日本HPが販売するOMEN by HP 17はゲーミングノートPC市場で高い人気を誇ります。
高い冷却性能とパフォーマンスが共存する優れたノートPCで、日本HPが販売しているため、価格が安い点が魅力。
メーカーからOMEN 17の2019年モデルをお借りしたので検証結果と感想をお伝えいたします。
OMEN 17の特徴
ハイエンドGPUから選択可能
OMEN 17最大の特徴はベースモデルからRTX2070を搭載している点です。
コレの何が特徴的なのか、といえば、一般的にゲーミングノートPCはミドルクラスのGPUを搭載することを想定して作られており、冷却性能が低いゲーミングノートが多いのです。
しかし、OMEN 17はベースからハイエンドGPU搭載のため、設計段階で冷却性能を極限まで高めているのです。これにより、パフォーマンスを100%発揮できます。
「配信するひとならRTX2080を、ゲームを一人で楽しむならRTX2070を」といった感じでチョイスするのがベストオブベストです。
ゲーミング仕様の液晶モニターを144hz・240hzから選択可能
OMEN 17は搭載している液晶モニターを144hzと240hzから選択可能です。いずれにしてもG-SYNCに対応しているためゲーミングモニターとして非常に優秀です。
シューター系の競技性の高いゲームに関しては、リフレッシュレートが勝敗を決めるといっても過言ではありません。その理由を上記動画にて解説しておりますので、ゲーミングモニターの強みを知りたい方は是非参考にしてください。
ラインアップとおすすめ構成
OMEN by HP 17-cb0000 | |
---|---|
パフォーマンス※ | エクストリーム※ |
モニター | |
17.3型フルHD(1920×1080ドット) | 17.3型フルHD(1920×1080ドット) |
CPU | |
Core i7 9750H | Core i9 9880H |
GPU | |
RTX2070 | RTX2080 |
16GB | 32GB |
ストレージ | |
512GB(SSD) | 1TB(SSD) |
1TB(HDD) | – |
※144hz、240hzモデルがあります
エクストリームモデルは、Core i9 9880Hを搭載しているため、ゲームのみならず4K動画の編集なども行える程度の性能があります。その分価格が高いのですが、お買い得キャンペーンやうっしーならいふ限定キャンペーンで安く購入できる可能性があります。
品質が高いのに価格が安いから超売れている
使っているパーツ、マシンスペックは最上級なのですが、大幅値引きでリーズナブルです。
最上位のゲーミングノートPCを購入したい人におすすめなのですが、注文が殺到しすぎて、納期がかかる場合もありまして、しばしば待つ時間が発生する可能性があります。
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ゲーミングPCの購入を検討されている方はぜひ使ってください。
でも、納期はどうにもなりませんw
安心のサポート技術的サポート「Cafe de OMEN」
Cafe de OMENとは、OMENシリーズ購入者限定の技術的なサポートや修理受付の窓口です。ゲームプレイ時に起きる、トラブルや疑問を解決するための専用窓口のため、ハードウェアに詳しくない方でも安心です。
- Cafe de OMENの詳細-HP公式-
OMEN by HP 17-cb0000 スペック
今回お借りした、検証機、OMEN by HP 17-cb0000のスペックを解説いたします。
検証機のスペック
検証機 | OMEN by HP 17-cb0000 |
---|---|
モニター | 17.3型FHD(1920×1080ドット)ノングレアIPS |
CPU | Intel Core i7 9750H |
GPU | Nvidia GeForce RTX2070 |
メモリ | 16GB(8GB×2) |
ストレージ | 512GB(NVMe)+1TB(HDD) |
映像出力端子 | Thunderbolt 3×1/HDMI2.0×1/MiniDisplayPort |
インターフェース | USB 3.1×3 ヘッドフォン出力・マイク入力 |
無線通信機能 | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.0、機内モードオン/オフボタン付き |
サイズ | 405×285×30mm |
保証期間 | 購入時から1年間引き取り修理・パーツ保証 |
日本HPはベースモデルのスペックが高いのと、低価格で販売しているためカスタマイズできないです。
が、非カスタムで購入して問題ありません。
ゲームの快適性
フォートナイト・PUBG中級ゲームタイトルの快適性
フォートナイトシーズン2の平均フレームレート | |
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フルHD(1920×1080ドット) | |
最高画質 | |
高画質 | |
中画質 |
人気ゲームタイトル『Fortnite』はエピック画質で123fpsでした。
240hzモニターを選択したとしても、中画質まで落とせば、十分に活かしきれる性能があります。
PUBGではウルトラで127fpsでした。
超余裕でプレイが可能です。
PUBGやフォートナイトなどのシューター系バトルロイヤルゲームは、アップデートの度に高画質化して、要求スペックが徐々に引き上げられていくので、配信用で購入検討されている方は予算に余裕があれば、エクストリームモデルでもいいかもしれません。
ファイナルファンタジー15|重量級ゲームタイトルの快適性
ファイナルファンタジー15のスコア | |
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フルHD(1920×1080ドット) | |
軽量品質 | |
標準品質 | |
高品質 |
ファイナルファンタジー15は、PCゲームの重量級タイトルをどの程度快適に遊べるかの指標として使われるタイトルです。
高品質でも快適クラスでした。重量級のゲームタイトルでも快適にプレイが可能です。
シャドウオブザトゥームレイダー
同じく重量級ゲームタイトルのシャドウオブザトゥームレイダーでは平均で60fpsを余裕で超えていました。
OMEN 17ゲーム性能まとめ
FPS、バトルロイヤル系のゲームでは余裕の100fps越え、240hzモニターを活かせる設計は流石HPといったところ。安定度も高く、極端なフレームレートの低下もありませんでした。
また、RTXシリーズはDLSS(ディープラーニングスーパーサンプリング)を使えば、まだフレームレートを上げる余地があるので超重量級のゲームでも60fpsは余裕で維持できます。
今後PS4から移植されるであろう、メジャータイトルを高画質でプレイしたい人にOMEN 17はおすすめです。
デザインについて
OMENは性能だけではなくて、そのデザインも秀逸です。
ステルス戦闘機をイメージした天板は2018年モデルと同様です。2019年モデルから、黒赤の配色をやめ落ち着いたグレーにまとめました。
ヘアライン加工と、中心のエンブレムが独特な世界観を表現しており、かっこいい。
底面は、パット見てデュアルファンと、ヒートパイプの存在を確認可能です。
裏蓋は簡単に外れるよう設計されていますので、自分でメモリやSSDのカスタマイズも可能です。※製品の保証対象外になりますので自己責任で。
OMENの「Tempstクーリングテクノロジー』および、特殊なモーターを採用することで、「冷却性能は高いのに、超静か」を実現しています。
同クラスのハイエンドゲーミングノートPCと比較して3-4dbほど静かで不快感を感じません。それでいて、パフォーマンスは全く落ちていないので非常によくできたゲーミングノートPCだと思います。
もし、それでも騒音が気になる、という方はOMENマインドフレームヘッドセットを同時に検討してもよいのではないでしょうか。
OMEN 17のデザインは、パフォーマンスを維持できる合理的な設計、かつユーザーフレンドリーです。これほど完成度の高いゲーミングノートPCは市場の中でも数少ないと思います。
重量は3.2kgです。
17.3型ですので、室内移動に適しています。持運びは厳しいです。
キーボード・タッチパッド
OMEN 17はテンキー付きのフルサイズスケールのキーボードを採用しています。
キーボードのバックライトは上記のように光ります。
WASDのみライトの色が変更されているため、押し間違いを防げます。
また、Nキーロールオーバー、アンチゴーストに対応し、同時押しを認識できるようになっています。
公称値ではキーストロークが1.5mmとのことでしたが、実際はもう少し深いような気がします。
タッチパッドはダイヤモンドカットが施された、高級感のあるタッチパッドでした。独立型ボタンも操作しやすく、作業時にも役立ちます。
ただ、ゲーミングマウスは必須かと思われます。
液晶モニター
IPSパネルなので、斜めから見た際の色の変化は少ないと思います。
色域・トーンカーブ
発色も自然で、ゲーミングノートPCに搭載されているモニターとしてはかなり高品質だと思います。
モニターの色域 | |
---|---|
sRGBカバー率 | 93.3% |
144hz駆動のモニターでありながら、93.3%とノートPC用としては広い色域を持つパネルを採用していました。
写真編集や動画編集などでも使えるモニターです。
インターフェース
OMEN 17は外部接続端子が豊富です。
左側面
- DCジャック
- LAN端子
- HDMI2.0
- miniDisplay
- USB 3.1(Gen1)×2
- USB-C(Thunderbolt 3)
- ヘッドフォン出力
- マイク入力
右側面
- SDカードスロット
- USB 3.1
ベンチマーク結果
Cinebench R20
Cinebench R20の総合スコア | |
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Legion Y540 17 Core i7 9750H | |
m-Book K700 Core i7 9750H | |
OMEN 17 Core i7 9750H | |
Dell G7 17 | |
Prestige 15 Core i7 10710U |
CPUのレンダリングスピードを計測するCinebench R20では、2304ptsという結果でした。同ランクのもの比較すると控えめなスコアです。
FF15 4K
ファイナルファンタジー15のベンチマークテストを4K、DLSS設定にて3時間ほど動かした際のログデータです。
CPUの最高温度が100℃とかなり高い温度を示していました。やはり4Kでゲームをプレイする場合はパフォーマンスの低下が起きてしまうのかもしれません。
SSD・HDDの読込速度・書込速度
SSDには高品質のSamsung製SSDを、データ保存用のHDDには、シーゲイト製のものを採用していました。
ゲームをプレイする用途であれば、問題なく使えます。
PCの表面温度
ファイナルファンタジー15駆動時の表面温度です。内部温度と比較して表面温度は非常に低音に保たれていると思います。(とはいえ43℃は高いと思いますが。)
また、ハイエンドCPU、GPUを搭載したモデルのなかでは、表面温度はかなり低いです。
OMEN 17の評価とまとめ
良かった点
- デザインがかっこいい
- ファンの回転音に不快感を感じない
- キーボードが打ちやすい
- モニターの色域が広い
- 144hzでサクサク
気になった点
- ピーク時のCPU温度
ゲーム配信もしたい人の選択肢の一つとして
ノートPCの中にハイエンドパーツをぶちこむと、どうしても内部温度があがりがち。とはいえ、フレームレート=パフォーマンスは安定しており、ゲームの動作に支障はありません。
気になる点としてあげたピーク時のCPU温度ですが、100℃に張り付いて帰ってこないわけでもないのでノートPC用のクーラーやスタンドを使えばコントロール可能だと思います。
ちなみに、うっしーならいふ限定でHPからクーポンを発行していただいておりまして、上記クーポンを利用するとさらに値引きされます。
ゲーミングPCの購入を検討されている方はぜひ使ってください。