ASUS FX505DTレビューRyzen 3550H搭載の最安ゲーミングノートPC

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GTX1650搭載のゲーミングノートPCはてっきりレノボが最安値かと思っていたら、ASUSが最安値でしたっておち。

「そんなことってある?」

毎年台湾で行われるCOMPUTEXにてお披露目されていたTUF Gamingシリーズの超安いグレードが国内で販売されることになり、僕は驚きを隠せませんでした。

ASUSがオンラインストア限定で販売する”TUF Gaming FX505DT”はCPU(APU)にRyzen 5 3550H、専用GPUにGTX1650も有するためゲーミングノートPCとして破格の価格設定で販売することが可能になったモデルです。

メーカーからお借りしたモデルの検証結果と僕の感想を記載していきたいと思います。

FX505DTの特徴

Ryzen 5 3550H搭載だから安い

今やGPUは、安価に入手できるGTX1650でもライトゲーマーにおすすめできるほどのパフォーマンスを有しているため、低価格でゲーミングノートPCを選んでも失敗しづらいのです。

とはいえ、インテルCPUを搭載しているモデルはいまだ10万円以上の価格があるため、依然としてゲーミングノート=ちょっと高い。というイメージが先行してしまいがちですが、ASUSはAMD社のRyzenプロセッサを搭載することで価格を極限まで低くして販売しています。

記事執筆時では、GTX1650搭載なのに税別81,000円で購入可能。もちろんGTX1650搭載モデルの中で市場の最安値である。

あとは、Ryzen 5 3550Hの性能がどの程度発揮できるかが重要だと僕は感じていました。

ゲーム用に最適化された高リフレッシュレートモニター

実機計測を行う際に確認したディスプレイの詳細120hzまで対応している

魅力としてそれだけであれば驚きはしないのだけれど、120hz駆動可能な高リフレッシュレートモニターまで標準で採用しているのだから驚きです。

TPSやFPSなど、競技性の高いゲームをプレイする際に有利に働く高リフレッシュレートモニターを採用しているゲーミングノートPCは高価な印象がありますが、8万円代で購入できるノートPCに搭載されているのは希少性が高い。

恐らくTNパネルを採用しているためかモアレが目立ちますが、ゲーム用として割り切って購入するのであれば全く問題はない。

ASUSオンラインストア限定

このモデル、FX505DT『正式名称ASUS TUF Gaming FX505DT (FX505DT-R5G1650MS)』はASUSの公式直販サイト限定モデルとなっていて、Amazonや他のネット通販では購入できない。

幸いにしてASUS公式ストアで買うメリットが多く、2019年の12月31日までは標準で延長保証1年分がもらえる(9000円相当)ので、買って得することはあっても損することがない

とにかく最安値でゲーミングノートPCが欲しいという方はASUSの公式直販サイトでこのノートPCを購入するのがおすすめ。

あとは実用上の問題がないか確かめてみようということです。

なお、価格や仕様は変更となる恐れがあるため必ず公式ページでご確認ください。

FX505DTのスペック

ASUS TUF Gaming FX505DT (FX505DT-R5G1650MS)
モニター15.6型フルHD(1920×1080ドット)120hz
CPURyzen 5 3550H
dGPUGTX1650
iGPURadeon Vega8
メモリ8GB
SSD512GB
サイズ360×262×26.7mm
重量約2.25kg
保証購入日より24ヵ月間のインターナショナル保証

ゲーム用としては、やや心もとないストレージ容量ですが、フォートナイトや、PUBG、ApexLegendsなどやりたいゲームタイトルが絞れていれば許容できます。

詳しい方はSSDの交換や増設といった手段を使えばまだまだスペックアップは可能。

ゲームの快適性

フォートナイト

フォートナイトの平均フレームレート(FHD)
エピック(最高画質)
56fps
高画質
70fps
中画質
97fps

人気ゲームタイトル『Fortniteフォートナイト』は中画質で97fps以上で描画可能。

最低フレームレートが72でした。最高画質でのプレイは同じGTX1650搭載モデルよりも低め。CPUパフォーマンスに影響の少ない中画質であれば、同等以上の性能が出せることがわかりました。

快適にプレイするのであれば、中画質を選択しましょう。

PUBG

PUBGの平均フレームレート(FHD)
ウルトラ(最高画質)
65fps
70fps
82fps

CPUがボトルネックとなっているのかGPUパフォーマンスを活かしきれていないように感じました。

Ideapad S540(15)との比較

GTX1650搭載モデルとの比較
モデルFX505DTIdeapad S540(15)
フォートナイト中画質9798
PUBG中画質8287
価格89,800円132,581円※

※レノボ製品はクーポン価格が変動するため随時確認をお勧めしています。

Ideapad S540(15)ゲーミングエディションはGTX1650のインテル製CPU搭載モデルとしては最安値クラスです。

Ideapadの検証機は上位モデルであるため、メモリやCPUパフォーマンスの差が出てしまっているのだと思います。

FX505DTは”価格に見合う性能”を見事に体現しているという感じでしょうか。

FF15

ファイナルファンタジー15の平均フレームレート(FHD)
56fps

ファイナルファンタジー15は重量級タイトルで知られるDirect X12対応のゲーム。モンスタハンターワールドなどの重量級タイトルのベースとして考えられるソフトウェアでもあります。

軽量品質で56fpsなのでギリギリ許せるレベルか人によってはもう少し快適に遊びたいと考える人がいてもおかしくないレベル。

もし、重量級タイトルをガッツリ楽しみたいと考えているのであれば、上位モデルを選択したほうが良いでしょう。

クリエイティブ性能を検証

なんとなくではありますが、ゲームタイトルごとに、微妙にインテルCPUを搭載しているモデルに及ばない結果なのは、CPUが起因していると思われます。

Ryzen CPUはデスクトップ用こそ、大幅にパフォーマンスを上げていますが、ノート用はいまひとつパンチにかけるような印象。

クリエイティブ性能でそれは露呈します。

Adobe Premiere Proで動画の書き出し

過去、実際に僕がYouTubeにアップロードしたこのとある、アニメーションありのフルHD画質、テロップ、アニメーションありの動画の元データを使い書き出しを実行しました。

書き出し条件は下記の通り

  • H264
  • YouTube 1080P
  • 動画の尺を5分に設定し書き出し
動画の書き出し時間
機種FX505DTIdeapad S540(15)
ソフトウェア11分04秒5分22秒
CUDA8分00秒3分31秒

ゲーム性能ではそれほど気にならなかったCPU性能ですが、動画のレンダリングは処理時間に倍以上の差が出てしまいました。

AdobeのソフトはIntelCPUに最適化されているとはいえ、メジャーなソフトでここまでの差がでてしまうと、クリエイティブな作業に対してはおすすめしづらい結果です。

Adobe lightroom Classic による100枚のRAWファイルの書き出し

Adobe lightroomClassic CCにて、Adobe Lightroom Classicにて、α7Ⅱで撮影したRAWファイル(1枚あたり24Mb)を100枚JPEGに書き出しするスピードを計測したところ5分43秒でした。

  • 画像形式JPEG
  • カラースペースsRGB
  • 画質60
  • メタ情報『すべてのメタデータ』人物情報の削除、場所情報を削除
スペック書き出し時間
Core i7 9750H メモリ16GB(W890)1分41秒
Core i7 9750H メモリ16GB(NG5820)2分00秒
Core i7 8565U メモリ16GB(N520)4分38秒
Ryzen 5 3550H メモリ8GB(FX505DT)5分43秒

RAW現像でも動画編集と同様に、CPUの性能差が如実に現れました。

メモリもそうですが、モバイル用のCore i7 8565Uに負けてしまっているため、クリエイティブな作業では不利ですね。

FX505DTは価格なりの性能ではあるけれど、予算がない人にとっては救いの手

価格なりの性能は体現できているのですが、よくある決まり文句、「Core i7 だから高性能で何でもこなせます」的なことにはRyzenのモバイル用CPUはならず、

実際のパフォーマンスはCore i7 8565Uクラス、行う作業によってはCore i5 8265U程度の性能を発揮するのがやっと…

ゲーム用途で購入する場合のみ合格点を出せるCPUです。GTX1650がよくできているのでゲーミングパフォーマンスは”あきらかに性能が低い”という感じはないので割り切って購入するならありだと思います。

「まぁ税込み9万きっていて保証2年ついているいまらならありっしょ」みたいな感じ。

FX505DTのデザイン・外観

FX505シリーズは、DT以外にもDU、GDシリーズとありますが、基本のデザインは同じ。

獣の爪痕のような独特なラインに斜めのヘアライン加工がTUF Gamingの特徴です。あまりコストは割いていないはずですが、ゲーミングPCっぽい世界観を感じさせてくれるデザインです。

サーモグラフィによる温度測定。台形カットの部分だけ温度が低下している

背面のV字カット(台形)は、キーボード側上部にある排気穴からの冷却効率を上げるための工夫で、デザイン性だけでないことがよくわかります。

TUF GamingはROGブランドのような派手さはありませんが、低価格ブランドでありながらもゲーミング市場をけん引するASUSらしさのあるデザインです。

デュアルファン搭載で排気穴が大きく、効率的にCPUやGPUを冷やせるようになっています。

重量は実測値で2.142kgで、ゲーミングノートPCとしては普通です。筐体サイズは抜群にコンパクトというわけではないですが、フラットなデザインなのでそこまで大きいとは感じません。

モニター

モニターのモアレからTNパネルと推測できます。

質の低いTNパネルだと黒くつぶれてみえなくなってしまうこともあるのですが、FX505DTはが、視野角は比較的広めなので安心です。

色域とトーンカーブ

キャリブレーションツールでガンマカーブを測定したところ青が強く出ていました。白を白と表現するために青を強く出しているのだと思います。

sRGBカバー率は62.5%で一般的なモニターと変わりません。

クリエイティブ性能があまり高くないため、写真編集など、コンテンツクリエイトで使う用途は少ないと思いますが、液晶パネルの色域は広くないので注意しましょう。

ゲームのプレイは問題ありません。

キーボード・タッチパッド

TUF Gamingシリーズは英字配列のキーボードを採用しています。シフトキーやスペースキーが広めにとられ、ゲーム用途に特化したキーボード。日本語がなくすっきりしていて個人的には好き。

テンキーは特殊配列で、矢印キーと被さるような配置になっています。

ゲーミングノートPCとしては理想的だけど一般的な使い方を想定している場合打ち辛さを感じるかもしれません。

キーストロークは約1.8mmほどで、打鍵感は良好です。WASDのみキーの色が変更されており、FPSやTPSなどで操作ミスをしづらいと思います。

タッチパッドは独立ボタンがないので、ゲームをプレイする際は専用のマウスを購入したほうがいいでしょう。

インターフェース

FX505DTはインタフェースを左側に集中させ右側にはケンジントンロックのみとなっています。

左側面

  • DCジャック
  • LAN端子
  • HDMI 2.0
  • USB 2.0
  • USB 3.0
  • USB 3.0
  • オーディオジャック(マイクイヤフォン兼用)

右側面

  • ケンジントンロック

インターフェースを左側に集中させているため、右利きの人はマウスの線を背面に添わせるような形で接続することになると思います。

ASUSは高機能なゲーミング無線マウスも販売しているので本格的にゲームをプレイしたい人は合わせて下記記事にあるマウスの検討もよいでしょう。

耐久性や排熱設計

TUF Gamingシリーズは米国軍事規格のMIS-STD-810G準拠で(通称ミル規格)米国軍事規格の耐久テストを行うマシンを導入し検査しています。

ちなみに僕は、耐久テストの一部をASUS本社の向上にて肉眼で目撃しているため、ASUS製品の耐久性には一目置いております。

ASUSのノートPCの品質が保たれている理由 ASUS本社見学ツアーに参加して思ったこと

使用時の温度

ファイナルファンタジー15を3時間連続駆動してパフォーマンスの低下がないか確認しました。

結果として、大きくスコアが落ちるということはなく、常時安定していました。

GPU温度は78℃が最高。問題はなさそうです。

表面温度

同じタイミングでサーモグラフィにて計測、キーボードの中心部は43.2℃と高い温度となっていました。

別途ゲーミングキーボードを利用するのあれば問題ありませんが、ノートPCのキーボードで操作をするという方は注意しましょう。

ゲームでよく使うキーではないのかもしれませんが、この温度は低温やけどレベルです。

底面は38.2℃、デュアルファンで排気している様子がよくわかる写真です。

ノートPCのパフォーマンスを活かせる設計であることは間違いないため、キーボード側の表面温度にだけ注意しましょう。

駆動音

ゲーム時のファンの駆動音は49.7dbでした。ゲーミングノートとしては標準的、ノートPCとしてはちょいうるさいといった感じ。

ヘッドセットでゲームをプレイする人ならば気にならないと思います。

FX505DTの評価とまとめ

ASUSらしさを残しつつも最安値価格を実現する超コスパゲーミングノートPC

とがった製品を市場に展開するASUSですが、低価格帯でもここまでとがらせて来るのかと驚きました。

レノボやHPなどPCメーカーの大手とはまた違ったアプローチで、培ってきた技術で安くて使えるゲーミングノートPCに仕上げています。

とにかく低予算でゲームのプレイ環境を構築したい人におすすめ。

ゲーム用のモニターコストも考えれば、低価格で構成されたデスクトップPCをしのぐほどのコストパフォーマンスを誇ります。

弱点は汎用性が低いところ

ただし、ノート用のRyzenプロセッサが苦手とするクリエイティブな作業=CPUパフォーマンスがインテルに劣っていることがネックです。

モニターやキー配列など、そもそもゲーム用として構成されているため、『なんでもいける』というよりは『ゲームをプレイしたい』その一点を満たすのにふさわしいゲーミングノートPCだと思います。

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