ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition(14型 Intel)ホワイトモデルをメーカーからレンタルできたのでレビューします。
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ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition(14型 Intel)のスペック
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition(14型 Intel) | |
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モニター | 14型(2880×1800ドット)16:10 OLED 120Hz |
CPU | Core Ultra 7 258V |
GPU | Intel Arc 140V |
メモリ | 32GB |
SSD | 1TBGB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約311mm×奥行き約212.3mm×高さ約17.18mm |
無線通信規格 | WIFI7(802.11ax)、Bluetooth 5.4 |
バッテリー | 55Whr |
充電タイプ | 65W ACアダプター |
重量 | 約1.2kg |
保証 | 1年間のプレミア保証 |
特徴
ThinkPad X9 14 Gen 1の最大の特徴は、シリーズとしては珍しいホワイトカラーの筐体です。従来のブラックのThinkPadに比べて明るく清潔感のある印象を与え、業務用ノート特有の堅苦しさが薄れるため、オフィスだけでなくカフェや自宅など、どんなシーンでも違和感なく使えるデザインに仕上がっています。
シンプルかつミニマルな外観は、ビジネス用途でもプライベートでも活躍できる1台を探している人におすすめです。
■ Aura Edition対応で快適な連携とサポート体制

本機は、レノボが提唱する**「Aura Edition」シリーズに属しており、Aura専用のファイル転送アプリ**をはじめ、利便性を高めるソフトウェア機能も利用可能です。加えて、サポート面も強化されているため、安心して長期的に使えるビジネスPCとして信頼性も高い1台です。

ThinkPad X9 14 Gen 1
公式サイトでみるデザイン

ThinkPad X9 14 Gen 1のホワイトモデルは、天板からキーボード面まで白を基調としたデザインを採用しています。

キーボード部分は黒でまとめられており、全体としてモノトーンのコントラストが印象的。また、ロゴの色味も薄めに抑えられているため、従来のThinkPadよりも主張が少なく、より清潔感のある落ち着いた印象に仕上がっています。
オフィスやカフェなど、どんな場所でも自然に馴染みやすく、「ビジネス用=黒」という固定概念を良い意味で崩したデザインです。

ThinkPad X9 14 Gen 1の底面は、ホワイト基調にグレーのサーマルバンプを組み合わせたデザイン。ロゴと同じトーンで仕上げられており、冷却機構を強調しすぎない控えめな印象になっています。
金属製の通気グリルとヒートパイプがしっかり配置されているものの、視覚的には主張が弱めで、全体のクリーンな雰囲気を崩しません。
そのため、実用性を確保しつつも、デザインとしての一体感や引き締まった印象を与えてくれるのが特徴です。


ThinkPad X9 14 Gen 1 ホワイトモデルの重量を実測した結果は以下の通りです。
- 本体重量:約1,298g
- ACアダプター(USB-C)+ケーブル:約175g
合計しても約1.47kg前後に収まり、14型ノートPCとしては十分にモバイルできる軽さです。
特に本体が1.3kgを切っている点は、毎日持ち歩くビジネス用途において安心感があります。加えてACアダプターがコンパクトなUSB-Cタイプのため、荷物の負担が少なく、モバイルワークや出張にも適しています。
モニター

ThinkPad X9 14 Gen 1のディスプレイは、14型・16:10比率の2.8K有機ELパネルを搭載しています。有機ELならではの高コントラストと深い黒が表現できるため、映像の迫力はもちろん、文字もくっきりと表示され、資料作成から動画視聴まで幅広い用途で高い視認性を発揮します。
色域

表面処理はグレア仕様ですが、一般的な光沢液晶と比べると映り込みがかなり抑えられており、光源の位置を気にせずに作業できる点は好印象です。さらに、実測でDCI-P3カバー率約98%という広色域と最大輝度約460nitという明るさを備えているため、写真や動画編集といったクリエイティブ作業にも十分対応できる実力を持っています。

2.8Kという高解像度は、細かい文字の読みやすさや複数のウィンドウを並べて作業する際にも大きなメリットとなり、業務効率を高めてくれます。ビジネス用途の実用性とクリエイティブ用途の表現力を兼ね備えた、非常に完成度の高いモニターと言えるでしょう。
キーボード

ThinkPad X9 14 Gen 1のキーボードは、フルサイズスケールで配置のバランスが良く、実用性の高い仕上がりになっています。タッチパッドは最新の触覚タッチパッドを採用しており、クリック感がわずかに残されているため、従来型に近い自然な操作感を保ちながらも静音性に優れています。
Fnキーの割り当てが分かりやすく直感的に使える点もビジネス向けとして好印象で、長文入力時でもストレスなく作業が続けられます。打鍵感はThinkPadらしいしっかりとした反発があり、タイピングのリズムを崩しません。
さらに、指紋センサーと一体型になった電源ボタンは縁を厚めに設計することで視覚的にも触覚的にも認識しやすく、セキュリティと使い勝手の両立が図られています。
全体として、ThinkPadの伝統的な打鍵感と最新仕様の融合により、ビジネスユースに安心して使える完成度の高いキーボードに仕上がっています。
インターフェース

左側
- HDMI
- USB C (Thunderbolt 4)

右側
- USB C(Thunderbolt 4)
- オーディオジャック
ThinkPad X9 14のインターフェース構成は非常にシンプルながら、最新環境に対応した柔軟な設計が採用されています。
左右の側面に搭載されているUSB-Cポートは両方ともThunderbolt対応。これにより、高速なデータ転送・外部ディスプレイ出力・充電を1ポートでまかなうことが可能です。
加えて、HDMIポートと3.5mmヘッドセット端子も装備されており、ビジネス利用やプレゼンなどの外部接続にも困らない構成です。
一方で、USB-Aポート(従来のフルサイズUSB)は非搭載となっているため、
従来の周辺機器を使うには変換アダプターやドッキングステーションが別途必要になる点には注意が必要です。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

マルチコアスコア:9532 pts
シングルコアスコア:1839 pts
マルチコアで約9500ポイントという数値は、軽量モバイルノートPCとしては高いパフォーマンスを示しており、事務作業はもちろん、軽い写真編集や動画編集といったクリエイティブ用途にも対応可能です。シングルコア性能も1800ポイント台と良好で、WebブラウジングやOfficeソフトの操作など日常的なタスクも快適にこなせます。
バッテリーの持続時間


ThinkPad X9 14 Gen 1のバッテリーテストでは、動画再生において**898分(約15時間)**という結果を記録しました。搭載しているのは2.8K解像度のOLEDディスプレイで、高解像度かつ有機ELという消費電力の大きいパネルを採用しているため、FHDクラスの液晶搭載機ほどの持続時間は得られませんでした。
それでも14型ノートPCとしては十分健闘しており、日常的なモバイルワークや外出先での使用において大きな不満を感じることはないでしょう。特に高画質ディスプレイでの作業や映像視聴が中心になるユーザーにとって、性能とバッテリー持ちのバランスはまずまず良好な結果といえます。
SSDの読み書きについて


ThinkPad X9 14 Gen 1には WD PC SN740 (1TB NVMe SSD, PCIe Gen4 x4対応) が搭載されており、そのCrystalDiskMarkでの測定結果は以下の通りです。
- シーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1):5265 MB/s
- シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1):4944 MB/s
- ランダムリード(RND4K Q32T1):589 MB/s
- ランダムライト(RND4K Q32T1):429 MB/s
この結果から、最新世代のPCIe 4.0接続SSDらしい高速性能が確認できます。特に読み込み速度は5,000MB/sを超えており、OSやアプリケーションの起動、ファイルアクセスは非常に快適です。
一方で書き込み性能も安定しており、クリエイティブ用途での大容量ファイル転送やソフトウェアのインストールなどでも待ち時間を感じにくい仕上がりとなっています。
総合的に見て、モバイルノートPCに搭載されるSSDとしてはトップクラスの高速性能であり、ビジネス用途からクリエイティブワークまで幅広く対応可能です。
PCの温度とファンの動作音
Cinebench R23ベンチマークソフトを10分ループした際のPCの温度を確認します。

ThinkPad X9 14 Gen 1のCinebench R23を10分間実行した際のログデータを見ると、CPU温度は概ね80〜100℃付近で推移しており、やや高めの数値を示しています。特に高負荷が続く場面では90℃を超える時間帯もあり、冷却設計はコンパクト筐体らしい限界に近い印象を受けます。
クロックに関しては、序盤で高めに動作した後、温度上昇とともにやや制御が入って安定化する挙動が確認できます。スロットリングによる大きな性能低下は見られないものの、長時間の高負荷では発熱に応じたクロック調整が行われていることが分かります。
総じて、薄型筐体に高性能CPUを収めているため発熱はやや高めですが、パフォーマンスを大きく削がない範囲で制御されており、ビジネス用途やクリエイティブ作業でも実用上の支障は少ないでしょう。
表面の温度

こちらはThinkPad X9 14 Gen 1の高負荷時におけるキーボード面のサーモグラフィー結果です。
中央のキー周辺で約37.4℃、ディスプレイヒンジ付近では**最大47.8℃**に達しており、特に上部の排熱付近が高温になっていることが分かります。ただし、手が触れることの多いホームポジション付近は30℃台後半で収まっており、長時間のタイピングでも不快感は少ないレベルといえるでしょう。
薄型筐体に高性能CPUを搭載しているため、どうしても熱は上部に集中しますが、パームレストやトラックパッド部分は低温域に保たれており、実使用感は良好です。
全体的に、コンパクトな設計と性能のバランスを考慮すると、冷却は十分コントロールされていると評価できます。
ファンの回転音の大きさ

このときのファン駆動音は約43dBでした。
図書館や静かなオフィスの環境音に近いレベルで、耳障りになるほどではなく、長時間作業していても不快感は少ないといえます。負荷がかかった状態でも静音性が保たれており、ThinkPadらしいビジネス向けの調整がなされている印象です。
特にホワイトモデルは見た目の清潔感に加えて、この静かな駆動音も相まって、会議室やカフェなど周囲に人がいる場所でも使いやすいノートPCとなっています。
まとめ:業務用感を払拭した14型ビジネスノートPCの完成形
ThinkPad X9 14 Gen 1 ホワイトモデルは、従来のThinkPadが持つ堅牢さや安心感に加え、清潔感のあるデザインによって「業務用らしさ」を感じさせない仕上がりになっています。シンプルかつ上質な外観は、持ち歩くたびに気分を高めてくれるため、デザイン性と実用性を両立したいビジネスユーザーに最適です。
今回レビューしたCore Ultra 7 258V搭載モデルは、ビジネス用途はもちろん、軽めのクリエイティブ作業まで幅広く対応可能でした。ただし、性能をフルに使い切るのであれば15型のThinkPad X9シリーズの方が適しています。一方で、純粋にビジネス用モバイルノートとして選ぶなら、コストパフォーマンスやバッテリー効率の点でCore Ultra 5 226Vモデルが賢い選択といえるでしょう。
業務用感を脱し、スタイリッシュさを纏ったThinkPad X9 14 Gen 1は、まさに14型ビジネスノートPCの完成形とも呼べる存在です。
