【書評】孤独を楽しんだ方いい人、そうじゃない人。内向型を強みにするを読んで理解できること

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インスタグラムを見ればリア充だらけ。きらびやかな写真と楽しんでいる様子を眺めて、なんで自分はそっち側の人間じゃないんだろう。

ふと、そう思っては見たものの、実際にBBQやクリスマスパーティ的なレクリエーションを催したり、参加したりしても全然楽しくない。

っけ!つまんねーじゃねーか

そう思って内に籠る。

3ヶ月後、
インスタグラムを見れば・・・

パリピーを眺めて羨ましそうに見てる人は実は内向型人間の可能性大

SNS疲れと称されるようなinstagramやfacebookにアップされた写真を眺めては、いいなー。

SNSはある種麻薬なようなものでありつつも、その実、外に一切出ていない僕が外の世界人と唯一コミュニケーションをとる場になっていたりします。

だからこそ、外で起きていること⇨楽しそうだから自分もやってみたい⇨羨ましい

といった思考を辿るのですが、実際やって見たら計画を立てるのが面倒で、召集をかけるのも面倒で、そこで会話することに意味を見出せず、極めて無駄である。

最終的にはこの行為は極めて無駄だと決めつけてしまうのに、数ヶ月するといいなぁー楽しそうだなーといった感情が蘇ってくるのは僕が社会的に欠陥を持っているからなのでしょうか。

 

周囲の発言とその真意

僕はおそらく内向型(このおそらくというのは証拠がないから)なのですが、周囲から言われる発言を列挙します。

  • あなたは変わっている
  • 会話が全く楽しそうじゃない
  • 外に出た方が楽しいのになんで出ないの?
  • なんで連絡を返さないの?
  • なんで電話に出たくないの?失礼じゃない?
  • 悲しい人生ね

概ねこんな感じです。物心がついてから十数年がたち、僕は内向型思考を強みにするに出会えてとても感謝しています。

それは、僕は人間的に欠陥があるのではないか?と、ここ最近悩んでいたからです。

僕は中学生頃まではクラスの中心にいることも多く、生徒会など、学園もののアニメで言えば真面目で優等生的立場だったこともあり、自分がずっとそういう人間だと思ってました。
高校生になってその考えは、「自分は人見知り」なのだと思ってそれを治そうと努力するために、アルバイトの業種を接客業を積極的に受け実際に働いていました。

大学生くらいになると、数年続けていたアルバイトの成果もあり、ほとんどの人と普通に話すことはできるのだけれど、話すこと自体が苦痛に感じるようになりました、ただしこの時は自分の勘違いだとも思っていたため、それは社会人になるまでわかりませんでした。

自分の気持ちが変化する時は大抵何かが起きた時なのです。

あなたは変わっている」。
一対一で話すのは特に苦もなく話ができる。

というよりも相手の話を聞いてさらに深掘りしてそれを返すといった具合で会話のキャッチボールが完璧に行えると思っていましたし、事実、僕ときちんと話をしたことがある人は、僕のことを賢いと思う人さえいました。(全然賢くありません。)しかし、これが1対2以上になると会話に参加することはおろか、すごくイライラしてしまうことに気がつきました。

「会話が全く楽しそうじゃない」
この1対2(人が増えるとさらに苦痛)以上の会話になると、どのタイミングで話をしても会話が繋がらなくなってしまうため、完璧な会話のキャッチボールにすることができず、逆に話さないようになってしまうのです。会話に参加しないとどうなるかというと「なんで黙ってるの?」「全く楽しそうじゃないね」
こちらとしては気を使って(完璧なキャッチボールができないから)話さないようにしているのでそういった意図はなかったりします。だからずっと不思議でした、なんでこの人たちはすらすら話せるのだろうかと。

電話やメールにおいても、仕事が絡めば密に連絡を取るのは当たり前なのですが、その反動で、プライベートは希薄だ、とよく言われました。

以上一連の行動により、僕の人生は他人から悲しいつまらない人生だと言われてました。個人的にはかなり気に入ってるんですけどね。

圧倒的マイノリティ。内向的人間は社会からは批判される

人間は社会的な動物であるという文言を目にすることはよくあるのですが、実際そうだと思います。

ウェイウェイ飲み会参加するのを是とする風潮が社会にはあります。外で社交的に振る舞うのが一般的で飲みでないとは言語道断的な発想はこの社会性がもたらす弊害です。

僕の場合は社会活動に参加することはできるけれど、それは多大なストレスになってしまう。ということもよく自分自身よく知っています。この「多大なストレス」には個人差があります。

僕の場合ですが、例えばブログ

これは文字を打ってウェブ上にアップする行為で、執筆作業時間は結構かかったりします。集中してしまえばその時間は全く苦にならず、1日中かいていることも可能だと思っています。(休憩は取りますが)

一方で、お祭りに行く、テーマパークに行くといった発想では長くても2時間くらいしか持ちません。集中力が切れた後は休憩しても復活すらしません。

故にテーマパークでは、目的のアトラクションまでの移動時間はかなり早く、合間にポップコーンを買ったり、やっぱりあっちのアトラクションにしようといった突発的なイレギュラーに対応できないです(この行為を突発的だといってしまう時点でお察しください)

対応できないとどうなるかと言えば、すごく不機嫌になるしかなくて、せっかくデートしているのに全く面白くないといった状況が生まれてしまうため、僕は2度と行きたくありません。むしろ複数人で行って一人でボケーっとしててもよければ長くいれそうではありますが。

果たしてこれは人間的に、社会的に欠陥があるということなのでしょうか。

内向型と外向型の違いを知ることで救われる

簡単に内向型と外向型の違いを引用します。

内向性は根本的な気質のタイプのひとつだ。シャイであるとか、からにこもていることと同じではないし、移動でもない。また自分で変えられるものでもないが、この気質と衝突せずにうまくやって行くことはできる。

内向型の人は、アイデア、感情、印象といった自身のなかの世界からのエネルギーを得ている。彼らは、エネルギーーの保有者だ。外の世界からの刺激に弱く、すぐにもう手一杯という気持ちになる。
では、外向型の人の最も目立った特徴はなんだろう?それは、外の世界つまり、様々な活動や人や場所や物からエネルギーを得ているてんだ。彼らはエネルギーの消費者である。-第1章内向型と外向型はどこが違う?-

変えられないものであることを知ることができただけでも僕からしたらはるかに大きな収穫でした。

僕は身長にもコンプレックスを持っているけれど、身長はもう伸ばせないということで気にしなくなっています。変えられないものなのであれば仕方のないことだと受け入れることができるし、受け入れることができれば気にしなくなるので、僕の大きな悩みであった社会的な欠陥のある人かもしれない。という疑惑は一気に晴れた。

営業職についているサラリーマンがもし内向型だったら大ダメージ

内向型の人は、充電式のバッテリーに似ている。彼らには、いったんエネルギーを使うのをやめて、充電のために休息をとる必要がある。この休息をもたらすのが、刺激の少ない環境だ。それは、エネルギーを回復させてくれる。そういった環境こそ、彼らの居場所なのである。

つまり、営業職についているサラリーマンがもし内向型だったら致命的なダメージを積み重ね続けることになってしまうということです。
日々の営業でも、クライアントや上司に気を使い、休みの日の接待や友人との交友関係を築こうとすると心労が絶えずかかり、壊れてしまいます。

外に出ないと死んじゃう病と、家から出たら死ぬ病

一方で外向型の人は、ソーラーパネルに似ている。彼らにとって、ひとりでいること、あるいは、なか(内に籠る)にいることは、厚い雲の下で生きているようなものだ。太陽電池版は、充電のために太陽を必要とする。つまり外向型の人間には、外に出て、人と交わる必要があるのだ。-第1章内向型と外向型はどこが違う?

外に出ないと死んじゃう病と、家から出たら死ぬ病はまさに表裏であるということです。

外向型の人間は外に出ることでエネルギーをチャージすることができる。ちなみにこのエネルギーチャージは比喩的なものではなく、実際に神経系の働きによってそうなっていることが解明されています。

明確な違いが本書で具体的に解説されているので是非読んで、知って欲しいです。

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孤独を楽しめる内向型の圧倒的強み(蛇足)

ここからは蛇足?的な感じです。
実生活における、具体的な強みはお金がかからないことです。

自分の中で思考したものがエネルギーになるので、おそらく内向型思考の人間は映画をずっと見ていても飽きないし、ゲームをしていても飽きないし、読書をしていても飽きないと思われます。

今挙げたものは比較的お金がかかりません。外向型の人たちのようにきらびやかにするためには外に出る必要があるため、移動手段にお金を使い、催しを実行するのにお金を使います(お金使ってばっかじゃん)

幸いなことに、内向型の人はAmazonのおかげで、プライム会員になれば、読書、映画では金額で比較すると外交的な人たちと比べると支出面ではかなり有利だと思います。

Amazonプライムをみる。

外向型人間はインテリぶりたい人が多い説

お金のかからない趣味を教えてください。といった問いで、「読書、映画」が挙げられますが、これは合う人合わない人がいるのでその実かなり人を選ぶ趣味だということがわかります。

ホリエモンこと堀江貴文さんが本に対してよくいう「積ん読」

紙の本はインテリぶりたいから買うけど読まない人は大勢いる。

というのがすごく腑に落ちます。僕たち内向型は比較的合理性を楽しむので、本を買ってインテリぶるということは滅多にないと思います。だからこそkindleを尊みます。実際にこの「内向型を強みにする」もkindleセールで購入しました。40%OFFでした。(合理的?ケチなだけでは。

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この本をお勧めしたい人

本書は、内向型に焦点を当てて解説する本ですが、同時に、比較される外向型の特徴も捉えています。カップルや友人関係であの人変だな。と感じることが多い人はこの本を買うとスッキリできるかもしれません。ちなみに僕は救われました。他人よりも自分に興味がありました。はい。

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