2025年1月中に、ヨドバシカメラ梅田店を訪問して最新のPC展示やトレンドをチェックしてきました。AI搭載PCや各メーカーの取り組み、店内の展示状況について詳しくレポートします。
AI搭載PCの展示が目立つ
梅田駅から地下を通じてアクセス可能なヨドバシカメラ梅田店では、インテルAI PCの展示が非常に目立っていました。
「AI PC=インテル」というイメージを訴求するために、広告費を投入している様子がうかがえます。さらに、量販店側もインテル製品の高い単価が販売利益につながるため、インテルプロセッサ搭載モデルを積極的に紹介していると考えられます。一方で、AMDやクアルコム製プロセッサのPCは紹介しづらい現状があるようです。
Microsoft 365 Copilotの実演
店内のMicrosoftコーナーでは、Microsoft 365 Copilotのプレゼンテーションが行われていました。この機能は、ワードやエクセル、パワーポイントといったOfficeアプリにAIを搭載し、ネット接続を利用してクラウド上で文書やグラフ、プレゼン資料の作成をアシストするものです。
Microsoftは、クラウドサービスの利用を推進しているため、ハードウェアのスペックよりも通信環境の快適さとOfficeが動作する環境が重視されている印象を受けました。
店内展示の特徴
1. レジ前の富士通・ダイナブック展示
レジ前通路では、富士通やダイナブックの最新モデルが展示されていました。価格帯は13~20万円と幅広く、目に留まりやすい配置が印象的です。
2. 中央エリアのASUS展示
PCコーナーの中央には、ASUSの製品が展示されています。Ryzen AIを搭載したハイエンドモデルや高性能ゲーミングノートPCが目立つ一方で、低価格モデルも揃っており、ASUS製品の多様性が強調されています。
ASUSは「安い」イメージを持たれることがありますが、これはインテル搭載の高単価モデルと比較しての話であり、ネット上の最安値とは異なる印象です。
AI PCの現状と課題
店頭ではAI PCに関する展示が充実しているものの、NPU(ニューラルプロセッシングユニット)を訴求する内容がやや専門的で、一般ユーザーにはピンとこない印象を受けました。
Microsoft 365 Copilotのようにクラウドサービスを活用したAI機能の方が、現時点ではユーザーにとって分かりやすく、必要性を感じやすいといえます。これからは、WAN接続が可能なモバイルノートPCが注目されるでしょう。