デイリーアーカイブ 11月 7, 2019

HDR10対応LG 34 WL750-Bレビュー、5万円台で買えるコスパの高い34型UWQHDモニター

モニターを買い替える際に大切なことは、自分がどんな作業を主に行うかをよく考えることだと思います。 僕の作業環境は今回紹介するLG 34WL750-Bを購入する以前、27インチと21インチのデュアルディスプレイだったのですが、モニターの境目がどうしても気になってしまうので、何とかシングルモニターで快適な作業環境にできないものだろうかと考えていました。 また、僕は最近YouTubeの動画投稿頻度を上げているという現状を踏まえ新しく購入するモニターを検討しました。 結果として動画編集にも使えて作業性を向上させる環境はウルトラワイドモニターではないか?と考え、いきついたのがLG製のウルトラワイドモニター『LG 34WL750-B』でした。 LG 34WL750-BはAmazon限定モデルで、余計なギミックや端子を排除した高コストパフォーマンスのウルトラワイドモニターだと感じたので、価格が安くなったタイミングで即決しました。 モニターの利便性や設置のしやすさ、使用感を紹介したいと思います。 LG 34 WL750-Bの特徴 34インチUWQHDモニターの中で最安クラス Amazon.jp限定モデルとして発売されるLG34WL750-Bは限定モデルだけあって、価格が安い点が最大の売りポイント。 34インチサイズでUWQHD(3440×1440ドット)の解像度をもつIPSパネルのモニターは、全く一般的ではないため、売れる数が限られ、価格が高騰しがちです。 また、ビジネスシーンで想定されることもあってかモニターのスペックを上げて販売するメーカーが多く市場平均は7万円程度と非常に高い。 34インチUWQHD IPSパネルの価格 メーカー LG デル ASUS 型番 34WL750-B U3415W MX34VQ 参考販売価格 約53,000円程度 約95,000円 約96,000円 上記表は、作業用モニターとして販売されているモニターで、ゲーミングモニターのジャンルではmsiやLG、BenQがVAパネル搭載のものを販売しているため、色域やコントラストを妥協するならばそっちでもよかったんですけど。 動画編集も行うため、湾曲していると困る。 そして、価格が安いといった点に絞った結果、LGの34WL750-Bに行きつきました。 UWQHDで最安値はセール時の日本HPのモニター また、日本HPが直販サイトでのみ販売する市場最安値付近のHP 34f カーブドディスプレイも発送直前まで(つまり購入している)いったのですが、納期が1か月以上かかりキャンセルしました。 VESA、昇降、チルト機能付き LG34WL750-Bは奥行30cm程度で設置可能です。 僕は作業スペースの確保に部屋の空間を全振りしているので、まだ余裕はあります。(幅200cm×奥行120cmの机) しかし、日本で最もメジャーな作業机のサイズは幅120cm×奥行60cmで、そのサイズだと机のスペースをモニターが占有してしまい、窮屈に感じるかもしれません。 昇降機能 LG34WL750-Bのスタンドの昇降幅は12cmです。 スタンドの昇降機能は通常のモニターよりも短いのですが、縦の幅が38cmあるため、困ることはないと思います。 またチルト(上20℃下-5℃)にも対応しており、スタンディングデスク環境の方でも不満は出づらいかと。34インチモニターとしては可動領域は広いほうだと思います。 VESA規格対応 モニターアームなどを利用できるVESA規格(100mm×100mm)に対応しています。 もし、モニターアームでつるしたいと考えている人がいるならば、モニター本体の重量は6.3kgなので耐荷重10kg程度のモニターアームのものを用意しましょう。 映像入力は3つ 高解像度モニターの利点は余計なVGA(最近のモニターでは見かけない)やDVIが排除さ入れている点です。コストカットと薄型化できるためこれはとてもいいと感じました。 スピーカーは非搭載ですが、ヘッドフォン出力があります。僕はPC専用のスピーカーがあるので不要です。 このように、LG34WL750-Bは"モニター"として使いやすい便利機能は残しつつ、スピーカーやUSBアップストリーム/ダウンストリームを排除することでコストカットしています。 スペック LG 34 WL750-Bのスペック メーカー LG 型番 34WL750-B アスペクト比 21:9(シネスコサイズ) パネル IPS 応答速度 5ms(GtoG) 輝度 300cd/㎡ モニターサイズ 34インチ モニター形状 フラット 解像度 UWQHD(3440×1440ドット) 色域 sRGBカバー率99% 入力端子 DP×1/HDMI×2 映像技術 HDR10/AMD FreeSYNC/ブラックスタビライザー/ブルーライトカット機能 サイズ(モニターのみ) 830mm×380mm×49mm サイズ(スタンド含む) 830mm×429~549mm×252mm 価格 約53,000円程度 AMD FreeSYNCテクノロジーに対応しているため、ゲーム用、作業用、映像編集など様々な利用シーンをカバーできるモニターです。 映像の見え方、使い方 3440×1440ドットの解像度はアスペクト比が21対9で横長です。 ワイドモニターが発売された当初、僕の中で話題になっていたのですが、これまで実用性を鑑みて(というか費用的に)導入できませんでした。 5万円という価格は高いんですけど、ぶっちゃけこの解像度5年前なら10万円以下はありえないからね。 シネスコサイズで映画 まず、シネスコサイズと言ったら映像視聴がとてもはかどります。 人間はある一定以上の横に長い物体を見ると、それ以外のものが気にならなくなるため(つまり超没入)、映画館ではワイドスクリーンが採用されています。 だから自室にシネスコサイズのモニターを導入するとVOD(ビデオストリーミングサービス)が超はかどります。もちろんコンテンツによっては対応していないこともあるんですけど、劇場で放映されていたものはNetflixやHuluは対応していたため、好きな映画を大迫力で楽しめます。 作業分割 Windows10の機能でWindowsキー+矢印キーで画面の自動分割が簡単に行えるようになっています。 34インチですと、左に1枚、右に2枚くらいが見やすさ適な分割限界で、それ以上は厳しい。 デュアルモニターにするのと違いシングルモニターで画面分割するメリットは、視界の中に物理的なフレームが存在しないので視線移動が少なく快適に感じます。 作業領域の増加 動画編集や写真編集の際の作業スペースの増加はUWQHDを選ぶ何よりのメリットです。 フルHDの作業スペース フルHDモニターでは、上記スクリーンショットのような表示領域でしか作業が行えませんが、UWQHDなら下記画像の作業領域を確保できます。 UWQHDの作業スペース プレビュー画面、エフェクト、シーケンスを大画面で確認でき作業効率が圧倒的に向上します。写真編集では、サムネイルが大きくなりますし、編集時のドットが細かくなるためわざわざ拡大する手間を防ぐことができ、無駄な作業工程を減らすことができます。 色域・表示機能 色域 34WL750-Bのカラースペースは作業用モニターとしては若干ひろめです。sRGB"比"は107% 34WL750-Bの色域・カラースペース sRGBカバー率 100% Adobe RGBカバー率 79.9% ハードウェアキャリブレーションに対応していないため、プロ用とまではいきませんが、ハイアマチュアの方が写真編集をしたり動画編集をするのに適したモニター色域を確保しています。 流石LGパネルといったところで、他メーカーのモニターよりも品質が高いと感じました。 ガンマカーブは軽度に赤が弱かったのです。 肉眼で見た感じではかなり自然な発色なので僕は満足です。 HDR10 HDR10規格に準拠しているため、Windows10のディスプレイ設定でHDR機能をオンにするとHDRが有効になります。 HDR有 HDRなし HDR10は映像などをよりダイナミックに表現できるものですが、個人的には不要だと思っていて、作業する際には色が明るくなりすぎて逆に不自然に見えますし、目が疲れます。 ちょうど、上記写真ですと、「ツイート」ボタンが明るくなってるのですが、肉眼で見ると全体的に明るくなりすぎてちょっとうざったいです。 AMD FreeSync 34WL750-BはAMD社のFreeSyncのみ対応ですが、DP接続を行えば、NvidiaのG-SYNCが有効となるのをソフトウェア上で確認しました。 応答速度5msなので、残像感が軽減されているのはわかるのですが、やはり競技性の高い格ゲーやバトルロイヤル系のゲームはゲーミングモニターを買ったほうがいいなと思いました。 34インチUWQHDモニターの弱点・デメリット ゲームの配信者に向かない めっちゃプレイしにくくて草。 pic.twitter.com/5vbbJLnXps — うっしーならいふ 💻 (@usshi_na_life) October 24, 2019 https://platform.twitter.com/widgets.js シングルモニターを分割することで作業効率がグッとあがるUWQHDモニターですが、ゲームの配信には向きません。 高解像度化によりスペック不足に陥る可能性も 広い色域を持ち、AMDFreeSyncに対応しているため、作業やゲーム何でもこなせるマルチモニターであることは間違いないのですが、解像度が増える=グラフィックボードが出力する情報が増える。なので今までは快適にプレイできていたゲームが高解像度化して満足に動作しなくなる可能性があります。 また、ゲームでなくとも、通常作業時でもCPU内蔵グラフィックスを利用している人であれば、CPUパワーが映像出力に取られてしまうため、例えばフルHD環境下の今でギリギリだけど大きなモニターが欲しいと考えている人は注意したほうがいいかもしれません。 34インチLG 34...

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