Lenovo Yoga Pro 7i Gen 10(14型 Intel)をレンタルしたのでレビューします。
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Lenovo Yoga Pro 7i Gen 10(14型 Intel)のスペック
Lenovo Yoga Pro 7i Gen 10 | |
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モニター | 14.5型(3000×1872ドット)16:10光沢 |
CPU | Intel Core Ultra 9 285H |
GPU | Intel Arc 140T |
メモリ | 32GB(LPDDR5X) |
SSD | 1TB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約325.3mm×奥行き約228.1mm×高さ約16.9mm |
無線通信規格 | WIFI7(802.11ax)、Bluetooth 5.4 |
バッテリー | 84Whr |
充電タイプ | 100W ACアダプター |
重量 | 約1.54kg |
保証 | 1年間のメーカー保証 |
特徴
Yoga Pro 7i Gen 10は、Core Ultra 7 255Hから選択可能なプロフェッショナル向けのクリエイターノートPCです。
14.5型のディスプレイを搭載し、持ち運びと据え置きの両方に適した絶妙なサイズ感。内部にはデュアルファンを備え、CPUのパフォーマンスをしっかり引き出せる冷却設計が採用されています。
ディスプレイには、3000×1872の解像度を持つ3K OLEDパネルを搭載。アスペクト比は16:10で縦方向の情報表示にも優れ、色再現性の高さからフォトグラファーやビデオグラファーにとって理想的な仕様です。
ビジネス用途はもちろん、写真編集や動画制作などのクリエイティブワークまで、1台で幅広くこなせる万能なノートPCを求める人におすすめです。
圧倒的な性能、インテル搭載モデルで最強クラスのYoga


Yoga Pro 7i Gen 10に搭載されている「Core Ultra 9 285H」は、Cinebench R23でマルチコアスコア17,796を記録。一般的なノートPCでは到達が難しい、ハイエンドクラスの処理性能を発揮します。
従来のYogaシリーズは14型クラスという制約から、性能よりも携帯性を重視した設計が多く、限界性能は控えめでした。しかし、今モデルではデュアルファンによる冷却機構と高性能CPUの組み合わせにより、筐体サイズを超えたハイパフォーマンスを実現しています。

Yoga Pro 7iGen 10 (14型Intel)
公式サイトでみるデザイン



Yoga Pro 7i Gen 10は、落ち着いたルナグレーのボディカラーに金属素材を採用した高級感あるデザインが特徴です。天板中央には控えめにLenovoロゴが配置され、装飾の少ないミニマルな仕上がりは、ビジネスシーンでも違和感なく使える洗練された印象を与えてくれます。
キーボード側も同様にシンプルで上品なトーンで統一されており、全体として落ち着きのある印象です。仕事での利用はもちろん、カフェや外出先などでも自然に馴染むデザインとなっています。

Yoga Pro 7i Gen 10の底面は、2025年にトレンドとなっている「サーマルバンプ構造」を採用しています。これは、内部の熱を効率的に逃がすための設計で、大きめの吸気スリットと奥行きのあるエアフロー構造によって、CPUやGPUの高い性能を安定して引き出すことが可能になります。
持ち運びが前提となるクリエイターノートPCにとって、冷却性能の高さはパフォーマンス維持に直結する重要なポイントです。長時間の動画編集やレンダリングといった高負荷作業でも安心して使える設計と言えるでしょう。


Yoga Pro 7i Gen 10の本体重量は約1.54kg、付属の電源アダプターを含めた合計重量は約1.92kgとなっています。
14.5型クラスでありながら、高性能なCore Ultra 9を搭載し、しっかりとした冷却機構を備えていることを考えると、この重量は十分に軽量といえます。出張や外出先への持ち運びを想定しながらも、自宅やオフィスで据え置き用途としても快適に使える、モバイルと据え置きの中間を担う“ちょうどいい”サイズ感が魅力です。
1kgを切る超軽量ノートと比べればやや重さを感じるかもしれませんが、性能とのバランスを重視するユーザーには非常に優れた選択肢といえるでしょう。
モニター

Yoga Pro 7i Gen 10に搭載されているモニターは、3K解像度(3000×1872ドット)・OLED(有機EL)パネルを採用しており、一般的なIPS液晶と比較しても発色やコントラストに大きな違いがあります。
特に黒の締まりや彩度の高さが際立っており、動画視聴はもちろん、写真編集や映像制作といったクリエイティブ用途でも真価を発揮するディスプレイです。
実際に色域を測定したところ、DCI-P3カバー率が100%を超えており、sRGBやAdobeRGBを大きく上回る広色域を実現。プロフェッショナルの制作現場でも通用するクオリティとなっています。
このように、Yoga Pro 7i Gen 10は表示性能においても抜かりがなく、「画面の美しさ」を重視するすべてのユーザーにとって魅力的な1台といえるでしょう。
色域

sRGBカバー率が100%,DCI-P3カバー率が100%です。
キーボード

Yoga Pro 7i Gen 10のキーボードは、パンタグラフ式を採用。キーの押下時にしっかりとしたクリック感があり、タイピング中の指への反応が明確で、長時間の作業でも快適です。キー配列もクセがなく、14インチクラスながらフルサイズに近いレイアウトでストレスなく入力できます。
タッチパッドにはガラス製の素材が使用されており、なめらかな操作感と心地よいクリックフィードバックを実現。スクロールやマルチジェスチャー操作もスムーズで、マウスを使わずに作業したい方にとっても満足度の高い仕上がりです。
キーボード・タッチパッドともに完成度が高く、ビジネス用途からクリエイティブ作業まで、幅広いシーンで快適な操作性を提供します。
インターフェース
左側

- HDMI
- Thunderbolt 4 ×2
- SDカードスロット

右側
- 電子式プライバシーシャッター
- 電源ボタン
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
- USB 3.2 Gen 1
- USB 3.2 Gen 1 (Powered USB)
性能
バッテリー持続時間


Yoga Pro 7i Gen 10のバッテリー持続時間は、UL Procyon Video Playbackの計測で10時間24分という結果でした。決して短い時間ではありませんが、同じ14型クラスのノートPCと比較するとやや控えめな結果です。
これは本機が高性能なCore Ultra 9 285Hプロセッサや、3K解像度のOLEDディスプレイを搭載しているため、バッテリーへの負荷が高くなることが一因と考えられます。
一方で重量は約1.54kgに抑えられており、モバイル用途にも対応可能なバランス設計となっています。つまり本製品は、バッテリー駆動時間よりも性能や表示品質を重視するユーザー向けといえるでしょう。
動画の書き出し速度


Yoga Pro 7i Gen 10は、IntelのCore Ultra 9 285Hと32GBメモリを搭載し、動画編集作業においても非常に高い処理性能を発揮します。
YouTubeプリセット(H.264)のエンコードテストでは178秒という優秀なスコアを記録。これはミドルGPU搭載のクリエイター向けノートPC「OMEN Transcend 14(RTX4070)」とほぼ同等の結果であり、iGPU機ながら上位クラスに匹敵する性能を発揮しています。
このように、Yoga Pro 7i Gen 10は「薄型・軽量」「高品質ディスプレイ」に加えて、「ハイパフォーマンスな書き出し速度」も兼ね備えており、携帯可能なクリエイティブワークマシンとして非常に優秀な一台といえるでしょう。
Blenderの画像生成

BlenderによるBMWのサンプルシーン(Cycles, GPUレンダリング)を使用して、Yoga Pro 7i Gen 10のレンダリング性能を検証しました。
結果は**2分11秒(131秒)**でレンダリングを完了。これはiGPU搭載モデルとしては非常に優れた数値であり、軽〜中程度の3DCGワークフローに十分対応可能であることを示しています。
実際の作業では高解像度のイメージ生成やアニメーションの書き出しなど、より重たいタスクが求められますが、Yoga Pro 7i Gen 10であれば「簡単なルックデブやモデリング作業」「ショット単位でのレンダリング確認」などの用途であれば据え置きPCに頼らず作業が完結する点は大きな魅力といえます。
SSDの性能


Yoga Pro 7i Gen 10に搭載されているSSDは、WD製の「SN7100S」で、PCIe 4.0×4接続に対応した高性能モデルです。実測では、読み込み最大約6,963MB/s、書き込み約6,367MB/sと非常に高速で、コンテンツの読み書きが多いクリエイティブ用途でも快適に使用できます。
また、ランダムアクセス性能も高く、OSやアプリケーションの起動もスムーズです。全体として、ハイエンドクリエイターPCとしてふさわしいストレージ性能を備えていると言えるでしょう。データ量が多い写真・動画編集、Blenderのような3DCG制作でもボトルネックにならずに運用可能です。
PCの温度とファンの動作音

Yoga Pro 7i Gen 10におけるCinebench R23の10分間ストレステストでは、長時間の高負荷状態でも安定した動作を確認できました。
コアクロック(青線)は平均して約3100MHz前後で推移しており、瞬間的に高いブーストクロック(4000MHz超)に達する場面も見られました。発熱による大きなクロックダウンは見られず、全体としてサーマルスロットリングの影響は最小限に抑えられていると言えます。
コア温度(オレンジ線)は平均75℃前後を維持し、最大でも80℃をやや上回る程度で安定しています。内部冷却設計(デュアルファン構成)がうまく機能しており、パフォーマンスを維持したまま温度も許容範囲に収まっている優秀な結果です。
このテストから、Yoga Pro 7i Gen 10はクリエイティブ用途や開発用途など、連続的な高負荷作業にも対応できる安定した設計を有していることがわかります。
表面の温度

このサーマルイメージは、Yoga Pro 7i Gen 10でCinebench R23を10分間実行した後のPC表面温度を示したものです。
中央付近のキーボード(G~Hキー周辺)では約34.6℃、最も高温となった背面ヒンジ部付近では**約40.6℃**に達していました。キーボード上部を中心に発熱が広がっているものの、パームレストやタッチパッド周辺は比較的低温(青~緑)に保たれており、タイピングや作業時の不快感は少ない設計となっています。
このように放熱設計が上手く機能しており、高負荷時でもユーザーの操作領域には過度な熱が伝わらない点は、クリエイターやビジネスパーソンにとって大きなメリットと言えるでしょう。
ファンの回転音の大きさ
パフォーマンスモード

この写真は、Yoga Pro 7i Gen 10の高負荷時(Cinebench R23連続実行時など)におけるファンの動作音を測定した様子を示しています。計測された騒音レベルは45.8dBAです。
これは一般的なオフィスの環境音(40〜50dBA)とほぼ同等で、耳障りな高音や不快な風切り音も感じにくいレベルです。クリエイティブ作業や動画編集などで負荷をかけた際も、比較的静かな環境を保ちやすい設計となっています。
つまり、Yoga Pro 7i Gen 10は「性能をしっかり出しつつも静かに動作してくれる」という点でも、作業に集中したい人に適したバランスの良いノートPCと言えるでしょう。
まとめ:専用GPU非搭載で最強クラスのクリエイティブノートPC
Yoga Pro 7i Gen 10は、専用GPUを搭載していないノートPCとしては、現時点で最強クラスの性能を誇ります。Cinebenchやエンコード速度など、実際のクリエイティブ用途における指標でも、RTX 4050搭載モデルに肉薄するパフォーマンスを発揮しており、CPUパワーをしっかり活かせる設計が魅力です。
また、拡張性やディスプレイの品質、筐体デザインといったクリエイター目線で気になる要素も高水準でまとまっており、それでいて価格は比較的控えめ。コストパフォーマンスの高さは文句なしです。
一方で、ファン音やバッテリーの持続時間はやや短めなので、長時間の外出先作業には不向きですが、据え置きメインで「たまに持ち運ぶ」程度であれば許容範囲。
つまり、「自宅で本格的な作業をこなしつつ、必要に応じて持ち運びたい」というクリエイターの方にとって、このPCは非常にバランスが良く、強くおすすめできる1台です。

Yoga Pro 7iGen 10 (14型Intel)
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