デルからInspiron 14 5445のRyzen 7 8840U搭載モデルをレンタルできました。
自分で購入したRyzen 5モデルとベンチマーク結果を比較します。
Inspiron 14 5445について
Inspiron 14 5445はデルが販売する14型のノートPCです。デルの売れ筋のノートPCで、CPUにAMDのRyzenプロセッサを搭載し低価格で提供しているため、ネット上でにわかに話題になり、人気製品になりました。
2024年モデルの5445は円安とインフレの影響で部材のコストカットにより低価格を実現しています。
その結果、強めのセール時はRyzen 5 8540U搭載モデルが6.7万円ほどで購入可能で非常に安いです。
本記事では、Ryzen 5 8540UとRyzen 7 8840U、どちらのモデルを選んだ方がよいのか紹介します。
Ryzen 8000番台のベースとなる考え方
AMDのウェブサイトでは、2024年に販売されたRyzen8000番台のプロセッサはRyzen 3からエントリーレベルのゲーミングが可能とされています。
昨今のPC需要を考えるとゲーム(クリエイティブ)ができるは非常にユーザーにとって有用ですので、この差がどの程度なのかを考えたいと思います。
日本でもっとも売れ行き好調な最新のビジネス向けノートPCの需要は下記です
- バッテリーの持続時間
- 性能
- 軽さ
上記画像はYouTubeで現在募集中の口コミの暫定結果です。
最新のCore Ultraプロセッサを購入したユーザーがそのノートPCを購入した理由です。最新のデバイスを買った理由なので最新のニーズと考えてよいと思います。
ビジネス向けノートPCでは、高い処理能力よりも、バッテリー寿命が求められています。
これらの項目からRyzen 5とRyzen 7の場合どのようにして考えたらいいかを紹介します。
動画で見る
動画でも解説しています。
Ryzen 5 8540UとRyzen 7 8840Uのベンチマーク結果
AMDのRyzen Uプロセッサは画像のようにCPUのコア数とGPUのコア数が分かれています。
コアが多い方が高性能で、主にゲームや動画編集などのクリエイティブタスクが有利です。
しかし、コアが多いということは、使う電力が大きいためバッテリーの連続動作時間が短くなります。
バッテリーの持続時間
幣サイトで行っているベンチマーク「UL Procyon Video Playback」はPC内部に保存された動画データをループさせるテストです。
Ryzen 5 8540Uを搭載したモデルのほうが170分ほどバッテリーの動作時間が長いです。
これはおそらくですが、Ryzen 5 8540UのほうがGPUコア、CPUコアの数がRyzen 7よりも少ないからだと思います。
ゲームの快適性
重量級のゲームタイトルサイバーパンク2077を1280×800ドットの解像度に落とし、画質設定を「高」にした状態でベンチマークを実行しました。
結果として、Ryzen 5 8540Uはベンチマークを実行できずエラーが発生したため、この設定では計測ができませんでした。
Ryzen 7 8840Uについては平均フレームレートが28fpsと30fpsを下回ってしまったため、快適にプレイするにはさらなる画質調整が必要です。
直近でテストしたRyzen 7 8840HSやCore Ultra 7 155H搭載モデルでは30fpsを上回っています。Ryzen 7 8840UはこれらCPUを搭載するポータブルゲーミングPCなどと差別化するべく性能が少し抑えられています。
3DMark Time Spy
重量級ゲームタイトルを想定したベンチマークソフト「3DMark Time Spy」ではGPUスコア、総合スコアともにダブルスコアでした。
このことからもゲームにおけるGPUの性能差が大きいことがわかります。
動画の書出し
プロ用動画編集ソフトDaVinci Resolve Studioで10分弱の動画のエンコードを行いました。
結果として、Ryzen 7 8840Uを搭載していたモデルのほうが6分ほどで書き出し作業を終えることができました。
GPUコアが4つしかないRyzen 5 8540Uモデルは10分越えなので、作業の完了に大幅な差があることがわかりました。
Ryzen 5 8540UとRyzen 7 8840Uはどちらを選ぶべきか
Ryzen 5 8540Uを選ぶべき人
予算重視でビジネス向けノートPCを買う場合、Ryzen 5 8540U搭載モデルを買うべきです。
なぜならバッテリーの連続動作時間が動画再生時で3時間弱も伸びるから。
Ryzen 7 8840Uを選ぶべき人
動画編集などのクリエイティブタスクを実施する予定であれば、迷わずRyzen 7 8840Uを買うべきでしょう。
なぜなら、GPUコアの数が性能差にそのまま直結するからです。
そして、予算の関係でCore UltraやRyzen HSシリーズを選択できない人もRyzen 7 8840Uを選ぶとよいと思います。
バッテリーの持続時間はそこそこで、パフォーマンスはそれなりに追従できますので、デルがセールを行ってる歳に10万円以下でRyzen 7 8840U搭載モデルを購入できるなら買いだと思います。