MousePro NB410Hレビュー 税抜8万円台で法人向けモバイルノートPC

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マウスコンピューターの法人向けモデルMousePro NB410は10万円以下から購入できる法人向けのモバイルノートPCです。

Core i5 が税抜き8万円台で購入可能と法人モデルとは思えないほどコストパフォーマンスが高く、それでいて個人向けPCと同じく、購入後1年間は24時間365日の電話サポートが付帯し、お得度が高いです。

メーカーから実機をお借りしたので検証結果とおすすめポイントを記載していきます。

スペック

MouseProNB410H
モニター
  • 14型(1920×1080ドット)
CPU
  • Core i5-10210U
iGPU
  • インテル UHD グラフィックス
メモリ
  • 8GB
SSD
  • 128GB (SATA)
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅322mm×奥行き218.2mm×高さ16.9mm
バッテリー持続時間約25.0時間
充電タイプDCジャック
重量約1.1kg
保証1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

インターフェース規格など仕様詳細はマウスコンピューター商品ページの『仕様詳細』よりご確認いただけます。

  • MousePro NB410商品ページ

マウスコンピューターの法人向けPCは電話サポートのほか、ピックアップ修理が可能なピックアップ保証が標準付帯します。

おすすめポイントをYouTubeでまとめていますので是非参考にしてください

デザイン・使い勝手について

Mattさんを起用したCMで話題のMousePro NB4シリーズは、黒を基調としたデザインでビジネスシーンに映えます。

「一般的な黒色の天板」、といった感じではなく、マグネシウム合金にラメのような加工が施されており、指紋が目立ちません。

上記のように、高画質なカメラで撮影しても、皮脂や指紋が目立たないようになっています。

大手外資系メーカーではデザイン性を重視したモデルも多いのですが、MouseProNB410はビジネス向けノートPCとしての使い勝手を重視したデザインだと思いました。

キーボード側も同様、黒を基調としたデザインです。

内部に熱をため込まないよう、モニター側に空気の通り身を確保しています。膝の上で広げてもそこまで熱くありません。

底面はフラットなデザインを採用しています。空気の吸気穴がないタイプです。

耐久性の高い設計

MouseProNB4は米軍調達規格MIL810Gに準拠しており、軽量性や堅牢性に優れたボディを採用。また、同社の個人向けノートPCシリーズでは珍しい180度画面開閉にも対応します。

180度の画面開閉はプレゼンテーションに最適な作りで、大手外資系メーカーでも多く取り入れられる設計です。

MouseProNBシリーズは、法人向けとして販売されているものの、個人でも購入可能なので、学生や社会人におすすめなモバイルノートPCだと思います。

キーボードの打ちあじ

MousePro NB410シリーズのキーボードは配列が自然で癖がありません。

エンターキーが若干小さいことを除けば、非常に使いやすいキーボードといっていいでしょう。キーストロークは1.2mmと薄いもののしっかりとクリック感があり、高級モバイルノートのようなうち味です。

堅牢性をうたっているだけのことはあって、おもいっきり押し込んでもボディ本体にたわみがなく、かなり打ちやすいキーボードだと思います。

インターフェース

左側面

  • DCジャック
  • HDMI
  • USB-A
  • USB-C(DP出力/USB-PD対応)

右側面

  • microSDカードスロット
  • オーディオコンボジャック
  • USB-A
  • ケンジントンロック

フルサイズのHDMI出力がついているのがおすすめポイントです。最新のモバイルノートPCはUSB-Cに統一しがちなので、画面の出力に別途アダプターが必要になる可能性がありますが、このモデルはノートPC一つで可能です。

USB-PDに対応

MousePro NB410に搭載されるUSB-Cは60W以上の高出力な電源からのUSB-PDに対応します。また、このUSB-Cはディスプレイ出力にも対応しているため、利便性はかなり高いと思います。

重量

検証機の重量は1.11kgでした。

MouseProNB410の重量
本体のみ1.11kg
本体+AC1.314kg

 

付属のACアダプターは65Wタイプで、非常にコンパクトになりました。

サイズは厚さ、幅ともにスマートフォン以下で持ち運び時にまったく苦になりません。また、口述しますが、バッテリーの連続動作時間もメーカー公称値で25時間と非常に長い時間動作します。

ベンチマーク結果

Cinebench R20

 

Cinebench R20の総合スコア

Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Ryzen 5 4600H
3143pts
Core i7 10750H
2926pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
Ryzen 5 4700U
2437pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts
Core i5 10510U(レビュー機)
1110pts

CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、1110ptsでした。昨今のノートPCのなかではパフォーマンスはかなり控えめです。

付属のファンコントロール設定で、ファンの回転数を変更してもスコアにそれほど差がなかったことから、バッテリーの連続動作時間を優先してあえてパフォーマンスを調整しているのかもしれません。

PCMARK 10

PCMark10
Essential7560
Productivety5893
DigitalContents Creation2766

PCの総合的なパフォーマンスをテストするPCMARK10ではベンチマークソフト提供元が快適とする総合スコア3000点を上回りました。

MicrosoftOfficeや互換ソフトなどは快適に動作すると思われます。一方、画像編集や動画編集ではやや力不足を感じると思われます。

専用のGPUやもっと高性能なCPUを搭載したモデルを選択肢に含めてもいいと思います。

バッテリーの連続動作時間

MouseProNB410の連続動作時間
JEITA 2.0約25時間
PCMARK 8(HOME)約7時間

メーカーが計測するJEITA 2.0規格では約25時間と、1日以上も動作する脅威のバッテリー動作時間ですが、実際に使った際の指標としてはやや甘めです。

PCMARK 8の比較的重たい動作をループさせてどの程度バッテリーが使えるかを予測する「バッテリーライフ」で計測したところ約7時間ほどでした。

僕が計測してきたモバイルノートPCの中で最長クラスのバッテリー持ちです。最大パフォーマンスは他の高級モバイルノートPCに及ばなないかもしれませんが、性能よりもバッテリーを重視するのであれば、このノートPCは非常におすすめできます。

SSDの読み込み速度

CrystalDiskMarkの読み込み速度です。接続がSATAのSSDですので、控えめな読み込み速度ですが、オフィスソフトを利用するだけ、インターネットの閲覧をするだけなら問題ない水準。

気になるようであれば、高速のNVMeSSDも3,800円追加することで換装できます。

ベンチマーク結果による評価

MousePro NB410シリーズは、バッテリー動作時間>パフォーマンスといった感じで調整されているため、最大パフォーマンスこそ他メーカーのモデルよりも控えめな個所はありますが、その分しっかりとバッテリーの動作時間に跳ね返っている印象です。

場所を選ばず常時携帯するモバイルノートPCにふさわしいスペックだと思います。

液晶モニターについて

MousePro NB410シリーズは14型のFHDノングレアタイプのパネルを採用しています。パネル種類は非公開ですが検証したところIPSパネルと判明。

ノングレアで映り込みはほとんどありません。

上部にWindowsHelloに対応したウェブカメラが付属します。

ベゼル幅は横が5mm上が7mmほどでスタイリッシュなデザインです。

色域とトーンカーブ

キャリブレーションツールによるトーンカーブです。青と赤がわずかに強いですが、肉眼で見ると自然な色合いです。

色域

MousePro NB410Hの色域
sRGBカバー率97.0%

MousePro NB410に搭載されていたパネルは、N140HCE_EN2というIPSパネルでした。

マウスコンピューターの製品は時期によりパーツが変更となる恐れがあるため、ご注意ください。

このパネルはsRGB100%のパネルでウェブコンテンツの制作に適したパネルです。ウェブアップロードする画像編集やサイト制作に使えるノートPCだと思います。

熱やファンの動作音

PCの表面温度

ファイナルファンタジー14のベンチマークソフトを動作させている際のPCの表面温度です。排熱部がわずかに熱くなるものの、キーボードの中心付近は34℃とから35℃で安定していました。通常動作では全く問題ない水準です。素晴らしいと思います。

PC内部の温度

FF14実行時のログデータです。ファンの回転数は自動で計測しました。

CPUクロックがそこまで高くないため温度上昇がゆるやかでした。Cinebench R20の結果からもわかる通り、意図的にパフォーマンスを落としているのだと思います。

ファンの動作音について

MousePro NB410のファンの動作音
パフォーマンス時49.4db
静音時39.4db

パフォーマンス時はファンの音がうるさいと感じますが、サイレント時ですとほとんど聞こえません。このノートPCはピークパフォーマンスが制限されているような調整なので、常に静音で使っていればいいと思います。

MousePro NB410の評価とまとめ

良い点

  • スーパーロングランバッテリー
  • USB-PD対応
  • 広色域パネル採用
  • 打ちやすいキーボード
  • 堅牢性重視
  • 法人向けPCなのに税抜き8万円台

気になる点

  • メモリがオンボード+α
  • 最大パフォーマンスが低い

ビジネスパーソンや学生におすすめできる、持ち運び重視のモバイルノートPC

このノートPCに関しては製品のコンセプトが明確なので、パフォーマンスの低さはあまり目立たないように感じました。

「打ちやすいキーボード」「ロングランバッテリー」「見やすいモニター」といったモバイルノートPCに必須な特徴に加えて、USB-PDやフルサイズのHDMIといったプラスアルファの利便性が非常にうれしいポイントです。

どちらかといえば、オンボード+メモリ増設で、しっかりとパフォーマンスを発揮できるのか否かのほうが心配。

16GBメモリ程度に抑えつつ、使い勝手のよいモバイルノートPCとして、ビジネスパーソンや学生におすすめのモバイルノートPCだと思います。

セールでお得に購入可能

マウスコンピューターは公式サイトにて、PCのセールに力を入れています

セール対象製品になったものをベースとしてカスタマイズして購入してもよいですし、そのまま購入しても、問題のない構成で販売されるため、初心者の方で選び方がわからない方はセール対象製品の中から選んでみるのもよいかもしれません。

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