僕はiPhone SEからの買い替えでPixel 3aを購入し、その開封動画をYouTubeに挙げたところ、弱小チャンネルにもかかわらず、2019年7月現在で1万再生を突破している。
僕が開封してしゃべっているだけなのに、Googleの影響力はすばらしいなと。
Pixel 3aを予約日に注文、製品が届いてから2か月程度利用してみて、実際どんなスマートフォンなのかを伝えたいと思います。
Pixel 3aの特徴
ハイエンドクラスのカメラ性能
僕がPixel 3aの購入を決めた理由の一つが、カメラの撮影性能がPixel 3並みという点。
実際、昨今のスマートフォン市場は、カメラのレンズが複数あって、焦点距離や明るさを自在に変更できる点が評価されているのですが、Googleはそうしたハードウェア的な強みがなくてもきれいな写真を残すことは可能だとしています。
Googleの宣伝は露骨だが、それに伴ったパフォーマンスは備わっていると感じました。下記にiPhone SEとのカメラ比較を記載しておきます。
アウトカメラをiPhone SEとの比較
まずは、小籠包の写真。台湾で人気の鼎泰豊で撮影したものです。どちらもオート撮影。
Pixel 3aはホワイトバランスの調整が正しく、小籠包に敷かれた布を白として表現しているし、小籠包のしわの部分を細部まで表現できています。
野菜スープでは、カメラ性能が露骨に表れていた。まず、iPhone SE側の写真ですが、うつわが白飛びしてしまっており、ハイライトが強すぎる。光も反射してしまっており、ものを表現するのに適していないような印象。
一方でPixel 3aはというと、トマトやタマゴなどの微妙な色の変化も表現できており、うつわも白飛びしておらず、油まで再現できています。
もっとわかりやすいのは、暗所=カメラにとってネガティブな条件で撮影した時です。
上記写真は自分の部屋を暗くして撮影したものです。写っているものと写っていないものの差がはっきりとわかります。
Pixel 3aもよく見るとかなりノイズが発生しているのですが、スマートフォンで見るだけならば耐えられる程度。iPhone SEはちょっと厳しい。
インカメラをiPhone SEと比較
上記はCOMPUTEX TAIPEIにて、デスクトップPCのマザーボードを販売するメーカー『ASRock Japan』の中の人こと原口さんと撮影した写真。右側が僕。(掲載許可取得済み)
インカメラの性能はあきらかに、Pixel 3aが圧勝しており、iPhone SEは解像度が足りていない。
Pixel 3aもインカメラはさすがに粗さが目立つのですが、風景とともに撮影するセルフィーなら十分な性能があると思います。
価格が安くて有機EL
Pixel 3aは税抜き48,600円で購入可能。”格安”とは言えない価格帯ですが、ハードウェア的なコストパフォーマンスは高い。なぜなら
有機EL搭載で文字も画像もくっきり綺麗
有機ELはコントラスト比が高く、液晶に比べ文字の視認率が上がるため、ウェブサイトの閲覧、動画鑑賞しやすいです。
やはり、一目瞭然で、有機ELのPixel 3aのほうが文字が読みやすい。”画面が綺麗”なのはスマートフォンやTV、モニターを購入する上で重要なファクター。
ところで、YouTubeに動画を上げた際、寄せられた厳しいコメントで『なぜiPhone SEと比較するんだ?素人か?』というありがたいお言葉をいただきまして。どうも素人です。
閑話休題。
なぜ、iPhone SEと比較するのかという話。もちろん僕がiPhone SEをメイン端末として利用していたのが大きいのですが、iPhone SEが発売された当初の価格は、64GBで56,800円程度だったと記憶している。
僕はiPhone SEを高く評価しているから3年間という長いスパンで利用していました。
そんなiPhone SEよりも低価格でこれほど利便性が向上した端末が購入できるなんて素直にGoogleに感謝したい。
だから売れているPixel 3a
そして、それは実際に価格.comの売り上げランキングにも反映されている。
ぶっちゃけユーザーは、もうスマートフォンのハードウェア的な性能なんて求めていない。
価格が5万円以下でカメラ性能が”そこそこ“かつ”バッテリーが1日使えるレベル“であれば、ブランドなんてほとんど見ていない。
スペックに重きを置くのはいいが、既に成熟したパソコン市場を思い出してほしい。日本人が好むのが13.3インチの”低スペックノートPC”であるように、スマートフォンは5万円以下が今後の主流になるでしょう。(同価格のデスクトップPCと比較し、あえて低スペックと記載しています。)
僕が購入に踏み切った理由は上記の理由によるもの。あとは新型のiPhoneに全く感動しなかったから。
開封も含めて動画語っているので、暇な人は観てチャンネル登録してほしいです。
Pixel 3aの性能
さて、Pixel 3aを購入しうる十分な理由がそろったことで、じゃあ実際の性能はどうなんだってところを記載したいと思います。
Pixel 3aのスペック | |
---|---|
CPU(SoC) | Snapdragon 670 |
RAM | 4GB |
ディスプレイ | 5.6インチFHD+(2220×1080ドット) |
背面カメラ | 1200万画素カメラ F1.8 |
前面カメラ | 800万画素カメラ F2.0 |
サイズ | 152.4×71.1×7.6mm |
重量 | 147g |
バッテリー | 3000mAh |
ポート | USB Type-C |
ここから、CPUやバッテリーなどの詳細を記載します。
なお、この模様もYouTubeにアップしているので、文字を読みたくない人はこちらも参考にして下し。
チャンネル登録もお待ちしております。
ゲームの性能、グラフィックス性能はiPhone SE並み
スマートフォンの性能を評価するベンチマークソフト、『Antutuベンチマーク』では、スコアが拮抗しています。
Antutuベンチマークスコア | |
---|---|
Pixel 3a(Snapdragon 670) | |
Zenfone 5Q(Snapdragon630) | |
Huawei P20lite(Kirin659) | |
iPhone SE(Apple A9) |
※過去の計測結果、ソフトウェアの最適化により数値は変動する可能性があります。
これまで、低価格のスマートフォンの弱点はグラフィックスパフォーマンスと僕は勝手にしていましたが、Pixel 3aに搭載される『Snapdragon 670』が見事なパフォーマンス向上を果たしており、やっとA9チップに追いついた。
PUBG MobileではHD画質を選択可能
実用的なシーンでわかりやすいのは、大人気バトルロイヤルゲーム『PUBG Mobile』のグラフィック選択シーンです。
『PUBG Mobile』は搭載されているCPU(SoC)によって最適な画質を自動で選択してくれます。
Snapdragon 630では、『標準』しか選択できなかったのが、Snapdragon 670では、HD画質まで選択可能に。大きなパワーアップといえるでしょう。
最近では、写真編集や動画編集をスマートフォンで行う人も増えてきているようですので、グラフィックパフォーマンスの大幅な向上は今後のスマートフォン市場に影響を与えると思います。
バッテリーの連続駆動時間はiPhone SEの3倍以上
上記画像は、GeekBenchによるBattery Testの結果。
画面をつけっぱなしにした状態で、テストをした結果。
- iPhone SEは2時間46分でバッテリー残が5%
- Pixel 3aは2時間46分時点で残70%
単純計算でPixel 3aはiPhone SEの3倍以上バッテリーが長持ちするといえる
3時間弱連続駆動させた際の本体表面温度
スマートフォンは精密機器なので、PCと同じような問題にしばしば悩まされる。例えば、少しゲームをプレイしたらスマートフォンの温度が上昇してかなり暖かくなってしまった。という経験はないでしょうか。
Pixel 3aは本体素材にポリカーボネートを利用しており、高級感がなくチープだと酷評されていますが、むしろ僕は褒めるべき点だと思いました。
その理由としては、先ほどのバッテリーテストを施した際に本体の表面温度は30.6℃だったからです。
極端な温度上昇がないのは、ポリカーボネート素材の特性や、Snapdragon 670が優秀でマルチコアをしっかりと活かし、CPU温度が50度付近で常時安定しているからです。(計測器の特性上iPhoneは計測できませんでしたが。)
例えば、iPhoneシリーズはCPUパフォーマンスは素晴らしいのですが、熱がスマートフォン表面にまで伝わってしまい、ユーザビリティを損なう点や、バッテリーやCPUへのストレスとなり製品寿命に直結します。
処理能力が高い=発熱する、本体の寿命が縮むのは、精密機器の宿命のようなものなので、長く使いたいならPixel 3aのようなバランスの良いスマートフォンを選ぶべきです。
バッテリーの充電時間について
3000mAhのバッテリーを搭載するPixel 3aは最大18Wの急速充電、『USB PD』に対応しています。
業界屈指の高出力を誇るモバイルバッテリー『Anker PowerCore+ 26800mAh PD 』にて、Pixel 3aを急速充電を行ったところ、15W程度で供給されていました。
急速充電で1時間程度でフル充電に
バッテリーが残9%になったところから急速充電を開始。『Battery Mix』アプリでバッテリーログを取りました。
結果として、1時間程度でフル充電に。
一般的にUSB-Cを利用した充電では7.5W出力でPixel 3a本体への充電が可能であるため、普通の充電ならば2時間程度でフル充電ということになります。
Pixel 3aの充電時間 | |
---|---|
急速充電 | 約1時間 |
通常充電 | 約2時間 |
Pixel 3aの対応バンドについて
Google公式の情報によると下記のとおりです。
Pixel 3a対応LTE対応バンド | |
---|---|
1,2,3,4,5,8,12,13,17,18,19,21,26,28,38,41 | |
Pixel 3a対応の3G対応バンド | |
1,2,4,5,6,8,19 |
主要キャリアのプラチナバンド、中~高周波数帯はすべて抑えており、ドコモ,au,ソフトバンクのSIM及びMVNOのSIMに対応できます。
どこのキャリアを選んでも高速通信が可能です。
本体外観・サイズ
今回僕が購入した製品はJust Black。各カラーは電源ボタンと背面の色が違います。
ディスプレイ部は黒で変わらないため、ケースをつける前提であればそこまで差はでないでしょう。
Just Blackはグレーとブラックのツートンカラーでシンプルです。『G』のロゴも控えめでとても良い。
素材は、ポリカーボネートですので、安っぽさを感じたくない人はJust Blackがいいかもしれません。
Pixel 3aは背面に指紋認証センサーを搭載しています。
右側面は、SIMスロットです。nanoSIMに対応しています。
上側にイヤフォンジャックとマイクがあります。
下側にはUSB Cポートとスピーカーがあります。
右側面に電源ボタンと音量ボタンがあります。
Pixel 3aでスクリーンショットを撮影する方法
ちなみに、スクリーンショットの撮影の仕方は電源ボタンと音量の-を同時に長押しします。
サイズは手の小さ目の成人男性がもっても片手で操作できる絶妙なサイズ感です。
この模様はファーストインプレッションでも紹介していますので是非ご覧ください。
重量
重量は実測値で146gでした。iPhone XSなどの最新の6.5インチのスマートフォンと比較すると軽量です。
アルミ素材を使っていないメリットだと思います。
純正ケース詳細
Pixel 3aの純正は上記で開封及びレビューしていますので是非参考にしてみてください。
チャンネル登録もお待ちしております。
iPhoneから買いかえて2か月利用してみた感じたデメリット・感想
Google Payの汎用性の低さ
僕はiPhone SEとApple Watchを使ってまして、Apple Payの利便性の高さを評価していました。それがAndroidに変えられなかった理由なのですが、Google Payが使えるとのことで思い切って買いました。
結果として、Suicaなどの主流の電子マネーは使えるため問題はありませんでした(とはいえ、新しくアカウント作り直さないといけないのは面倒でしたが)
が、Quick Payなどクレジットカード系の電子マネーで登録できるカードが少なく、少々不満を持っています。おそらく、ここは改善されていくと思われます。
Felica端末としての使いやすさが今一つといった感じかな。
microSDカードが使えないのはデメリットになりえない
と感じました。僕がGoogleストレージ100GBを契約しているからってこともあるかもしれませんが、写真はGoogleフォト、あるいは仕事で使うのはすべてミラーレスカメラ経由でパソコンに保存しているため、ストレージが64GBもあれば必要にして十分。
例えば今までAndroidに大容量のmicroSDカードをぶっさしてつかってた人からしたら、少々不便を感じるかもしれませんね。
Pixel 3aの評価とまとめ
最後に個人的な評価を記載します。
Pixel 3aの評価 | |
---|---|
価格 | スペックの割に安い |
性能 | 普段使いには申し分ないゲームもできる |
携帯性 | 3000mAhのバッテリーで1日持つので安心 |
ディスプレイ | 有機ELが最高 |
デザイン | フラットでシンプル、素晴らしい |
Googleが販売するAndroidはHTCが作っているとのことで、購入しましたが、うわさにたがわぬ名機でした。
5万円そこそこで購入できるスマートフォンとしては驚異的。
スペックだけでなく、全体的なレベルが高い水準にあるので誰にでもおすすめできるスマートフォンだと思います。
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