IdeaPad Slim 5 Light Gen 10をメーカーからレンタルできたのでレビューします。
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IdeaPad Slim 5 Light Gen 10のスペック
IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 | |
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モニター | 13.3型(1920×1200ドット)16:10 非光沢 |
CPU | Ryzen 5 7535HS |
GPU | Radeon 660M |
メモリ | 16GB |
SSD | 512GB(NVMe) |
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約295mm×奥行き約206.95mm×高さ約14.3mm |
無線通信規格 | WIFI6E(802.11ax)、Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 54.7Whr |
充電タイプ | 65W ACアダプター |
重量 | 約1.15kg |
保証 | 1年間のメーカー保証 |
仕様、詳細はIdeaPad Slim 5 Light Gen 10製品ページで確認できます。
特徴
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型(AMD)は、日本人に人気の13.3型のボディサイズに54.7Whという巨大なバッテリーを搭載したモバイルノートPCです。おそらく、競合他社のHP Pavilion Aero 13-bgに対抗すべく生み出された製品で、本製品はスペックだけでなくビルドクオリティも向上しています。
MacBook Airを彷彿とさせるフラットかつ丸みを帯びた洗練されたデザインで所有欲を満たしつつ、ビジネスパーソンに最適な豊富なインターフェースも備えており、デザイン性と実用性を両立した完成度の高い製品です。また、Ryzen 5 7535HSやRyzen 7 7735HSの出力を抑えることで、通常のAMDプロセッサー搭載モデルよりもバッテリー持続時間が長く、モバイルに特化した製品設計が魅力です。
動画再生時のバッテリー持続時間は競合越え、プレミアムノートPC級に
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 10は、Ryzen 5 7535HSと54.7Whの大容量バッテリーの組み合わせにより、バッテリーの持続時間が16時間を超える優れたモバイル性能を実現しています。この54.7Whというバッテリーサイズは、競合他社の高級ノートPCと同等であり、バッテリー持続時間の長さもそれに匹敵します。
これが可能な理由は、通常は高性能かつ消費電力の高い「HS」シリーズのプロセッサにおいて、設計電力を約30Wに抑え、「U」シリーズのプロセッサに近い低消費電力動作を実現しているからです。これにより、性能と省電力性を両立しています。
以下のグラフは、CPU使用率を100%にしたCinebench R23の10分テスト結果を示しています。HP Pavilion Aero 13-bgに搭載されているRyzen 7 8840Uと、IdeaPad Slim 5 Light Gen 10に搭載されているRyzen 5 7535HSを比較すると、ピーク時でも消費電力の差はわずか7W程度。アイドル時には10W以下で動作するなど、「HS」シリーズでありながら「U」シリーズのような消費電力挙動を見せています。
注意点としては、「HS」プロセッサにもかかわらず、期待される性能が出ないと感じる場合がある点です。これはおそらく、LenovoがゲーミングノートPCにも使用可能な「HS」プロセッサを大量購入し単価を抑えたうえで、モバイルノートPCではパフォーマンスを調整し、バッテリー持続時間を優先するというコスト効率重視の戦略を採用しているためと考えられます。
このように、モバイル性能とコストパフォーマンスのバランスを求めるユーザーにとって、IdeaPad Slim 5 Light Gen 10は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
MacBook Airを思わせるビルドクオリティとMIL STD810Hの堅牢制
IdeaPad Slim 5 Light Gen 10はMacBook Airのように側面に丸みを持たせたフラットデザインを採用しています。スペック・デザインともに市場で人気のモデルに寄せていき低価格を実現することで競争力を持たせたモデルです。
また、当モデルは米国軍事調達基準のMIL-STD-810Hに準拠した堅牢制も併せ持っています。
持ち運び重視の学生やビジネスパーソンにお勧めしたい高コスパモバイルノートPCです。
ラインアップとおすすめ
Ryzen 5モデルが10万円台で購入可能なため、事務作業用として利用するのであればRyzen 5が良いと思います。
動画編集やクリエイティブタスクも行うのであれば、よりGPUの性能が高いRyzen 7モデルを選択しましょう。
IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型(AMD)
公式サイトでみるデザイン
PC本体は金属素材を採用しており、カラーはクラウドグレーを採用しています。
重量は1.13kg程度。
ACアダプターは65Wタイプのものが付属します。
合計で1.3kg程度なので持ち運びも可能な重量です。
モニター
モニターサイズは13.3型です。搭載パネルはIPS液晶パネルを採用しています。。
解像度はフルHD(1920×1200ドット)です。
ノングレアタイプで事務作業用に最適だと思います。
色域
sRGBカバー率は99.8%でsRGB色域にぴったり重なるよな品質が高いパネルが採用されています。
モニターの最大輝度は405nitほどでした。明るい場所で使っても画面が暗くて見づらいということはないでしょう。
キーボード
キーボードはUS配列をベースに切り替えたデザインが採用されています。
右下に指紋センサーを搭載しており、Windowsのロック画面解除をスムースに行えます。
筐体がしっかりしているため、タイピング時のたわみも気にならず、非常に使いやすいキーボードだと思います。
インターフェース
左側
- HDMI
- USB-C(3.2Gen2)
- USB-C(3.2Gen2)
- オーディオジャック
右側
- microSDカードスロット
- USB A(3.2 Gen 1)
- USB A(3.2 Gen 1)
性能
Cinebench R23
Cinebench R23はCPUの性能のみで画像を書き出し処理するベンチマークテストです。点数が高ければ高いほど高性能とされています。
結果はマルチコア性能が8780pts、シングルコアが1431ptsです。
競合機のHP Pavilion Aero 13-bgよりも不利な結果となりました。
CPUの世代、プロセッサのランクの違いによるものですが、事務作業であればその差を感じることはないでしょう。
3D Mark Time Spy
13型で比較した際のGPUスコアは高くありません。
やはりパフォーマンスを制限、Ryzen 5 7535HS(GPUが6コアのRadeon 660M搭載)が影響していると思われます。
PCの温度とファンの動作音
Cinebench R23の10minuteテストでCPU使用率を100%にし、PCの動作周波数を確認します。
動作周波数は3.5Gz程度で動作します。
CPU温度は85℃程度まで許容されています。
表面の温度
サーモグラフィで確認したところ、このPCにはシングルファンが搭載されていることがわかりました。
パフォーマンスを発揮するために、PCの温度上昇はある程度許容されているようです。
ファンの回転音の大きさ
44.6db程度です。パフォーマンスモード時ではやや耳障りな音がします。
まとめ 1kgモバイルノートPCを10万円台でほしいならコレ
IdeaPad Slim 5 Light Gen 10 13.3型(AMD)は、最新トレンドを取り入れたビジネス向けモバイルノートPCの中で非常に魅力的な選択肢です。
この製品は、高性能なプロセッサを低消費電力で動作させる設計により、長時間のバッテリー持続時間を実現しています。さらに、ビルドクオリティは人気PCに寄せた完成度の高い仕上がりで、レノボならではの堅実な設計が際立っています。
一方で、GPU性能においては競合モデルよりも劣るため、ゲームや高度なクリエイティブ用途には向かないかもしれません。しかし、マルチモニター環境を構築して事務作業を中心に活用する場合には、この点はさほど問題にはならないでしょう。
総じて、IdeaPad Slim 5 Light Gen 10は、持ち運びやすさ、バッテリー持続時間、コストパフォーマンスを重視するビジネスパーソンや学生にとって、非常にバランスの取れたモバイルノートPCといえます。