ThinkPad X13 Gen 6(13.3型 Intel)をメーカーからレンタルできたのでレビューします。
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ThinkPad X13 Gen 6(13.3型 Intel)のスペック
ThinkPad X13 Gen 6(13.3型 Intel) | |
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モニター | 13.3型(1920×1200ドット)16:10 |
CPU | Core Ultra 5 225U |
GPU | Intel Graphics |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約299mm×奥行き約207mm×高さ約17.75mm |
無線通信規格 | WIFI6E(802.11ax)、Bluetooth 5 |
バッテリー | 55Whr |
充電タイプ | 65W ACアダプター |
重量 | 約933g |
保証 | 1年間のプレミア保証 |
特徴
ThinkPad X13 Gen 6(13.3型Intel)は、Core Ultra 5 225Uを搭載した軽量・高性能なモバイルノートPCです。最小構成でわずか933gという圧倒的な軽さを実現しており、携帯性を重視するビジネスパーソンにとって非常に魅力的なモデルです。
用途に応じてバッテリー容量を増やすこともできるため、外出先での長時間使用にも柔軟に対応。さらに、13.3型ながら最大32GBメモリ構成も選択可能で、日常的なビジネスユースはもちろん、簡単なクリエイティブ作業にも対応できる実力を備えています。
モバイル環境での作業効率を最大限に高めたいという方におすすめの一台です。

ThinkPad X13 Gen 6
公式サイトでみるデザイン




本体の外観は、ThinkPadらしいマット仕上げのシンプルなデザイン。Lenovoロゴは控えめに配置され、表面の主張を極力抑えた無骨な美しさが際立ちます。黒一色の筐体はビジネスシーンにも自然に溶け込み、落ち着きと信頼感を与えてくれます。
背面には「X13」の刻印がさりげなく配置され、モデル名を主張しすぎない絶妙なバランス。底面は大型の通気スリットが左右に分かれており、内部冷却性能にも配慮された設計となっています。
さらに、本機は米軍調達基準「MIL-STD-810H」に準拠しており、高温・低温・振動・衝撃など過酷な環境下でも耐えうる堅牢性を備えています。見た目のスマートさと堅牢性を両立させている点は、ThinkPadならではの魅力と言えるでしょう。


ThinkPad X13 Gen 6は、55Whのバッテリーを搭載しているモデルでわずか982.5gと、13.3型モバイルノートPCの中でも上位の軽さを実現しています。ACアダプター(65W)を含めても約1.2kg程度に収まり、外出先への持ち運びにも十分対応できる重量です。
また、用途に応じてバッテリー容量を減らして軽量化できる構成が用意されている点も本モデルの魅力。軽さを最優先するか、駆動時間を重視するか、ニーズに合わせた選択が可能です。
モニター

色域

ThinkPad X13 Gen 6に搭載されている13.3型ディスプレイは、sRGBカバー率およそ100%と非常に発色に優れた高品質パネルを採用しています。実機での計測では最大輝度が400nitを超えており、屋内での作業はもちろん、照明の強い会議室などでも視認性に優れます。

発色の自然さに加え、コントラストや視野角も良好で、ビジネス用途だけでなく、写真の確認や簡易的な映像編集、プレゼン資料作成など、色再現性が求められる用途にも安心して使えるクオリティです。
また、パネルの表面は非光沢(ノングレア)仕様となっており、反射を抑えて目が疲れにくいのも長時間作業向けに配慮されたポイントです。
キーボード

ThinkPad X13 Gen 6のキーボードは、天板と同様にマットな質感で、皮脂や指紋が目立ちにくく、ビジネスユースに適した落ち着いたデザインに仕上がっています。
キートップのサイズはやや小ぶりで、手の大きなユーザーは慣れるまで若干の違和感を覚えるかもしれませんが、ThinkPadらしい確かな打鍵感と適度なクリック感があり、ミスタイプを抑えやすい構造です。ストロークは浅めながらも反発がしっかりしており、軽快なタイピングが可能です。
トラックパッドはガラス製で、指の滑りも非常にスムーズ。精度の高い操作ができるため、マウスを持ち歩かずに作業したいというモバイルユーザーにも非常に使いやすい構成です。また、ThinkPadならではのトラックポイント(赤ポチ)も搭載されており、慣れたユーザーにとっては快適なポインティングデバイスとして活用できます。
インターフェース

左側
- HDMIポート
- Thunderbolt 4 ×2(USB PD・DisplayPort出力対応)
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック(3.5mm)

右側
- スマートカードリーダー(構成により非搭載)
- Nano SIMスロット(カスタマイズで搭載可能)
- USB 3.2 Gen1 Type-A(Powered USB対応)
- ケーブルロックスロット
Thunderbolt 4ポートが2つ搭載されており、充電・映像出力・データ転送すべてを1本でまかなえるのが大きな強み。モバイル環境での外部ディスプレイ接続やドック活用にも柔軟に対応できます。
また、USB-Aポートが1つ備わっているため、従来の周辺機器もそのまま使える点も安心です。
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスを測定するベンチマークソフトです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。

マルチコア性能は10395ptsシングルコアは1666ptsです。

今回のレビュー機に搭載されていたのは「Core Ultra 5 225U」。いわゆる省電力枠に分類されるUシリーズのプロセッサですが、ベンチマークの結果は想像以上に高性能でした。
Cinebench R23のスコアは以下の通りです:
- マルチコア:10,395 pts
- シングルコア:1,666 pts
同じ価格帯・用途で比較されることの多いMacBook Air (M3)が9,989 pts / 1,900 ptsという結果なので、マルチコア性能ではCore Ultra 5のほうが上という点が注目ポイントです。
もちろん、電力効率やOSによる快適性は異なりますが、「軽量・静音・高性能」という観点で見れば、Windowsノートでも十分に戦えるスペックがこのモデルには備わっていると感じました。
バッテリーの持続時間について


ThinkPad X13 Gen 6は、13.3型モバイルノートの中でもトップクラスのバッテリー持続時間を実現しています。実際にUL Procyon Video Playbackテスト(ディスプレイ輝度約60%、Wi-Fiオン、ローカル動画再生)で17時間16分の駆動を記録しました。

搭載されていたバッテリー容量は約55Wh(設計値54.7Wh)。この容量としては驚異的なスタミナであり、動画再生や事務作業であれば丸一日の稼働も十分に可能です。
実際に測定したバッテリーレポートでは、満充電容量55,050mWhと設計通りの性能を維持しており、バッテリー品質も非常に優秀です。
他社製品と比較しても、XPS 13やHP EliteBookと並びつつ、ThinkBook 13x Gen4にはやや及ばないものの、バランスの取れた省電力設計によりこの長時間駆動を実現しています。
出張や外出先での作業が多いビジネスパーソンにとって、非常に頼れる存在といえるでしょう。
SSD性能


ThinkPad X13 Gen 6に搭載されていたのは、SAMSUNG製の「MZVLC512HFJD-00BLL」という512GBのNVMe SSDです。インターフェースはPCIe 4.0ではなく、PCIe 5.0 x4に対応しており、今後の拡張性も考慮した構成になっていました。
実測では以下の通り非常に高い性能を示しています。
- シーケンシャルリード:7,135 MB/s
- シーケンシャルライト:6,102 MB/s
- ランダムリード(Q32T1):423 MB/s
- ランダムライト(Q32T1):374 MB/s
特にライト速度が非常に速く、軽いクリエイティブ用途や業務での大量データ処理にも余裕を持って対応できるパフォーマンスです。CrystalDiskInfoでの健康状態は100%で、使用時間も10時間と新品状態。信頼性も高く、安心して長期的に利用できる構成です。
このクラスの薄型・軽量ノートPCでここまで速いSSDが搭載されているのは珍しく、ストレージ性能にこだわるユーザーにも嬉しいポイントでしょう。
PCの温度とファンの動作音
Cinebench R23ベンチマークソフトを10分ループした際のPCの温度を確認します。

Cinebench R23を10分間連続で実行し、CPUのクロックと温度の推移を記録しました。
結果として、最初の1~2分間は約3,400MHz程度の高クロックを維持しており、瞬間的にはしっかりと性能を引き出せていることがわかります。その後、CPU温度の上昇(最大約85℃)に伴ってサーマルスロットリングが発生し、クロックは平均2,000MHz前後へと低下していきます。
最終的には、温度を抑えるために一定のサイクルでクロックを上下させる挙動が見られました。これは冷却機構が限られる薄型モバイルノートでは一般的な挙動であり、Core Ultra 5 225Uが搭載された本機でも、静音性や消費電力を優先した設計になっていることがうかがえます。
つまり、ThinkPad X13 Gen 6は短時間の負荷やビジネス用途にはしっかり応えてくれる性能を持っていますが、長時間高負荷がかかる作業では性能が持続しづらいという特性もあるため、用途に応じた使い方が求められます。
表面の温度

Cinebench R23の10分間連続テスト中に赤外線サーモグラフィーで表面温度を測定したところ、キーボード中央付近で最大43.4℃、パームレスト付近では比較的温度が抑えられており、快適性を大きく損なうほどではありませんでした。
ThinkPadシリーズらしく、排熱設計は筐体内部でしっかりと制御されており、手が触れるパームレストや右側のキー周辺は36℃前後にとどまっています。中央や左上の一部に温かみは感じるものの、ビジネス用途としてのタイピングには十分配慮された設計といえるでしょう。
ファンの回転音の大きさ

Cinebench R23実行中におけるファンの駆動音は最大39.6dBAと、非常に静かな部類です。室内が無音に近い環境であっても「やや風切り音が聞こえるかな」と感じる程度で、図書館や静かなカフェなどでも気にならないレベル。
高負荷時でも冷却ファンが過剰に回転することなく、一定の静音性を保って動作する点は、ThinkPadらしい上品なチューニングと言えるでしょう。
まとめ携帯性重視のビジネスユーザーに検討してほしい高品質ビジネスモバイルノートPC
ThinkPad X13 Gen 6は、従来モデルで確立された完成度の高さをそのままに、最新のCore Ultraプロセッサを搭載することで、処理性能が一段と向上した1台です。
約1kgという軽さに加え、sRGBカバー率約100%の高品質ディスプレイ、そしてThinkPadならではの打鍵感の良いキーボードと静音設計のファンなど、モバイル業務において重要な要素をしっかり押さえています。
一方で、長時間の高負荷処理ではサーマルスロットリングによるクロック低下が見られる場面もあり、クリエイティブ用途や負荷の高い処理を行う際には、キーボード面の発熱に注意が必要です。
とはいえ、静かな駆動音と長時間駆動を両立しており、軽さ・パフォーマンス・信頼性のバランスに優れたモバイルノートを探しているビジネスパーソンにとって、有力な選択肢となる一台です。
