レノボが販売するThinkPadシリーズの中でも非常にコストパフォーマンスが高く、売れ筋のノートPCがThinkPad Eシリーズだ。
今回は15.6型モデルをメーカーからレンタルできたので使い勝手やベンチマークを掲載していく。
スペック
今回の検証機はRyzen 5 5500U/8GB/256GBの構成。
ThinkPad E15 Gen 3(i7/16GB/256GB) | |
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モニター |
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CPU |
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iGPU |
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メモリ |
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SSD |
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サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約365mm×奥行き約240mm×高さ約18.9mm |
バッテリー持続時間 | 13.2時間(JEITA 2.0) |
充電タイプ | 65W USB-C対応ACアダプター |
重量 | 約1.7kg |
保証 | 1年間ハードウェア保証 |
詳細スペックはレノボ公式ページ「技術仕様」から確認可能。
特徴
圧倒的に安いThinkPad
10万円以下のスタンダードノートPCとしては高い完成度を誇るThinkPad Eシリーズは、Ryzenプロセッサが搭載されたことによってコストパフォーマンスが高くなった。
売れ過ぎて納期が長いのが気になるが、ビジネス利用で15.6型を検討している、それでいてThinkPadのよさを理解している人は、ThinkPadを使っているユーザーにちょっとでも評判を聞いてみると良い。みんな絶賛するだろう。
レノボのIdeaPad Slimシリーズと同等クラスの価格帯なので、検討している人はThinkPadのデザインが受け入れられるのであれば購入すべきノートPCだ。
スタンダードPCらしい拡張性の高いインターフェースを搭載
ThinkPad E 15 Gen 3はビジネス向けスタンダートノートPCとして必要インターフェースを搭載している。
左側は充電兼用のUSB-C(USB 3.1 Gen 1)/USB-A/HDMI/オーディオジャック
右側はUSB-A/RJ45(有線LN)/セキュリティロック
仕事で利用頻度の高いインターフェースを搭載しているため、別途アダプターを購入する必要がないため実は初心者にもお勧めしやすいノートPC。
USB-C 3.1 Gen1は4K映像出力とPC本体の充電にも対応しているため、専用のモニターと合わせて使うことで、ACアダプターをつなげずに利便性を向上させることができる。
ACアダプターは65Wタイプ、USB-C形状のものが付属している。
ThinkPad E15 Gen 3
公式サイトでみる価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
デザイン・使い勝手について
ThinkPadは黒の筐体が非常に印象的なノートPCでそれは全シリーズ共通。低価格モデルはLenovoロゴが銀に縁取られているためやや目立つが、右下にあるためそこまで気にならない。
底面も黒で統一感がある。業務用PCらしく、実用性重視といった感じで、昔ながらのノートPCのような冷却用の穴が空いている。
モニターについて
ThinkPad E15 Gen 3のモニターは急速に細くなりつつあるベゼルレスには程遠く、従来通りのサイズだ。
色域・トーンカーブ
RGBのトーンカーブは一本の線になっており、自然なカーブに。
色域はsRGBカバー率が65.8%でビジネスワーク向け。
キーボード・タッチパッド・トラックポイントについて
ThinkPad E15 Gen 3はトラックポイント付きkつテンキーを搭載してThinkPadシリーズお馴染みのキーボードだ。
キーストロークは1.5mmほどと浅くなっているが、デスクトップPCなどで馴染みのあるパンタグラフ式のようなうちあでじ非常に打ちやすい。
ノートPCを選ぶ際にキーボードが重要だ。と考える人はタッチパッドも含めてThinkPadシリーズを検討してほしい。
性能について
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUのパフォーマンスのみでコンピューターグラフィックを生成し、CPUの性能を測定するベンチマークソフト。点数が高ければ高いほど高性能とされているが、実際のソフトウェアを動作させた際の実性能と差が開く可能性があるが結果下記の通り
Cinebench R23の総合スコア | |
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Core i7 11800H | |
Ryzen 9 5900HX | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 9 5900HS | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 7 5800H | |
Ryzen 7 5800U | |
M1 | |
Ryzen 5 5500U(レビュー機) | |
Core i7 11370H | |
Core i7 1165G7 | |
Core i7 1165G7 | |
Ryzen 5 4500U | |
Core i5 1135G7 |
最新のCinebench R23(Minimum Test Duration OFF)では7335pts。
ビジネスワークをさせるのには必要にして十分な性能。
PCMark 10
FutureMarkが提供するPCMARK 10は、MicrosoftOfficeのWord、Excelに類する互換ソフトウェアや、ビデオ通話会議ソフト、画像編集ソフトのバッジファイルを実際に動作させ、どの程度の快適性があるかをスコア化。提供元はおおむね4000点以上あれば快適としている。
結果は総合スコアが4659でMicrosoftOffice互換ソフトやビデオ会議ソフトは快適水準。画像編集や動画編集を行うのであれば別のモデルを検討を。
SSDの読み書き
搭載されていた256GBのSSDはウェスタンデジタル製のもの。大容量データの読み書きでは速度の低下が見られた。ただし、ランダムアクセスはそこまで低下がなく、品質的にはまずまずといった感じだ。
PCの内部の温度、ファンの動作音
PC内部の温度について
CPU使用率を100%にできるソフトウェアを使い、後負荷時の挙動を確認。CPUの最大値は84℃まで上昇。特に問題ない水準。
PCの表面温度
なお、PCの表面温度は29.8℃で人体には全く影響のない温度を保っていた。最も熱い箇所でも34℃程度なので利用中に低温やけどする恐れはないだろう。
ファンの動作音
PCのピーク時においてもファンの動作音は39.1dbと静かな水準だった。外に持ち運んだ際もそこまで気にならないレベル。
ThinkPad E15 Gen 3 の評価とまとめ
良い点
- 打ちやすいキーボード、操作性の高いポインティングデバイス・タッチパッド
- 豊富な拡張性、初心者にもお勧めしやすい
- ビジネスワークをこなせるパフォーマンス
気になった点
- 入手しづらい状況
15.6型の高コスパスタンダードノートPC
静粛性もあり、ビジネスワーク向けに十分なパフォーマンスもあるため、万人にお勧めしたい15.6型ノートPC。
ただ、2021年現在、レノボの在庫がなく納期が非常に長いため、コストパフォーマンス重視でThinkPad E15 Gen 3を検討しているユーザーは早めに注文して待たなければならない。
ACアダプターは65Wタイプ、USB-C形状のものが付属している。
ThinkPad E15 Gen 3
公式サイトでみる価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。