デルが販売する14型のモバイルモニター「C1422H」はわずか6Wの出力で映像を出力できるポータボル可能なモニターで、フルHD(1920×1080ドット)に対応している。
ビジネスワークに最適なモニターを購入したので使い勝手などをレビューしていく。
スペック
DELL C1422H主要スペック表 | |
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モニターサイズ | 14型 |
解像度 | 1920×1080ドット |
アスペクト比 | 16:9 |
パネルタイプ | IPS |
輝度 | 300cd/㎡ |
本体寸法(幅×奥行き×高さ,cm) | 32.237×1.43×20.269 |
VESA | – |
電源 | USB-C |
保証 | 先出し交換サービス・限定ハードウェア保証 |
詳細スペックはデルの製品ページからご確認ください。
特徴
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モバイルノートPCと相性抜群の軽量製とサイズ感
C1422Hは現在主流のモバイルノートPCと合わせて使うのに最適なサイズで、写真のようにXPS 13(13.4型)と遜色ないサイズ感だ。
横に並べてみると、だいたいおなじサイズ感で使えそうなことがわかる。モニターを2枚並べるデュアルモニターのような使い方は、物理的なモニターの高さや色合いをできるだけ近い条件にした方がユーザーの利便性は高い。
今回紹介しているXPS 13は日本市場で主流の13.4型だが、もう一つ上の14型と合わせても使いやすいと感じられるだろう。
また、高さだけでなく色合いや画面の明るさも一般的に販売されているノートPCと同じ水準で作られているため、変に暗すぎたり、色が濃すぎたりといった視聴体験の大幅なズレは抑えられている。
つまり、C1422Hはモバイルモニターとして非常に使いやすく設計されているということだ。
USB-C給電で電源の持ち運び不要
C1422HはUSB-Cからの映像出力に対応している。また電源供給も6Wで十分なため、ノートPC側にUSB-PDで相互に電力供給できる場合は、ノートPC側からモバイルモニター電源を供給し、その供給された電力で映像を表示できるため、別途電源アダプターのようなものを持ち運ぶ必要がない。
モニター本体も重量は590gと非常に軽量だ。
また、C1422Hはパワーパススルーに対応しているために、「ノートPC⇨モニター」といった単純な電源供給だけに限らず「電源⇨モニター⇨ノートPC」といった電源供給を行うことも可能である。
いずれもUSB-C+USB-Cに対応した充電器を電力供給のツールとして持っていれば、ノートPCとモニターを常時利用可能なのも魅力の一つだ。
まさにモバイルモニターの完成形に近い製品だ。
価格は3万円ほど安くはない
C1422Hはセール時で概ね3万円程度なので、決して安くはない。これはモニターのスペックが豪華、ということもある。モバイルモニターで3万円以上するモニターは中華製品で4K解像度を持つモニターくらいだろう。
とはいえ、モバイルモニターは持ち運び重視や、そのサイズ感から解像度よりもクオリティを重視すべき製品なので、多少、価格が高くてもデルのC1422Hをおすすめしたいという率直な感想は持っている。
DELL C1422H
公式サイトでみるデザイン・外観について
C1422Hは幅32cmx高さ20cmほどのサイズで一般的な13型のノートPCと同じくらいのサイズ感を実現している。
ベゼル幅は上側と左右側でそれぞれお5mmほど。比較するとXPS 13と上側のベゼルはほぼ同じだった。このクラスになるとかなりスタイリッシュな印象をユーザーに与え、画面以外のフチがほとんど気にならなくなる水準。
背面側には中央より少し上側にメーカーロゴを設置している。スタンド部は9cm弱
背面
スタンド部と背面側はアルミ素材で形成されているため、モバイルモニターの中では非常に高級感がある。特にデルのノートPCとの質感が近いためセットで持ち運ぶのにおすすめしたい。
右側
- 電源ボタン
- USB-C
正面右側に電源ボタンが搭載されており、DPと電源供給に対応したUSB-Cポートが搭載されている。
左側
- USB-C
- 明るさコントロール(メニュー選択ボタン)
- メニューボタン
右側にも同様にUSB-Cポートが搭載され、左右どちらからでも映像の出力が可能だ。冒頭で紹介した通りパススルーにも対応しているため、ノートPCに充電するパワーを供給しつつモニターを利用することもできる。
モニターの色域について
C1422HはsRGBカバー率が95.6%ほど、明るさは最大300nitで公称値通りといった感じだ。輝度ムラもあるが比較的抑えられているとは思う。ビジネスワークで使用するのに最適で、ウェブデザインなどにも利用可能な色域だと思う。
最近のノートPCは400nitオーバーのものも多く存在するが、日中、仮にカフェで作業するにしてもノートPCの明るさを半分程度(150nitから200nitくらい)で利用するユーザーが大半だと思われるので、ノートPCの見た目とC1422Hの見た目は近い状態で利用可能だ。
付属品について
C1422Hに付属するものは一般的なマニュアルやUSB-Cケーブルの他にフェルト地のケースだ。
高級感はあまりないものの、衝撃を吸収してくれそうな手触りと、グレーのカラーでビジネスシーンに最適だ。写真は俯瞰撮影したものなのでわかりづらいが、本体を入れた状態で撮影している。
DELL C1422Hの評価とまとめ
良い点
- 色域や明るさが一般的なモバイルノートPCに合わせやすい
- 所有欲を満たせる高級感のあるデザイン
- パススルー機能搭載で外部から電源が取れればノートPCへの給電も可能
- USB-Cからの給電だけで動作する省電力モニター
気になる点
- 本体価格が高い
- HDMI非搭載
最新モバイルノートPCに合わせて使ってほしいビジネス向けモバイルモニター
デュアルモニター環境を構築するときに考えたいのは、色の見え方の変化や高さなど重要で、これらがセットで使う予定のモバイルノートPCと比較して大きく乖離していると、見え方が変わってしまったり、明るさの違いにより目が疲れてしまう。
C1422Hはこの点をクリアできており、最大300nitの明るさ、sRGBカバー率95%といった最新の10万円程度のモバイルノートPCに搭載されているモニターのスペックと合わせやすい点が非常に素晴らしい。横に並べて違和感なく使えるというのは非常に重要なのだ。
また、USB-Cだけで出力できるため、元々バッテリー容量の多いノートPCであればモニターとノートPCを接続するだけで映像出力とモニターへの電源供給ができ、どこでも使えるといった利便性がある。加えて、ノートPCへ電源供給したいのであればモニター側から電源を取ってUSBパススルーを使うという手もあるため、どんなシーンでもユーザーに不便をかんじさせない万能感があるのだ。
とはいえ、USB-Cに対応していないノートPCとの相性は最悪なので個人的には最新のノートPCを持っている人におすすめしたいモバイルモニターだ。