何をもってお手頃というのかは謎ですが、マウスコンピューターのMicroシリーズに搭載されるマザーボードがZ370からB360に切り替わりました。
NEXTGEAR-MICRO im600PA1はMICROシリーズのなかで金額が最も高い17万9800円のモデルです。
とはいえ、僕の評価はトップオブコスパゲーミングデスクトップであることに変わりはありません。
今回もマウスコンピューターからお借りしてレビューをしていきます。
- 外観
- スペック
- オススメポイント
の順番で紹介していきます。
NEXTGEAR-MICRO-im600PA1の外観を紹介
マウスコンピューター公式サイトで確認前面と背面
Z370(前モデルim590PA1)からB360(今回のモデルim600PA1)に変更され、いったい何が変わったのだろうか、と思う人も少なくないはず。
まず、USBポート3.0のほとんどが3.1に切り替わりました。
ついでに同じ金額なのにメモリも増設されてお得感が増しています。
具体的にはim590PA1はメモリが8GBだったのに対し、im600PA1は16GBに増量されています。
同じ金額のため、それだけで凄くお得感が増しますよね。(実際にお得)
ただ、ケースはかわりがないようで、本体の寸法は横幅196mm×奥行き430mm×高さ417mmとなっています。
フロントパネルのインターフェースを確認
- USB2.0×2
- USB3.0×1
- マイク端子
- イヤフォン端子
背面のインターフェースを確認
- USB3.1×4
- USB2.0×2
- LAN端子(Ethernet)
- HDMI
- DVI
- D-sub15pin
USBポートは合計9つ搭載されており、VRのプレイももちろん可能となっております。
マウスコンピューター公式サイトで確認NEXTGEAR-MICRO-im600PA1取り付けられているファンを確認
本体上部
本体上部に設置されているファンは、メッシュになっている通気口から熱を外に逃がしてくれます。
本体正面
本体正面には、『G-TUNE』のロゴマークを境に上下それぞれファンが付属しています。
本体背面
ご覧いただいている通り、本体を周囲から眺めるだけでも、ファンが4つついていることが確認できます。
ケースの側面もメッシュ、後ろが透けて見えているのが確認できます。
一見すると他のメーカーの販売しているデスクトップと同じように感じるかもしれませんが、こうした冷却性能に特化したつくりは非常に好感が持てます。(ファンの回転音も駄々洩れですが)
こうして、NEXTGEAR-MICRO-im600PA1はゲームをプレイすることによって発生したCPU,GPUの熱を効率的に逃がすことができるようになっています。
NEXTGEAR-MICRO-im600PA1のスペック・パフォーマンスを確認
NEXTGEAR-MICRO-im600PA1のスペック | |
CPU | インテル® Core™ i7-8700 プロセッサー (6コア/3.20GHz/TB時最大4.60GHz/12MB スマートキャッシュ/HT対応) |
GPU | GeForce® GTX 1080 (8GB) |
メモリ | 16GB PC4-19200 (8GB×2/デュアルチャネル) |
SSD | 2TB SSD ( Crucial MX500 / SATA3 / 6Gbps 対応 )(BTOで追加) |
HDD | 1TB Serial ATAIII 7200rpm |
チップセット | ASROCK B360 チップセット |
電源 | 700W【80PLUS® BRONZE】 |
なお、今回はCrucial MX500 2TBのSSDをBTOしています。
CPU:intelCore™ i7-8700のパフォーマンスを各種ベンチマークテストで確認
CINEBENCH R15で確認
当ブログで計測している数値です。Ryzen7 2700Xと比較するとCPUパフォーマンスではやや不利といった結果が出ました。
他のサイトを参考にさせていただくのであれば、このCorei7ちょっとスコアでてなくね?という気もします。
超余談ですが、大手サイトの数字だけ見て「そのベンチマークスコアは詐欺だ即刻この情報は消せ」という人がいます。(僕はYouTubeの動画で指摘されました)が、これが生のデータなので個体差くらいは存在すると思っておいてほしいし、むしろ世の中の情報とは逸脱した結果にこそ価値があると思っています。(そこに気づきや失敗があるから)
とはいえ、Core i7 8700の数字おかしくね??(ちなみに3回計測しました。)
Pass Mark CPUMarkで確認
トータルパフォーマンスでは、Ryzen7 2700XとCore i7 8700はほぼ互角といった印象です。
GPU:GTX1080のパフォーマンスを確認
FF15のベンチマーク
上記の比較は当ブログサイトで取得したデータです。一番上のGTX1080は同時期にレビューしたRyzen7 2700X搭載機の結果ですが、単純にゲームをするのであれば、インテルのCPUの方が有利であるということがわかりました。
レインボーシックス シージR6SとFF15の平均フレームレートを計測
R6S | 平均198fps |
FF15 | 平均119fps |
今回ゲーミングマシーンのG-TUNEをレビューするということで、レインボーシックスシージを購入し、プレイしてみました。
- フルHD
- 最高画質
- 平均FPSは198
Ryzen 7 2700Xと似たようなスコアなのですが、FF15ではインテル、R6SではAMDといった感じ、ゲームによってスコアにばらつきが出るのは面白い結果です。
NVENC(GPU使ったエンコード)動画のレンダリング(変換)時間
このテストは実際にYouTubeに投稿した動画データ使って、レンダリング(書き出し)する当ブログ独自のものです。(元データはフルHDのmp4動画)
上記表は、動画編集ソフトVegasProを用いて5分程度の編集された動画をNVENCを利用してレンダリング。その際にかかる作業時間です。
GTX1080を用いた動画の変換時間はRyzen 7 2700Xの方が20秒程度早くこのことからもマルチコアでの処理はAMDが有利です。
SSDの読込速度を確認
今回、2TB SSD ( Crucial MX500 / SATA3 / 6Gbps 対応 )をBTOしてみました。SSDを買うならオススメとされているクルーシャルですが、2TBでもPCIeには数値上かなわないので(あたりまえですが)やはりSSDを増設するのであれば、NVMeにしましょう。
HDDの読込速度を確認
7200rpmの高速HDDが搭載されていますが、今の時代HDDを選ぶメリットがほとんどなくなってきていますから、SSDをBTOしてしまいましょう。
オススメBTO構成は後述します。
マウスコンピューター公式サイトで確認NEXTGEAR-MICRO-im600AP1の内部を確認
NEXTGEAR-MICROでSSDをBTOで増設すると写真のように、2.5インチベイの下に取り付けてくれることから、拡張性が損なわれず、あとから増設するのも簡単にできるようになっています。
裏配線はこんな感じです。
うーんSATA接続のSSDはケーブルが多くなりケース内を圧迫するのであまりいいことないかもしれないですね。
電源を700W確認
なにかと気にされている電源ですが、BTOメーカー御用達のAC-BElが搭載されていました。
オススメポイントを紹介
ゲーミングマシンとしのコスパの高さ
先ほども紹介しましたが、チップセットがZ370からB360に変更されたことにより、コストを抑え代わりにメモリが8GBから16GBに変更となりました。
ドスパラで発売されている人気ナンバーワンのゲーミングデスクトップパソコンと比較してもim600PA1このクラスの中ではより『ゲーミングにフォーカス』されたうえマウスコンピューターで購入することで価格を安く押さえることが可能です。
DDR4メモリはまだまだ高止まりしている印象で、メモリ8GBのモデルよりは16GBのモデルを選んだ方がコストパフォーマンスは高いと思います。
ダメなポイントは標準搭載がHDDということとM.2スロットが隠れて見えないこと
先ほど記載したように、SSDが値下がりしているので標準でSSD搭載のモデルであれば流石マウス!となったのですが残念ながらHDD。
とはいえ、2018年に入りSSD単体価格も下落しており、HDDで注文して自前でSSDを増設するといった手段も有効です。(先ほど記載した通りBTOするときちっとはめてくれますから、BTOも捨てがたい)
そして、B360チップセットにGTX1080を搭載するとM.2スロットがまるでないかのように隠れており、恐らく使えるのですが、BTO項目にはありません。
どうしてもNVMe対応SSDを接続したい人は、別途購入する必要があります。
オススメ構成例
オススメ構成例 | NEXTGEAR-MICRO im600PA1 |
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-8700 |
GPU | GeForce® GTX 1080 (8GB) |
メモリ | 16GB PC4-19200 (8GB×2) |
SSD | 120GB SSD |
HDD | 1TB Serial ATAII 7200rpm |
価格 | ![]() |
となっています。
尚、金額、仕様等は2018年5月16日時点のもであり、変更となる恐れがありますので注意してください。
当ブログでは販売元であるマウスコンピューターの評価や評判、安く買う方法をまとめた記事も記載しています。気になる方は下記記事を参考にしてください。