マウスコンピューターがG-TUNEブランドから販売している『NEXTGEAR-NOTE i5330GA1』はCPUに第8世代インテルCore i7 8750H、グラフィックボードにGeForce GTX1050(2GB)さらにSSD256GB、HDD1TBといった、昨今のゲーミングノートになくてはならない構成、かつ、11万円台(税抜き)という価格を実現したコストパフォーマンスの高いモデルです。
今回マウスコンピューターから本モデルをお借りすることができましたのでレビューしていきます。
G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i5330GA1の魅力をサラッと紹介
G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i5330GA1
- CPU:Core i7 8750H
- dGPU: GeForce® GTX 1050 (2GB)
- メモリ:8GB
- SSD:256GB
- HDD:1TB
- 価格:119,800円
※なお仕様や価格は記事執筆時の2018年8月現在のものです。必ず公式ページで確認してください。
クールな本体デザイン
G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i5330シリーズの背面には、G-TUNEロゴのほかに、翼のようなエンブレムがついています。これが特徴です。
エッジのきいた外観はゲーミングノートっぽさを存分に醸し出しており、マウスコンピューターを知らない人が一目見ても「あれはゲーミングパソコンだ」という印象を持ちそうです。
ブラックデザインに奇抜なロゴはとてもかっこいいのですが、反面手の脂がつきやすく汚れが目立ちやすいので注意が必要です。
手前に傾斜するよう設計されており、キーボードが打ちやすく、底面から空気を取り入れることで排熱効率を高めています。
NEXTGEAR-NOTE i5330シリーズはキーボードバックライトを搭載しています。
グッドなパフォーマンス
モンスターハンターワールドグラフィック設定『低』のフレームレート | ||
最小値 | 最大値 | 平均値 |
13.6fps | 61.9fps | 53.3fps |
モンスターハンターワールドグラフィック設定『低』の温度 | ||
最低温度 | 最高温度 | 平均温度 |
49.0℃ | 76.0℃ | 71℃ |
大人気タイトルモンスターハンターワールドがパソコン版としてリリースされましたので、フレームレートと駆動中の温度を実際に測定しました。
フレームレートはfpsという単位で表示され、1秒間の間に表示される画像の数がゲームを快適にプレイできる指標となっています。多ければ多い方がよいです。PS4は30fpsが上限でPS4Proは60fpsが上限となっています。
GTX1050(2GB)を搭載するNEXTGEAR-NOTE i5330は綺麗な3Dグラフィックが売りのゲームを低画質~中間画質でプレイするのにおすすめです。
キュートな価格設定でハイスペックモデルなのに安いから売れ筋
マウスコンピューター最大の特徴でもあるコストパフォーマンスの高さをきちんと踏襲しつつ初心者向けのエントリーゲーミングノートとして2018年8月現在公式サイトで一番の売れ筋モデルです。
今回、僕がレビューしている記事はi5330 GA1ですが、1位のi5330GA2-CはメモリがGA1の8GBから16GBに変更された【WEB限定モデル】でとてもお得。
G-TUNEの公式画像にある通り、デュアルストレージモデルが最も売れているようです。
G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i5330GA2-C【WEB限定モデル】
公式サイトで確認液晶ディスプレイの見え方
反射の少ないノングレア液晶を搭載しているため、目は疲れません。が、視野角は狭く、映画などの映像をじっくり楽しむのには向いていません。
低価格のパソコンで適度にハイグラフィックのゲームを楽しむのであれば液晶ディスプレイやグラフィックボードのパフォーマンスを考えるとバランスが良いといえます。
色域を比較
i5330の液晶
DAIV NG5500 (Adobe RGB比100%)の液晶
2枚目の画像は、マウスコンピューターのクリエイター向けブランド『DAIV』から発売されているAdobe RGB比100%を誇る広い色域を持つ液晶ディスプレイです。
影の付き方や彩度、比較するとやはり表現の幅に差があります。
NEXTGEAR-NOTE i5330はRAW現像や動画編集などクリエイティブな作業を行うことはできますが、作品のクオリティを向上させたい方はDAIVブランドもおすすめです。
キーボードとタッチパッドの操作性
- キーピッチ(キーの中心から隣のキーの中心までの距離)⇒約18mm
- キーストローク(キーの沈み込み)⇒約1.8mm
メーカー公式値では上記のような表記でしたが、実際に測ってみるとキーピッチはもう少し長めで19mm程度はあると思われます。(僕の実測値ベース)
が、キーが全体的に小さい。特に右のシフトキーや方向キーは打ちづらいと感じる方もいるかも
タッチパッドは名刺よりも一回り大きいサイズ感。ウェブページをスクロールさせるのは容易に行えます。
先ほど紹介したように、手前側に傾斜するように設計されているため、操作感は悪くなく、より自然な状態でタイピングやウェブサイトの閲覧を行うことができます。
サイズ感と携帯性
- 横幅:378mm
- 奥行:267mm
- 高さ一番厚いところで36.3mm
ノートパソコンでいえばやや大きめです。
- 本体重量⇒2.410kg(バッテリー装着済)
- AC重量⇒0.564kg
となっていました。メーカー公称値よりも90g程度軽かったです。
ノートパソコン本体と電源ケーブルセットで3kgを超えてくると携帯性に優れてるとはいえません。メインが家利用の方にオススメなサイズ感です。
各種ベンチマーク結果
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15はCPUの処理能力を測るベンチ―マークソフトとして有名なソフトウェアです。下記グラフは当ブログの計測データ、参考数値ですが第8世代Core i7 8750Hはデスクトップパソコン用CPUのCore i5 8400級の性能があり、ハイパフォーマンスCPUとして、動画編集などもこなせる性能を持っています。
3DMark
Fire Strike(FHD)
Time Spy(FHD)
FINALFANTASY 15
FF15ベンチマーク時のCPU温度
最大値が95℃で気になる温度です。アイドル時の温度は適正温度でした。モンスターハンターワールド検証中はここまで高くなかったため、ゲームタイトルによるのかもしれません。
FINALFANTASY 14
ファイナルファンタジー15のベンチマークテストは最新の綺麗な3Dゲームの指標として使われますが、標準品質のプレイは『普通』
一方、ファイナルファンタジー14(既存のMMORPG)は非常に快適とでています。
G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i5330GA1は最新の重たいゲームは低~中程度の画質、比較的軽いゲームは高画質設定でプレイが可能なノートパソコンです
CrystalDiskMark 6(SSD)
クリエイティブ性能について
当ブログでは僕が実際にYouTubeにアップロードした動画の元データを利用し、動画の変換時間にどの程度の時間がかかったかを計測しています。
動画の内容
- mp4
- テロップ、BGM、アニメーションあり
- 5分程度
これらを動画編集ソフトのVegas Pro15の用意されているプリセット『インターネットHD 1080P 59.94』に変換します。
元データが見たいよという方は下記記事においてある『Vegas Pro紹介動画』を参照してください。(本当恥ずかしい、つらい)
CPU単体
NVENC(CPU+dGPU)
GTX1050(2GB)を搭載しているので、NVENC(CPU+dGPU)によるハードウェアエンコードを利用できます。
CPU単体よりも3分ほど早く終えることができました。僕が用意している動画は『5分モノ』ですから、もっと尺の長い動画を変換したり、あるいはたくさんの動画を変換する場合にこの時間差が効いてきます。
今回の検証機のスコアはあまりよくありませんでしたが、動画の変換時間と価格のグラフ(当ブログ参考地)です。
動画の編集はCore i7 8750Hのパフォーマンスがデスクトップパソコンに搭載されるCore i5 8400と検証レベルで同じくらいの性能なので、クリエイティブ性能は『比較的高め』といえます。
まとめ:ゲーミングブランドのG-TUNEだけど万人におススメできる
今回はデータを多めに記事を執筆してきましたが、Core i7 8750Hの性能が高いため、ゲーミング入門用として紹介するのはもったいないくらいのノートパソコンだと思います。
- 簡単な動画編集
- 低画質~中画質まで低価格でプレイ
- 予算12万円くらい
以上の用途に当てはまる人には超オススメです。
G-TUNE NEXTGEAR-NOTE i5330GA1
公式サイトで確認※価格や仕様は記事執筆時、2018年8月現在のもので変更となる恐れがあります。購入を検討される際は必ず公式ページで確認してください。