HP ENVY Desktop TE01は日本HPから発売されている、ミニタワー型のケースを採用したクリエイター向けのデスクトップPC。

専用のグラフィックスを搭載しつつも、流行しているゲーミングPCのようなしつこさがなく、万人に受け入れられやすいフォルムが特徴だ。

メーカーより検証機を借りられたので検証結果および使い勝手をレビューしていく。

スペック

検証機は専用のGPUにRTX2060Superを採用したミドルクラスのスペックのモデル。現行のGPUではRTX3060Tiまで搭載可能でエントリー~ミドルクラスまでの構成で購入可能

パフォーマンスプラスのスペック
OSWindows 10 Pro (64bit)
CPUインテル Core i7-10700F プロセッサー
GPUNVIDIA GeForce RTX 2060Super
メモリ32GB
SSD512GB
HDD2TB
光学ドライブDVDライター
電源500W 80PLUS GOLD

※キーボード・マウスは別売り

HP ENVY Desktop TE01は一番下のスタンダードモデルのみ310W電源で専用GPUを搭載していないので、スタンダードモデルをゲームをプレイするために購入を検討されている方は注意しましょう。

HP ENVY Desktop TE01

公式サイトで確認

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

HP ENVY Desktop TE01の特徴

YouTubeでも紹介しているので是非チェックを!

コンパクト+洗練されたデザイン

HP ENVY Desktop TE01は設置が楽なミニタワー型のPCケースを採用している。フロント側のサーマルルーバーは、細長い羽板隙間を開けて並べたルーバー機構により、冷たい空気をPC内部に吸気させパフォーマンスを発揮できる仕組みだ。

鉄の塊のイメージがあるデスクトップPCだが、HP ENVY Desktop TE01はデザイン性と実用性両方を兼ね備えている。

重量は実測値で6kgほど。大型のゲーミングデスクトップPCと比較すると非常に設置しやすいため、コンパクトな動画編集マシンを検討している人におすすめだ。

専用グラフィックス搭載可能ゲームからクリエイティブまで

HP ENVY Desktop TE01は最大500Wの電源を搭載し、パフォーマンスエクストラモデルにはRTX3060Tiが搭載されている。

加えて、HP ENVY Desktop TE01はパフォーマンスモデルから32GBの大容量メモリを搭載しているため、4K動画編集やアニメーションの制作にもってこいの構成だ。目的に合わせた構成をと言いたいところだが、価格差を考えるとRTX3060Tiモデルを選択するのがコストパフォーマンスで見た際に、賢いように思える。

キーボード・マウス付セットで統一感を出したい人におすすめ

HP ENVY Desktop TE01は標準でキーボードとマウスがセットで付属する。

どちらもPC本体のカラーリングに合わせられており、うち味や使い勝手が良好なので、デスク上の色を合わせたい人におすすめ。

また、ENVYシリーズのカラーリングはノートPCにおいても同じなので、すでにHP ENVY x360 13や15を利用している人のデスクトップとしてもおすすめだ。

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性能について

借りられた検証機にて各種ベンチマークを実行し、CPUの性能や各種ゲームタイトルの快適性を紹介。

Cinebench R20

Cinebench R20はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

Cinebench R20の総合スコア
Ryzen 7 5800X
5771pts
Core i7 10700KF(レビュー機)
4926pts
Ryzen 7 3700X
4781pts
Core i7 10700
4746pts
Core i7 10700KF
4717pts
Ryzen 5 5600X
4360pts
Core i7 10700F(レビュー機)
3662pts
Ryzen 5 4600G
3512pts
Ryzen 5 3600
3386pts
Core i7 9700(レビュー機)
3269pts
Core i7 9700(他社機)
3144pts
Ryzen 5 3500
2540pts

CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では3662ptsと、同じ第10世代CPUを搭載するマシンと比較するとやや控えめな結果に。

おそらく内部のCPUクーラーの影響で思うようにパフォーマンスが伸ばせていないのかもしれない。ただ、ベンチマーク実行時の静粛性があり、耳障りな音がしなかったのがよかった。

Cinebench R23

Cinebench R23の総合スコア
Core i7 10700KF
12769pts
Core i7 10700F
9422pts
Core i7 9700
8389pts

Cinebench R23では9422pts、やはり第10世代CPUを搭載しているモデルにしてはスコアが控えめ。

ゲームタイトル別のフレームレート

フォートナイト

フォートナイトは、実際にソロでプレイを5分程度行い、その平均フレームレートを計測。中画質プリセットは3D描写を100%に設定。

画質はプリセットの「最高画質」「高画質」「中画質」を選択。

フォートナイトの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
エピック(最高画質)
117fps
高画質
163fps
中画質
234fps

最高画質では平均117fpsで描画可能。

中画質で平均234fpsで、RTX2060で前回計測したHP Pavilion Gaming Desktop TG01とほとんどかわらない数値だった。

筐体サイズはほとんど同じなので、性能が大きく変わらないのかもしれない。

ApexLegends

ApexLegendsのトレーニングモード/射撃演習場/デュオプレイで5分ほどマップを周回、フレームリミッターを解除し、垂直同期をオフにして、最高画質にて計測

のMHWの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
トレーニングモード
164ffps
射撃演習場
140fps
デュオプレイ(実戦)
148fps

実戦では平均で148fpsほどで描画可能。計測できた最低フレームレートは95fpsで快適な水準は保っていたと思う。

HP ENVY Desktop TE01は極端な画質調整を施さずとも,144Hzのゲーミングモニターを利用可能。240Hzのゲーミングモニターを利用するならRTX3060Ti以上のGPUを搭載したゲーミングPCを検討しよう。

なお、Apex LegendsにおいてもRTX2060を搭載したHP Pavilion Gaming Desktop TG01とそこまでの差はなかった。

サイバーパンク2077

トリプルA級のビッグタイトルサイバーパンク2077ではフルHD解像度でレイトレーシングウルトラ/ウルトラにて計測。DLSSはバランス。レイトレーシングは光の軌跡まで表現することで圧倒的な臨場感を体感できるNVIDIAのテクノロジー。レイトレーシングをオンにすると画質は綺麗になるが、マシンに対する負荷も高くなる。

サイバーパンク2077の平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
ウルトラレイトレ有DLSSバランス
59fps
ウルトラレイトレなしDLSSバランス
110fps

画質ウルトラレイトレ有では59fpsでやや快適な水準に。レイトレーシングオフでは平均110fps越えでプレイ可能だ。RTX2060とRTX2060SuperはNVIDIAのテクノロジーを利用した際の違いが大きいと思われる。

サイバーパンク2077がこれほど快適に動作するのであれば、フルHDの環境下でレイトレーシングをオフにすればすべてのゲームタイトルを最高画質でプレイ可能といっていいだろう。

シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダー

シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダーのベンチマーク機能を使って、最高画質、高画質、中画質のプリセットを計測。

選択画質は「最高画質」「高画質」「中画質」。

のSOTの平均フレームレート
フルHD(1920×1080ドット)
最高画質
107fps
高画質
118ps
中画質
120fps

シャドウオブザトゥームレイダーもPCゲームの中では重量級だが、最高画質で107fpsという結果に。最高画質でプレイしても非常に快適にプレイできることが分かった。

また、こちらでもサイバーパンク2077同様に重量級ゲームでRTX2060よりもフレームレートが上昇したころから、RTX2060Superを選ぶメリットはシューター系のゲームタイトルよりも重量級のゲームタイトルにおいて効果がありそうということだ。

ゲーム性能まとめ

検証機はRTX2060Superで2021年現在では1世代前の製品だったが、中級クラスから重量級クラスのゲームタイトルまでを最高画質で快適にプレイできる性能がある。

ただし、CPUパフォーマンスをうまく発揮できていない可能性があるため、ゲーム専用機として購入を検討しているのであれば、OMEN by HP 25Lか30Lを選択したほうが良いだろう。

ゲームを快適にプレイできるかできないかという問題ではなく、そっちのほうがコストパフォーマンスが高いという理由なので、動画編集などのクリエイティブな用途で検討している人は無視してもおk

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2021年4月10日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fpsです。
機種24fpsの書出し時間
OMEN by HP 30L Desktop1分44秒
HP ENVY Desktop TE01(レビュー機)1分50秒
Pavilion Gaming Desktop TG012分6秒
R7 5800X+RTX2070SUPER2分14秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が1分50秒と非常に短い時間で書出しを終えることができた。

32GBメモリを搭載していることからも、クリエイティブな用途においてはパーツの性能をうまいこと発揮できているように感じた。

レンダリングスピードは上位のOMEN by HP 30L Desktopにくらいつく性能があるため、動画編集などのクリエイティブな用途においては非常におすすめできる。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおり。

機種書出し時間
OMEN by HP 30L Desktop1分8秒
R7 5800X+RTX2070SUPER1分14秒
HP ENVY Desktop TE01(レビュー機)1分15秒
Pavilion Gaming Desktop TG011分32秒

RAW現像においても非常に早い書出し速度、やはりRAW現像においてもインテル+大容量メモリの恩恵を受けているのかもしれない。実性能でも非常に高い性能を発揮できる

クリエイティブ性能まとめ

HP ENVY Desktop TE01は非常に優秀なクリエイティブ性能だった。ゲームではおそらくシングルスレッド性能が高く安定しないため、思ったほどの性能は出ていなかったのだが、(それでも十分快適に遊べるが)動画の書出し速度は上位のOMEN by HP 30LDesktop(RTX2080Super)にくらいつくほどの書出しスピードだ。

RAW現像においても大容量メモリの優位性を遺憾なく発揮しており、非常に高速だ。

クリエイティブな用途においては、筐体サイズの小ささがデメリットになりえないので、4K動画の編集やアニメーションの制作でデスクトップPCを検討されている人におすすめだ。

デザインや使い勝手について

HP ENVY Desktop TE01は日本HP人気のENVYシリーズということもあり、カラーリングにナイトフォールブラックを採用している。外観に一工夫され、PCデスクのインテリアを邪魔しないすっきりとしたデザインに仕上げている点が魅力だ。

一般的なメーカー製PCに見られるようなデザインのフロント部に、サーマルルーバーが搭載。左から二つ目にDVDライターが格納されており、デスクトップPC感がないのもグッド。

サイドもカラーはナイトフォールブラックに塗装されている。Pavilion Gaming シリーズよりも、指紋だ目立たず、落ち着いた印象でありながらも野暮ったさを感じさせない。

白い天板はもちろん、無垢材のPCデスクにもマッチしそうな配色なので、スペック重視だけでなくデザイン重視の人にもおすすめできるPCだと感じた。

背面は一般的な業務用デスクトップPCと同じようなデザインだ。Pavilion Gaming Desktopでも同様な構成ではあったが、内部にオリジナルのマザーボードを採用しているため、ディスプレイ出力がグラフィックボード側にのみ搭載されているため、ハードウェアに明るくないユーザーにとっても親切だと思う。

インターフェースについて

  • 電源ボタン
  • ヘッドフォンジャック
  • USB-A×4(SS 5Gbps)
  • SDカードスロット
  • USB-C(5Gbps)

背面IO

  • LINE OUT
  • LINE IN
  • マイク入力
  • USB-A×4」RJ45(イーサネット)

USBポートが多く搭載されているため、マウスやキーボード、カメラなど周辺機器を多く接続するユーザーは重宝するだろう。

しかし、搭載されているUSBは最高でも5Gbpsのため、頻繁に重たいデータを取り込みたいクリエイターにはスペック不足かもしれない。搭載されているSDカードスロットもUHSⅠで標準的なデスクトップPCといった感じだ。

PCケース内部

PCケースは、3.5型ベイを搭載可能なステーがねじ止めされているため、フロント側のパネルをはずし、前面にあるネジを3本、正面のネジを2本はずすと下記写真のように、内部までアクセス可能に。

HP ENVY Desktop TE01はPavilion Gaming Desktop同様に、初期構成から、デュアルストレージで販売されているため、NvmeSSDおよび、HDDが搭載されている。

また、DVDライターが初期構成で付属するため、ストレージの増設は電源ケーブルが足りないため不可能。増設など面倒なことをせず、完成品の状態で使うために販売されているPC。

マザーボードもオリジナルなのでここからできるカスタマイズは、メモリの入替程度だろう。

ファンの動作音やPC内部のCPUの温度

CPUの温度

CPU使用率を100%にできる「OCCT v8.0.1」にて1時間動作させた際のCPUの温度は最大が73℃だった。

常時68℃程度で推移しており、PCが壊れるという心配はなさそうだが、ベンチマーク結果を見るに意図的にパフォーマンスを制限している可能性もある。

動作周波数はおおむね3.9Ghz低下で極端な性能低下はみられなかった。クリエイティブな用途で性能が高かったのはCPU使用率が上がっても瞬間的なパフォーマンスの低下がないからだと思う。

ゲーム中のPC内部の温度

CPUに電源を供給するVRM周辺が最大で86℃ほどまで上昇した。システム的にはおそらくギリギリの温度。

内蔵されているグラフィックボードは外排気型で冷えづらいためこちらは94℃と高温になった。

ファンの動作音

ファイナルファンタジー15実行時に騒音計をPCの近くに設置したところ、最大51dbほど。パフォーマンスモデルに搭載されているGPUが外排気型のGPUということもあり、気になる音の大きさとなったが、おそらくRTX3060Tiは内排気型モデルなので、静かに使いたいのであれば、RTX3060Tiをおすすめする。

気になったのはCPUファンの音で、終始「ジーっジーっ」というファンノイズが気になった。動作やパフォーマンスに問題はないが、音が気になるという人はOMENシリーズを選んだほうがストレスは少なくて済みそうだ。

HP ENVY Desktop TE01の評価とまとめ

良い点

  • ENVYシリーズならではの落ち着いたデザイン
  • 32GBメモリでクリエイティブなタスク処理が高速
  • キーボード・マウスがセットに
  • 気になる点
  • ファンの動作音が大きめ
  • カスタマイズ余地はなし
  • CPU周辺やGPUそのものの温度が高い

デザインも含めたトータルバランスで選ぶならコレ

HP ENVY Desktop TE01はENVYシリーズのデザインが魅力な1台で、ゲーミング性能においては、ゲーミングPCとして販売されているOMENシリーズに一歩譲るような感じに。

ただし、クリエイター向けとして販売されており、事実クリエイティブな用途においてはパフォーマンス低下はみられず、万全な状態で使えるため、バランスのよいクリエイターPCが欲しい人におすすめ。

HP ENVY Desktop TE01

公式サイトで確認

価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。

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3 コメント

  1.  とても動画が参考になります。ありがとうござます。
     このパソコンの購入を検討しているのですが、買うタイミングとして もう遅い!ってことはありますか?
     もし15〜20万の動画編集用のパソコンでおすすめがあったらお願いします。

    • コメントありがとうございます。
      パーツ供給が遅れているため価格が安くなっていないことを除けば特に問題はないと思います。
      RTX3060搭載モデルは4K動画の編集までカバーできるのでおすすめです。

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