オシャレなデザインのノートPCはたくさんありますが、本革ケースとセットで販売するPCメーカーは世界中で見渡してもHP(ヒューレット・パッカード)くらいではないでしょうか。
家で作業をするよりも持ち運んで出先で作業することが多い人におすすめのHPが販売する最高傑作ノートPC『HP Spectre Folio 13』をお借りしたのでレビューしていきたいと思います。
スペックと価格のコスパを重視する人にしか目を向けない人にはおすすめできません。日常にハリを持たせたい人、最新のノートPCの技術を体感したい人、肌身離さずノートPCを携帯していたい人におすすめです。
HP Spectre Folio 13特徴
まるで本革手帳。誰でも称賛したくなる高級素材のPCカバー標準搭載
Folio=フォリオは時に二つ折りの本を指しますが、HP Spectre Folio 13もまさに本。さすがにB4サイズのシステム手帳と比較すると大きく感じます。
とはいえ、ケースが本革で作られているので、誰しもが称賛したくなるようなデザインです。
HPによると、フルグレインレザーと呼ばれる、上位に位置する品質の本革を採用しているとのことで、使えば使うほど”味”がでるとのこと。高級な財布や高級な名刺入れのような質感を取り入れることで、ビジネスパーソンの所有欲を満たしてくれるノートPCです。
圧倒的な薄さ、Core i5 8200Y搭載のファンレス仕様、無音で動作が可能
僕の旧MacbookAirと比較してみました。MacbookAirは先端にいくにつれ、本体が薄くなる設計ですが、その薄い先端部分よりもさらに薄いのが、HP Spectre Folio 13です。
搭載CPUは超低電圧モデルの『Intel Core i5 8200Y』です。
Core i5 8200YのCPU性能
CINEBENCH R15のベンチマークスコア※ | |
Core i7 8550U | |
Core i5 8250U | |
Core i3 8130U | |
Core i5 8200Y |
※CINEBENCH R15によるCPUの性能を測るテスト結果。当サイトの別PCによる測定結果です。あくまで参考指標です。
Core i5 8200Yはロングランバッテリーを可能にする超省電力CPUなので、Core i3 8130Uのやや下という結果でした。
メリットとしてはCPUを冷やすファンはないため、回転音など不快な音は一切なくPC本体を薄く作れる点。PC利用時のノイズを完全に除去しつつ快適なパフォーマンスを提供できるCPUです。
ユーザー用途によって可変可能な万能ノートPC
時にプレゼン用にタブレットとして、読書用にreader(リーダー)としてノートPC以外の用途で使いたい人もいるでしょう。
液晶の中心部から可変可能でトランスフォームさせることが可能です。
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HP Spectre Folio 13ベーシックモデルのスペック
HP Spectre Folio 13にはCore i5 8200Y搭載のベーシックモデルとCore i7 8500Y搭載のスタンダードモデルがあります。今回は検証機モデルがスタンダードモデルでしたので13-ak0002TUのスペックを記載します。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
モニター | 13.3インチ(1920×1080)ドット:タッチ対応 |
CPU | Core i5 8200Y |
メモリー | 8GB |
ストレージ | 512GB(PCIe接続) |
グラフィックス | Intel HD Graphics 615 |
光学ドライブ | なし |
通信機能 | 無線:IEEE 802.11 ac/a/b/g/n Bluetooth® V4.2 |
インターフェース | USB3.1-TypeC×3/ヘッドフォン/マイク |
セキュリティ | TPM2.0/マカフィーリブセーフ(1年版) |
サイズ/重量 | 321mm×236mm×17.2mm/約1.48kg |
バッテリー駆動時間 | 最大約19時間 |
オフィス | 別売り |
カメラ | フロント200万画素(Windows Hallo・顔認証対応) |
保証 | 1年間無償保証(引き取り修理サービス・パーツ保証) |
外観・デザイン詳細
HP Spectre Folio 13に採用されるコニャックブラウンカラーは使えば使うほどに味のでる配色だと思います。ビジネスマンが好みそうな色。
ライダースジャケットや名刺入れなど本革製品は使用年数がたつほどに、利用者の”色”に染まる特色を持つため、ほかの人が使っていないノートPCを求めている人におすすめ。キーボード部はブラックです。キーボードと液晶ディスプレイで階調変化のモノトーン
ペン収納が可能なレザーケースはMicrosoft社のSurfaceシリーズにないHP Spectre Folio 13のメリットです。2018年に発表されたSurfaceシリーズの発表会では、「ペンをよくなくす」といった問題点を質問にあげるSurfaceユーザーの声が挙がりました。
可変機能
上記のように、液晶部をフリップさせることで可変させることが可能です。
インターフェースはUSB3.1-Type-C3ポートとイヤフォン、マイク
USB-Type-Cだけ搭載されたパソコンは今後増えていくでしょう。
とにかく、なんにでも使える規格というのは非常にありがたい。反面対応製品、拡張アクセサリーの購入も一緒に行わないと利便性を感じられないのはちょっと気になります。
なお、HP Spectre Folio 13はUSB-Aタイプ変換アダプターが付属するため、USBメモリを指すのには困りません。
サイズ・重量
A4サイズクリアファイルと同程度の大きさです。ビジネスバッグへ収納は容易です。
重量は1.49kgでした。サイズ感と重量は持ち運びに適しているといえます。
重量 | 持ち運びのしやすさ |
700g~1kg | ◎ |
1kg~1.5kg | 〇 |
1.5kg~2.0kg | ▲ |
2.0kg以上 | × |
※個人的な意見です。
キーボード・タッチパッドについて
キーピッチ約19.7mm、キーストローク : 約1.3mmとタブレットタイプのノートPCのキーボードとしてはキーピッチがやや長めに取られており、普通のノートパソコンのようなポジションで打鍵することが可能です。
指の太い人には少々打ちづらいシーンがあるかもしれませんが、小柄な男性(僕)や女性は非常に使いやすいと感じるのではないでしょうかね。
旧MacbookAirとの比較です。スペースを最大限活用しているため、HP Spectre Folio 13のほうがキーひとつひとつがやや小さめなのがわかります。
僕が気になった点は、キーボードの一番右側、エンターキーのさらに右に割り振られているキーが邪魔だなと思いました。エンターキーは一番右にあるモノだと勝手に脳が決めつけているのでミスタイプを誘発します。
慣れるまで時間がかかると思います。
ワイドタイプのタッチパッドの操作性は非常に良いです。ノートPC本体はこんなに薄いのにクリック感も感じられたので、シームレスな操作かつ誤動作もしづらいと思います。
液晶ディスプレイについて
色域の確認
コンテンツ作成をする際、液晶ディスプレイがどの程度の色域を持つかによってコンテンツの”色”によってばらつきが出てしまわぬよう、PhotoShopなどで有名なが定めた規格にAdobe sRGBがあります。
MacbookAirのカラーシンクユーティリティでAdobe sRGB比較したガモット図です。が、ビタっとはまっているため差がわかりません。
HP Spectre Folio 13はAdobe sRGBをカバーしているためクリエイターにおすすめできる高色域の液晶ディスプレイを搭載しています。
ただ、ガンマ補正曲線を見ると歪みもみられ、大胆な調整が施されているのではないかと思われます。
ベンチマーク結果・パフォーマンス
CINEBBENCH R15
CINEBENCH R15のベンチマークスコア※ | |
Core i7 8550U | |
Core i5 8250U | |
Core i3 8130U | |
Core i5 8200Y |
※CINEBENCH R15によるCPUの性能を測るテスト結果。当サイトの別PCによる測定結果です。あくまで参考指標です。
冒頭で紹介したものです、シングルスコアはやや高めですので、Celeron N4100を搭載するノートPCよりもパワーがありますが、15.6インチの一般用途で利用するためのCore i3 8130Uよりはやや下です。
PCMARK10
MicrosoftofficeやSkypeを用いたビデオ通話など、疑似的に再現してパソコンの性能を計測するPCMARK10では3000弱とまずまずの結果。
動画編集やRAW現像をメインで行わない限り、イラストなどの作成には困らないと思います。
バッテリーもち
PCMARK8のバッテリーライフ=疑似的な作業を連続して行い、バッテリーパフォーマンスを確認できます。
5時間3分という結果でした。フルパワー(画面輝度、処理)の連続作業は6時間から8時間程度ではないでしょうか。この結果はあくまでベンチマーク結果なので参考指標としてとらえています。
SSDのチェック
M.2SSDは東芝製が採用されていました。読込速度は非常に高速です。
動画の書き出し・RAW現像で実性能の確認
プロ用編集ソフトで動画をYouTube用に書き出し
プロ用動画編集ソフト『Vegas Pro15』を用いて実際にYouTubeにアップロードした元データを使ってレンダリング=書き出しを行い、その速度を検証します。
動画に用いられたデータは5分程度のFHDファイルと、テロップ、アニメーション有り、『Vegas Pro インターネットHD1080p59fps』フォーマットに変換
CPU単体処理
QSV処理(CPU+iGPU)
ハードウェア | CPU単体 | QSV |
Core i7 8550U(B400H)※ | 32分46秒 | 15分41秒 |
Core i5 8250U(Pavilion 15-cs) | 30分07秒 | 13分55秒 |
Core i5 8200Y(レビュー機) | 1時間1分58秒 | 20分34秒 |
Celeron N4100(B507E) | 1時間4分52秒 | 27分39秒 |
RAW現像
Adobe Lightroom Classicにて、α7Ⅱで撮影したRAWファイル(1枚あたり24Mb)を100枚JPEGに書き出しするスピードを計測したところ6分47秒でした。
スペック | 機種 | 書き出しにかかった時間 |
Core i7 8550U,メモリ8GB | m-Book-B400H | 4分17秒 |
Core i5 8250Uメモリ8GB | Pavilion 15-cs | 4分52秒 |
Core i5 8200Y | レビュー機 | 6分47秒 |
Celeron N4100,メモリ4GB | m-Book-B507E | 12分49秒 |
動画の書き出し同様、RAW現像においてもCore i5 8250Uのモデルと比較すると遅いです。作業内容が、上記に該当する場合は、Core i5 8250U以上のノートPCがおすすめです。
作業時のパソコンの温度・CPU温度
動画書き出し中のPCの表面温度をサーモグラフィで計測しました。
キーボードの表面温度は、34.8℃程度と安心して作業を行えます。
温度の高い部分で47.5℃でした。
気になった点として、底面部が50℃と膝の上において作業するシーンなどで低音火傷になりそうな温度になりました。重い作業・ソフトウェアを利用する際は必ず机の上において行いましょう。
評価とまとめ
使っていたらカッコいいしオシャレ、しかし手が伸ばしづらい価格帯
「Celeron N4100程度の性能だよ?」といわれてしまえば購買意欲はそがれますが、実際その程度の性能です。
むしろ目を向けなければいけないのは無音で作業し続けられるファンレス仕様でのパフォーマンスということ。
スコアだけでいえば、僕が現在使っている旧MacbookAirと同等以上の性能ですし、持ち運んで行う作業によってはCPUのパワーよりも静穏性やデザインを重視した方が何かと都合が良い場面もあるでしょう。(これ、会議でサッと出したらめちゃくちゃオシャレだなぁと妄想しました。)
ブログばかりかいて部屋に引きこもりの僕には手が出せませんが、サラリーマン時代にこのPCに出会ってたら即買いしてたと思います。
Spectreアクティブペン2は標準で付属
また、モバイルノートPCのアクセサリーセットで”ペン”を重視されている方も多いでしょう、僕は絵心というかイラストが全く欠けないので評価はしがたいという前提で紹介すると、MicrosoftのSurfaceシリーズでは別売りのアクティブペンが標準で付属される点も価格に対して考慮してほしいと思います。(ビジネス上で、Officeファイルへのメモ書きや地図への書き込みは絵が描けなくても普通に使えますしねw)
価格や仕様は、記事執筆時のものであり変更となる恐れがありますので必ず公式ページで確認をお願いします。
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