Lenovo Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)をレンタルしたのでレビューします。
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Lenovo Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel)のスペック
Lenovo Yoga 7i 2-in-1 Gen 10(14型 Intel) | |
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モニター | 14型(2880×1800ドット)16:10光沢 |
CPU | Intel Core Ultra 5 226V |
GPU | Intel Arc 130V |
メモリ | 16GB(オンチップ) |
SSD | 1TB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約317mm×奥行き約228mm×高さ約15.95mm |
無線通信規格 | WIFI7(802.11ax)、Bluetooth 5.4 |
バッテリー | 70Whr |
充電タイプ | 65W ACアダプター |
重量 | 約1.38kg |
保証 | 1年間のメーカー保証 |
特徴
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10は、14型サイズのコンバーチブルノートPCです。ディスプレイを360度回転させることで、ノートPCとしてはもちろん、タブレットやテントモードなどシーンに合わせたスタイルで利用できます。
重量は約1.38kgとモバイル用途にも対応できる軽さで、外出先への持ち運びにも十分対応可能です。上位のフラッグシップモデルと比べると価格が抑えられており、2-in-1の柔軟性を持ちながらコストパフォーマンスに優れている点が魅力です。
搭載されているディスプレイは、14型の2.8K(2880×1800)OLEDパネル。NanoEdgeデザインを採用しており、狭額縁で没入感のある映像体験が可能です。OLEDならではの高コントラストと鮮やかな発色により、動画視聴や写真編集といった用途でも満足度の高い表示品質を実現しています。

yoga 7i 2-in-1 Gen 10 14型インテル
公式サイトでみるデザイン
Yoga 7 2-in-1 Gen 10のデザインは、高級感と上質さを両立した仕上がりです。
天面にはヴィーガンレザー素材が採用されており、手にしたときに独特の柔らかさと高級感を感じられるのが特徴。他の部分は金属筐体で構成され、堅牢性とスタイリッシュさを兼ね備えています。



カラーは「シーシェル」と呼ばれる淡いゴールド調で、光の当たり方によって落ち着いたシルバーにも見える上品な色味です。ビジネスシーンでもカジュアルな場面でも違和感なく使えるデザイン性の高さが魅力といえるでしょう。

全体として、日常使いの2-in-1ノートPCという枠を超えて「所有欲を満たす」仕上がりになっています。


Yoga 7i 2-in-1 Gen 10 の重量は 本体のみで約1.39kg、ACアダプターを含めると 合計で1.68kg前後 になります。
14型の2-in-1ノートPCとしては標準的な重さで、毎日の持ち運びも十分可能です。ただし、長時間の移動や荷物が多いときはややずっしりと感じるかもしれません。
一方で、アルミ筐体+ヴィーガンレザー採用の高級感あるデザインと、2-in-1の利便性を備えている点を考えると、この重量は妥当といえます。特に「自宅やオフィス中心で時々持ち運ぶ」というユーザーに向いています。
モニター

Yoga 7i 2-in-1 Gen 10には、14型OLED(有機EL)ディスプレイが搭載されています。
- 解像度:2.8K(2880×1800)
- 色域:DCI-P3カバー率99.9%
- 最大輝度:実測で約440nit
OLEDならではの深い黒と鮮やかな色表現により、写真・動画編集はもちろん、映画やアニメの視聴でも没入感のある映像体験を楽しめます。高い色域カバー率によってクリエイティブ用途にも十分対応可能です。
特に2-in-1でタブレットモードにして動画を観ると、OLEDのメリットを最大限に活かせる点が魅力です。
色域


キーボード

Yoga 7i 2-in-1 Gen 10のキーボードは、上位モデルと同等の打鍵感を備えており、タイピングはしっかりとした感触で快適です。長時間の入力作業でも指に負担が少なく、ビジネス用途にも十分対応できる仕上がりになっています。
一方で、タッチパッドは操作感は標準的で、クリック感や滑りやすさの面では上位モデルや高級機との差が出る部分です。ジェスチャー操作などは問題なくこなせますが、「高級感」という点では抑えめです。
つまり、キーボードはハイエンドに近い仕上がりで、タッチパッドは価格相応といったバランスになっています。
インターフェース
左側

- HDMIポート
- Thunderbolt 4ポート(充電・映像出力対応)
- マイクロホン/ヘッドホン コンボジャック

右側
- USB 3.2 Gen 1 Type-A
- Thunderbolt 4ポート
- microSDメディアカードリーダー
- 電源ボタン
Thunderbolt 4を2基搭載しているため、充電しながら外部ディスプレイや高速ストレージを接続できる点は大きな魅力です。また、USB-AポートやmicroSDリーダーを備えているため、従来の周辺機器との互換性も確保されています。
性能
Cinebench R23


Yoga 7i 2-in-1 Gen 10に搭載されている Intel Core Ultra 5 228V のCinebench R23スコアは以下の通りです。
- マルチコア:8348 pts
- シングルコア:1696 pts
グラフで比較すると、Core Ultra 7やRyzen上位モデルと比べて性能は一段下のクラスに位置します。特にマルチコア性能は控えめで、「性能を求めて動画編集や重い処理をガッツリしたい」というよりは、 日常の事務作業や軽めのクリエイティブ用途向け という印象です。
シングルコア性能は悪くないので、オフィスワークやブラウジング、動画視聴などの普段使いでストレスを感じることは少なく、 携帯性と画面の美しさを重視する人向け のPCといえるでしょう。
バッテリーの持続時間

Yoga 7i 2-in-1 Gen 10のバッテリー持続時間は 非常に優秀 です。
実測では動画再生で 17時間42分 を記録し、1日持ち歩いても充電を気にせず利用できるレベルとなっています。

比較グラフを見ても分かる通り、同クラスの14インチノートPCの中でもトップクラスのスタミナを誇り、モバイル利用に強みを持つモデルです。
一方で、高性能CPUを搭載していることもあり、負荷をかけ続けるような作業(動画編集や3D処理など)では駆動時間が短くなる傾向はあります。それでも、一般的な事務作業やウェブ閲覧、動画視聴中心の用途であれば安心して使えるスタミナ性能です。
動画の書き出し速度


Yoga 7i 2-in-1 Gen 10 の動画エンコード性能は「まずまず」といったところです。YouTube用のH.264プリセットでエンコードを実施したところ、結果は平均的なノートPCと同程度で、軽量ノートの中では合格点といえるスピードでした。
モバイルノートとしては十分に使える水準で、学習用動画の編集やプレゼン資料用の動画作成など、日常的な用途なら問題なくこなせます。ただし、ゲーミングノートやクリエイターモデルと比べると処理時間は長めなので、プロ用途での大規模動画編集にはやや物足りない印象です。
Blenderの画像生成

Yoga 7i 2-in-1 Gen 10でBlenderを使用してレンダリングを行った結果、時間は4分40秒程度で完了しました。
この結果から分かるのは、CPU内蔵GPU(もしくは軽量ノート向け構成)ではクリエイター向けのハイエンドモデルに比べると処理速度は遅めということです。
実際に触ってみた感覚としても「動かせないわけではないが、効率的とは言えない」印象で、趣味レベルや学習用途なら使えるものの、プロの3DCG制作や重たいシーンを扱うには物足りなさを感じます。
SSDの性能


Yoga 7i 2-in-1 Gen 10に搭載されているSSDは PCIe 4.0 x4接続のNVMe SSD(WD PC SN7100S 512GB) です。
CrystalDiskMarkの計測結果では、
- シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1):約6,825 MB/s
- シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1):約5,028 MB/s
と非常に高速で、PCIe 4.0世代のSSDとして優秀な結果を出しています。
一方、ランダムアクセスでは読み込み約495MB/s、書き込み約368MB/sと標準的ですが、事務作業からクリエイティブ用途まで十分な性能です。
総じて、起動やアプリの立ち上げ、ファイルコピーが快適に行えるレベルで、動画編集用のデータ読み書きや大量のファイル転送などにも対応できるSSD性能といえます。
PCの温度とファンの動作音

グラフを見ると、テスト開始直後はクロックが一時的に 3.5GHz前後 まで上昇し、その後温度上昇に伴ってクロックは落ち着き、平均で 3.0~3.1GHz程度 に推移しています。
一方で温度は最大で 約80℃弱 まで上がりますが、その後は制御が効いて 70℃台前半 で安定して動作しています。
この挙動から、Yoga 7i 2-in-1 Gen 10は長時間の負荷時においても過度なサーマルスロットリングは発生せず、安定したパフォーマンスを発揮できることが分かります。
ただし、常に高いクロックを維持するわけではなく、冷却性能と消費電力をバランスさせながら制御している点が特徴です。
表面の温度

このサーモグラフィー画像を見ると、Yoga 7i 2-in-1 Gen 10の高負荷時にはキーボード表面の温度が
- 中央付近:約42℃
- ヒンジ付近の高温部:約49℃
に達していることがわかります。
特にヒンジ周辺がかなり熱を帯びており、長時間の高負荷作業(動画エンコードや3Dレンダリングなど)では手を置くと熱さを感じるレベルです。一方で、パームレスト部分は比較的低温に保たれているため、入力作業自体に大きな支障はありません。
高負荷時にPC全体の温度が上がる傾向はありますが、冷却ファンの制御により熱が局所的に集中している印象です。
ファンの回転音の大きさ
パフォーマンスモード

この計測結果を見ると、Yoga 7i 2-in-1 Gen 10の高負荷時におけるファンの駆動音は 約41.1dBA でした。
これは静かな室内(40dBA前後)とほぼ同等で、耳を澄ませば「サーッ」という風切り音が聞こえる程度です。高負荷状態でも騒音レベルは控えめで、動画編集や資料作成など作業に大きな支障を与えるほどではありません。
- 40dBA前後:図書館内、静かなオフィスに相当
- 50dBA以上:日常会話レベルで気になる音
したがって、Yoga 7i 2-in-1 Gen 10は冷却ファンが回っても音は比較的静かで、長時間の使用でも快適性を損なわない設計といえます。
まとめ:携帯性とクリエイティブ性能を両立した1台
Yoga 7i 2-in-1 Gen 10は、大型バッテリーと高解像度OLEDパネルを搭載しつつ、最新のCore Ultra 5 226Vを採用したコストパフォーマンスに優れたモデルです。
上位モデルに比べて一部機能や素材でコストカットが図られているものの、2-in-1ならではの柔軟な使い方と有機ELの美しい映像体験はしっかり継承されています。
- おすすめポイント
- 14型OLEDディスプレイで映像・写真編集も快適
- 大容量バッテリーによる長時間駆動
- Core Ultra 5 226V搭載で普段使いからビジネス作業まで快適
- 価格は業界最安級で、予算を抑えつつ最新機能を体感できる
- 注意点
- 上位機種に比べるとパフォーマンスや素材で差がある
- 高負荷時は本体の発熱がやや気になる
総じて、**「最新機能をなるべく安く使いたい」**というユーザーにぴったりのモデルです。限られた予算の中で2-in-1 PCを選ぶなら、強力な候補になるでしょう。

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