レノボのクリエイター向けノートPC「Yoga」シリーズの選び方を実機レビューの結果から解説します。
結論
編集の主戦場がフルHD中心 → Yoga Slim 7i / Yoga 7(軽さ&電池重視、内蔵GPUでも快適)
4K動画・RAW大量現像・AE合成 → Yoga Pro 7i(2.8K 120Hz/OLEDがバランス最強)
- 低予算+ハイクオリティ Yoga AMD Yoga Pro 7/Yoga 2-in-1
Yoga シリーズの特徴 競合他社の人気モデルに対応したモデル
Yogaは、競合のプレミアム帯――MacBook Pro/HP OmniBook/Dell XPSが持つ高性能・高品位ディスプレイの魅力に、フルラインアップ×抑えた価格で真正面から応えるブランドです。
16:10の高解像度や高色域・高リフレッシュなど“作業効率に効く”要素を網羅しつつ、同等スペックをより手の届く価格で提案できる。だから比較検討のテーブルに乗ったときに、クオリティとコスパの両面で勝ちやすいのがYogaの強みです。
どの基準で選べばいい?CPUなら Pro/GPUならSlim
CPUパワー最優先 → Yoga Pro(14型)
グラフのとおり、同サイズ比較でPro系が最も高いマルチコア性能。After Effectsのプレビュー短縮、長尺の同時書き出し、重めのRAW現像バッチなど、CPUで押し切る処理に強い。事務・研究用途の多タブ/多アプリ並行も安定。
GPU効率と描画体感 → Yoga Slim(14型)
Slim系はタイムラインの滑らかさやエフェクト適用の**“GPUで効く場面”が速い**。モバイル前提でも実作業の体感がブレにくい。書き出し時間(H.264/YouTubeプリセット)はIntelやや有利
同条件ではIntel構成が数十秒〜1分前後短い傾向。量産や即納が多い人はIntel+Slimが効率的。
モニターとサイズについて
Yoga は2.8K有機EL~4Kまでディスプレイを選べます。
2.8K有機ELは「高発色+120Hz前後の滑らかさ」で編集の見やすさが段違い。4Kは細部確認や静止画重視のワークに有利です(電力はやや増)。
どのサイズを選ぶ?
14型(いちばん人気)
持ち運びと据え置きのバランスが良く、価格も比較的お手頃。移動あり+メイン機兼用ならまずコレ。15.3型(約1.5kg)
Appleが採用して以降、各社でラインアップが増加。据え置き寄りだがまだ持ち運べるサイズ。タイムライン表示や多段レイアウトが一段広くなり、作業効率を取りたい人に。- 目安:移動が週1以上→14型/映像の“表示面積”最優先→15.3型。
どちらも2.8K有機ELを選べば、色と滑らかさで制作体験がワンランク上がります。
おすすめモデル
持ち運び+クリエイティブ バランスが5:5 Yoga Slim 7i Gen 10 14型intel
バッテリー持続時間が長く、クリエイティブ性能も高い Yoga Slim 7i Gen 10 は、14型ノートPCの中で「もっともバランスが良いモデル」といえます。
重量はわずか 1.2kg と軽量。外出先での事務作業や映像視聴だけでも扱いやすく、加えて2.8K有機ELや最新Core Ultraプロセッサによる編集作業にも十分対応できる実力を備えています。
持ち運び+クリエイティブ バランスが 3:7 Yoga Slim 7i Gen 9 15.3型intel
15.3型で重量1.5kgと、大きめサイズながら持ち運びも十分可能なモデル。筐体サイズを活かして冷却性能が高く、静音性とハイパフォーマンスを両立しているのが特徴です。
バッテリー容量も大きめに積んでおり、バッテリーの駆動時間も長い!快適さと満足度が最も高い製品といえるでしょう。
動画編集重視のハイパフォーマンスなら Yoga Pro 7i Gen 10 14型インテル
Core Ultra 7 255H を搭載し、14型クラスとしては業界トップクラスの性能を発揮できるのが Yoga Pro 7i Gen 10。
動画のエンコード速度は非常に高速で、短い納期の編集や大量の素材処理にも対応可能。携帯性の高い14型サイズに収めながら、本格的な動画編集とモバイルワークを両立できる点が最大の魅力です。
3DCAD 3DCGをやるなら圧倒的CPUパワーの Yoga Pro 7 Gen 9 14型 AMD
Ryzen AIプロセッサ+Radeonグラフィックスを搭載した Yoga Pro 7 Gen 9(14型 AMD) は、CPUパワーを重視するユーザーに最適な1台です。
3DCAD設計や3DCGレンダリングといったマルチスレッド性能がものをいう処理で真価を発揮。CPU性能が高いため、レンダリング時間を短縮し、制作フローを効率化できます。
コスパで選ぶなら「Yoga Slim 7 Gen 10 14型 AMD」
Ryzen AIプロセッサを搭載した薄型の14型モデル。CPUやGPU性能は上位機種に比べれば控えめですが、必要十分な処理性能をしっかり確保しており、日常作業から軽いクリエイティブまでバランス良くこなせます。
価格はシリーズの中でも抑えめながら、筐体の質感やディスプレイのクオリティはしっかり確保。**「低予算で高品質なノートPCが欲しい」**という人にとって最も現実的な選択肢です。