この記事ではレノボが2022年に販売するThinkPad Z13/Z16のスペックを解説する。
動画で見る
ThinkPad Z13
スペック
ThinkPad Z13 | |
---|---|
モニター |
|
CPU |
|
iGPU |
|
メモリ |
|
SSD |
|
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約294.4m×奥行き約199.6mm×高さ約13.99mm |
バッテリー | 51.5Wh |
無線通信規格 | Wi-Fi6E/Bluetooth V5.2対応 |
充電タイプ | USB-C |
重量 | 約1.19kg |
保証 | 1年間引き取り修理サービス・パーツ保証 |
ThinkPad Z13
公式サイトで確認価格や仕様は変更となる恐れがありますので、必ず公式ページでご確認ください。
特徴
アルミ筐体採用の薄型軽量の新世代向けThinkPad
ThinkPad Z13はボディにアルミニウムシャーシを採用。従来のThinkPadシリーズは黒と赤のデザインが特徴的で長く愛されてきたものの、玄人好みから脱却ができずに新デザインを採用したとのこと。
メーカーの製品ページでもアルミニウムシャーシの質感がわかるような宣材写真が多く使われており、スタイリッシュな印象を受けた。
また、13.3型は写真のアークティックグレートとブロンズの2色展開。
ブロンズはヴィーガンレザー(フェイクレザー)をあしらった天板が特徴で、ビジネスパーソンのアイテムにふさわしい。
Edge To Edgeキーボード採用で打鍵感も良さげ
13.3型の小さな筐体でタイプする際、ユーザーの満足度を向上させるには本体ギリギリまでキーボードを設置しなければなりません。ThinkPad Z13は本体の端ギリギまでキーが存在しているため、フルサイズスケールの打鍵感を楽しめる。
ThinkPadの代名詞とも言えるキーボードの打ちやすさやトラックポイントの操作性はそのままに現代向けに刷新したのがThinkPad Zということなのだろう。
OLEDパネル選択可能でクリエイティブもコレ1台
ThinkPad Z13はOLEDパネルを選択可能だ。
標準のモニターでも400nitの明るさをもつスペックの高いパネルが採用されているが、クリエイティブワーク重視でPCを検討している人にはOLEDがおすすめだ。OLEDパネルにすることで、解像度が2880×1800ドットになり、色域がシネマカラーのDCI-P3に対応する。価格差で考えればお得と言ってもいいだろう。
インターフェース
ThinkPadはUSB-Cを2つ搭載しており、どちらもUSB4に対応。最新のThunderbolt 4級のデータ転送速度、映像出力、USB-C PowerDeliveryが行えるハイスペックなインターフェースでUSB-HUBを利用すれば、複数のモニターに映像を出力するマルチモニター環境なども簡単に構築可能だ。
ThinkPad Z13の選び方
CPU
ThinkPad Z13で選択可能なCPUは AMD Ryzen 5 PRO 6650UとAMD Ryzen 7 PRO 6860Zだ。
AMD Ryzen 7 PRO 6860Z | AMD Ryzen 5 PRO 6650U | |
---|---|---|
コア数 | 8 | 6 |
スレッド数 | 16 | 12 |
動作周波数(ベース) | 2.70Ghz | 2.90Ghz |
動作周波数(最大) | 4.73Ghz | 4.50Ghz |
iGPU | Radeon RX680M | Radeon RX660M |
GPU周波数 | 2200Mhz? | 1900Mhz |
Lenovoのみに供給されるRyzen 7 6860Zはメディア資料を見る限り選別品で、日本マイクロソフトのSurface Laptop シリーズに搭載されているMicrosoft Surface エディションプロセッサに近いと考えて良いだろう。
オンボードGPUはRyzen 7を選択するとRadeon 680MにRyzen 5を選択するとRadeon 660Mになる。
個人的にはGPUのパフォーマンスが大きく影響しそうなので、クリエイティブやゲームを行うのであれば6860Zをビジネスワークや画像編集などの軽いクリエイティブワークを行うのであればRyzen 5を選択すれば良いとおもう。
メモリ
搭載メモリはオンボードでマザーボードに直付け。
最大32GBなので予算に余裕がある、あるいはクリエイティブワークをメインで行うのであれば32GBを選択するのがおすすめ。レノボはカスタマイズしても割高感がないため、安心してアップグレードしよう。
ThinkPad Z13
公式サイトで確認ThinkPad Z16
スペック
ThinkPad Z16 | |
---|---|
モニター |
|
CPU |
|
iGPU |
|
メモリ |
|
SSD |
|
サイズ(幅×奥行×厚さ) | 幅約354.4mm×奥行き約237.4mm×高さ約15.8mm |
バッテリー | 72Wh |
無線通信規格 | Wi-Fi6E/Bluetooth V5.2対応 |
充電タイプ | USB-C |
重量 | 約1.81kg |
保証 | 1年間引き取り修理サービス・パーツ保証 |
ThinkPad Z16
公式サイトで確認特徴
クリエイターに寄り添うノートPC
ThinkPad Z16はAppleのMacBook Proのようにスピーカーをキーボードの左右に配置している。テンキーは非搭載でキーボードが中心にある設計だ。
インターフェースについても同様でUSB-Cを3ポート、SDカードスロットを搭載しているため、データ移動や拡張性についてもMacBook Proシリーズに寄せている。OSで考えるとWindowsの方がクリエイターによっては有利なシーンが多いため、万能PCが欲しい人にはありがたい構成だろう。
4K OLED選択可能
ThinkPad Z16は4K解像度のOLEDパネルを選択可能。コンテンツのクリエイト、映像視聴のユーザー体験向上が見込める。
135W ACアダプター
ThinkPad Z16は135WのACアダプターから給電、Windows OSを採用したクリエイターノートPCとしては一般的だが、MacBook Pro 14や16を競合として出すのであれば少しだけ気になる点かもしれない。
ただし、専用GPU搭載機も同様の出力なので、非搭載モデルは90W程度の出力でも動作する可能性はある。
ThinkPad Z16の選び方
CPUとGPU
2022年6月現在、ThinkPad Z16はThinkPad Z13と違い、カスタマイズ項目が限定されている。
CPUは予め決められたグレードの中から選択するしかないので、クリエイティブやゲームで利用するのであれば、最上位モデルを選択するしかない。
Radeon RX6500MはゲーミングノートPCのエントリー向けGPU並みの性能で軽量級のゲームタイトルや中量級のゲームタイトルのプレイ、FHDの動画編集などに最適なパフォーマンス。
NVIDIAのGeForce RTX3050程度の実力があると考えて良い。
- 画像編集・イラスト制作・RAW現像⇨CPUのみ
- 動画編集・3Dモデリング・ゲーム⇨GPU搭載の最上位モデル
メモリ
メモリは最大で32GB、オンボードなので後から増設は不可能。このクラスのモデルであればリセールバリューも考えて32GBの選択がベター。
SSD
SSDは512GBか1TBの2択。最上位モデルはSSDを512GBに変更することができる。
SSDそのものも特別高価なものが採用されているとも思えない。
ThinkPad Z16は高速なインターフェースを多く搭載しているため、価格を安く抑えるなら外付けのSSDで対処するのもありだ。