この記事ではマウスコンピューターのゲーミングブランド「NEXTGEAR」シリーズの選び方とおすすめのカスタマイズを紹介します。。
先に結論
10万円台前半〜中盤でコスパ最高のゲーミングPCが欲しい → JGシリーズ
フルタワー筐体+拡張性重視 → HDシリーズ
まずはCPUとGPUを優先、予算に余裕があればメモリ・ストレージを盛るのが鉄則
NEXTGEARシリーズの特徴
マウスコンピューターの NEXTGEARブランド は、直販サイトと直営店舗限定で展開されており、余計な流通コストを省くことで外資系メーカーに匹敵するコストパフォーマンスを実現しています。
マシンコンセプトは「ゲームを楽しむすべての人へ」。その言葉通り、用途や環境に合わせて選びやすいラインアップが揃っているのが特徴です。
店頭展示なしでコスト削減。だからこそ実現できる価格帯

NEXTGEARシリーズは、家電量販店などの店頭販売を一切行っていません。
これは単に流通経路を絞っているわけではなく、
販売コストを徹底的に削減して価格を下げるための戦略的な選択です。
通常、量販店でPCを展示・販売する場合、メーカー側には以下のようなコストが発生します。
- 量販店とのMD(マーチャンダイザー)交渉・販売契約コスト
- 展示機・販促物・展示棚スペースの費用
- 在庫の委託管理や型番の調整コスト
- 店頭販売スタッフへのインセンティブ(販売報奨金)
これらは製品単価に上乗せされるため、
同じスペックのPCでも店頭展開モデルは数万円高くなるのが一般的です。
NEXTGEARはこれらをすべて省き、公式直販(Web限定)自社店舗に特化。
その結果、同等スペックでも外資系メーカーや量販店モデルより低価格を実現しています。

NEXTGEAR Jシリーズ
ノートPCで手軽にゲームを楽しみたいユーザー向け。持ち運びや省スペース性を重視したモデル。

NEXTGEAR JGシリーズ
コンパクトなデスクトップ筐体で、据え置き環境をすっきりまとめたい人に最適。価格と性能のバランスが魅力。
NEXTGEAR HDシリーズ(2025年追加)
フルタワー筐体を採用し、4K解像度の重量級ゲームも快適に動かせる高性能モデル。拡張性や冷却性能も強化され、ハイエンドユーザーに向く。
まとめると、NEXTGEARは「ノートからコンパクトデスクトップ、そしてフルタワーまで」幅広いユーザー層をカバーしつつ、価格対性能比の高さとゲーム特化設計で支持されるブランドです。
NEXTGEARのコンセプトと国内メーカーとしてのメリット・デメリットについて

国内生産の安心感と高い信頼性

マウスコンピューターが多くのユーザーに選ばれている理由は、
国内メーカーとしての信頼性・3年間の標準保証・豊富なカスタマイズ対応にあります。

最大の特徴は、長野県飯山市に自社工場を持ち、国内で生産から検品まで完結している点です。
海外メーカーの多くは海外工場で生産・出荷され、日本に到着するまでに長い輸送工程を経ます。
この過程で微小な振動や温度変化の影響を受けることもあり、
初期不良のリスクが国内メーカーよりもわずかに高くなる傾向があります。
もちろん、最近は海外メーカーでもパーツ品質が向上しており、
初期不良率自体は年々低下しています。
とはいえ、マウスコンピューターのように国内で最終検品・通電チェックを実施しているメーカーは少なく、
そのため出荷後のトラブル発生率が非常に低いのが強みです。
この国内品質保証には当然コストがかかります。
したがって、海外メーカー(ASUS、HP、Lenovoなど)と単純な価格比較をしても意味がありません。
マウスコンピューターは、**“少し高くても安心して長く使える”**ことを重視するユーザーに向けた製品なのです。
なぜマウスコンピューターのパソコンは初期不良が年々少なくなっているのか
国内サポートの強み:24時間365日対応&3年保証付き

マウスコンピューターは、全製品に標準で3年間の無償保証が付帯しており、
さらに24時間365日対応の電話・チャットサポートを提供しています。
このサポート体制の大きな特徴は、すべて自社運営で完結していること。
コールセンターは日本国内に設置されており、サポートスタッフも日本語で即応できる体制が整っています。
電話以外にもLINEやメール、AIチャットなど複数の窓口が用意されており、
ユーザーが困ったときにすぐに問い合わせできる安心感があります。
一方、外資系メーカーのサポートは、中国・大連やインドなど海外拠点に一次受付があるケースも多く、
担当者がカタコトの日本語だったり、別の窓口に転送されたりすることもあります。
これに比べてマウスコンピューターは、トラブル発生から解決まで国内で一貫対応。
さらに、自社製品で使われるパーツ構成がOEMで統一されているため、
「同じ症状の修理ノウハウが蓄積されており、故障原因の特定と修理が非常に速い」というメリットもあります。
実際、マウスでは72時間以内の修理・返送を目標に掲げており、
ユーザーがPCを使えない“ダウンタイム”を最小限に抑えています。
豊富なカスタマイズ
マウスコンピューターは、カスタマイズによって利益を上げる独自のビジネスモデルを採用しています。
外資系メーカーが「同一仕様の大量生産」でコストを下げるのに対し、
マウスはベースモデルを基準にユーザーの用途や予算に応じて自由に構成を変更できるのが特徴です。
たとえば、低価格モデルでも購入時に
- メモリを16GB→32GBへ増設
- SSDを1TBや2TBに変更
- OSのエディションを選択
といった柔軟なカスタマイズが可能。
これにより、「必要な部分だけ性能を上げてコストを抑える」ことができます。
一方、外資系メーカーではあらかじめ構成が固定されており、
高メモリや大容量ストレージを選びたい場合は、上位モデルを丸ごと購入するしかないケースが多いです。
デメリット:コストが価格に反映される・採用パーツが一世代遅い場合も

これまで紹介してきたように、マウスコンピューターは国内生産・自社サポート・豊富なカスタマイズなど、
ユーザーにとって安心感の高いサービスを提供しています。
しかしその分、これらのサービスコストが製品価格に上乗せされている点は理解しておく必要があります。
つまり、同等のスペック構成でも、外資系メーカーと比べると価格がやや高めに感じることがあるということです。
また、市場価格とのバランスを取るために、旧世代のパーツを採用するケースも見られます。
たとえば、2025年時点のゲーミングノートPCでは、
一部モデルにRyzen 7000シリーズ(旧世代CPU)が使われており、
最新のRyzen 8000シリーズ搭載機と比較すると性能面でやや見劣りする場合があります。

さらに、内部の基板設計や筐体構造も前世代を流用していることが多く、
PCに詳しいユーザーからすると**「中身が古い」「パーツがしょぼい」印象を受けるかもしれません。
ただし、その分動作検証や安定性のデータが十分に蓄積されているため、
“安定して動く安心感”を重視するユーザーにとってはむしろメリットでもあります。
デメリットを覆すためのマウスコンピューターの工夫
マウスコンピューターは、「最新パーツではない=性能が低い」という印象を持たれがちですが、
実際には用途に応じて最適なパフォーマンスを発揮できるよう設計と調整が行われています。
たとえば、ゲーミングモデルでは
「ゲームが快適に動作すること」を最優先にしており、
多少ファンの駆動音が大きくなっても、パーツの性能を100%引き出せるチューニングがされています。
そのため、世代的に1段古いCPUやGPUであっても、
設定次第で最新タイトルを十分快適にプレイ可能な性能を確保しています。
また、高出力で動かす分だけパーツへの負荷や発熱リスクは当然高まりますが、
そのリスクも3年間の標準保証に含まれており、
万が一の故障でも無償で修理・交換対応が受けられるため安心です。
用途別におすすめの構成
省スペースならゲーミングノートPC

省スペース環境でゲームを楽しみたいなら、ゲーミングノートPCのNEXTGEAR J6シリーズがおすすめです。
このモデルは NVIDIA GeForce RTX 4050 を搭載しており、GPUが持つパワーを最大限に発揮できるよう設計されています。そのため、フルHD解像度で快適にゲームをプレイ可能。据え置きPCのような設置スペースを必要とせず、デスクの上だけで本格的なゲーミング体験を得られる点が魅力です。
フルHD~4Kでゲームを快適に楽しみたいならJG

NEXTGEAR JGシリーズは、最新トレンドに合わせた設計で、フルHD〜WQHD、さらには4Kも視野に入るマシンスペックをラインアップ。
フルタワーより一回り小さいコンパクト筐体を採用しており、設置性に優れるうえ、初めてのデスクトップでも配線・設置がしやすいのが魅力です。
WQHD(2560×1440)は画質とフレームレートのバランスが良く、見栄えを上げつつ高FPSを狙える解像度。JGはこの解像度帯を主戦場に、タイトルや予算に合わせて構成を選べます。
4K以上の解像度、最高画質でプレイするならHD
NEXTGEAR HDシリーズは、WQHD以上〜4K解像度を前提に快適なプレイができるスペックを備えたハイエンド向けモデルです。
フルタワーサイズの巨大なケースを採用し、冷却性能と拡張性に余裕があるため、最新AAAタイトルを最高画質でプレイしたいユーザーに最適。さらにケースにはRGBライティングを楽しめる仕組みが用意されており、ゲーミングPCらしい雰囲気を演出してくれます。
細かいスペックの選び方2025年のトレンドについて
GPU:NVIDIAかAMDか
いまのゲーミングPCはAI機能を前提に“高解像度×高画質”を滑らかにするのが主流です。
NVIDIA推しの理由:DLSS(超解像)+Frame Generationの成熟度が高く、対応タイトルも多い。たとえば『モンスターハンターワイルズ』のような重いタイトルで“フレーム生成ON”なら、NVIDIAのほうがフレームレートの伸びが大きく、安定しやすい。
AMDが有利な場面:メーカー直販で価格が攻めていることが多く、同じ予算で上位GPUに届くことがある。フレーム生成を使わない(AI機能を使わない)前提や、純粋なラスタ性能・VRAM容量をコスパ重視で取りにいくならAMDは強い選択肢。
RTX5060~5070はWQHD
最新のNVIDIA RTXシリーズは、フレーム生成(Frame Generation)機能を活用することで、WQHDから4K解像度まで幅広くゲームを楽しめるのが強みです。
実際に『モンスターハンターワイルズ』のベンチマークを行ったところ、RTX 5060 Ti搭載機では4K・ウルトラ設定で平均63FPS前後と“ギリギリ快適”という結果でした。WQHD解像度なら十分余裕がありますが、4K最高画質を余裕をもって楽しむならRTX 5070 Ti以上をおすすめします。
CPUの選び方(いまの常識)
CPUボトルネックはほぼ解消傾向
高画質時の伸び方はタイトルごとに差がありますが、CPUが足を引っ張って“遊べない”水準まで落ちるケースは稀。まずはGPU選定が最優先でOKです。ただし“古いCPU”は例外あり
NEXTGEARはRyzen 5 4500のような旧世代も選べますが、同じGPUでもフレームが大きく伸びないことがあります。価格だけで旧世代を選ぶメリットは小さめ。うっしー的おすすめライン
基本は AMDの“Ryzen 7000世代以降”
省エネ・高パワー・価格の三拍子で、コスパよくWQHDまでのゲームに最適。目安:Ryzen 5 7500F からが◎(※表記ゆれに注意)。
余裕を見たいなら Ryzen 7 7700/7800X3D も有力。
おすすめモデル
フルHD~WQHDゲーミングならNEXTGEAR JG-A5G60

NEXTGEAR JG-A7G6Tは、マウスコンピューターのNEXTGEARシリーズの中でもコストパフォーマンスが非常に高いモデルです。
CPUに**Ryzen 7 5700X(8コア16スレッド)を採用し、マザーボードを前世代構成にすることでコストを抑えながら、
GPUには最新のGeForce RTX 5060 Ti(16GB)**を搭載しています。
この構成により、最新の重量級タイトル(Cyberpunk 2077、Starfield、Apexなど)でも
フルHDなら平均120fps以上、WQHDでも快適にプレイ可能。
性能と価格のバランスが取れており、迷ったらこれを選べば間違いない万能ゲーミングPCです。
冷却面では、標準ファンだと高負荷時にファンノイズがやや大きい点が弱点。
購入時のカスタマイズで水冷ファンへ変更することで、
温度も静音性も大幅に改善できます。
このモデルが向いている人
eスポーツ系を高フレームで遊びたい
AAAタイトルを中~高設定のWQHDで楽しみたい
価格を抑えつつ、動画編集や配信も視野に入れておきたい
4Kゲームを快適に遊ぶならNEXTGEAR JG-A7G70

Ryzen 7 7800X3D × GeForce RTX 5070の強力タッグで、GPU性能をしっかり引き出せる4K向けバランス機。
標準16GBメモリはボトルネックになりやすいので、32GB(16×2)へ増設を強く推奨。これでフレームの安定と配信・並行タスクの余裕が一気に増えます。
おすすめカスタマイズ
メモリ:32GB … 4Kテクスチャ&バックグラウンドアプリでの余裕を確保
SSD:2TB NVMe(Gen4) … 大作×複数本+録画・編集キャッシュを見据える
電源:80PLUS GOLD以上(選択可なら) … 将来のGPUアップグレードにも安心
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4K最高画質で遊ぶなら「NEXTGEAR HD-A7A7X」

NEXTGEAR HD-A7A7Xは、AMDのRyzen 7 9800X3DとRadeon RX 9070 XTを搭載した、
4Kゲーミングを前提に設計されたハイエンドデスクトップPCです。
Radeon RX 9070 XTは、最新世代のGPUとして4K最高画質でも安定したフレームレートを維持でき、
重量級タイトル(Cyberpunk 2077・Starfield・Alan Wake 2など)でも快適にプレイ可能。
レイトレーシングにも対応しており、現行ハイエンドGPUクラスと同等の性能を発揮します。
さらに、Ryzen 7 9800X3Dの3D V-Cache構造による高いゲーミング効率により、
CPUボトルネックが起こりにくく、4K解像度環境でもGPU性能を最大限に引き出せます。
これだけの構成で税込32万円台という価格は、
他社ハイエンドモデルと比較しても非常にコストパフォーマンスが高い水準。
**「4Kで最高設定でも安定して遊びたい」**というゲーマーには最適の1台です。
オトクな買い方とやってほしいカスタマイズ
まずはシークレットページを見てください
マウスコンピューターには、「シークレットモデル(Secret Model)」ページがあります。
このページでは、通常の販売ページよりも割引価格で購入できる特別モデルが掲載されており、
NEXTGEARシリーズも定期的に対象になっています。
シークレットモデルは掲載内容が時期によって入れ替わるため、
購入前に必ず一度チェックしておくのがおすすめです。
特に、SSDが大容量モデルに強化されている構成が登場することがあり、
同じ価格帯でも通常モデルより性能・快適さがワンランク上になるケースがあります。
CPUクーラーは水冷への変更がおすすめ

NEXTGEARシリーズの中でも、JGシリーズの一部モデルのように標準で水冷クーラーが搭載されていないモデルを選ぶ場合は、
購入時に水冷クーラーへカスタマイズ変更するのがおすすめです。
標準の空冷クーラーでも動作に支障はありませんが、
高負荷時にはファンが高速回転し、動作音が掃除機レベルになる傾向があります。
一方、水冷クーラーに変更するとファンの回転数を抑えたまま冷却性能を維持できるため、
体感で約2段階ほど静音性が向上します。
特に、Ryzen 7 / Ryzen 9クラスのCPUを搭載したモデルでは発熱量も多いため、
水冷クーラーを選ぶことで安定動作・温度低下・静音性のすべてを改善できます。
クリエイティブ用途ならSSDをブランド品にカスタマイズしよう

ゲームプレイ中心のユーザーであれば、標準搭載のSSDでも体感差はほとんどありません。
しかし、動画編集・エンコード・RAW現像などのクリエイティブ用途では話が別です。
標準のSSDはコスパ重視の汎用品が多く、
大容量データを連続して書き込む際に速度が急激に低下する(キャッシュ切れ)ことがあります。
これが作業全体の処理速度を下げるボトルネックになる可能性があります。
そのため、クリエイティブ作業を行う方には、
購入時のカスタマイズで**ブランド製SSD(例:WD BLACK SN850X など)**へ変更するのがおすすめです。
WD BLACKシリーズはキャッシュ領域が大きく、
長時間の書き込みや大容量ファイル転送でも速度が安定しており、
Premiere ProやDaVinci Resolveなどの重い編集ソフトでも快適に動作します。
