mouse X5-R7 レビューRyzen 7 4800H搭載、コスパ最高の15.6型スタンダードノートPC

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15.mouse X5-R7は15.6型のノートPCで国内大手BTOメーカーのマウスコンピューターが販売するモデルだ。

特徴はAMDのRyzen 7 4800Hプロセッサを搭載し、ウェブコンテンツ制作の基準となるsRGB比100%程度の広い色域のパネルが採用されている。PC本体のデザインは昨年発売されたモデルと同様で、冷却性能の高いマウスコンピューター屈指の高コスパスタンダードノートPCだ。

今回メーカーより検証機を借りられたので検証結果およびおすすめポイントを記載していく。

スペック

mouse X5-R7のスペック
モニター
  • 15.6型(1920×1080ドット)
CPU
  • AMD Ryzen 7 4800H
iGPU
  • AMD RadeonGraphics
メモリ
  • 8GB
SSD
  • 512GB
サイズ(幅×奥行×厚さ)幅356mm×奥行き233mm×高さ17.9mm
バッテリー持続時間
充電タイプDCジャック/USB-C
重量約1.49kg
保証1年間無償保証・24時間×365日電話サポート

マウスコンピューターは購入後の無料電話サポート・購入前の事前LINEサポートが魅力の国内メーカーなので、国内メーカーを選びたいユーザーにおすすめ。

なお、mouse X5-R7にはMicrosoft Storeからのみアプリケーションをインストール可能なWIndows Sモードを搭載した廉価グレードのモデルも存在する。

なお、価格や仕様は変更となる恐れがあるため必ず公式ページにて確認を。

元家電量販店店員、現ブロガー兼YouTuberであるうっしーのウェブサイト「うっしーならいふ」と、マウスコンピューターがコラボレーション。

筆者の僕(うっしー)がこれまで多くのマウスコンピューターをレビューしてきた経験から、おすすめなノートPCをハイスペック構成にした限定モデルです。

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mouse X5-R7の特徴

動画レビューも是非チェックを

Ryzen 7 4800Hプロセッサ搭載でコスパ最高クラス

mouse X5-R7はマグネシウム合金を採用した15.6型のスタンダードノートPCで、マグネシウム合金を採用したボディのおかげで重量が1.5kg弱に抑えられている点が特徴だ。

搭載されているAMD Ryzen 7 4800HはゲーミングノートPCなどにも採用される高性能なプロセッサで、ブーストクロックは4.2Ghzとデスクトップ級のパフォーマンスを発揮可能。同じ価格帯の15.6型ノートPCのなかでも性能はトップクラスだろう。

以上の理由によりmouse X5-R7のコストパフォーマンスが最高クラスに高められたスタンダードノートPCなので、据え置き型のノートPCを検討しているならまずこのモデルをチェックすべきだ。

sRGB比100%程度コンテンツクリエイトに適した広色域モニター搭載

画面のフチが薄いナローベゼルデザインを採用しつつ、ウェブコンテンツの基準となるsRGB対比で100%の色域を持つモニターを搭載。

搭載されているパネルは計測上シャープ製のLQ156M1J。

sRGB対比は102%でメーカー公称値通りの水準だ。マウスコンピューターは部品の仕様が変更となる恐れがあるため注意が必要だが、メーカーでアナウンスされていれば、色域やパネルの品質については問題ないと思われる。

15.6型ながら重量は1.5kg弱で軽い

重量は実測値で1.456kgだった。最近の15.6型スタンダードノートPCは軽量化が進んで持ち運びしやすくなってきているが、mouse X5-R7はそのなかでも軽量の部類に入るだろう。

モニターの品質や性能、軽量性を考えると、非常に戦闘力の高い15.6型のスタンダードノートPCだ。

14型のmouse X4-R5との違い、おすすめ

また、すでにレビューしているmouse X4-R5との差については、

  • モニターのサイズ
  • モニターの色域
  • 搭載プロセッサ
  • 価格

が主な違いとなる。(microSDカードスロットもあるけど)

税抜価格で20,000円ほどの差があるが、パーツの性能差を考えると。15.6型のmouse X5-R7がおすすめできるので、モバイル重視の人以外はmouse X5-R7を買うべきだろう。少なくともおすすめはどっちと聞かれたら、mouse X5-R7をおすすめする。

 

なお、価格や仕様は変更となる恐れがあるため必ず公式ページにて確認を。

デザインや使い勝手について

14型でも紹介しているが天面に、濃い赤色の塗装を施したマグネシウム合金の外装は非常に特徴的で、人によっては外で使うのが少し恥ずかしいかもしれない。

15.6型のmouse X5-R7は背面の排気穴の数が14型よりも冷却性能が高い。

キーボード側はグレーカラーで、打って変わって落ち着いた印象だ。ヒンジ部は赤色が良いアクセントになっている。

底面は、デュアルファンがのぞける穴が開いており、PC使用中熱を帯びる箇所ができる限り露出するようになっている。最近ではアルミニウム合金を使った窒息型のPCが人気だが、マウスコンピューターは、実性能に影響のある空気の通り道はしっかりと確保しているので性能については安心できる。

キーボード・タッチパッドについて

キーボードはテンキー非搭載のフルサイズスケールのキーボードが採用されている。キーの配列に癖がなく打ちやすいキーボードだ。

キーストロークは1.4mmと浅めだが、シャキシャキとした感じの打鍵感で「しっかりと押せている」感が伝わってくる。

タッチパッドも同様に、浅めのクリック感で操作性はまずます。

個人的にはもう少し気持ち深めがドストライクなのだが、mouse X5-R7はUSB端子に余裕があり、マウスを使う頻度が高いと思われるのであまり気にならないと思う。

インターフェースについて

左側面

  • ケンジントンロック
  • RJ45(有線LAN)
  • USB Type-A 2.0
  • USB Type-A 3.0
  • オーディオコンボジャック
  • microSDカードスロット

右側面

  • USB-C
  • USB type-A 3.0
  • HDMI
  • DCジャック

mouse X5-R7は90W(20V/ 4.5A)以上を出力可能なUSB Power Delivery対応機器であれば、本体に充電可能。

カメラ・マイク性能について

mouse X4-R5はWindows Helloに対応した100万画素のウェブカメラを搭載している。また、マイクも内蔵されているため、テレワークやリモートワークを行いたいユーザーはすぐにテレビ会議用ソフトを利用できる、画質や音質はYouTubeにてテスト予定だ。

モニターについて

mouse X5-R5はノングレアタイプのパネルを採用している。輝度はモバイルノートPCとしては一般的。

色域・トーンカーブ

キャリブレーションツールでトーンカーブを測定すると画像のような結果に。RGBは比較的フラットだが、緑と赤がやや強め。ただし、肉眼で見るとほとんどわからないレベル。

sRGBカバー率は98.3%でウェブコンテンツの制作にも適した広い色域だ。14型のmouse X4-R5との最大の違いはパネル色域の広さなので、モバイルを重視するかコンテンツクリエイトを行うかで決めるとよいだろう。

性能について

mouse X5-R7はAMD Ryzen 7 4800Hプロセッサを搭載してる。前述通りこのCPUはゲーミングノートPCやクリエイターPCに採用される高性能なCPUで、モバイルノートPCに搭載されることは珍しい、その点も踏まえて、参考にしていただければ。

なお、設定は付属のファンコントロールソフトコントロールセンターのターボモードで計測。

Cinebench R20

Cinebench R20はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り

 

Cinebench R20の総合スコア

Ryzen 9 5900HX
5177pts
Core i9 10980HK
4132pts
Ryzen 9 4900HS
4040pts 
Core i7 10875H
4037pts
Ryzen 7 4800H
3823pts
Ryzen 5 4600H(TUF Gaming)
3143pts
Ryzen 5 4600H
3021pts
Core i7 10750H
3053pts
Core i7 11370H
2755pts
m-Book K700 Core i7 9750H
2643pts
HP ENVY X360 13 Ryzen 7 4700U
2437pts
HP ENVY x360 15Ryzen 5 4500U
2270pts
Core i5 10300H
1941pts
ThinkPad E14 Gen 2(AMD)
1604pts
Prestige 15 Core i7 10710U
1587pts
mouse X5 (Core i7 10510UI)
1534pts
ThinkPad E595(Ryzen 5 3500U)
1333pts
ThinkPad X390(Core i7 8565U)
1245pts

マルチスレッド性能は3823ptsで他社ゲーミングノートPCと比較しても有利な結果に、スタンダードノートPCのなかではトップクラスの性能だ

また、クリエイティブなタスクで快適性に直結するシングルスレッド性能も453ptsで、写真の補正や画像編集も快適に行える水準。

PCMARK 10

FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。

結果は総合スコアが5233で一般的なタスクを行う上では非常に快適という結果に。Ryzen 7 4800Hを搭載していれば、上記を想定した利用であれば全く問題なく利用可能だ

FF14

AMD Ryzen 7 4800HにはAMD Radeon Graphicsが内蔵されている。ゲームベンチマークソフトとしてメジャーな「ファイナルファンタジー14」ではフルHDの解像度でやや快適の水準となった。

CPUの高い動作周波数のおかげで、スコアを伸ばせているがゲーム専用でプレイするのには不向きだ。

Adobe Premiere Pro CC動画の書き出し速度検証

過去YouTubeにアップロード用に作成したプロジェクトの書き出し時間を測定しました。α7R4で撮影したフルHD動画をH264 YouTube1080Pプリセットで書き出し、その時間を検証するというもの。

Premiere ProCCは2021年1月9日時点の最新バージョンに更新、ハードウェアエンコーディングで実施しました。

  • XAVC S FHD24P(50Mbps)
  • 動画の長さ15分11秒
  • テロップ/カット編集/画像挿入あり
  • シーケンス設定は24fpsです。

 

機種24fpsの書出し時間
ROG Strix SCAR 172分13秒
ASUS TUF DASH F152分22秒
XPS 13(9310)6分25秒
mouse X5-R710分29秒
MacBook Air (M1)10分46秒
mouse X5-R511分22秒

弊ブログで毎度おなじみのYouTube動画の書出しでは、処理時間が10分46秒だった。

Ryzenプロセッサはハードウェアエンコードが最適化されていないため、インテルCPUと比較すると長い時間を要する。が、それでもCPUの性能だけで、M1Macをしのぐ性能があった。

Lightroom Classic CCにてRAW現像時間を検証

Adobe Lightroom Classic CCにてα7Ⅱで撮影した24MPのRAWファイル100枚を一斉に書出し、その速度を検証しました。

LightroomClassic CC初期プリセットで画質を100に設定し、デスクトップへ書出し。結果は下記のとおりです。

機種書出し時間
ROG Strix SCAR 171分26秒
ASUS TUF DASH F151分41秒
XPS 13(9310)1分37秒
mouse X5-R71分57秒
MacBook Air(M1)1分58秒
mouse X4-R53分8秒

RAW現像においては比較的早い書出し速度だった。比較機種が最新の高性能のモデルだが、CPUのパフォーマンスだけで善戦しているような感じだ。

特に注目したいのが、最新のM1チップを搭載したMacBook Airに僅差で有利を取っている点。動画編集や写真補正などのクリエイティブなタスクではRyzen 7 4800HのパワープレイででクリエイターPCと同等以上のパフォーマンスを発揮可能。

なお、メモリの容量は最大で64GBまでカスタマイズ可能なので、快適性に関しては向上の余地がある。クリエイティブな用途で利用する場合は32GB程度にカスタマイズして購入することをおすすめしたい。

PCの温度やファンの駆動音

CPU温度

OCCTv7.3.0は、CPU使用率を100%にできるソフトウェアで検証用などで用いられる。

無償版で1時間動作が可能なため実施したところ、70℃弱で安定動作。目視していたが、動作周波数がさがることなく終始4.2Ghzで安定していた。

PC表面の温度

また、この時のPC表面温度は中心部で29℃程度最も暑い箇所でも34℃なので、低温やけどなどの心配もない。もうワンランク上のCPUを搭載しても問題なさそうだ。

ファンの駆動音

ファンの動作音は最大で約53.5db程度。これはCPU使用率が100%時の話で、通常時は40db程度に収まる。一般的な作業を行っている際はほとんど気にならない駆動音だ。

高負荷をかけると、ゲーミングノートPC並みの騒音になるため外で使う際は気を付けたほうがいいかもしれない。

mouse X4-R5の評価とまとめ

良い点

  • 15.6型のスタンダードノートPCの中で最高クラスの性能
  • CPUの動作温度やPC表面温度が安定している
  • インターフェースが豊富
  • sRGBカバー率98%でコンテンツクリエイトにも最適

気になった点

  • ピーク時のファンの動作音

コスパの高いスタンダードノートPCが欲しい人におすすめ

贅沢にもRyzen 7 4800Hを搭載したスタンダードノートPCで税抜9万円台から購入できるため、非常にコストパフォーマンスが高い点が魅力だ。おそらく業界でも屈指のコスパだと思う。

一方で、この価格帯は専用GPUを搭載したモデルも選択肢に入ってくるため、インターフェースや、重量など総合的なノートPCの評価で検討すべき。とはいえ、最新のMacBookAirにも引けを取らない性能なので、クリエイティブノートPCとしての性能も高いと思う。

mouse X5-R7は全体的にそつなくまとまっている点も評価でき、TheスタンダードなノートPCを検討している人でちょっとクリエイティブに使いたい人におすすめ。モバイル重視なら14型も検討してみてはいかがだろうか。

なお、価格や仕様は変更となる恐れがあるため必ず公式ページにて確認を。

元家電量販店店員、現ブロガー兼YouTuberであるうっしーのウェブサイト「うっしーならいふ」と、マウスコンピューターがコラボレーション。

筆者の僕(うっしー)がこれまで多くのマウスコンピューターをレビューしてきた経験から、おすすめなノートPCをハイスペック構成にした限定モデルです。

詳細は下記。

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