Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10(14型 Intel)をレンタルしたのでレビューします。
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Lenovo Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10(14型 Intel)のスペック
Lenovo Yoga Slilm 7i Aura Edition Gen 10 | |
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モニター | 14型(2880×1800ドット)16:10光沢 |
CPU | Intel Core Ultra 7 258V |
GPU | Intel Arc 140V |
メモリ | 32GB(オンチップ) |
SSD | 1TB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約312mm×奥行き約219mm×高さ約13.9mm |
無線通信規格 | WIFI7(802.11ax)、Bluetooth 5.4 |
バッテリー | 70Whr |
充電タイプ | 65W ACアダプター |
重量 | 約1.19kg |
保証 | 1年間のメーカー保証 |
特徴
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10は、14型の有機ELディスプレイと最新世代のCore Ultraプロセッサを搭載した、プレミアムモバイルノートPCです。
CPUにはCore Ultra 7 258Vを採用し、AI処理を含む次世代のコンテンツ制作にも対応できる実力を備えています。
それでいて、本体の厚さはわずか13.9mm、重量は約1.19kg。
この薄さ・軽さで、ビジネスワークも、動画編集や画像加工といったコンテンツクリエイトも1台でこなせる万能型ノートに仕上がっています。
トップクラスのバッテリー性能を持つ14型ノートPC

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10は、2880×1800ドットの高解像度OLEDパネルを搭載しているにもかかわらず、バッテリー駆動時間が非常に長いのが特徴です。
実際にMedia Playerでローカル動画を連続再生したところ…
- バッテリー駆動時間:16時間55分(100%→3%)
- 測定時の画面輝度:約35~50%
という驚異的な結果に。

また、UL Procyon Video Playbackの比較グラフでも、同等クラスのCore Ultra搭載ノートやOLEDモデルと比べて上位のバッテリー持ちを記録しています。

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10 (14型Intel)
公式サイトでみるデザイン



カラーはシーシェルゴールドとシルバーの中間のような上品な色味で、華やかすぎず、それでいて安っぽさも感じさせない絶妙な仕上がり。
ビジネスシーンでも浮かず、リビングに置いてもインテリアになじむ、所有感と実用性を両立したデザインが魅力です。
本体はCNC加工されたような滑らかな縁取りと、ロゴやカメラモジュールの処理も含めて細部まで丁寧に作られており、

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10の底面を見てみると、吸気用の通気孔はやや広めに確保されているものの、
ThinkPadやLegionなどの“本気のクリエイティブ向けモデル”に比べると、排熱に全振りしたような設計ではありません。
実際の使用中もファン音は控えめで、負荷がかかっても静かで快適な作業環境を維持できる点が特徴です。
そのため、動画編集や画像加工といった軽〜中程度のクリエイティブ作業は十分こなせる性能を備えている一方で、
筐体設計そのものはあくまで「持ち運び重視」「静かで軽快な日常作業に強い」方向性に振られている印象です。


Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10は、スペック上「約1.19kg」とされている本体重量ですが、実際に測定したところ実測は1.22kgという結果に。
誤差レベルとはいえ、金属筐体+有機ELディスプレイを備えた14型ノートとしては十分に軽量な部類です。
モニター

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10に搭載されているのは、14インチ・2.8K(2880×1800)解像度の有機EL(OLED)ディスプレイ。
高精細な表示とともに、色表現の広さ・深み・コントラスト感が段違いで、初見で「これは美しい」と感じられる映像体験が味わえます。
色域

実測では、
- DCI-P3カバー率:99.9%(≒100%)
- 最大輝度:115nit(OLEDらしく瞬間ピークはさらに高め)
を記録。
この数値は、映像編集や写真現像といった色再現性を重視するクリエイティブ用途にも十分対応できるパネル品質であることを示しています。
キーボード

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10は、パンタグラフ構造のキーボードを採用しており、キーを押したときにしっかりとしたクリック感があり、タイピングが非常に快適です。
キー配列も癖がなく、Enter周辺や矢印キーも自然なレイアウト。
実際にしばらく使ってみると、長文入力や資料作成でも疲れにくく、タイピングのリズムを崩さない印象です。
タッチパッドは、高級ノートならではのガラス素材。
表面はなめらかで、ジェスチャー操作やスクロールも軽快。カチカチとしたクリック音も心地よく、操作の精度と質感を両立しています。
インターフェース
左側

- HDMI端子
- Thunderbolt™ 4(PowerDelivery/DisplayPort Alt Mode対応)×2
- microSDカードリーダー

右側
- USB 3.2 Gen1(Powered USB)×1
- ヘッドホン・マイク コンボジャック
- 電源ボタン
- 電子式プライバシーシャッター切替スイッチ
性能
Cinebench R23


Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10に搭載されている「Core Ultra 7 258V」は、省電力モデルながら高いシングルコア性能を持つ点が特徴です。
実際のスコアは以下の通りでした:
- マルチコアスコア:9175 pts
- シングルコアスコア:1913 pts
ノートPCとしてはシングル性能が非常に高く、日常の操作やビジネスソフトの動作はキビキビ。マルチスコアはHシリーズに比べると控えめですが、負荷のかかるクリエイティブ作業やマルチタスクもある程度こなせる性能です。
また、Cinebenchの比較グラフを見てもわかる通り、Core Ultra 7 258Vのシングル性能はトップクラス。軽量薄型ノートにこのスコアが収まっていること自体が驚異的です。
動画の書き出し速度


Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10は専用GPUを搭載しない構成ながら、DaVinci ResolveによるYouTubeプリセット(H.264)でのエンコードテストでは約241秒という結果を記録しました。これは上位モデルであるYoga Slim 7i Gen 9 Aura Edition(230秒)に次ぐ性能であり、コンパクトノートPCとしては非常に優秀な値です。
編集作業時の操作も軽快で、動画クリエイターのサブ機としても十分に活用できるレベルといえるでしょう。特に短編動画のカット編集や書き出しではストレスなく作業できます。専用GPUがなくとも、高性能なCPUと高速SSDの組み合わせによって、動画制作の初級〜中級レベルに対応可能なポテンシャルを備えています。
Blenderの画像生成

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10では、Blenderを使用した3DCGレンダリングも実施しました。BMWの標準モデル(Cycles, CPUレンダリング)を使用した場合、1フレームのレンダリング時間は4分43秒。
これは専用GPU非搭載ノートとしては優秀な部類に入り、軽〜中量のレンダリングであれば十分に実用可能です。もちろん大規模なシーンや高解像度アニメーションの連続レンダリングには時間がかかりますが、趣味や学習目的、簡易的なCGワークであれば対応できます。
GPU非搭載でも、Core Ultra 7 258Vと効率的な熱設計によって、CPU性能をしっかり引き出せている印象です。クリエイティブ用途をメインに考えるユーザーにも検討価値のある構成と言えるでしょう。
SSDの性能


Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10には、Samsung製の高速なPCIe 4.0 x4接続のSSD(型番:MZAL8512HFLU)が搭載されています。CrystalDiskMarkの計測結果は以下の通りで、非常に高速な読み書き速度を記録しています。
- シーケンシャルリード(Q8T1):6933MB/s
- シーケンシャルライト(Q8T1):5882MB/s
- ランダムリード(Q32T1):378MB/s
- ランダムライト(Q32T1):263MB/s
これにより、OSやアプリケーションの起動はもちろん、動画素材の読み込みや書き出しなどクリエイティブ作業においてもストレスのない体験が可能です。なお、CrystalDiskInfoによると稼働時間は14時間と新しく、健康状態は「正常(100%)」で信頼性も高い状態です。
ビジネス用途だけでなく、クリエイティブワークにも十分に対応できるストレージ性能を備えている点は、本機の魅力のひとつです。
PCの温度とファンの動作音

Cinebench R23による10分間の連続負荷テストを実施した結果、Core Ultra 7 258Vは安定したパフォーマンスを維持しました。
- 動作周波数は序盤こそ一時的に4000MHz近くまでブーストしましたが、安定稼働時は約3300MHz前後で推移。
- 温度は最大80℃手前まで上昇したものの、その後は**平均約68〜70℃**前後で安定しており、サーマルスロットリングは発生していない様子でした。
- グラフの終盤に見られる一時的なクロックと温度の急低下は、テスト終了によるものと考えられます。
この結果から、Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10は長時間の高負荷にも安定して対応可能であり、薄型軽量筐体でありながら放熱設計も優れていることがうかがえます。
表面の温度

Cinebench R23連続10分間テスト中のキーボード表面温度をサーモグラフィーカメラで測定したところ、最も高温となった左側中央部で約40.4℃、右側は**35.2℃**前後を記録しました。
- 放熱は主に左側に集中しており、右手で操作するEnterキー付近の温度上昇は控えめです。
- パームレスト部分はほぼ発熱しておらず、長時間のタイピング作業も快適にこなせます。
- 40℃を超えるとはいえ、ゲーミングノートのような高温域には達しておらず、熱だまりも少ない印象です。
筐体の薄さを考慮すると非常にバランスの取れた熱設計であり、実用上の不快感はほとんどありません。
ファンの回転音の大きさ
パフォーマンスモード

ベンチマーク中のファン動作音を騒音計で測定したところ、最大で約40.8dBAを記録しました。
- 測定時はCinebench R23を10分間連続実行。
- 実使用距離(人の耳とPCの距離に近い位置)での計測です。
- 音質は高音域に寄らない低めの風切り音で、不快さは少ない印象。
40dBA前後は「図書館の静けさ」や「静かな住宅地の昼間」に相当し、よほど静かな環境でなければ気になるレベルではありません。
また、ファンは負荷終了後すぐに静かになり、低負荷時はほぼ無音に近い運転になります。
まとめ:携帯性とクリエイティブ性能を両立した1台
Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10は、14型・約1.2kgというモバイル性に優れた筐体に、Core Ultra 7 258Vと高色域な有機ELディスプレイを搭載した、携帯性重視のクリエイティブノートPCです。
バッテリー持続時間も優秀で、出先でのビジネスワークや動画編集といった軽めのクリエイティブ作業を1台でこなしたい方にとって、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 10 (14型Intel)
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