 4060搭載機としては標準的で、
中〜上級者が扱う3DCG制作環境でもまずまず快適に動作します。
マテリアル数やライトの多い複雑なシーンでは多少時間がかかりますが、
プレビュー表示や軽めのアニメーションレンダリングならスムーズ。
SSDの読み書き


Lenovo LOQ Tower 26ADR10には、**SAMSUNG製 NVMe SSD(型番:MZVL8512HFLU/512GB)**が搭載されています。
CrystalDiskMarkの結果は以下の通りです:
- 読み込み速度:7,047MB/s
- 書き込み速度:5,811MB/s
PCIe 4.0×4接続に対応しており、
最新のNVMe規格らしい非常に高速な転送速度を記録しました。
アプリやOSの起動は一瞬で完了し、
大容量データのコピーや動画ファイルの読み書きもストレスなく行えます。
PCの温度とファンの動作音
モンスターハンターワイルズのベンチマークソフトをWQHD高画質で30分ループさせた際の挙動を確認します。

『モンスターハンターワイルズ』を高画質・フルHD設定で30分間プレイした際のCPU動作を計測しました。
Ryzen 7 8745HXは、テスト中もほぼ一定して4.8〜4.9GHz付近で動作し、
温度も平均約80℃前後で安定していました。
CPUクロックの落ち込みはほとんど見られず、
長時間のゲームプレイでもパフォーマンスの低下(サーマルスロットリング)は確認されません。
エアフロー設計とヒートシンク構造の完成度が高く、
モバイルCPUとは思えない安定した動作を実現しています。

温度の上昇によるパフォーマンス低下は見られず、
フレームレートもシーンによって大きく変動するものの、GPUの余力は十分。
描画負荷の高い場面でもクロックダウンは発生しておらず、
冷却システムがしっかり機能していることが確認できました。
GPU温度が60℃前後に保たれていることから、
長時間のゲームプレイやレンダリングでも安定動作が期待できます。
また、ファンノイズも控えめで、高い冷却性能と静音性のバランスが取れた設計です。
表面の温度

高負荷テスト実行中の内部温度をサーモグラフィで確認したところ、
**CPU周辺は約33℃、GPU表面温度は約57℃**という結果でした。
CPU・GPUともに発熱は抑えられており、ケース全体のエアフローがしっかり機能しています。
GPU直下にも吸気が十分に行き届いており、
高負荷時でも内部が熱だまりにならない安定した温度管理がされています。
ファンの回転音の大きさ

高負荷時のファンノイズを計測したところ、約45.1dBでした。
ファンの回転音は確かに聞こえるものの、耳障りな高音はなく、
全体として非常に静かな駆動音に仕上がっています。
GPUやCPUがフル稼働している状態でも、
音量は一般的な家庭用デスクトップよりわずかに大きい程度で、
作業用デスクに置いても気にならないレベルです。
拡張性について

Lenovo LOQ Tower 26ADR10の内部は、メーカー独自設計のマザーボードを採用しています。
CPUソケットや電源コネクタの配置などが一般的なATX規格とは異なり、
アップグレードや自作パーツの換装には非対応となっています。
メモリスロットにはノートPC用のSODIMM DDR5メモリが採用されており、
最大64GBまでの増設が可能。
また、M.2スロットも備えており、SSDの追加・交換も対応しています。
一方で、拡張カードやカスタムクーラーなどの追加は想定されていないため、
購入後のパーツ交換を前提とするユーザーにはやや制約がある構造です。
まとめ 低予算で高性能を求める方に最適な選択肢
Lenovo LOQ Tower 26ADR10は、Ryzen 7 8745HXを搭載した省電力かつ高性能なゲーミングデスクトップです。
CPUの消費電力はおよそ70W前後ながら、性能はフルに発揮されており、
簡易的な空冷クーラーでもほぼ100%のパフォーマンスを安定して維持できます。
モバイル向けCPUを採用することで、電源効率と静音性を両立しつつ、
ゲームプレイ時には十分な処理性能を発揮。
CPUがボトルネックになる心配はなく、Ryzen 7 8745HXのポテンシャルを最大限に活かした設計です。
対応GPUはRTX 5060 Ti 16GBまでとなっており、
フルHD〜WQHD解像度で高画質設定のゲームを楽しむには最適。
より上位の4Kゲーミングや重量級クリエイティブ作業を視野に入れるなら、
上位GPUを搭載したモデルを検討するのが良いでしょう。
一方で、内部構造が独自設計のためカスタマイズ性は限定的です。
後からの拡張を前提にするよりも、
購入時に自分の用途(ゲーム中心か、制作中心か)を見極めて構成を選ぶのが理想です。
総じて、**「静かで省エネ、でもしっかり速い」**を実現した、
低予算ゲーミングPCの中では非常に完成度の高い1台です。
